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2023.08.17発 ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間

8月3日出発の「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ11日間」のツアーから8月13日に帰国し、再び4日後の8月17日に出発。ボツワナ北部の見どころを繋いでぐるっと回る19日間のロングツアーとなるツアー、「ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間」に同行させていただきました。

当初は2020年の特別企画として企画・発表したツアーですが、その年はコロナ禍のため催行できず、昨2022年に海外旅行を取り巻く状況の改善を鑑みて再度企画し、PCR検査のためのヨハネスブルグ滞在を1日プラスした20日間で実施されたものです。非常に人気があったこと、ご参加された方からの評価が高かったことから、1回限定のスペシャルツアーではなく何年か続けて企画してみようということになり、今年はオリジナルの日程の19日間に戻して(コロナ関連の規制がなくなったおかげでオリジナルプランに戻せました)企画・催行させることができました。

ツアーの内容としては、前半は自然景観を、後半は野生動物や野鳥との出会いを、それぞれメインに据え組み合わせたものになっています。昨年は車輛のスタックにより訪問を断念したクブ・アイランドにも今年は無事に訪問でき、ントウェトウェ・パンの満天の星空の下で野天泊もできましたし、後半のサファリでは素晴らしい成果があった前の11日間のツアーに勝るとも劣らない、素晴らしい野生動物たちとの出会いがあり、素晴らしいシーンの数々をご参加の皆さんにご覧いただくことができました。日によっては移動距離も時間も長く、降雨がなく最も過ごしやすい時期とはいえハードな暑さの日もありましたが、「そういう部分も楽しんでこそ、アドベンチャー」という心構えができているご参加者の方々ばかりでしたので、前向きにツアーを楽しんでいただけました。

ツアーの詳細を文章でレポートしますと長くなってしまいますので、ツアー中に撮影された写真をメインに振り返ってみたいと思います(写真は添乗員撮影のものに加え、ご参加いただいたお客様撮影のものも含まれています。許可をいただきありがとうございます)

