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2018.8.10発 島を歩く!カーボ・ヴェルデ 10日間

アフリカ最西端の国カーボ・ヴェルデという国へ行ってきました。カーボ・ヴェルデって、国名?どこにあるの?なんて、言われることが多いのですが、独特の文化や景観を持つ大小18の島々からなる国です。ヨーロッパ諸国の奴隷貿易の拠点として栄えた島国ですが、明るく優しい島の人々、そして、火山島の島々では壮大な景観が私たちを迎えてくれました。今回訪問した島は4つ。首都プライヤのある、サンティアゴ島、サントアンタン島への中継地サン・ヴィンセンテ島、ツアーメインとなるサントアンタン島とフォゴ島ではハイキングとトレッキングを楽しみました。
まずは…経由地のポルトガル・リスボンにて時間があるので、観光を楽しみました!

リスボンといえば!エッグ・タルト!
ベレン地区にある発見のモニュメントには世界地図が!ヨーロッパ人によって発見された年号が書かれています。カーボ・ヴェルデも発見!カーボ・ヴェルデの由来となったといわれるセネガルの「緑の岬(ポルトガル語でカーボ・ヴェルデ)」もありました。

リスボン観光後、いよいよカーボ・ヴェルデへ。到着は日付を越えた真夜中。

次の日は、早起きをして(眠いです!)早速のサン・ヴィンセンテ島へ。朝日がキレイなので、癒される瞬間!
約1時間ほどで到着!カーボ・ヴェルデで最も有名な歌手セザリア・エボラさんが生まれた島ということで、空港名もセザリア・エボラ空港!
本日の目的地サントアンタン島のフェリーの時間まではサン・ヴィンセンテ島観光です。様々なビュースポット巡りとカフェで一息。ガラオンと呼ばれるコーヒーミルクがお勧めです。
火山灰(黒)とサハラの砂(白)がミックスされている砂浜。
島に残されている刑務所からの眺め。
本日のランチ!島国なので海の幸が嬉しいです。
いよいよフェリーの時間!フェリーでは揺れが酷いこともあるのでビニール袋が配布されていました!
サントアンタン島のメインはハイキング!手作りのチーズやジュース、身体に優しそうな朝食後に出発です!
各町で見かけたかわいいペイント。
いよいよ、出発!
ハイキング途中に様々な植物などの説明をしてくれます。パパイヤ、キャッサバ、グリーンピース、グアバ、サイザル…など。少し味見をしてみたり…道草も楽しみです。
景観も楽しみながら下ります。(ルートは変わることがあります)
こちらはたばこの花だそう。
おっと!どこからか女の子が。
ハイキング後は、プール付きの宿へ…。
田舎に佇む、こじんまりとしたリゾートといった感じ!?
敷地内では孔雀が飼われていました!

サントアンタン島の後は、再びフェリーでサン・ヴィンセンテ島へ戻り、フライトで首都プライアのあるサンチアゴ島に向かいます。

フェリー内で、不思議そうに顔を覗き込んできた男の子!
サン・ヴィンセンテ島に戻ってきました~。フェリーから見えるミンデロの街並み。
魚市場や野菜市場なども散策しました。
カラフルな布や木彫りのお土産もあります。
カーボ・ヴェルデのローカルフード「カチューパ」です!豆を煮込んだスープをライスと一緒にいただきます。家庭によって入れる具材も違うようです♪
植民地時代の名残が残るパステルカラーの街並み、可愛いです。

では、いよいよメインのフォゴ島へ…

空港の目の前はすぐに大西洋!
小さな空港に到着すると、数分でフォゴ島の中心地サン・フェリペ。町をぐるっとまわって、カルデラ内にある本日の宿へ向けて出発です!

何度も噴火を繰り返しているフォゴ島内には固まった溶岩がいくつもあり、窓から見えてくる歴代の溶岩を眺めながら進みます。

突然現れたカノ山はカーボ・ヴェルデ最高峰です(2,829ⅿ)!明日はこの頂上を目指します。急すぎじゃない?と少し不安になりながらも、カルデラ内へ。
カルデラ内には様々な作物が植えられていますが、その一つにぶどうがあります!火山灰に含まれたミネラル豊富な大地に育つブドウ。そのまま食べても美味しかったです!
ワイナリーにも立ち寄りました。赤ワイン、白ワイン、ロゼ…などが作られています。
発酵中…。
本日の宿はカノ山の麓にある絶好のロケーションです。地熱があるため、床は暖かい(暑い!)です。
敷地内に飾られている溶岩アートの作品。面白い!
カーボ・ヴェルデ内でいただくデザートは美味しいです!プディングやケーキなど食事後のデザートが楽しみなのは、嬉しいです。夜は星空がキレイなので、星空観察もお勧めです★
いよいよ、カノ山へのトレッキングです。朝薄暗い頃に宿を出発します。まずは平たんな道、そして村の中を歩きます。
村は2014年の噴火で溶岩に埋め尽くされてしまっていました。何度も繰り返す噴火に避難を余儀なくさせられている村の人々。溶岩の上には、戻ってきている村の人々が新たな建物も建設中!
歩いている側にも様々な果物が!これはイチジク。少し味見…美味しかったです。
これはぶどう!ワインになります。これも美味しかった…食べてばっかり?
薄暗かった辺りも明るくなってきました。朝日が眩しい!
はじめは砂地を歩き…
急登になっていきます。
なんと麓から犬がついてきました!(そして、私たちと一緒に登頂しちゃいました!)
そして、ガレ場。かなり急です。
休憩をとりながら一歩一歩進んでいきます。
ワンコも一生懸命!?についてきています。
頂上に近づくにつれて風も強くなってきます。(防寒着は必須です)
約5時間かけて登りました。頂上からは私たちが泊っている宿が小さく見えました。
ピークへはさらに鎖を使って登っていきます。
下りは一気に砂地を駆け下ります。これがリズムに乗ると面白いくらいスピードが出ます。
駆け下りて、麓まで戻ってきました。後ろを振り返ると、高くそびえ立つカノ山が…。感慨深いです。
麓ではおじさんがぶどうの収穫中!もちろん…
試食!笑 疲れた体に、たまらんです!
宿に戻り、冷たいドリンクを飲んで、サン・フェリペのホテルへ!植民地時代の建物をリノベーションして作られたホテルです。雰囲気あります。ハイキングやトレッキングがメインのツアーですが、途中立ち寄る町散策も楽しみの一つです。それほど大きくない街は治安も良く、街歩きがお勧めです!
旅の最後はカーボ・ヴェルデ唯一の世界遺産「シダーデ・ヴェーリャ」へ。奴隷貿易の拠点となっていた当時の様子が伺える奴隷市場跡などを見学しました。
観光途中で見つけたカシューナッツ!このまま食べたり、ジュースになるそう。

プライア観光後、いよいよ帰国に向けて出発です。
日本からカーボ・ヴェルデへの道のりは、遠く、カーボ・ヴェルデへ到着してからも各島への移動…と、長時間の移動は避けられませんが、各島々で違ったユニークな景観や文化、人々が暮らすカーボ・ヴェルデ。私個人的には、活火山のフォゴ島が印象に残っています。ぶどうやコーヒーなどの栽培も盛んで、大自然の恩恵を得られるすばらしいところでもありますが、歴史的に何度も噴火を繰り返すこの地域では、溶岩によって民家は覆われ避難を余儀なくされることもあります。自然に逆らうことなく、暮らす人々に、便利になりすぎた日本の生活を見直すきっかけにもなりました。観光だけじゃない、大自然そのものを楽しめるカーボ・ヴェルデ、お勧めです。
伊藤

道祖神