2019.12.28発 年末スペシャル カラハリ・トランスフロンティア公園でサファリ 9日間

ここ数年毎年企画・催行されている、南アフリカとボツワナの国境地帯にまたがって設置されているカラハリ・トランスフロンティア・パークのツアーに同行させていただきました。2018-2019年の南部アフリカは記録的な旱魃に見舞われ、特にナミビアでは100年に一度もといわれる大旱魃を経験した年となりましたが、二十数年ぶりに再訪したカラハリは、滞在中少々季節外れの遅めの雨に降られることもあり、砂地に灌木が点在する原野は緑に変わり、花々に彩られて瑞々しさを見せていました。日中は雨雲と空のコントラストや雲が多い空ならではの夕日の照り返しなどの美しい風景も堪能、遠くに煌めく夜の稲光を眺め、遠雷の音を聞く、カラハリらしい夜を過ごすことができました。反面、水が多いということはそれだけ野生動物が散ってしまうこともあり、例年に比較して野生動物の数が少なめで、少し寂しいサファリとなったのは否めません(乾いていれば水場近くに多く集まって見やすくなる)。雨のおかげで通常よりは少し涼しかったですが、それでもサファリ中は暑かったです。

カラハリの空~快晴の青空
カラハリの空~快晴の青空
カラハリの空~夕立ち前の曇天
カラハリの空~夕立ち前の曇天
カラハリの空~黄金のサンセット
カラハリの空~黄金のサンセット
夕立ちの名残の水たまり
夕立ちの名残の水たまり
根に毒があるネリネリリー
根に毒があるネリネリリー

毎日気温が高くなり、熱せられた地面は上昇気流を生んで、午後には空のあちこちに積乱雲ができ、園内のそこかしこで雷雨が降るという毎日でしたが、滞在中半分ずつで宿泊予定だった園内の南北に離れて位置する2カ所のロッジのうち、北側のポレンツァの部屋が強風を伴った雷雨で破壊されてしまい、何とか部屋を用意してもらって1泊はできましたが、その他の滞在は全て南部のルーイポッツへの宿泊に変更となり、どちらかというと南部中心のゲームドライブとなりました。印象としては猛禽類が異常に多く、そのせいかジリスやミーアキャット、マングースなどの小型の哺乳動物をほとんど見かけることはありませんでした。ここでは頻繁に見られるはずのオオミミギツネが少なかったのも、それが理由かもしれません。それでも、立派な体躯とオスの黒いタテガミが有名なカラハリライオンや、チーター、リビアヤマネコ、ブチ&チャイロハイエナ、珍しいところでは夜行性のアードウルフも見ることができ、総合的にみればまずまずのサファリだったのではないかと思います。

アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズク
クロワシミミズク
クロワシミミズク
アフリカワシミミズク
アフリカワシミミズク
メンフクロウ、フクロウ&ミミズクの類はあちこちで見かけました
メンフクロウ、フクロウ&ミミズクの類はあちこちで見かけました
そしてワシタカ類、他の地域ではちょっと珍しい種も、ここではどこにでもいる感覚です。これはゴマバラワシの幼鳥
そしてワシタカ類、他の地域ではちょっと珍しい種も、ここではどこにでもいる感覚です。これはゴマバラワシの幼鳥
ゴマバラワシの成鳥
ゴマバラワシの成鳥
ソウゲンワシ
ソウゲンワシ
ダルマワシのカップル
ダルマワシのカップル
チャイロチュウヒワシ
チャイロチュウヒワシ
ラナーハヤブサ
ラナーハヤブサ
もちろん一般の鳥も。これはナマクア・ダヴ、和名シッポウバト
もちろん一般の鳥も。これはナマクア・ダヴ、和名シッポウバト
ハジロアカハラヤブモズ
ハジロアカハラヤブモズ
アフリカオオノガン
アフリカオオノガン
木陰で休み、口を開けて体温調節するメスのダチョウたち
木陰で休み、口を開けて体温調節するメスのダチョウたち
そして哺乳類、凛々しく佇むオリックス
そして哺乳類、凛々しく佇むオリックス
カラハリではキリンはあまり見かけません
カラハリではキリンはあまり見かけません
ヌーの群れ
ヌーの群れ
南部アフリカに生息するレイヨウ類の中で、トップクラスのスピードを誇るレッド・ハーテビースト
南部アフリカに生息するレイヨウ類の中で、トップクラスのスピードを誇るレッド・ハーテビースト
荒野を一人歩むチーター
荒野を一人歩むチーター
暑い日中は木陰で一休み
暑い日中は木陰で一休み
チャイロハイエナが比較的見やすい公園です
チャイロハイエナが比較的見やすい公園です
顔をアップで見るとなかなか凛々しいセグロジャッカル
顔をアップで見るとなかなか凛々しいセグロジャッカル
ライオンの姉妹?従妹?
ライオンの姉妹?従妹?
立派な体躯に黒いタテガミで知られるカラハリのオスライオン
立派な体躯に黒いタテガミで知られるカラハリのオスライオン
同じくここでは比較的見やすいリビアヤマネコ
同じくここでは比較的見やすいリビアヤマネコ
全身を見ると、明らかにイエネコとは異なることがわかります。深い草の中で活動するため足も胴も長く、しなやかそうな身体
全身を見ると、明らかにイエネコとは異なることがわかります。深い草の中で活動するため足も胴も長く、しなやかそうな身体
巣穴があるため、極めて珍しく日中に見られたアードウルフ。ハイエナの近縁種です。
巣穴があるため、極めて珍しく日中に見られたアードウルフ。ハイエナの近縁種です。
夕日の照り返しで美しく染まるスプリングボックの群れ
夕日の照り返しで美しく染まるスプリングボックの群れ
夕日をバックに絵になるシルエットを浮かび上がらせるスプリングボック
夕日をバックに絵になるシルエットを浮かび上がらせるスプリングボック
最後に爬虫類、金運が上がりそうな黄金色のケープコブラ(のしっぽ、頭を入れて全身を撮るのは難しいです)
最後に爬虫類、金運が上がりそうな黄金色のケープコブラ(のしっぽ、頭を入れて全身を撮るのは難しいです)
乾燥地に好んで生息するクサリヘビの一種、パファダー
乾燥地に好んで生息するクサリヘビの一種、パファダー
ヒョウモンリクガメのオスメス(大きい方がメスです)、一緒にいるのはカップルだからなのか?オスがさかってメスに惹きつけられているだけなのか?よくわからない2匹でした。
ヒョウモンリクガメのオスメス(大きい方がメスです)、一緒にいるのはカップルだからなのか?オスがさかってメスに惹きつけられているだけなのか?よくわからない2匹でした。