カサネを出て初日はサイトをゾウが通り抜けるキャンプ場に宿泊
野生のアフリカゾウをこの近さで観察できる場所はそうそうありません
ハードなドライブの後、聖地クブ・アイランドに到着
この岩山を隠れ家として暮らした人々の痕跡がバオバブの木々の間に垣間見えます
夕陽に浮かび上がる存在感のあるバオバブのシルエット
クブ・アイランドの後はントウェトウェ・パンへ。昨年スタックした場所は痕跡がまだ残っていました
今年は無事にパンの中央部へ到達
遠くまで見渡せる平原の真ん中で野営の支度
幻想的なサンセット
人口の明かりがほぼなく、素晴らしい星空が望めます
夜はテントを張らずに寝袋一つで星空を見ながら就寝
ントウェトウェ・パンの後はナイ・パン国立公園へ移動、徐々に動物の生息密度が濃くなってきます
最高のタイミングでライオンによる水場での狩りが見られました
獲物は子供のオスのクドゥー
叔母が仕留めたクドゥを物欲しそうに眺めていた子ライオン
枯草色の平原に映えるカラフルなヘビクイワシ
ナイ・パンの後はセントラル・カラハリ動物保護区へ移動、オリックスなど乾燥に強い野生動物の数が増えます
水場に集まり、水ではなく地表にあらわれたミネラルをなめるスプリングボック
他ではあまり見かけませんが、セントラル・カラハリではかなりの数のオオミミギツネと遭遇しました
朝から食べ物を探して徘徊するセグロジャッカル
深夜2時のキャンプサイトへの訪問者、身の危険よりお客様がテントのジッパーを開けて
のぞき見したりしないかの方が心配でした
セントラル・カラハリで遭遇した美しいオスライオン
セントラル・カラハリでは滅多に出会えないヒョウ(年老いたメス)に遭遇
木の枝の奥に埋もれるように隠れていたアフリカワシミミズク
夕陽を背に佇むコシジロハゲワシ
胸の赤い体毛がビビッドなハジロアカハラヤブモズ
時期によっては全く見ることができないコシジロウタオオタカ
非常に乾燥している時期ですが、この時期に花を咲かせる木々も多くあります
旅の中間地点、マウンではホテルに泊まってリフレッシュ、車も掃除して心機一転再出発!
オカバンゴの東に位置するモレミ野生動物保護区へ移動、本格的なサファリが始まります
やはり通年干上がらない川は動物を強く引き付け、川沿いで多くの動物・鳥類に遭遇できます
白から黒への羽毛のグラデーションが美しいホオカザリヅル
ボツワナ中央部以南では見かけない、ローンアンテロープなどもチラホラ見かけるようになります
キャンプ用の設備などが全くない、自然の只中のキャンプサイト
モレミからはとにかく多くのライオンと遭遇するようになります
オスライオンの兄弟
メインルートからでもこの近さ
群れをかけての戦いの後か、目の下の深い傷が目立ちます
子供を連れ、2頭のオスの後を追うメスライオン
運よくチーターにも遭遇、ブッシュの中でインパラを仕留めるとは、卓越した狩りの技術の持ち主ということが察せます
恒常的に水たまりがあるモレミまで来て初めて出会ったカバ
モレミに生息するシマウマは定住型です
季節の変わり目なのか、珍しく風が強く、曇った日もありました
力比べをするオスのリーチュエ
捕食者の気配を近くに察してか、防御態勢をとるバッファローの群れ
よく見かける鳥ですが、じっくり見れば見るほどカラーリングが美しいホロホロチョウ
木の幹から幹へと移動しながら餌を探すミドリモリヤツガシラ
巨大な群れを作って集団で飛び回るコウヨウチョウ
草原を歩いて虫やヘビなどのエサを探すミナミジサイチョウ
道路を横切っていったヒョウモンリクガメ
このツアーで見かけた個体数5個体と、ラッキーな遭遇が多かったラーテル
モレミ周辺最終日は宿泊地をクワイ川の対岸のクワイ・コンセッションに移動
広々とした川沿いのキャンプサイト、テントはキャンバス地の大型テントを利用します
テントの中はこんな感じ、折り畳みコッドの上に寝袋を広げてお休みいただきます
ガイド、コック、アシスタントのローカルスタッフチーム、熟練のキャンピング・サファリ巧者です
午後はモコロに乗ってクワイ川の支流をクルーズ
モコロは音をたてずに移動できるので、細かい振動を除けば鳥の撮影に最適
長い足先を広げて浮草の上を歩くアフリカレンカク
カラフルなヒメハチクイ
この場所では必ず目にするサンショクウミワシ
川沿いに出てきて水浴びと給水を行うゾウの群れ
夜はこのエリアだからこそできるナイトサファリに出発、そしてナイトならではの野生動物を観察
こちらも夜ならではのジェネット
昼間訪問した際にあたりをつけていたので、作戦勝ちで遭遇できたヒョウ
昼間に出会うヒョウとはまた違った雰囲気をまとっていました
クワイからチョベサブティ地区への朝の移動中に出会ったリカオンの群れ、身を寄せ合って寒さに耐えています
マバベゲートを通過してチョベ国立公園へ、南部から北へ、マバベ地区、サブティ地区と続いています
マバベ地区で見かけたオスのキリン、色といい角の数といい、かなり長寿の個体
サブティ地区にいくつかある水場に集まるオスゾウたち
群れをめぐった戦いの後か脚と腹に深い傷を負ったオスライオン
ラッキーなことにセーブル・アンテロープの群れに遭遇、やはり漆黒のオスは美しい
争うように母親の乳を飲む4頭の子ライオン
過去の経験から住処を予想して探し出せたアードウルフ
早朝のゲームドライブで出会ったエランド
ある日のランチ
同じく早朝に出会ったブチハイエナのオス
ピンと張った尾羽が美しいシロクロオナガモズ
頭~背中のグリーンから尾羽のターコイズブルーへの変化が美しいエンビハチクイ
キャンプサイトでの休憩時も、双眼鏡と望遠レンズ片手にバードウォッチングが楽しめます
数は多くないものの度々遭遇するサザビー
動きが早く、なかなかいい写真を撮らせてくれないラーテル
大型の食肉目だけではなく、マングースなど小型の食肉目にも注目するとより充実するサファリ
小型食肉目が多いということは、捕食対象となる獲物が近い猛禽類も多いということ
普段は空高くを飛び回っているダルマワシですが、時たま木に止まっている姿も見かけます
見事な牙を持ったイボイノシシのオス
リカオンの群れに強奪された獲物を心配そうに眺めるるヒョウ
8月上旬にはまだ小さかったリカオンの子供たちですが、大人と一緒に移動できるほど育っていました
ヒョウから強奪した獲物を適当に食い散らし、また風のように去っていくリカオンの群れ
サブティ地区の岩山にはサンの人々が描いた岩絵も残されています
時期的にはアカシアの花が咲く頃でした
夕陽をバックに草を食むヌーの群れ
キャンプ15泊でほぼ同じ献立がないのはお見事という他ありません
キャンプサイトでは毎夜焚火がたかれます
最後の訪問地、チョベ国立公園のリバーフロント地区に出ます
たっぷりの水がある風景はやはり目に優しく、癒されます
このクロスキハシコウを始め、水際の鳥に目が行くようになります
しゃもじのような嘴のアフリカヘラサギ
翼を広げて影を作り、影の中の獲物を狩るクロコサギ
気流に乗って気持ちよさそうに天高く舞うモモイロペリカンの群れ
カラフルなシロビタイハチクイ
お客様のリクエストにこたえて発見できたカンムリカワセミ
繁殖地が減り、数が減少しているアフリカハサミアジサシの親子
一見地味ですが、よく見ると非常に美しいカミナガシャコ
水際を獲物を探しながら徘徊するミズオオトカゲ
完全に座り込み、100%リラックスモードのキリン
最終日、メインルート上で出会ったライオンのプライド
結構大きくなっていますが子供連れでした
チョベでのサファリの最後の最後で出会ったオスライオン
サファリを終え、カサネからエアリンクのフライトでヨハネスブルグへ、1泊して日本への帰路につきます

実施2年目となり、今後は定番コースとなるかもしれない当ツアー。既に2024年のツアーは満席/キャンセル待ちとなっており、発表とほぼ同時にすぐ満席となってしまうような人気ツアーとなったことは非常にありがたいのですが、今のところ、6名様限定、企画は年に1回のみ、というスタイルは変えずに続けていく予定です。2024年のツアーもキャンセル待ちではお受けできますが、キャンセルの方もそうそう出ませんので、ご参加希望の方は2025年度のツアーの発表をお待ちいただければと思います。

道祖神 羽鳥

道祖神