8月16日発のウガンダにマウンテンゴリラを見にいくツアーに同行させていただきました。恐らくゴリラという生き物を知らない方はいらっしゃらないかと思いますが、まだまだ、映画のキングコングのような狂暴なイメージを彼らにお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際にサファリフィールドで出会った彼らは、実に穏やかで、かつ我々人間と非常に近しい生き物だということを実感しました。体つきこそ、特に雄のシルバーバックなどは、人間などとは比べ物にならないほど大きく逞しいですが、表情や仕草などをじっくり観察していると、実に豊かでとても親近感を覚えます。そして、思慮深さを感じさせる瞳の奥には、静かながらも熱い力強さが見て取れました。赤ちゃんゴリラに至っては、愛らしさの極みとも言える動きで、我々訪問者を一瞬で虜にしてしまいました。
トレッキング前のブリーフィングで、公園のレンジャーから「ゴリラと接する時に一番大切な事は、相手に対して敬意を持つことです」と案内がありました。彼らは、感情を読むことに非常に長けていて、例えば相手が自分に対して敵意を持っているか否かを確実に感じ取れるそうです。これは、人であれ動物相手であれ、一番大切な事ですが、今回訪れた私たちの好意に対してありのままの姿を見せてくれたことに、改めて相手を敬う気持ちの大切さも再認識することが出来ました。
ゴリラトレッキング終了後は、北にある北にあるクイーンエリザベス国立公園に移動。こちらでは、豊富な水量を抱える湖でボートサファリとサバンナエリアでゲームドライブを楽しみました。豊かな森林帯から湖とサバンナのオープンエリアの景色の移り変わりも爽快でした。
次回は来年の設定になります。人数限定の特別企画になりますので、お早目にお問合せください。是非一度、我々の隣人ゴリラに会いに行きませんか?
■【2020年特別企画】ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間
荒木
2019.4.27発 GWスペシャル ボツワナ・セントラル・カラハリ動物保護区でキャンプ 9日間
今年は10連休となったGWに、ボツワナのキャンプツアーに同行させていただきました。
ボツワナは言わずとしれたサファリ大国ですが、その中でも特にオカバンゴ、チョベ国立公園が有名かもしれません。今回は、その2か所のエリアではなく、ナイパン国立公園とセントラルカラハリ動物保護区にキャンプ泊をしながら、動物サファリを行いました。
今回訪れたエリアは、ボツワナの国土の大部分を占め、西はナミビア、南は南アフリカまで広がる広大なカラハリ砂漠の中央部分に当たります。北東部のオカバンゴやチョベ国立公園などの湿潤なエリアと比較すると、非常に乾燥しており、野生動物にはとても厳しい環境が広がっています。訪れた4月後半は、3月頃まで降っていた雨も完全に干上がり、数少ない水場(ウォーターホール)にのみ水が残されているのみです。そんな中でも力強く生きている野生動物の姿を観察することが出来ました。
ボツワナのキャンプの特徴は、野生動物が暮らしているフィールドにそっとお邪魔させて貰うスタンスです。そのため、キャンプサイトとは言っても、人工的な設備は何もなく(一部のサイトにはシャワー設備を備えているところもあります)、そこにテントを張り、大自然の真っ只中で過ごします。もちろんサイトに野生動物が挨拶に来ることもありますが、彼らへの敬意と適切な距離を保っていただければ問題になることはありません。夜は、降ってくるような満天の星空の下で、耳触りの良い動物たちの鳴き声をバックミュージックに眠りにつきます。
ボツワナのキャンプは、キャンプ未経験の方やキャンプを始めてみたい方にこそお勧めさせていただきます。多少の不便を補って余りある贅沢な自然体験は、これ以上ないきっかけになるかもしれません。
来年も春から夏にかけて、キャンプツアーをいくつか設定しますので、是非ご参加ください。
■ボツワナのツアー一覧はこちら
荒木
2019.2.1発 エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間
弊社のツアーの中でも、微調整を加えながら長年実施してきた、エチオピアの北部を陸路で周遊するツアーに同行させていただきました。
エチオピアは、数あるアフリカの中でも有数の観光に適した国の一つで、大自然、歴史的遺産、文化・風習などが各地に多数点在しています。
今回のツアーでは、北部のハイランドエリアを中心に、1000年以上前に建てられた修道院や、700年ほど前に作られた岩窟教会などの歴史遺産に感嘆し、シミエン国立公園を始めとするダイナミックなエチオピアの大自然を満喫、そして熱気あるローカルマーケットや村の訪問などで、彼らの生活スタイルや風習を伺い知ることが出来ました。
日本からは、エチオピア航空で首都アディスアベバへ。