カラハリは東アフリカのサバンナのように見渡せばあちらこちらに動物が眺められる、というような場所ではありません。何時間も何も見かけない砂の道を走り続けることもあります。そのため野生動物に、特にお目当ての野生動物に出会えた時の感動は大きく、動物の方も厳しい環境の中で「研ぎ澄まされた生」を生きているからか、どれもこれも美しく見えます。彼らが纏う張り詰めた緊張感のようなものがそう感じさせるのかもしれません。確かに他の地域では見られないような少しユニークな野生動物に出会える場所で、そういった目的で訪問する方が多い公園ではありますが、日々を生き延びることが楽ではない環境に暮らす、野生動物の持つ美しさや輝きのようなものを見るというのも、ここに足を運ぶ大きな理由になるのではないかと思います。今回ご参加いただいた7名様のうち、4回目がお一人、3回目がお一人、2回目が4名様いらっしゃいました。皆さんサファリ目的でアフリカに何度も足を運ばれている方々ですが、そういった方々を惹きつける魅力は、やはりそういった部分なのかもしれません。

■カラハリ・トランスフロンティア公園でサファリ 9日間

羽鳥

2019.8.21発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

ツアー終了から半年が過ぎ、ご報告がかなり遅くなってしまいましたが、昨年の8月に毎年恒例の夏のボツワナキャンプに同行させていただきました。弊社一番人気のツアーの一つで、長年内容を変えず、ほぼ同じ時期に毎年企画・催行しているツアーですが、名物ガイドの腕も確か、快適さと自然の近さのバランスよいキャンプ、コックさんの美味しい食事、そして毎回収穫のある充実したサファリと、手前味噌ですがかなり完成度の高いツアーです。アフリカ到着後はヨハネスブルグからオカバンゴデルタの南の玄関口マウンに飛び、そこから軽飛行機でデルタの東側のクワイ&モレミへ。ここを出発点にチョベ国立公園のサブティ・エリアからチョベ川に面したセロンデラ(リバー・フロント)・エリアへ、数泊ずつしてサファリとキャンプを楽しむという内容です。毎年添乗員として同行するスタッフがレポートを上げており、内容もほぼ変わりませんので、今回は文章を省いて写真のみでご紹介します。

