『世界一怖い物知らずの動物』として、ギネスブックにも登録されているラーテルは、アフリカや中近東などに生息する動物で、蜂蜜が好物。背中にはライオンの牙や爪も通さない弾力性のある分厚い装甲を持ち、気性の荒さと相まってライオンなどの大型動物にも立ち向かいます。また、毒蛇の神経毒にも強い耐性を持ち、噛まれてもしばらくすると回復して動けるようになります。更にスカンクと同じように、危機が迫ると肛門腺から強い臭いのする液体を放出して敵を撃退します。そんなラーテルを、国内で唯一飼育している東山動植物園で撮影してみました。
東山動植物園にいるラーテルはオスのザビーとメスのフラン。撮影している間、いつも2匹でじゃれあっている(フランが一方的にじゃれている?)ようでした。撮影はフルサイズの100-400mmズーム1本でカバーできる距離ですが、手前の鉄格子が厄介。自分と鉄格子の間に少し距離があるので、ぼかしても完全に消すのは困難でした。400mm F2.8などの大口径レンズなら、もっときれいに消せるのかもしれません。
撮影はなかなか難しい環境ですが、日本でラーテルに会える動物園はここだけですので、ぜひ皆さんも行ってみてください。
by 斎藤