2013年3月 カーボ・ヴェルデ フォゴ島視察報告

添乗ではないですが、カーボ・ヴェルデの視察に行ってきましたので、ご報告します。
カーボ・ヴェルデは10の島と8の小島から成り立っていますが、その中のフォゴ島を中心に行ってきました。フォゴ島へは国際線が飛んでいませんので、まずは首都プライアのあるサンティアゴ島へ入り、国内線で20分ほどでフォゴ島のサン・フェリペに着きます。
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フォゴ島は島全体が火山の島です。‘フォゴ’というのも‘火’を意味し、1680年の噴火後にこの名前に変更されたそうです。(それ以前は他の島のように聖人記念日にちなんだ名前でした。)その後も1700年代に2回、1800年代に3回、そして1951年、1995年と噴火を繰り返しており、現在も活動を続けている火山島です。地図だけですとただの円い島ですが、この側面図を見ると島=山というのがよくわかると思います。
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サン・フェリペからSaltoまでは山の裾野を半周するように走り、そこから標高を上げていきます。そのあたりからすでに、溶岩流の跡などがそこここに見えます。
断面図からわかるように島(山)の上方が大きなカルデラになっています。直径10kmありCha das Caldeiras(火口原)と言われ、その中に2つの村があって、1,500人あまりが暮らしています。
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カルデラの中にはいくつか火口丘があり、一番高いものがカノ山(2,829m)で、カーボ・ヴェルデ中でも一番標高の高い地点となっています。
今回私はPORTELAという村に泊まりました。この村には昔、1人のフランス人男性が住みつき、数人の妻を持ち!?たくさんの子孫を残したそうで、この村の中にはブロンド・青い目などフランス人の血を濃く感じられる人が多いです。また、カーボ・ヴェルデはポルトガル語・クレオール語が公用語なのですが、この村はフランス語が主で、宿の食事も何となくフランス風でした。
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今回の主目的はカノ山(2,829m)ピークに登ることです。村が標高1,700mほどですので、約1,000m登ることになります。朝6時半出発。最初は細かい黒い溶岩のなだらかな道です。振り返ると外輪山に朝日があたって美しいです。途中まで登るとカルデラの様子や隣のサンティアゴ島も見えます。ピーク近くなると白い大き目の石になります。ピーク直下は急になり、鎖場もあります。ピークに立つと反対側の火口や1995年に噴火したときに出来た火口丘が見えます。
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ピークから下り数メートルはガレ場ですが、そのあとは黒い砂を駆け下りる形になります。ちょうど、雪山や砂丘を滑り降りる感じです。かなりの長距離を下りますので、結構疲れます。1995火口丘(1995年噴火時にできた火口丘をそのまま数字で呼んでいるようです)までそうやって降ります。登りには2時間半ほどかかりますが、下りは20分位でした。
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そこからは、村歩きです。「え、こんな所に。。」と思う所で耕作を行っています。外輪山の麓は土地が肥沃で、ブドウも獲れるそうで、カーボ・ヴェルデで唯一ワイン作りも行われています。1本600円位ですが、かなり質の良いものです。
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外輪山の向こう側斜面ではコーヒー豆も獲れるそうで、それもカーボ・ヴェルデ唯一です。ぱっと目には砂地ばかりの貧しい土地に見えますが、ゆっくり歩くと色々な営みを見られます。
カノ山自体は単純な山ですが、上から見られる景色は美しいですし、途中の村歩きも楽しいです。また宿の庭から眺められる外輪山の風景は見ごたえがあり、星や朝日・夕日も堪能でき、山の中のリゾートに泊まっている感覚です。人も優しいですし、食事やワインも美味しいですので、長期滞在してみたいと思いました。小さな丘に登ったり洞窟を見学したり、村を歩いたりと、ゆっくり過ごすにはとても良い場所です。外輪山の尾根縦走1泊2日コースというのもあるので、次回は試してみたいと思います。
平山

私にとって、アフリカらしいもの by 東京本社 平山

『ウェルウィッチャ・ミラビラス』
アフリカらしいかどうかはわかりませんが、何百年、何千年後の未来にも、同じ場所に同じような状態で存在するのではないかと思います。

アンゴラ~ナミビアの砂漠にのみ生育する植物で、生涯2枚だけの葉を伸ばし続けます。朝、大西洋から立ち昇る僅かな霧とほんの少しの雨だけで1年に1~2mmずつ成長すると言われます。一番大きなものは2,000年以上生きているそうです。人間社会で戦争や暴動が起きようと、動じることなく静かに少しずつ成長を続ける姿に感動を覚えます。
世界遺産が破壊され、動物が絶滅の危機に瀕し、また人々の生活や価値観が大きく変わる中、この植物だけは、2,000年後にそこを訪れても変わらぬ姿で在り続けてくれるのではないでしょうか。
和名は『砂漠万年青(オモト)』ですが、園芸名は『奇想天外』。潔い4文字熟語の名前をつけて下さった石田兼六氏に感謝。