マウンから空路クワイ地区の滑走路へ
マウンから空路クワイ地区の滑走路へ
川沿いの狩場を見下ろして佇むサンショクウミワシ
川沿いの狩場を見下ろして佇むサンショクウミワシ
見事な角を持ったオスのレッドリーチェ
見事な角を持ったオスのレッドリーチェ
百戦錬磨のつわもの感を漂わせる老バッファローのオス
百戦錬磨のつわもの感を漂わせる老バッファローのオス
ボツワナのライオンの体毛の色は、この時期の草の中でカモフラージュするためかもしれません
ボツワナのライオンの体毛の色は、この時期の草の中でカモフラージュするためかもしれません
まだ生後数カ月の子供を連れたキリン
まだ生後数カ月の子供を連れたキリン
牙は短いものの立派な体躯のオスゾウ
牙は短いものの立派な体躯のオスゾウ
気弱そうな穏やかな表情をした若いメスライオン
気弱そうな穏やかな表情をした若いメスライオン
地味に感じる草食獣も、味方によっては力強く、美しく見えます
地味に感じる草食獣も、味方によっては力強く、美しく見えます
モレミのキャンプ。隣のサイトとはかなり離れており、自然の中でのプライベート感が味わえます
モレミのキャンプ。隣のサイトとはかなり離れており、自然の中でのプライベート感が味わえます
こちらも立派な角を持ったウォーターバックのオス
こちらも立派な角を持ったウォーターバックのオス
のんびり日光浴するカバと、のんびり草を食むゾウ
のんびり日光浴するカバと、のんびり草を食むゾウ
こちらの3頭は全てオス。牙も立派です。
こちらの3頭は全てオス。牙も立派です。
蟻塚にもたれて氾濫原を見渡すメスライオン。今晩の狩りの獲物を物色中か?
蟻塚にもたれて氾濫原を見渡すメスライオン。今晩の狩りの獲物を物色中か?
川で隔てられたモレミとクワイの間を、ライオンたちは川を飛び越え、獲物を求めて行き来します
川で隔てられたモレミとクワイの間を、ライオンたちは川を飛び越え、獲物を求めて行き来します
安全とエサ、2つの理由で水の近くに留まるリードバック
安全とエサ、2つの理由で水の近くに留まるリードバック
シマウマは注視していると、様々な不思議な振る舞いが目に付きます。
シマウマは注視していると、様々な不思議な振る舞いが目に付きます。
同一方向を向いて佇む3頭のシマウマ。陽の光が関係していると思われます。
同一方向を向いて佇む3頭のシマウマ。陽の光が関係していると思われます。
クワイ川でモコロクルーズ。水量が少なく、水鳥もゾウやカバも残念ながら少なかったです
クワイ川でモコロクルーズ。水量が少なく、水鳥もゾウやカバも残念ながら少なかったです
巣穴近くでくつろぐ、子供の世話当番のオスのハイエナたち
巣穴近くでくつろぐ、子供の世話当番のオスのハイエナたち
子供は警戒してかなかなか巣穴から出て来てくれません。
子供は警戒してかなかなか巣穴から出て来てくれません。
よーく見ないと目視もできないくらい小さなヒョウの赤ちゃん
よーく見ないと目視もできないくらい小さなヒョウの赤ちゃん
巨体を誇るオスゾウが多く集まるサブティの水場、マラブー・パン
巨体を誇るオスゾウが多く集まるサブティの水場、マラブー・パン
サブティのオスライオン
サブティのオスライオン
日陰でくつろぐサブティのオスライオン
日陰でくつろぐサブティのオスライオン
ちょっとみすぼらしい毛並みのライオンの子供
ちょっとみすぼらしい毛並みのライオンの子供
南部のキリンは色も模様も薄めでハッキリしないのが特徴です
南部のキリンは色も模様も薄めでハッキリしないのが特徴です
ライオンから獲物を一口かすめ取ろうと忍び寄るセグロジャッカル
ライオンから獲物を一口かすめ取ろうと忍び寄るセグロジャッカル
サブティのキャンプサイトの夕暮れ。長いサファリの1日が終わります
サブティのキャンプサイトの夕暮れ。長いサファリの1日が終わります
暮れなずむ空を眺めながら、焚火の傍でくつろぐ至福の時間
暮れなずむ空を眺めながら、焚火の傍でくつろぐ至福の時間
雄大なサンセット
雄大なサンセット
珍しく、明るい中で見かけたラーテル。活発に食べ物を探索中
珍しく、明るい中で見かけたラーテル。活発に食べ物を探索中
静かに歩を進める若いオスのヒョウ
静かに歩を進める若いオスのヒョウ
視線の先には何が見えているのでしょうか?
視線の先には何が見えているのでしょうか?
鋭い一瞥を投げかけて、ブッシュの中に消えていきました
鋭い一瞥を投げかけて、ブッシュの中に消えていきました
ユーモラスなしぐさで草を食むインパラ
ユーモラスなしぐさで草を食むインパラ
両手で包めるほどの小ささのアフリカスズメフクロ
両手で包めるほどの小ささのアフリカスズメフクロ
よく見かけるライラックニシブッポウソウですが、何回見ても美しい体色をしています
よく見かけるライラックニシブッポウソウですが、何回見ても美しい体色をしています
日中は滅多に見ることができないアードウルフ
日中は滅多に見ることができないアードウルフ
40頭を超える構成員を誇る、サブティ・プライド「エレファント・ハンター」のボスライオン
40頭を超える構成員を誇る、サブティ・プライド「エレファント・ハンター」のボスライオン
タテガミが少しだけ伸びてきた若いオスライオン
タテガミが少しだけ伸びてきた若いオスライオン
黒い体毛と弓張りの角が美しいセーブル・アンテロープ
黒い体毛と弓張りの角が美しいセーブル・アンテロープ
足先に向かって縞模様がなくなるチャップマンシマウマの群れ
足先に向かって縞模様がなくなるチャップマンシマウマの群れ
川岸の土を舐め、ミネラル分を補給するケープキリン
川岸の土を舐め、ミネラル分を補給するケープキリン
冠毛が美しいムジハイイロエボシドリ
冠毛が美しいムジハイイロエボシドリ
砂浴びするシマウマ
砂浴びするシマウマ
様々なゾウ~小さいながらも威嚇行為をする子ゾウ
様々なゾウ~小さいながらも威嚇行為をする子ゾウ
様々なゾウ~隊列を組んで移動中の群れ
様々なゾウ~隊列を組んで移動中の群れ
様々なゾウ~水浴びの後&跡
様々なゾウ~水浴びの後&跡
様々なゾウ~単独でチョベ川を渡るオスゾウ
様々なゾウ~単独でチョベ川を渡るオスゾウ
様々なゾウ~河岸の泥を身体に塗りたくるオスゾウ
様々なゾウ~河岸の泥を身体に塗りたくるオスゾウ
様々なゾウ~子供を真ん中に挟んで渡渉中の群れ
様々なゾウ~子供を真ん中に挟んで渡渉中の群れ
様々なゾウ~神経を使う箇所を過ぎると、水の中で遊び始める子ゾウ達
様々なゾウ~神経を使う箇所を過ぎると、水の中で遊び始める子ゾウ達
ウシツキを背に乗せたまま草を食むローン・アンテロープ
ウシツキを背に乗せたまま草を食むローン・アンテロープ
見事にねじれた角をもつクドゥー
見事にねじれた角をもつクドゥー
膝を折って草を食むイボイノシシ
膝を折って草を食むイボイノシシ
チャクマヒヒ、交代で毛づくろい中
チャクマヒヒ、交代で毛づくろい中
日なたで体温調整中のナイルワニ
日なたで体温調整中のナイルワニ
爬虫類らしい、感情の読めない冷徹な眼差し
爬虫類らしい、感情の読めない冷徹な眼差し
ミズオオトカゲ、同じく爬虫類らしい眼差しですが、ワニとは異なります
ミズオオトカゲ、同じく爬虫類らしい眼差しですが、ワニとは異なります
ボートを警戒して顔を出したカバ
ボートを警戒して顔を出したカバ
アオサギを背に乗せたままくつろぐカバ
アオサギを背に乗せたままくつろぐカバ
コシベニペリカン、モモイロペリカン、アフリカハゲコウ、アフリカトキコウからなる集団
コシベニペリカン、モモイロペリカン、アフリカハゲコウ、アフリカトキコウからなる集団
別名「ジーザス・バード」とも呼ばれるアフリカレンカク
別名「ジーザス・バード」とも呼ばれるアフリカレンカク
青とピンクのコントラストが美しいミナミベニハチクイ
青とピンクのコントラストが美しいミナミベニハチクイ
空飛ぶ宝石のようなカンムリカワセミ
空飛ぶ宝石のようなカンムリカワセミ
サイチョウの中でもちょっと地味な、ニシカンムリコサイチョウ
サイチョウの中でもちょっと地味な、ニシカンムリコサイチョウ
地味でも地味なりに美しいカミナガシャコ
地味でも地味なりに美しいカミナガシャコ
ライオンの足跡。新しいものはこれを辿ってトラッキングします
ライオンの足跡。新しいものはこれを辿ってトラッキングします
朝の路上でくつろぐライオンのオスメス
朝の路上でくつろぐライオンのオスメス
生後12ヶ月頃から生え始め3歳までに生え揃う、オスライオンのタテガミ
生後12ヶ月頃から生え始め3歳までに生え揃う、オスライオンのタテガミ
名物ガイドのMR.サミュエル・ショーゾー・ルング、ボツワナでお待ちしています!
名物ガイドのMR.サミュエル・ショーゾー・ルング、ボツワナでお待ちしています!