到着してから、まずは市内観光。博物館などを訪問してから、まずはエチオピアのコーヒーを飲まないことには始まらないとのことで、日本にも支店のあるトモカコーヒーへ。


翌日から、陸路旅はスタートします。アディスアベバのあるハイランドエリアを進んで行きます。ハイランドから大地溝帯へと続く途中の町コンボルチャ周辺で、まずは、サンバティ(日曜市)とバティ(月陽一)の市場を散策しました。家畜や野菜、果物、日曜雑貨などあらゆるものが売られていて、非常に熱気があります。主に、オロモやアムハラの人達が集まって開かれており、ただ、見るだけでも楽しいです。ストールや布なども売られていて、もちろん購入することも可能です。















進路は引き続き北に向かい、前半のハイライト、ラリベラへ。この町には、12~13世紀に建造されたとされる岩窟教会群があります。とても700年も昔に作られたとは思えない、精工で荘厳な作りは、エチオピアの歴史とユニークさと深さの一端を垣間見ることが出来た思いでした。











エチオピアの歴史的な建造物は、ラリベラだけではありません。メケレの町があるティグレ州には、ラリベラよりも古い修道院が100カ所以上も存在しています。そして、エチオピアの最初の王朝であるアクスム王国(紀元後1~10世紀)の首都であり、エチオピア人の歴史において最も重要な人物であるシヴァの女王ゆかりの地であるアクスムには、たくさんの歴史的価値の高い遺物が残されており、今なお、発掘・研究作業が進められていて、新たな遺物が見つかっています。


















歴史的な遺跡群を後にして、ツアーは、「アフリカの屋根」とも呼ばれるシミエン国立公園へ。ここは、エチオピアで最初の国立公園で、切り立った崖と谷で構成される景観が素晴らしく、また固有の生き物や植物も多く生息しています。今回のハイキングでは、この辺りを主な生息域とするエチオピアの固有種、ゲラダヒヒに出会う事が出来ました。

















旅はまだまだ続きます。一路ゴンダールへ。17~19世紀にかけて約200年もエチオピア帝国の首都であったこの町には、他の地域にはない古城が見られます。歴代の王が建立した複数のお城は、王朝の衰退期やイタリア統治時代に破壊されてしまった後が残りますが、それでも当時の名残を十二分に感じとることが出来、見応え十分でした。そして、羽のある天使の絵で有名なデブレ・ブレハン・セラシエ教会でも素晴らしいイコンを見学することが出来ました。










ゴンダールを後にして、ナイルの源流の一つ、青ナイルの水源であるタナ湖のある町バハルダルへ。ここでは、ティシサット(青ナイル滝)と湖畔の修道院を訪問しました。





そして、2週間をかけて陸路で周遊をしてアディスアベバに戻りました。

エチオピアと言えば、コーヒー発祥の国。どこに行っても淹れたてのコーヒーを楽しむことが出来ます。豆や、焙煎の深み、淹れ方などの違いなどで、味は千差万別。地域によっては好みで塩やバターを入れて飲む地域もあります。ツアーも中盤になると、食後と午後のコーヒータイムは欠かせない時間になりました。





