8月中旬から末にかけて、ナミブ砂漠とナマクアランドのツアーに同行させていただく機会がありました。見どころはもちろん「世界で最も古く美しい砂漠」と「一年に数週間だけ見られる一面の花畑」。
ナミブ砂漠は、皆さんご存じのことと思いますが、その荒涼とした美しさと絶妙なコントラストで対比できるのが、南アフリカ北西部ナマクアランドの野生の花々。約4000種ともいわれる植物たちが、一年に数週間だけ花開き、荒れ地を一面の花畑に変えます。年によって微妙に変わる開花時期を当てるのは難しいのですが、今年は充分な量の雨も降り、「当たり年」となって満開の花々の彩を見ることができました。
フラワーウォッチャーにはよく知られたナマクアランドの野生の花々ですが、逆にあまり知られていないのが、ナマクアランドのある西ケープ州が多肉植物の宝庫だということ。世界中に存在する多肉植物の約3分の2が、ここの原産だと言われています。ここでは10m四方程度の荒れ地に、約30種も見つけることができます。もちろん多肉植物以外の植物も数十種。とんでもない植物多様性です。