残念ながら2020年夏に企画した2本のツアーは既に満席、キャンセル待ちとなっていますので、ご参加希望の方は2021年夏の企画をお待ちください。例年GWあたりには翌年の出発日と予価を発表しますので、HPをこまめにチェックしていただけますと幸いです。

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

羽鳥

2019.3.1発 ベスト・シーズンのタンザニア 10日間

すこし前になってしまいましたが3月1日から10日間、弊社のサファリツアーの中でも最も『サファリ』に特化したものの一つ、「ベスト・シーズンのタンザニア 10日間」に同行させていただきました。
何が「ベスト・シーズン」なのか?個人的には、サバンナで見られる野生動物の多さ、種類に関しては、ガイドの腕と運によって大きく左右されると思いますし、乾季でも雨季でもその時期らしい風景、その時期ならではの野生動物に出会えると思っていますので、旅行時期で迷っていらっしゃるお客様には「行ける時がベスト・シーズンです!」とご案内しているのですが、この時期(2~3月)のタンザニアに関しては、南からヌーとシマウマの群れが徐々に北上を始め、群れはンゴロンゴロのンドゥトゥ地区やセレンゲティ南部の平原を埋め尽くすほどの数に膨れ上がります。また移動しつつ雨の到来の前に出産するため、多くの子供連れや、運が良ければ出産シーンもご覧いただける、かつこの時期はンゴロンゴロ~セレンゲティに生息する他の哺乳動物の8割以上の種が出産するため、ヌーやシマウマ以外にも多くの野生動物の子どもたちがご覧いただけます。そういった意味では盛りだくさんのサファリが期待でき、「ベスト・シーズン中のベスト・シーズン」と呼んでも差し支えない時期なのですが、群れの動きや出産は雨の到来に大きく左右されますので、この短い期間といえども若干の日にちのずれで当たりはずれが出てしまう、少々難しい時期でもあります。弊社では何年もこの時期のツアーを企画してきましたが、大当たりの年もあれば、残念ながら期待したほどの成果が得られなかった年もありました。結果から言えば、2019年は大当たりではないにしても、充分当たりの年になったのではないかと思います。

