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マダガスカル旅行のお土産に「天然のバニラ」はいかが?

マダガスカルの特産品といえばバニラ。
バニラと聞くと、お菓子やアイスクリームに入っているバニラエッセンスを思い浮かべますが、もともとはラン科バニラ属の蔓性の多年生植物のことです。バニラの鞘(バニラビーンズ)を採取し、ボイル、発酵、天日干し、熟成の長い過程を経てやっとバニラ特有のバニリンという甘い芳香成分がでてきます。原産はメキシコと言われますが、現在はマダガスカルだけで世界の生産量の7割を占めています。

スペインが中米から持ち帰りヨーロッパ全土に広がり、アフリカへもたらされました。スペイン軍がアステカを征服した際、カカオとコーンパウダーにバニラの粉末とハチミツで風味を付けたチョコレートの原型と言えるものの美味しさに驚き、持ち帰ったと言われます。
では私たちが普段口にしているお菓子やアイスクリームのバニラの多くがマダガスカルからやってきているかというと、そうではありません。バニラの芳香成分であるバニリンは、バニラビーンズが非常に高価であることとその魅力により、早くから人工的な合成法が研究され確立されています。一般的なバニラエッセンスは人工のものですが、天然のバニラビーンズを酒類に漬けこんで作られたエッセンスは特にバニラ・エキストラクトと呼ばれます。
天然のバニラには芳香成分のバニリン以外にも強壮効果のあるフェランドレン、抗感染効果のあるリナロールを含んでいます。甘い香りをもち、精力剤であり身体の抵抗力を高めるものとして、昔から民間療法の薬として、さらには媚薬として重宝されてきました。なにより天然のものは人工バニラにはない品の良い香りがあるとされています。
日本で買うと高価ですが、マダガスカルのマーケットにはずらりと安く並んでいますのでマストバイでしょう。マダガスカル通の話ではバニラビーンズを泡盛に漬けこむとコクがでて非常に美味しいそうです。
大阪営業所 有冨
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