Categories: ナイロビ便り

最近のナイロビの渋滞

ようやく雨季も終わりを告げ、いよいよ観光シーズン到来のケ二ア。7~9月の繁忙期に向け、にわかにケニアの観光業界が活気づいて来ています。 ところが、大多数のケニア国民の関心事はここにあらず、今月末にケニア訪問が発表されているオバマ米大統領に集まっています。 セキュリティ上の理由から、公式な訪問予定日は知らされていませんが、主要な5つのホテルの全部屋が、前後3週間分押えられており、また当日は空港が閉鎖され、主要な幹線道路が封鎖されることも決定していますので、この忙しい時期に大変だ、と旅行関係の人々は頭を悩ませています。
そして、数週間後に迫ったオバマ米大統領の訪問に備え、ナイロビ市内の全域で、道路の整備が急ピッチで進められています。 中央分離帯を作り直し、街路樹を植え、歩道に石畳を整備し…と、本当に至る所で朝から晩まで工事をしている為、現在は市内の交通がいつにも増して麻痺状態です。「こんな小さな道関係ないだろう…」というような裏路地までとことんやっているのは、良いのか悪いのか。
だいたいオバマ米大統領の滞在時間は、せいぜい24時間ぐらいでしょうに、その為に国を挙げて見た目を良くしようと取り組んでいるのはさすが見栄っ張り?なケニアの人々。この美化作戦に注ぎ込まれた税金は、日本円にして約2億円。その費用捻出の為でしょうか、人々の日常生活費音である、 ミルク、ガソリン、バス代、酒類、タバコなど、全ての物に対する税金が急激に上がり、もはやナイロビは東京並みの物価になっています。
ケニアにルーツを持つオバマ米大統領の訪問は、ケニアの人々にとっても嬉しいのでしょう。大統領に就任してからは初の公式訪問という事で、ケニアの人々も待ちわびているようです。
願わくば、無事に安全な滞在をして、ケニアの良さ、安全面などをオバマ米大統領の口から、世界に向けてアピールして欲しいものです。

道祖神