東アフリカでは雨季の終盤にあたる6月上旬、ツアータイトルの通りの「緑のケニア」でサファリをするツアーに同行させていただきました。
このツアー、元々は巷で言われている「雨季の東アフリカはサファリをするにはいい時期ではない」という定説というかイメージというか、そういったものを覆すため(行ったことがある身としては、サファリの成果に大きな違いを感じませんので)、また雨季の緑一面のサバンナが好きなスタッフが社内でも多いため、何とか雨季のサファリツアーを皆様にご紹介できないか?ということで、価格を抑え、でも内容は弊社で最も人気のある「ケニア・サファリ・ハイライト10日間」とほぼ同じ内容で企画し、キャンペーンとして展開させていただきました。
余談ですが、実は雨季の4~6月というのは、一応東アフリカ(特にケニア)のオフシーズンにあたり、ほとんどのロッジの宿泊料も半額近く値下げされます。個人手配旅行の場合は、スタンドードクラスのロッジの値段で、豪華ロッジに泊まることができるという、美味しい時期でもあります。
その第1回目のツアーということで、ケニアでガイドをしていた経験があるものの、普段はもっぱら北アフリカ地域を担当している私が添乗員としての任をいただき、久々のサファリ三昧のケニアツアーに同行させていただくことになりました。
ケニアを含む東部アフリカへのツアーで添乗員が同行するものは、やはり7~9月の乾季や年末年始の雨季から乾季への過渡期に催行されることが多いのですが、久々に訪問した雨季のケニアは乾季や過渡期と比較すると、やはり緑が格別に美しかったです。当然、雨に降られることも、車がスタックして時間が押せ押せになったことも、雨によるロッジ設備のトラブルが原因の宿泊先変更等もあり、ご参加の皆様にとってはハードなツアーになってしまった部分もありましたが、それらを多少でもリカバリーするくらい緑が美しく、動物たちも生き生きとした姿を見せてくれました。加えて、雨季で雲が多いだろうから、ということでほとんど諦めていたキリマンジャロも見ることができました。しかも2日間の滞在中毎日です!
「乾季は野生動物にとっても、人間にとっても、辛い、我慢の季節。その反面、雨季は命の季節。暮らしものびのびしてくるし、人も動物も生き生きしてるでしょ?」
という話をしてくれたロッジのウェイトレスさんもいましたが、彼女の言葉が状況を一番上手に表しているような気がします。
サファリツアーですので、野生動物との遭遇が最大の目的となるわけですが、その肝心の野生動物はというと、雨に打たれて気持ちよさそうなサイやゾウなどの大型哺乳類、雨季の雨でできた湖で思いがけず見られたアンボセリのフラミンゴなど、この時期ならではの光景も多く目にしたのですが、全体的には国立公園・保護区内は草丈が高く、ライオンやチーターなどは簡単にその草に隠れてしまい、見つけ辛かったことは否めません。ただ、やはりある一定のクオリティ(遭遇する野生動物の数・種類の多さ)は確実にキープしつつ、雨季ならではの光景も見せてくれる。やはりケニアはピカイチのサファリディスティネーションの一つだなと改めて実感しました。ちょっと残念なのは、“数千頭にもなるヌーの群れが雨に打たれて佇んでいる”という、私の好きな光景が、ケニアでは雨季だったとしても見られないこと。ヌーの大群はこの時期はまだセレンゲティにいますので、『緑のタンザニア』であれば、そんな光景も見られるかもしれません。
乾季に行かれたことがある方は、ぜひ雨季の緑滴るケニアにも訪問してみてください!
by 羽鳥
■キャンペーン企画! 緑の季節のケニア 10日間