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2017.8.25発 特別企画 ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 10日間

今年の夏、ヌーの大移動の時期に合わせてケニアのマサイマラ国立保護区へ行ってきました。
ツアーのハイライトはもちろんヌーとシマウマの群れまた群れ。ツアーの早い段階で大きな群れには出会う事が出来、見渡す限りの膨大な頭数のヌーは圧巻でした。ただ、しばらく見ているとあまりにも数が多い為、ちょっともういいかな…という贅沢な悩みも。

今回のツアーはマサイマラ保護区に6連泊。様々な地形を走る為、4WDのランドクルーザー×2台体制で向かいます。

ナイロビで1泊した後、約7時間の長距離ドライブを経て、マサイマラ国立保護区の西側『マラ・トライアングル』へ到着。

車の目の前を横切って、シマウマが河の方向へ向かっています。

今回の一つのハイライトとなる場所『マラ河』です。この河がマサイ・マラ保護区を東西に分けています。

シマウマを追って河へ向かうと、数頭がマラ河を渡って向こう岸へ。

シマウマをたくさん見かけますが、“大移動”の主役、ヌーの姿をなかなか見かけません。

やっとヌーを見つけましたが、ちらほら数頭のみ。ですが、こっそり後をつけてみます。

やっとヌーの群れを見つけました。マサイ・マラの北西部でした。まだまだ草が豊富な為、食事ばっかりしていてあまり動きが見えません。

諦めて帰ろうとしたところでライオンを見かけました。食事中のヌーを狙ってやって来たのでしょうか。

翌日は河の方へ先回りをして、ヌーの群れがやってくるのを待ちます。やって来るかどうかは運頼み…。サファリの難しいところです。

しばらく粘ってやって来たのは、ヌーではなくてシマウマの群れでした。

次から次に、どんどんシマウマがやって来ます。

シマウマを見過ぎて、世の中が白黒に見えてきそうです。

みんなで水浴びをするシマウマ。迫力ある『渡り』ではないですが、飽きることなく見ていられます。

と、そこにゾウの家族がやって来て、シマウマを追い払ってしまいました。ちょっと乱暴ですね。

そのままゾウが河を渡ります。余裕の河渡り。

なかなかお目当ての『ヌーの河渡り』に出会えません。マラ河の下流まで来てみましたが、静かな河の風景です。うーん。

それでも水場は、やっぱり動物たちが生きる場所。いろんな動物がいます。これはカバの親子。

渡り切れなかったヌーに群がるハゲワシ。

ムワンザ・アガマトカゲ。いつ見ても綺麗な配色の身体をしています。

音もたてずにワニが忍び寄ってきました。河を渡るヌーやシマウマを狙っています。

アカシアの樹と夕陽。よく見るショットですが、やっぱりいいですね。

さて、マサイマラ6連泊も最終日。さすがに1度くらいは『河渡り』を見たいもんです。ようやく河へ向かうらしきヌーの群れを見つけました。

ちょっとずつヌーが集まってきました。

あ!ライオンも来ています。さすがに野生の勘です。群れの動きを嗅ぎつけてきました。

群れはどんどん集まってきましたが、なかなか河を渡る気配を見せません。

ライオンも待ちくたびれて眠り始めてしまいました。

お!ようやく、ヌーが河を渡り初めました。なかなかの勢いです。

河の流れも急なので、ヌーも苦しそうです。

渡り終えたヌーも苦しそうです。やっぱり命がけですね。

河ばかり見つめていると、背後から叫び声が聞こえました。振り返ると、渡る前のヌーにライオンが襲い掛かっています。さっきまで寝てたくせに!

ヌーも必死で暴れますが、雌ライオンも羽交い絞め。息絶えるまで放しません。

ヌーを仕留めて満足気。一瞬の出来事でしたが、何が起こるか分からないのがサファリの醍醐味です。

いち早く異変に気付いたサファリドライバーの動きにも脱帽です。おかげで、最前列で観察することが出来ました。

終わってみれば、色々と盛りだくさんのマサイマラ6連泊でした。
この時期のヌーの大移動+マサイ・マラ国立保護区と言えば、『河渡り』があまりにも有名ですが、今回は最終日まで粘って粘ってやっと見ることが出来ました。
そう思っていると、その後に訪れたお客さんからの連絡では、10月下旬でもまだ渡っているとの事でした。今年は6月初旬には、ヌーの群れがマサイマラに来ていたので、ずいぶん早いんだなあ、と思っていたのですが、6~10月という期間をかけて、時には毎日のように渡ったり、時にはパタリと動きを止めてしまったり。あれだけの数のヌーがいるのに、翌日には全くいなくなってしまうという不思議。この時期のマサイマラには何度か訪れていますが、改めてサバンナの不思議な世界を堪能しました。
さて、来年のマサイマラはどんな姿を見せてくれるのか、今からワクワクしています。
生野

道祖神