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2019.2.8発 道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験 8日間

2/8発「道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験  8日間」に同行させていただきました。
昨年ワールドカップで一躍有名になったセネガル。
アイコニックで派手な観光名所は無くとも、衣食住、さらに音楽といった暮らしそのものに魅力が溢れており、まさに彼らの生活を肌で感じる「ふれあい旅」となりました。

■ダカール観光

アフリカ大陸最西端のベルデ岬にあるセネガルの首都ダカール。
植民地支配を得て発展を遂げたセネガルは、カラフルで雑多なアフリカらしさと、歴史・宗教が混ざり合い、独特な雰囲気を持ち、街並みを眺めるだけでも目を楽しませてくれます。
特にこのダカールの街を鮮やかに彩っているのが、乗り合いバス・カーラピット。セネガル初日は、このド派手なカーラピットに乗って市内を巡りました。
停留所もなし、定員は乗り切れるだけ。
バスの後ろにつかまり立ちをする呼び子がこれでもかというほど、色とりどりの衣装をまとった人々を日本の満員電車のように詰めていきます。

ド派手な動くアート。
漁の船もなんとも鮮やか!
街中は路上アートもたくさん。
路上仮面店。無造作に飾られているように見えて、全て商品。建物の壁を活用してお店を設けるとは、その創造力にアッパレ!
セネガル特産品ともいえる、砂絵。色とりどりの砂を何重にも重ね描いていき、人々の暮らしを生き生きと描いていきます。
3分程度であっという間にした絵の出来上がり。これを3日ほどかけて完成させるようです。
人口の90%がイスラム教のセネガルは、フランス統治時代の雰囲気を残しつつもイスラムの建築物も数多く見かけます。3つの窓は過去・現在・未来を意味しているそうです。
今なお、生活を支えるローカル市場。
セネガルはシーフードも有名。
水揚げされたばかりの新鮮な魚たち。
スパイスやお野菜などは量り売り、小分け販売。買ったけれど使いきれず腐らせてしまうこともあるので、この量り売りが家の近くにもあったら便利ですよね。
お店の前で玉ねぎカット中。カット野菜は主婦の見方!
アフリカの方々の肌を守るシアバターも量り売り。
路上ギフトショップ。プレゼントのサイズもアフリカサイズ。

セネガルは着倒れの国としても有名です。
服を仕立てるということはセネガルでは一般的。生地屋でお気に入りの布を選び、行きつけの仕立屋で希望のデザインをオーダーし、1日程度であっという間に完成。バイクにMYミシンを載せた、移動型テーラーなんかもいたりします!
デザイン、色のこだわりだけでなく、仕立てた服と併せて、髪形やメイクにまでこだわるお洒落な女性も沢山。流行はあるものの、それぞれが自分自身に合ったスタイルを追求していて魅力的な女性ばかりでした。

個性的な模様も沢山。
幾何学模様、お花、扇風機、時計、果物、はたまたiPhoneやFacebookマークなど今風の模様なども。
参加者で布を選び洋服を仕立ててもらいました!
出来上がりはこちら!!

街中は、アフリカらしい鮮やかな洋服を装った人々の個性で溢れており、町行く人の服のデザイン、模様、ファッションを眺めるのもちょっとしたダカール観光の面白さです。

■ギニアブルク村訪問

ダカールから車で約1時間程度の小さな集落ギニアブルク村。村を歩けば、みんな知り合いというように、村の人全員が家族のような村でした。

町に続く道は未舗装路。
ダンスと歌でお出迎え!
村の方々の定番食、ポーションをいただきました。稗やアワを使った、お粥のような食感。味は粉ミルクでした。

さて、セネガルは、なんといっても食も魅力です。
村の朝ごはんはポーションが定番だそうですが、毎日1食(特に昼食)は必ずお米というほどセネガルは日本と同じ米文化の国なのです。
お米とお魚やお肉、お野菜を一緒に食べる料理が多く、日本人の舌には非常に合う味ばかり。むしろ、美味しくて食べ過ぎてしまうという難点もありますが。
伝統食チェブ・ジェンとヤッサ。
今回はこの2つを村の女性たちと一緒に、アフリカタイムを楽しみながら作りました。

『チェブ・ジェン』チェブが「炊き込みご飯」、ジェンが「魚」とその名の通り野菜や魚の煮汁で炊いたご飯の上に、魚と野菜を乗せた一品。
『ヤッサ・ジェン』ご飯の上に揚げた魚、スパイスを利かせた玉ねぎソースをかけていただく料理です。チキンなども良く一緒に食べられます。
エコバッグならぬカラバッシュを持って村の小さな商店で食材を調達へ。
美しいアフリカ女性のシルエット。
村の女性が集まる軒先商店。
野菜、お魚、スパイスなどを購入しました。
包丁というより、ナタ?で魚の処理をしていきます。
マンゴーの木の下でガールズトークをしながらお料理。子どもの面倒は、村の女性みんなで。
スパイスをすり合わせ。
食欲そそる香りのスパイスを魚へ詰め詰め。
たっぷりの油で揚げます。
トマトを使った赤チェブ・ジェンづくり。
女性が食事を作る間、男性はというと、別のマンゴーの木の下で、茣蓙作りや馬の世話。私たちもゴザづくり体験をさせていただきました。
約1時間程度で完成!
作った茣蓙の上でいただきます!

