2021.10.15発 マタギの文化とブナ林の自然に触れる、白神山地の森歩き2泊3日~秋~

1週間前に引き続き、今シーズン2度目の催行となった当ツアー。今回はお天気の良かった1週間前と異なり、白神に滞在した3日間ほぼずっと雨というあいにくの天気でしたが、天気の面で少しハードな思いをしたからか、キノコはバッチリ収穫でき、紅葉も1週間でより進んでおり、更に雨に濡れるとより美しさを増すブナ林の魅力に支えられ、今回も充分楽しむことができたのではないかと思います。

雨で増水した川の渡渉が困難なため、場所を変えて世界遺産地域内の暗門の滝上部の森を歩きます
晴れ間が出ると光が降り注ぐような、美しいブナの原生林
天然のなめこをたっぷり収穫
整備された登山道ではなく「マタギ道」のため、踏み跡がなくアップダウンがあって、歩きごたえがあります

今回のご参加は5名様でしたが、相変わらず少人数なため基本的な動きは変わりませんが、雨でかつ気温も1週間前より低めだったということもあって、1日目は大川流域のマタギの狩場となっている森から滝で有名な暗門エリアの上部のマタギしか歩かない地域に変更、2日目は沢歩きを中止し、秋田側に足を伸ばして天然の杉林が広がる太良峡の雄琴川沿いに変更して歩きました。いずれも観光客はおろか地元の方もほとんど足を踏み入れない場所で、高低は少々ハードだったかもしれませんが、ほぼ手付かずの自然と、よりピークに近づいた紅葉を堪能できました。

レース模様のような歯が美しいシダ
触れるとかぶれるウルシですが、葉は美しく黄色~赤に色づきます
夜はもちろん焚火を囲んで。雨で冷えた体に染みます
イワナのから揚げときりたんぽ入りのキノコ汁
一週間で紅葉もだいぶ進みました
明日側に足を伸ばして訪問した太良峡(だいらきょう)

今回も変わらず、自然から歴史・文化にまたがるマタギの興味深いお話を、焚火を囲んで飲み食いしながらお聞きし、雨降りとは言っても水たまりができることも激しく濡れることもないブナ林の散策は充分以上に堪能できたのではないかと思います。二日目夜から三日目朝にかけて通過した前線と大陸からの寒波のおかげでみぞれ混じりの雨にも降られましたが、初冠雪の岩木山を望むことができたのも、いいオマケだったのではないかと思います。

次回は昨シーズン同様に冬の後半、3月にすっかり葉の落ちたブナ林の雪の上を歩くツアーを再度企画予定ですので、ご期待ください。

道祖神 羽鳥

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