ンゴロンゴロでよく目にするエボシクマタカ
ンゴロンゴロでよく目にするエボシクマタカ

緑の柔らかい草を食みつつのんびり移動するヒョウモンリクガメ
緑の柔らかい草を食みつつのんびり移動するヒョウモンリクガメ

丈の高い草が巣穴を隠すからか、安心してこちらをうかがうリビアヤマネコ
丈の高い草が巣穴を隠すからか、安心してこちらをうかがうリビアヤマネコ

つがいか?きょうだいか?ゴールデン・ジャッカル
つがいか?きょうだいか?ゴールデン・ジャッカル

捕食対象が多いため、活性が上がっているブチハイエナ
捕食対象が多いため、活性が上がっているブチハイエナ

シマウマの子どもの足を咥えたブチハイエナ
シマウマの子どもの足を咥えたブチハイエナ

子どもの待つ巣穴に運ぶためか、肉を加えて全力疾走のブチハイエナ
子どもの待つ巣穴に運ぶためか、肉を加えて全力疾走のブチハイエナ

シャンパンの栓を開けるような鳴き声を上げるオスのセネガルショウノガン
シャンパンの栓を開けるような鳴き声を上げるオスのセネガルショウノガン

チーターの近くだろうが、悠然とサバンナを歩むヘビクイワシ
チーターの近くだろうが、悠然とサバンナを歩むヘビクイワシ

羽の模様が美しい、タンザニアアカノドシャコ
羽の模様が美しい、タンザニアアカノドシャコ

まだ体毛の色が明るい、ソウゲンワシの幼鳥
まだ体毛の色が明るい、ソウゲンワシの幼鳥

この時期、ンドゥトゥで良く見られるニシブッポウソウ
この時期、ンドゥトゥで良く見られるニシブッポウソウ

アカシアの上で休憩中のダルマワシ
アカシアの上で休憩中のダルマワシ

抜き足差し足で獲物を探すクラハシコウ
抜き足差し足で獲物を探すクラハシコウ

ピンクのアイシャドーを施している見えるクロワシミミズク
ピンクのアイシャドーを施している見えるクロワシミミズク

集団で草原を移動中のダチョウ
集団で草原を移動中のダチョウ

朝から晩までの長いサファリを終え、焚火の周りでサンセットを眺めながら一息
朝から晩までの長いサファリを終え、焚火の周りでサンセットを眺めながら一息

平原一面に広がるヌーの群れ
平原一面に広がるヌーの群れ

シマウマの群れもセレンゲティを少しずつ北上していきます
シマウマの群れもセレンゲティを少しずつ北上していきます

お互いの背に頭を預け休憩しつつ、それぞれの方向を警戒するシマウマたち
お互いの背に頭を預け休憩しつつ、それぞれの方向を警戒するシマウマたち

サバンナが緑でも乾燥していても変わらず健康的なトムソンガゼル
サバンナが緑でも乾燥していても変わらず健康的なトムソンガゼル

出産直後、やっと立ち上がったヌーの子どもと見守る母親
出産直後、やっと立ち上がったヌーの子どもと見守る母親

歩行もおぼつかない、まだへその緒が残ったヌーの子ども
歩行もおぼつかない、まだへその緒が残ったヌーの子ども

何かを思案しているようなシマウマの子ども
何かを思案しているようなシマウマの子ども

お乳を飲むライオンの子どもたち
お乳を飲むライオンの子どもたち

暑さでお疲れの様子のライオン親子
暑さでお疲れの様子のライオン親子

サーバルキャットのママさん、ベイビーキャリー中
サーバルキャットのママさん、ベイビーキャリー中

やんちゃ盛りのハイエナの子どもたち
やんちゃ盛りのハイエナの子どもたち

親に守られて道路を横断するホロホロ鳥の雛たち
親に守られて道路を横断するホロホロ鳥の雛たち

花畑に埋もれてくつろぐスティンボック
花畑に埋もれてくつろぐスティンボック

丈の高い草に埋もれて暑さをしのぐチーター
丈の高い草に埋もれて暑さをしのぐチーター

むっくりと立ち上がり・・・
むっくりと立ち上がり・・・

キャットウォークを歩くモデルのような足取りで行動開始
キャットウォークを歩くモデルのような足取りで行動開始

内容としては至ってシンプル。ンゴロンゴロのンドゥトゥ地区に3泊、セレンゲティに2泊、ンゴロンゴロに1泊の計6泊行ってサファリ三昧となりますが、ンゴロンゴロはあくまでも最後のオマケのようなもの。ンドゥトゥ地区ではヌーの群れとライオン、チーター、サーバル・キャットやカラカルなどのネコ科を狙い、セレンゲティのセロネラではンドゥトゥでは難しいヒョウを狙います。そして、この時期はその全てに子連れが期待できます。今回のツアーでも多くの子連れを見ました。ヌーに至っては出産シーンも。子供を咥えて運ぶサーバル・キャットのママさんや雛鳥を連れたホロホロ鳥など、ちょっと珍しいシーンもありました。
セロネラ地区の外れにあるアカシア・キャンプに宿泊
セロネラ地区の外れにあるアカシア・キャンプに宿泊

広々としたテント内
広々としたテント内

美しいグラデーションの草原を優雅に歩むキリン
美しいグラデーションの草原を優雅に歩むキリン

ハンティングの緊張感がみなぎる表情のメスライオン
ハンティングの緊張感がみなぎる表情のメスライオン

自らは逃しましたが、仲間がイボイノシシを仕留めました
自らは逃しましたが、仲間がイボイノシシを仕留めました

サファリカーのすぐ後ろを通って仲間の元に向かうメスライオン
サファリカーのすぐ後ろを通って仲間の元に向かうメスライオン

道路わきのブッシュの陰でくつろいでいたオスライオン
道路わきのブッシュの陰でくつろいでいたオスライオン

雨の後、身体の水分をお互いに舐めとる
雨の後、身体の水分をお互いに舐めとる

クリップスプリンガー。らしい場所で、らしい動物を発見
クリップスプリンガー。らしい場所で、らしい動物を発見

草を食みつつ悠々と草原を移動するオスゾウ
草を食みつつ悠々と草原を移動するオスゾウ

セロネラ地区で樹上で憩うヒョウと出会う
セロネラ地区で樹上で憩うヒョウと出会う

サバンナの生態系を底辺から支えるフンコロガシ
サバンナの生態系を底辺から支えるフンコロガシ

2020年のツアーは今年より数日遅らせた3月6日出発となります。すでにツアー代金も発表されていますので、少々ギャンブル性はあるものの、東アフリカで充実したサファリがしたい!という方、是非ご参加をご検討ください!
■ベスト・シーズンのタンザニア 10日間
■タンザニアのツアー一覧はこちら
羽鳥

2019.4.26発 エチオピア歴史街道ダイジェスト 11日間

旅行期間が長すぎて日本人のお客様には合わない、といわれることもありますが、弊社のこだわりが最も表れているツアーでもあるため、変わらず企画し続けている「エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間」。今年のGWは10連休ということで、この日程に合わせて金曜夜出発の11日間特別短縮版を企画・催行し、添乗員として同行させていただきました。
15日間との相違点は、前半のアディスアベバからラリベラまで、後半のバハール・ダールからアディスアベバへのそれぞれの陸路移動を日数短縮のために空路移動に変え(この変更で、バティとサンバティ2か所の定期市訪問がカットされるため、生活文化的な見どころが減ります)、世界自然遺産のシミエン国立公園訪問をカットし(この変更で、より歴史・宗教面へのフォーカスが強くなります)、代わって有名なラリベラの岩窟教会よりも古い時代、6世紀にティグレ州のあちこちに築かれた岩窟教会への訪問を組み込み、更に歴史と宗教面の見どころを強化した内容になりました。
見どころの1つは超有名な世界文化遺産のラリベラの岩窟教会群。12世紀、ザグウェ王朝の王ラリベラ(のちに聖人として聖列)の指示で、イスラム教徒に奪われたエルサレムに代わる第二のエルサレムとして築かれた11の教会です。教会の多くは固い花崗岩の上に載った、削りやすい凝灰岩を彫って築かれましたが、モノリシック(底部のみ天然の岩盤と繋がった、完全な一枚岩のもの)とセミモノリシック(底面と天井部など、複数の面が岩盤と繋がったもの)の2種類があり、それぞれ正確な数学的計算・設計の上に、当時の石工の技術の粋を集めて作られています。エジプトのピラミッドほどではありませんが、メディアへの露出が多いため、ご覧になる前から見たような気分になってしまう方も多いかもしれませんが、実際に目の当たりにすると迫力が段違いです。添乗員としても個人的にも何度も足を運んでいますが、あかり取りの窓の周辺に施された彫刻など、見るたびに感慨を新たにする素晴らしいものです。