一つのプレートをみんなで囲んで食べるのがセネガル流。
各々が食べる範囲を決め、他の人のテリトリーを守りながら一緒に食べるそうで、セネガルの家族仲の良さが現れていました。
時間はかかる料理でしたが、みんなで手間暇かけた料理はやはり絶品でした。
ちょうど、子供たちがお昼を食べに帰ってくる時間とも重なり、家の外には子供たちの遊び声が。村のゆったりとしたリズムをたっぷりと味合い、贅沢なアフリカンタイムを過ごしました。

村の子供たち。
帰りは馬車で村とお別れ。

■グリオ宅訪問

グリオ(griot、マンディンカ語:ジャリ(jali))(ジェリ)は、西アフリカの世襲制の職業音楽家。
無文字文化の中で、歴史、情報、各家の系譜、教えや教訓などをメロディに載せて人々に代々伝え続けてきた彼らは、その知識の量の豊富さから、王の側近として仕える方もいたようです。
今もその血脈は継承され、ユッスーユッスー ンドゥールなど世界的にも有名なミュージシャンも輩出しており、伝統的なリズムとジャズやポップが融合し新たな音楽シーンの発展にも貢献してきました。
さて、今回は、ダカール市内から1時間ほどにあるグリオご家庭を訪問。サバールというセネガルの伝統太鼓とダンスレッスンを体験してきました。

「ババン!ババン!ドンドンドン!」空に響きわたる太鼓の音でお出迎えです。

グリオが演奏する民族楽器は、1本の木をくり抜いた太鼓や種や実が入った打楽器、ヒョウタンを利用した弦楽器など自然界に存在する素材を使って造られており、あらゆる生命は音と共に受け継がれていきます。
今回、教えてもらったサバールはヤギ皮を張った片面太鼓で、手とスティックで叩くセネガルの民族楽器。もともと、村と村とのコミュニケーションに使われていた為か、一つ一つの音に起伏があり、話し声を聞いているようなそんなビートを奏でます。

教わった曲はセネガルの代表料理の名前でもある「チェブ・ジェン」。3つのリズムを最初は覚え、昼食後に再度挑戦!手の動き、リズムなどはじめは難しくても自分の体に入ってしまうと、なんだか心地よくなります。
ヒョウタンを使った楽器「ゴンゴマ」。支える手に金属をつけてリズムを奏で、カリンバのような金属弦を片方の指ではじきメロディを奏でる。少し、難易度の高い楽器です。
結婚式やお祭りでは太鼓奏者のリズムに合わせてダンサーが踊りだします。(正確にはダンサーが主導権を握ります。)
最後は、参加者も交じってセッション!
みんなで踊って叩いて!
サバールダンス!まさに、身体に染み込んだ舞。
お兄さんたち交じって、負けじと演奏する男の子。カッコいいダンスと太鼓を披露してくれました。
どんどんテンポもあがり!ママたちもダンス!ダンス!
こんな小さな子にも、宿る太鼓のリズム。

太鼓であれ、ダンスであれ、アフリカの音楽には楽譜や教科書のようなものはありません。
生の響き、バイブレーションをダイレクトに身体が感じ、自分のリズムを同調させていく。
心地よさ、気持ちよさという生の感覚に神経を研ぎ澄まし、人々の想いが音の輪(グルーブ)となって場に響き渡っていました。
「前日に体験した村ののんびりとした個々の自然のリズムが、一見、規則的に見えてそうではない、アフリカ音楽独特の「ポリリズム」的な要素を生み出しているのだと感じた」と参加者の方がおっしゃっていた言葉が非常に印象的でした。

かつて奴隷貿易の拠点として栄えたゴレ島。負の遺産として知られる島は、静かなのんびりとした時間の流れる島でした。
奴隷貿易が栄えた時代に建てられた色とりどりの建物。国ごとに色がきめられていたそうです。
ゴレ島には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲き誇っていました。
かつて奴隷が運ばれていった波穏やかな大西洋。地平線の先は、遠い地、アメリカ。
塩分濃度が海水の10倍もあるといわれるピンクレイクこと「ラック・ローズ」。
湖内の大量の藻が湖をピンク色に染めています。太陽の日差しが強くなる日中にかけてピンク色が濃くなっていました。
ピンクレイクは塩の採掘も有名です。ここで取れる塩は西アフリカ各国へ運ばれます。
ダカール・ラリーの終着地としても知られるセネガル。砂漠地帯を4駆でリアル・ダカール・ラリーを体験!
レストランでの生演奏。哀愁漂うセネガル音楽を楽しんだ夜。
サッカーセネガル代表のユニフォームにもデザインされた生命の樹・バオバブ。
海沿いにある無料ジム。夕方になると筋骨隆々な男性たち、はたまた健康的な女性たちがここで思い思いにトレーニングに勤しんでいました。

かつて奴隷貿易の中心地として栄えたセネガルは、西洋的な文化と伝統的な文化が混じり合った、とてもオープンマインドな風通しの良いテランガ(おもてなし)の国でした。
やみつきになる料理、憧れるお洒落なファッション、独自の音楽など、自分たちを満たす術を知っているからこそ、自然と訪れた人々を元気にしてくれるのかもしれません。
まさに、Healthy body, Healthy mind.
同ツアーは、通年で募集しております!
ぜひ、アフリカの生のリズムをチャージしに訪れてみてはいかがでしょうか。
◆道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験 8日間

道祖神