ナミビアの北部、グルートフォンテーンの近くには、見つかっているものとしては世界最大の隕石と言われる「ホバ・メテオリティ」があります。約8万年前に落ちてきたこの隕石の大きさは縦2.7m×横2.7m×厚さ0.9m程なのですが、重さが何と約60t。見つかった時は66tくらいあったのですが、調べるために削られたり、悪戯されたりで現在に至ります。
私は1994年に訪れたことがあるのですが(国の天然記念物です)、看板が1枚立っていて円形劇場のようになっている真ん中にフツーに置いてある岩。というのがその時のイメージでした。でも天然記念物でもこのホバ隕石(隕石とはいっても9割が鉄の隕鉄です)は触ることも可能で、以前に削られたところは銀色の光沢がキラキラしていて人が良く触るところは錆びずに輝き続けています。
これだけの大きさの隕石なのに回りを見渡してもクレーターらしきものはありません。実はこのことがまだ解かっていない謎だったりします。一番有力な説は、低角度で大気圏に落ちてきて、徐々に速度が弱まってから地上に落ちたのではないかということらしいです。(薄い石を水面に低角度で投げると水切りして徐々にゆっくりになりますね)
写真はwikipediaからのものですが、現在もこんなゆったりと観察出来ます(笑)。
PHOTO BY : Mike from WIKIMEDIA COMMONS
東京本社 久世
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