ラリベラの教会群で最古と推定されている聖マリア教会
ラリベラの教会群で最古と推定されている聖マリア教会

天然の岩を刻んで造形したとは到底思えない教会内部
天然の岩を刻んで造形したとは到底思えない教会内部

色も鮮やかに残る天井装飾
色も鮮やかに残る天井装飾

巧みなノミ捌きで刻まれたあかりとりの窓の軽やかな装飾
巧みなノミ捌きで刻まれたあかりとりの窓の軽やかな装飾

女人禁制の聖ゴルゴダ教会内部、ラリベラ王の墓所はこの部屋の奥にあります
女人禁制の聖ゴルゴダ教会内部、ラリベラ王の墓所はこの部屋の奥にあります

傑作建築の一つ、聖エマニュエル教会
傑作建築の一つ、聖エマニュエル教会

アッバ(神父)の服装と儀礼用の十字架も、教会によって一つ一つ形状が異なります
アッバ(神父)の服装と儀礼用の十字架も、教会によって一つ一つ形状が異なります

ラリベラにある11の教会中の最高傑作、聖ギオルギス教会
ラリベラにある11の教会中の最高傑作、聖ギオルギス教会

水平は完璧に出していますが、上への線は垂直ではなく上に行くにしたがって内側に絞られています
水平は完璧に出していますが、上への線は垂直ではなく上に行くにしたがって内側に絞られています

光の入り具合も計算されている至聖所前の祭壇
光の入り具合も計算されている至聖所前の祭壇

丸顔にアーモンド形の目を描くエチオピアスタイルは変わりませんが、歴史を感じさせる内壁の絵
丸顔にアーモンド形の目を描くエチオピアスタイルは変わりませんが、歴史を感じさせる内壁の絵

西洋のイースター(復活祭)は、今年は4月21日の日曜日でしたが、異なるカレンダーとそれに合わせた祭礼を行うエチオピアでは、今年はラリベラ滞在中の4月28日がイースターでした。ということで、街でもあちこちに緑の草を敷き詰め(場を清浄化するため)、人々は同じ草を鉢巻のように頭に巻き、この日から遡ること2カ月前から始めた断食(イスラムと異なり、断つのは肉や魚などで、牛乳や卵の入らないパン、野菜とマメのシチュー、サラダなどは食べてよい)の明けとキリストの復活を祝います。私たちが宿泊していたホテルでも、従業員の方々がコーヒーセレモニーで祝っていたのですが、たまたまホテルに居合わせた私たちもご相伴に預かりました。このイースターが過ぎると、少しずつ雨が降り始め、6~8月のエチオピア北部の雨季到来の雰囲気が濃くなっていきますが、ツアー中に雨に降られることはほとんどなく、高原の国エチオピアとは思えないような暑い日が続きました。
イースターということもあってホテルではコーヒーセレモニーに招かれました
イースターということもあってホテルではコーヒーセレモニーに招かれました

生豆を炒って挽き、ジャバナと呼ばれるポットの中で煮立てたものが供されるコーヒー
生豆を炒って挽き、ジャバナと呼ばれるポットの中で煮立てたものが供されるコーヒー

雨季前で、降雨があった場所では緑が美しい土地が広がります
雨季前で、降雨があった場所では緑が美しい土地が広がります

そしてもう1つの見どころは、日本からのツアー客がほとんど訪れない担当者である私イチ押しの場所、ティグレ州の岩窟教会群です。ラリベラの教会群建造から600年ほど遡った6世紀に、それまでの弾圧からキリスト教が公認、国教化されたローマ領のあちこち(アンティオキア、アレキサンドリア、コンスタンティノープルなど)からエチオピアにやってきた9人の聖職者(9聖人)によって築かれたとされる教会・修道院の他、彼らが持ち込んだ修道という修行の形態を実現するために、険しい山の上や人跡未踏の岩壁に横穴を穿って築かれたよりシンプルな構造の穴倉のような教会が、140カ所を超える数存在しています。まだ世界遺産登録はされていませんが、近いうちに間違いなく登録されるだろうこれらの教会への訪問を難しくしているのは、その立地する場所の険しさです。今回訪問を選択したいくつかの教会・修道院の中には、ほとんどロッククライミングのようなスタイルで岩を登り、やっと到達できたものもありました。少々ハードで、麓の村人たちがサポートしてくれるとはいえそれなりのリスクもありますが、訪問できてよかったとご参加者の皆さんからも感想をいただけました。
ティグレ州の岩窟教会を代表するアブーナ・イェマタへの山道
ティグレ州の岩窟教会を代表するアブーナ・イェマタへの山道

