先日、BBCでブードゥー教についての特集が紹介されていました。
簡単に言えば、おどろおどろしいイメージを持たれているブードゥー教、それは誤解ではないか?という内容のものです。
そのイメージのもととなるのが「動物の生け贄」であり、そしてブードゥー教を題材にしたホラー映画のヒット、そういったものから来ているのではないかと。
そもそもブードゥーは、ベナンで生まれたヴォドンと呼ばれる民間信仰が、ベナンから連れ出されてカリブ海へ渡った奴隷たちにより広まったものです。
実際、ブードゥーの聖地のひとつウィダでは、日本だとゆるキャラになりそうなユニークな銅像があちこちにあり、宗教指導者と呼ばれる方のお宅にもおじゃましましたがおどろおどろしい印象は全く感じられませんでした。
年に1度のブードゥーフェスティバルを見学させて頂く機会もありましたが、その会場では多くの着飾った人たちが集まり、カラフルな’精霊たち‘が踊り、ドラムが鳴り響く、というアフリカらしいお祭りの印象を受けました。
生け贄が神に捧げられて血が流れる、という多くの外国人たちが‘期待する’場面は最後の何分かだけのものでした。
BBCの特集で宗教指導者が語るように「生け贄は何もブードゥーに限った儀式でもなく、黒魔術的イメージも外国の人たちが作り上げたものである」ことは間違いないでしょう。
By KQ