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2016.11.17発 サファリガイド加藤直邦さん同行 ケニア・バードウォッチング 11日間

今年は8月、9月とマサイマラでのキャンプサファリが続き、11月は11日間のバードツアーへ行って来ました。鳥観察が中心のケニア周遊ツアーは、自分にとって初めてです。
最初はナイバシャ湖でのボートサファリです。
水位が高くなっているようで、水面から樹木が伸びている風景が独特です。魚市場付近では、漁師からのおこぼれを狙って沢山の鳥たちが集まっていました。ボートで数メートルまで近づいても逃げ出すそぶりを見せません。
特に、小さいイメージのあるカワセミですが、その仲間のオオヤマセミの大きさは目を見張ります。また、サンショクウミワシの凛々しい姿も見応えがありました。

ナイバシャ・ソパ・ロッジ
ナイバシャ湖
オオヤマセミ
サンショクウミワシ

この日はナイバシャからバリンゴ湖まで移動して、午後からバードウオッチングです。
今度は湖の鳥ではなく、周辺の半乾燥地帯に棲息する鳥の観察です。
現地ガイドと向かった岩場には、地上にスミレスナバシリという渉禽類がいました。じっとしていると何処にいるのかわかりません。立ち上がったときの脚の長さに驚きました。
他にもオナガヨタカ、アフリカワシミミズク、アフリカスズメフクロウ、アフリカコノハズクと、居場所をあらかじめ知っていないと見つけられない夜行性の鳥たちを紹介してもらい大興奮でした。

スミレスナバシリ
オナガヨタカ
アフリカワシミミズク
ボゴリア湖のアリ塚

翌日はボゴリア湖まで移動。この辺には面白い形のアリ塚が多くて気になります。路上販売している蜂蜜も有名なので購入しました。
いよいよボゴリア湖にたどり着くと、水面がフラミンゴの大群でピンクに染まっていました。想像以上です。世話しなく首を動かしながらピンクの塊が移動していきます。一斉に飛び立つ姿も優雅でした。
合計で30万羽以上はいたと思います。

コフラミンゴ
コフラミンゴその2

ナクル湖で宿泊し、いよいよ今回のメインイベントであるカカメガフォレストへ向かいます。
天気予報ではずっと雨マークでしたが、森へ入ってみると乾燥していてほっとしました。
2泊滞在したロンドー・リトリートはキリスト教の保養所で、落着いた雰囲気です。宿泊したコテージの隣には大きなイチジクの木があり、その実を食べに沢山の動物たちがやってきて飽きませんでした。
個人的に一番見たかったカンムリエボシドリは、さっそく明け方に鳴きながら飛んできてイチジクの木に留まってくれました。お茶を飲みながらテラスで待っていると、他にもムラサキエボシドリや、サルを襲いにカンムリクマタカもやってきました。
現地ガイドと共にウォーキングすると、綺麗なムラサキハチクイやキバシオナガゴシキドリも見ることができました。
のんびりもできたし、見たかった鳥たちにも会えて大変満足です。

ムラサキエボシドリ
カンムリエボシドリ
キバラゴシキチョウチョウ
ムラサキハチクイ
タテフコショウビン
キバシオナガゴシキドリ

最後はマサイマラ国立保護区で3連泊しました。雨季らしく一日に一回は局所的な雨が降っています。
運の良さとベテランドライバーのお陰で、お客様の見たがっていたノガンやヘビクイワシ、ジサイチョウなどはしっかり観察することができました。開けたサバンナには昼行性猛禽類が多く、ハゲワシも含めると12種類を確認しました。
いつもはライオンやチーターを探し回るマサイマラですが、今回のようにゆっくりと走りながら、小さくても鳥を見つけては車を停めて、ガイドブックで名前を調べるサファリもなかなか楽しかったです。
改めてケニアの鳥類の多様さと、観察の奥の深さを感じました。

クラハシコウ
ヘビクイワシ
ダルマワシ
マサイマラ
カタグロトビ
ミミヒダハゲワシ

天候にも恵まれ、お客様は皆さん陽気な方ばかりで、終始どこでも笑いが絶えないツアーでした。
普段から双眼鏡を片手に鳥を観察している方ばかりなので、私やドライバーより先にどんどん鳥を見つけてくれました。おかげで6つの場所で合計150種以上の鳥類を観察できました。ケニアには1000種を超える鳥が棲息するそうですから、まだまだ見ていない鳥はたくさんいます。
この経験を活かして、またケニアのバードウォッチング・ツアーへ出発できたらなと思います。
加藤直邦
ケニア地域別鳥観察リスト
サファリガイド加藤直邦さん同行 ケニア・バードウォッチング 11日間

道祖神