教会の入り口は登り口から約300mの位置にあるため、上からの眺めは抜群
教会の入り口は登り口から約300mの位置にあるため、上からの眺めは抜群

半ばロッククライミングのような登りを慎重に続けて到達します
半ばロッククライミングのような登りを慎重に続けて到達します

壁画が美しい、アブーナ・イェマタ修道院の内部
壁画が美しい、アブーナ・イェマタ修道院の内部

アブーナ(教父)・イェマタ以下、シリアからエチオピアに到来した9聖人の絵
アブーナ(教父)・イェマタ以下、シリアからエチオピアに到来した9聖人の絵

至聖所への入り口には、守りとして天使ガブリエルとラファエルの絵が
至聖所への入り口には、守りとして天使ガブリエルとラファエルの絵が

修道士はこのキャンドルに火をともして毎日の勤行を行います
修道士はこのキャンドルに火をともして毎日の勤行を行います

アブーナ・イェマタ入り口への細い道、右手は崖ですっぱり切れ落ちています
アブーナ・イェマタ入り口への細い道、右手は崖ですっぱり切れ落ちています

時たま里に下りるものの、修道士は多くの時間をここで祈りに費やします
時たま里に下りるものの、修道士は多くの時間をここで祈りに費やします

現存するエチオピア最古の教会の一つ、4世紀創建のアブレハ・ワ・アツベハ教会
現存するエチオピア最古の教会の一つ、4世紀創建のアブレハ・ワ・アツベハ教会

ユダヤ教徒の女王グディトによる焼き討ちの跡が残る天井
ユダヤ教徒の女王グディトによる焼き討ちの跡が残る天井

ポルトガル絵画の影響を受けたといわれる聖母子像
ポルトガル絵画の影響を受けたといわれる聖母子像

そして後半戦は、エチオピア最古の都アクスム、次いで16世紀に都があったゴンダールへと続いていきます。アクスムではおなじみのステッレ(アクスム王国時代に建てられたオベリスク)やシェバの女王の宮殿といわれる遺構、そしてモーゼがシナイ山で神から受け取った十戒の石板を収めたアーク(聖櫃)が安置されているとされるシオンの聖マリア教会の礼拝堂などを見学。アクスムは地中に埋もれているだろうと想定される遺構の9割は未発掘で残されているとされており、これからの発掘と発見が楽しみな場所でもあります。
どのような手法で運ばれ、建てられたかわからない、アクスムの巨大なステッレ
どのような手法で運ばれ、建てられたかわからない、アクスムの巨大なステッレ

「失われたアーク」が安置されているといわれる、シオンの聖マリア教会の礼拝堂
「失われたアーク」が安置されているといわれる、シオンの聖マリア教会の礼拝堂

シオンの聖マリア教会内、ファシリダス帝によって築かれた女人禁制の修道院内部
シオンの聖マリア教会内、ファシリダス帝によって築かれた女人禁制の修道院内部

シェバ王国時代の宮殿跡と推測されている遺構
シェバ王国時代の宮殿跡と推測されている遺構

ゴンダールではこちらも多くの方がご存知であろう、ゴンダール朝のファシリダス帝以下6人の皇帝・皇妃によって築かれた、交渉のあった様々な国の建築様式が融合したゴンダール様式の城跡と、イスラム教徒勢の焼き討ちを生き延びた奇跡の教会「デブレ・ブレハン・セラシー教会」を見学しました。堂内の天井には有名な天使の絵が描かれています。
16世紀当時の都だった、ゴンダールに築かれたファシリダス帝の城
16世紀当時の都だった、ゴンダールに築かれたファシリダス帝の城

ヨハンネス1世、イヤス1世、ダウィト3世、バカッファ帝、メントゥワブ妃の5人によって築かれた城や建造物が点在しています
ヨハンネス1世、イヤス1世、ダウィト3世、バカッファ帝、メントゥワブ妃の5人によって築かれた城や建造物が点在しています

ティムカット祭ではハイライトの聖水浴びが行われるファシリダス帝のプール
ティムカット祭ではハイライトの聖水浴びが行われるファシリダス帝のプール

イスラム教徒勢の焼き討ちから、ミツバチの群れによって守られたといわれる奇跡の教会、デブレ・ブレハン・セラシー教会
イスラム教徒勢の焼き討ちから、ミツバチの群れによって守られたといわれる奇跡の教会、デブレ・ブレハン・セラシー教会

有名な天使の天井画
有名な天使の天井画

毛皮の衣服をまとってライオンとヒョウを従えた聖ゲブラ・マンファス・ケッドゥスと片足を失った代わりに6枚の翼を背に得た聖テクレ・ハイマノウトの壁画
毛皮の衣服をまとってライオンとヒョウを従えた聖ゲブラ・マンファス・ケッドゥスと片足を失った代わりに6枚の翼を背に得た聖テクレ・ハイマノウトの壁画

そして、首都アディスアベバを除いた最後の訪問地、タナ湖畔のバハール・ダールへ。水量は少ないものの、それなりに迫力のある青ナイル滝と、エチオピア最大の湖で、青ナイルの源流の一つでもあるタナ湖上をボートで遊覧、ゼゲ半島に位置する修道院を訪問しました。修道院があるウラ村と「聖母マリアの契約の赦し」という名前を冠したウラ・キダネ・メレット修道院を訪ね、文盲の信者にキリストの物語や教えを語るために描かれた、新しいものではありますが見事な壁画が楽しめます。
水量は少ないものの、迫力ある青ナイル滝
水量は少ないものの、迫力ある青ナイル滝

国民食インジェラを焼くデモンストレーションを見せてくれた村人
国民食インジェラを焼くデモンストレーションを見せてくれた村人

タナ湖をボートで遊覧し、ゼゲ半島の修道院へ
タナ湖をボートで遊覧し、ゼゲ半島の修道院へ

至聖所は二人の熾天使の絵によって守られています
至聖所は二人の熾天使の絵によって守られています

戴冠する聖母マリア
戴冠する聖母マリア

磔刑に処されたイエスと、12使徒の殉教を描いた壁画
磔刑に処されたイエスと、12使徒の殉教を描いた壁画

この後、アディスアベバへ空路移動し、国立博物館や名産のコーヒーなどを目当てのショッピングを済ませ、ツアーは帰路につきました。久々に同行させていただいて改めて実感したのは、やはりエチオピア北部を巡る際に、旧約・新約双方の聖書の知識があるのとないのとでは、ずいぶん楽しみの深さが異なるという点です。歴史についてはガイドからの説明で何となくお分かりいただけるのですが(スーダンやエジプト、ローマと絡むので、そちらの歴史をご存知であればなお楽しめます)、宗教面については知らない物語をベースに説明を聞いてもいまいちピンとこないことが多いだろうと思います。まだ未訪問の方で、これから北部エチオピアを訪問してみようとお考えの方は、聖書を読むまではいかずとも、映画等でイエスの一生やそのエピソードを知っておくことをお勧めします。
■エチオピアのツアー一覧はこちら
羽鳥