陸路旅の楽しみは、予定にない道草です。ふらっと通りすがりの村を訪れたり、面白そうな場所があれば立ち寄ってみたりと、思いがけず面白い出会いがあります。飛行機などで移動する点と点の旅行では見えてこない面白さが、陸路旅の魅力です。旅の速度を落とせば、目に映る風景も格段に変わります。少し「ゆったり」と、そして「たっぷり」と旅をしたい方にお勧めのツアーです。
次回は、9月13日(金)発の設定になります。
10月11日(金)発は、キャンペーン価格となっていますので、この機会に是非ご参加ください。
◆エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間
2018.12.29発 【年末スペシャル】レソト・ホース・トレッキング 9日間
18年の年末から南部アフリカのレソトに、馬に乗りに行くツアーに同行させていただきました。
レソトは周囲を南アフリカに囲まれ、国土のほとんどがドラケンスバーグ山脈に含まれているため、標高2000m前後の高地帯になります。そのため、都心を一歩離れると、360度ダイナミックな景観が広がっています。
レソトの正式な国名は、「レソト王国」。レソトは、「ソト語を話す人々」という意味があります。19世紀初頭に初代国王が基礎を作り、その後、英国の植民地化を経て、1966年に英国からの独立以降、多少の混乱はありながらも、国としては現在まで安定しており、人々は穏やかでのんびりとした空気が流れています。
観光としては、特に抜群の山岳景観を生かしたハイキングなどを目的に多くの方が訪れます。今回のツアーでは、馬に乗ってこの景観を楽しむホーストレッキングを楽しみました。
首都のマセルから南へ100kmほど移動したセモンコンという場所から、ホーストレッキングはスタートします。今回は年末年始の特別版として、2泊3日の工程。村の民家に泊まりながら、乗馬を楽しみました。
お問合せの方からよく、参加に際して乗馬経験の有無をよくご質問いただきますが、基本的に乗馬経験をお持ちのお客様の方が少なく、実際に過去にご参加いただいたお客様についても、経験者3割、未経験者7割というところです。レソトのツアーで使用する馬は、おとなしくまた良く調教されており、初めての方でも安心して乗っていただけます。日本国内や他国で乗馬経験をお持ちのお客様からも、とても扱いやすいと意見を頂戴することもあります。
ただ、経験者の方でも大よそ初めてになるのが、起伏に富んだトレッキングコースです。抜群の自然景観の中を進んで行きますが、時には、一瞬足がすくみそうになる下りや、歩いて登るには困難を極める(体力的に)であろう斜面なども進んでいきます。恐らく経験者の方でも始めは少し怖い思いをされるのではないかと思いますが、馬に身を任せて頂ければ歩を進めてくれますし、同行してくれる現地スタッフがしっかりとフォローしてくれるので、ご安心ください。
馬はそれぞれに個性があります。自分の乗る馬の癖や性格も、長時間乗っていると段々分かり始め、愛着が出てきます。馬は賢い生き物なので、こちらの感情もきちんと伝わるため、スタート時よりも素直にこちらの指示を素直に聞いてくれた時は、少し信頼関係が築けたのかな?と嬉しくなります。
恐らく世界中を探しても、これだけ充実したホーストレッキングに気軽に参加出来る場所は他にないのではないかと思います。乗馬経験者も未経験者も等しく楽しんで頂ける内容になっていますので、興味のある方は是非ご参加ください。
19年GWは、今回のツアーで滞在したエリアではありませんが、同じレソトでホーストレッキングと岩絵トレッキングを楽しんでいただくツアーを企画しております。
今年のGWは10連休のため、お問合せ、お申込みがかなり増えております。こちらのツアーもお受け出来る人数に限りがございますので、お早目にご検討ください。
◆【GWスペシャル】レソト ホース&岩絵トレッキング 9日間
2018.9.4発 道祖神40周年記念ツアー 南部アフリカ一周オーバーランド 40日間(前半)
道祖神40周年企画ツアーの一つオーバーランドツアーに同行させていただきました。
オーバーランドツアーとは、陸路で巡るスタイルの旅になります。今回のツアーでは、改造トラックを使用して旅行をしました。70年代にはすでに確立されていたこのツアースタイルは、道祖神という会社の根幹にもなっています。


南部オーバーランドツアーは、毎年ケープタウンからビクトリアフォールズまで26日間で実施してきましたが、今年は40周年の特別版として、ヨハネスブルグをスタートして、エスワティニ(旧スワジランド)や、レソト、南アフリカのガーデンルートを加えた40日間のツアーを実施しました。

















前半戦は、主に南アフリカの中でも景観に富んだ綺麗な場所を巡りました。初めてアフリカを旅行されるご参加者の方にとっては、ある意味アフリカらしくないエリアだったかもしれません。緑も多く、完全に舗装された道路、快適な宿泊施設など、40日間の長丁場のツアーのスタートとしては良いルートだったと思います。
キャンプもほとんど初めてのご参加者の方が多かったですが、設備の整ったキャンプサイトで快適にお過ごしいただきました。










そして、ケープタウンを通過してナミビアへ。ここからは一気にアフリカらしさ?が加速していきます。未舗装路区間を走破し、ナミブ砂漠を始めとしたやダイナミックな風景が日々移り変わっていきます。




そして、ここから先は、ナミビア中北部エリアを訪問した後、ボツワナ、そして最終目的地のビクトリアフォールズへとツアーは続いていきます。
後半のレポートもまた、適宜アップしますので、お楽しみに。
荒木