12/28発「エチオピア ダナキル砂漠訪問ダイジェスト」に同行させていただきました。世界で最も過酷な地ともいわれるダナキル砂漠。日中の気温が40度以上、海抜マイナス100mという過酷な地だからこそ出会える景色に、まさに母なる大地・地球の有難さを感じた10日間でした。
通常、ツアーのハイライトでもある活火山エルタ・アレ、極彩色に彩る、ダロール地区までは、空路で向かうことも多いのですが、弊社はエチオピアの独自の自然・暮らしを感じていただきたいという思いから市場などに立ち寄りながら陸路で巡ります。
大地溝帯に属するエチオピアは、国土のほとんどがエチオピア高原に位置しており、首都のアディスアベバでも標高2400m。富士山の5合目にあたる標高の高さ!
そんなエチオピアは、宗教、文化、自然全てにおいて唯一無二の国でした。
4世紀中頃にエジプト地方から来たシリア人によって普及したといわれるエチオピア正教は、欧州諸国とは異なる発展を遂げた独自の宗教と言えます。
エチオピア正教では年に最長で55日間の断食があり、訪れた日はまさに断食の日。メニューにはファスティングメニューがあるなど、宗教と暮らしが密接に結びついていました。
そんなエチオピアは食料自給率が100%を超えるほど、食材の宝庫。近代的な食スタイルが入りつつも、今なお変わらない食文化が根付いています。
まずは、インジェラ。テフという穀物の粉を水に溶き薄く焼いた、クレープのような見た目のエチオピアの国民食。見た目は少し抵抗のあるもののエチオピア国民の愛するインジェラは、発酵させて作るため、ほんのり酸味があり、グルテンフリーの健康食でもあります。現地の方は、私たちの白飯と納豆!のように、毎食、インジェラを食べております。
◎ひよこ豆
◎チマキ
◎バナナブレッド(エンテーセ)
テフの代替品としても使用される見た目がバナナの木そっくりなため、偽バナナとも言われるエンテーセから作られるパン。
◎ピーナッツティー
ホテルで飲んだピーナッツティー。残念ながら1杯しか用意が無く、皆さんで回し飲み。ピーナッツのマイルドな香りとミルク感が女子ウケNO.1でした!
そして、コーヒー発祥の地としても有名なエチオピア。街中の喫茶では、お客様へのおもてなしの作法でもあるコーヒーセレモニーを良く見かけました。看板娘がフランキンセンス(乳香)の香りと共に、コーヒーを煎り、日本の湯吞のような小さな器で、1回に3杯飲むのが一般的。これを1日に2~3回は飲むというのだから、エチオピアの方々のコーヒー愛がうかがえます。ちなみに、ご自宅では、あまりウェルカムではないお客様がいらっしゃる際は、お茶を出すそうです。。。
さて、ツアーは、いよいよ、車の旅の始まりです。首都のアディスアベバから、海抜マイナス100m以下の地、ダナキル砂漠へ3日かけて目指していきます。
道中の楽しみといえば、マーケット見学。アディスアベバから北へ2か所のマーケットを訪ねました。ローカル市場は、現地の方々の生活を支える場所でもあると同時に、社交場の一つにもなっており、政治、ビジネスなどの情報交換、そして人と人との出会いを作る大切な役割をは果たしているそうです。
人々の生活を抱えるローカル市場。家畜、野菜、穀物、工芸品、ラクダ、香木、布、市場は、何時間居ても飽きないくらい、活気に溢れ、そして共に支え合い暮らすエチオピアの素朴な暮らしに触れることができました。
さて、車の旅はまだまだ続きます。
取り巻く環境に関係なく、絶えず独自のリズムで変化し続けている地球の神秘を生で感じ、ベースキャンプに戻り朝食です。下山後に食べた甘いはちみつをたっぷりの食パンとコーヒーは絶品でした!さて、次は、アファールトライアングルの中でも海抜が最も低いダナキル北部へ。
訪れたのは、まさに年の瀬、お正月。世界中が新年を祝う中、外の世界と同化することなく、独自の時間・文化軸で暮らす人々。優しく、美味しく、濃く、タフな国・エチオピア。
4月には、エチオピア歴史街道を陸路で巡るツアーもご用意しております!
◆エチオピア歴史街道ダイジェスト 11日間
ぜひ、奥深いエチオピアの歴史の旅にでかけましょう!
根本