2019.2.8発 チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間

2018-2019シーズンから久々に復活した、「チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間」、スペシャル版としてチュニス近郊の観光も加えた、2月8日出発のツアーに同行させていただきました。チュニジアといえば『アラブの春』の口火を切ったジャスミン革命、そしてバルドー博物館のテロ事件等、国内の治安状況が不安定な時期が続いていましたが、2017年末にそろそろ落ち着いてきた、という現地からの情報を得て、やっと今期復活させることができた、道祖神らしい内容のツアーです。

「砂漠の船」とも呼ばれるラクダ、この不思議な家畜とともに砂漠を歩きます
「砂漠の船」とも呼ばれるラクダ、この不思議な家畜とともに砂漠を歩きます
歩くペースは早め、最初は先行するのですが、すぐにラクダに置いて行かれます
歩くペースは早め、最初は先行するのですが、すぐにラクダに置いて行かれます
午前中に1日の行程の3分の2を歩いてランチ休憩
午前中に1日の行程の3分の2を歩いてランチ休憩
ランチはサラダ&パン。見た目は普通ですが、抜群に美味しく、大好評でした
ランチはサラダ&パン。見た目は普通ですが、抜群に美味しく、大好評でした

内容は至ってシンプル。首都チュニスから、ホメロスの『オデュッセイア』にロートファゴイ(ハス食い人)の島として登場するジェルバ島まで空路で移動し、そこからさらに陸路でチュニジア南部の砂漠観光の拠点の一つドゥーズまで移動、このドゥーズからグラン・エルグ・オリエンタル(東方大砂丘群)の砂漠約100kmを、もう一方の砂漠観光の拠点クサール・ギレンまで、かつてのキャラバンのようにラクダとともに歩き、同じルートでジェルバ島、チュニスと帰路に就く、というもの。

人とともにラクダも休憩をとります
人とともにラクダも休憩をとります
夕方早くキャンプ地に到着、テント設営
夕方早くキャンプ地に到着、テント設営
テントはワンタッチ式、撤収にコツが要りますが扱いは簡単です
テントはワンタッチ式、撤収にコツが要りますが扱いは簡単です

「砂漠を何日間もラクダと歩いて、何が面白いんですか?」と、ネガティブ寄りの質問をいただくこともありますが、実は添乗員として同行した私にもよくわかりません。ただ、旅を終えて帰ってくると、「ああ、面白い旅だったな・・・」とジワーっと実感がわくという、不思議なツアーです。ご参加された皆様も同様にお感じになられたようでした。砂漠とはいえ2月のチュニジアは夕方から朝にかけてかなり冷え込み、日中も気温はさほど上がらず、といっても日差しは強烈で、日焼け止めを塗らないとひどく日に焼けます。砂地は足をとられて歩きにくく、砂が入らないように対策していても、細かい砂が靴の中に入り込み、歩きづらさを倍増させます。それでも、1頭が200kgを超える荷物を背に載せ、文句(を言っている)とも受け取れる鳴き声を上げつつ黙々と歩く砂漠の船ラクダの後をついて一歩一歩、歩みを進めていくと、頭が空っぽになって、青い空と褐色の砂漠と少しだけの緑が目の前に広がり、感じるのは吹き抜けていく風だけ、という何とも言えないシンプルな世界に没頭できます。

ベドウィンパンの調理中
ベドウィンパンの調理中
こねたパンを熱した砂の上に広げます
こねたパンを熱した砂の上に広げます
そして、炭をかぶせて待つこと15分で完成
そして、炭をかぶせて待つこと15分で完成
ラクダとともに眺めるサンセット
ラクダとともに眺めるサンセット
砂漠でこれほど絵になる動物は他にはいません
砂漠でこれほど絵になる動物は他にはいません

1日の行程を終え、テントを張り、ラクダ使い達におこしてもらった火を囲んでシンプルな食事をいただき、温かいお茶をすすった後は、砂漠の男たちの歌声と太鼓の音が鳴り響く、静かな砂漠。見上げれば満天の星。こういうとひどくロマンチックですが、実際そこまで素敵で、格好いいものでもなく、汗まみれ砂まみれ、疲れてくたくたになってぐっすり眠る、という毎日なのですが、砂漠トレッキング最終日に眼前にオアシスと砂丘の風景が広がるさまを見た時の達成感は、この100km歩き通した人でなければ分からないと思います。

草のまばらに生えたエリアの他、もちろん砂丘地帯もあります
草のまばらに生えたエリアの他、もちろん砂丘地帯もあります
砂丘地帯を歩くのはしんどいですが、テンションは上がります
砂丘地帯を歩くのはしんどいですが、テンションは上がります
空の蒼と砂のベージュだけの世界
空の蒼と砂のベージュだけの世界
ゴールが近づいてくると、砂漠の一軒家ならぬ、カフェにも出会います
ゴールが近づいてくると、砂漠の一軒家ならぬ、カフェにも出会います
ローマ時代の遺跡が残る、クサール・ギレンが砂漠旅のゴール
ローマ時代の遺跡が残る、クサール・ギレンが砂漠旅のゴール

最終日に復路のジェルバ島からチュニスへの国内線フライトがキャンセルとなり、南部から首都への長い陸路での移動に急遽差し替え、というアクシデントが発生。特別版ツアーたる所以だった、シディ・ブ・サイドとカルタゴの観光は、簡単に車窓から済ませることになってしまいましたが、思いがけず南部の海・山岳風景から中部の豊かな穀倉地帯を経て、人口密集地の首都チュニスへという、小さい国ながらもはっきりわかる自然環境と人々の暮らしの変化も見ることができました。
2019-2020シーズンも引き続き企画しますので、ちょっと変わった砂漠のツアーに参加してみたい、登山は苦手だけど達成感を味わえるツアーに参加してみたい、そんな方にお勧めのこのツアー。ぜひ参加をご検討ください!
◆チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間
羽鳥