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2013.04.27発 ナミビア・キャンプ 砂丘と岩画 9日間

昨年末の大晦日の紅白では、歌手のMISIAがナミブ砂漠で歌い、ニュースでも話題になったナミビアへ、添乗で同行させて頂きました。今回のツアーは9日間というコンパクトな日程で、ナミビアの見どころとキャンプ泊を楽しむ内容です。

香港、ヨハネスブルグで乗り継いで、首都のウイントフックへ到着。ここは標高1600mに位置し、日差しは強いものの涼しくさわやかな風が吹いていました。今日はここからナミブ砂漠の入り口となるセスリエムまでドライブ。ウイントフックの町を抜けると、荒野がすぐに始まります。途中木陰でランチ、眺めの良いスプリートフーツ峠での休憩をはさみ、周りの岩山がオレンジ色に染まる頃、セスリエムへ。スプリングボックやオリックスも道中で見かけました。

9日間というコンパクトな日程で、ナミビアの見どころを周るのがこのツアーの魅力ですが、さらにもうひとつの楽しみは「キャンプ泊」という点です。朝晩は過ごしやすく乾燥したさわやかな空気の中でのキャンプは、自然や空の大きさを感じられます。テントも大人が立って入れるほど大きく、経験豊富なスタッフも同行します。さらに、キャンプサイトにはホットシャワーや水洗トイレ、電源もございますので、キャンプをしたことがない、という方でも、意外と快適にお過ごし頂けると思います。日中は少々暑いですが、木陰は涼しくさわやかです。さらに、ツアー中はビール、ワイン、水が飲み放題! という点も外せません。
翌早朝。いよいよナミブ砂漠へと入ります。入口のゲートからは舗装路が伸びており、まだ薄暗い中、ソーサスフライへと向かいます。そこから砂丘へ。高さ300mほどもある砂丘の頂上に着く頃、東の空から朝日が上り始めました。
誰もいないナミブ砂漠の砂丘での朝日観賞。美しい朝日はもちろんですが、太陽に照らし出された赤い砂丘群が、徐々にコントラストを変えていくのも見どころです。砂丘からは、砂と戯れながら駆け降りるのが一番ラクで、気持ち良いです!

さて次は、砂丘の中にある沼地、ソーサスフライとデッドフライの見学です。本来は沼地で雨の多い年にはここに水がたまることもありますが、今年は非常に乾燥しており、完全にドライ。干上がった大地に、枯れ木が立ち並ぶデッドフライの景色は、どこかで一度はご覧になられた方も多いと思います。しばしフリータイムで、写真撮影。

デューン45の見学のあとキャンプへ戻り、ブランチを食べて少々休憩。午後は、セスリエム・キャニオンへ。雨や風が削りだした渓谷です。ここを流れた水は、先ほどのソーサスフライへと流れ込んでいきますが、今回は乾いていました。
その後、オプショナルツアーの遊覧飛行へ。ナミブ砂漠を下だけではなく、上からもご覧頂けます。今回は皆さんご参加。セスリエム・キャニオンやデューン45、ソーサスフライやデッドフライなどをセスナで遊覧。荒々しくも美しい風景は、片時も目が離せません!

ナミブ砂漠を堪能した翌日は、海沿いの町スワコップムントへドライブ。途中、南回帰線やその昔氷河が削ったというキュイセップ渓谷でフォトストップ。その後、ナミビアの乾燥した大地で霧の水分で生きる不思議な植物ウィルウィッチア(和名:奇想天外)や月面大地を見学します。

大西洋沿いのスワコップムントへ来ると、海から涼しい風が吹き、暑さも和らぎます。ヨーロッパのような建物が並ぶ市街は静かで、のんびり散策も楽しいです。そして、夕食はシーフード。新鮮な牡蠣やロブスター、貝、魚など、贅沢なディナーを頂きました。

スワコップムントは霧が発生し肌寒くなることが多いのですが、今回は朝から快晴!塩田近くのフラミンゴを観察した後は、大西洋沿いを北上しケープクロスへ。ミナミアフリカオットセイのコロニーを歩いて見学します。少々匂いますが、のんびり日光浴をしている姿はかわいいですね。

ケープクロスを後にし内陸へ。何もない大地から徐々に花崗岩の岩山が広がる中、ヘレロの人々が営む露店にも立ち寄り、ダマラランドへ。サンの人々が描いた壁画が残る世界遺産トワイフォルフォンテンを訪問しました。ライオンやキリン、ゾウやオリックスに加え、オットセイやペンギンの絵もあります。サンの人々は狩猟採集ですが、驚くほどの距離を移動していたことがわかります。荒々しい砂岩の岩山には、ここの名前の由来にもなった湧き水も溢れていました。今日の夕陽もきれいでした。

翌日は近郊のバーントマウンテンやオルガンパイプを見学し、化石の森へ。ここには2億8000万年前にアフリカ中央部から流されてきたと言われる、巨大な木の化石があります。長いもので、40m近くのものも!

そして、旅の終わりはエロンゴ山塊へ。近くで暮らすサンの人々と歩き、ハンティングの仕方や樹木の説明、壁画を鑑賞しました。その後、岩山へ登り、最後の夕陽鑑賞。オレンジ色に染まる大地。美しい夕陽は、何度見ても私たちを飽きさせません。夕食後、たき火を囲みながら遅くまでスタッフと話をしたり、星空に感動したりと、夜はふけていったのでした。

ナミビアの見どころを凝縮した今回のツアーですが、エトーシャ国立公園やフィッシュリバー・キャニオンなどなど、ナミビアの魅力は尽きません。砂漠、動物、人々、景観、そしてキャンプと、アフリカの魅力たっぷりのナミビアは、初めての方にもリピーターの方にもおすすめできます。今年の夏もナミビアのキャンプツアーございますので、気になる方はぜひお問合せください!
佐藤

道祖神