エチオピアにいってきました。
今回訪れた場所は、コーヒーの原木のある森。カフェの由来になったと言われているエチオピア南西にあるカッファ地方にある、ボンガという町を訪ねました。

ここの周辺地域はユネスコの保護区(Kafa Biosphere Reserve)に登録されています。
コーヒーの原木を一目見たいと、片道約1時間かけてコーヒーの木々が生い茂る豊かな森をトレッキング。コーヒーの木の成長に必要といわれる木陰が広がっており、コーヒーの木より高い木々が強い日差しを和らげてくれます。私たち人間にとっても、心地の良い空間が広がっていました。自然と呼吸も深くなっていくように感じました。

木々の周辺にはカルダモンやコショウなどのスパイス類が生えていたり、コーヒーの木の枝や幹には苔が生えており、本当に緑豊かで、幻想的な、まるでジブリの映画のような世界が広がっていました。(こんな表現で伝わるでしょうか?)とても居心地がよく、腰を降ろして森林浴をしたくなります。

「この木がマザーツリーだよ。」と現地の方から教えてもらったコーヒーの木は、決して巨木とはいえませんが他のコーヒーの木よりも太く、樹齢500~600年といわれており、今もなおコーヒーの実をつけているそう。まさに大自然の中で育つワイルドコーヒー。私が訪ねた時期は花が咲き終わった頃。これから実が徐々に成長して赤く熟していき10月頃から収穫シーズンになります。

コーヒー豆の価値が不安定なことでコーヒーの森が他の作物の畑になったり、近代化に伴い、森が切り開かれたりとエチオピアの森は年々減少しているようです。今回滞在した貴重なコーヒーの森が今後もあり続けるように願ってやみません。

このコーヒーの原木の森を訪ねるツアーも企画しています。
一緒に美味しいコーヒーのストーリーを探りにいきませんか。

↓ツアーはコーヒーの実が赤くなるシーズンに設定しています。
https://www.dososhin.com/tour/00373_ethiopian_coffee/
by 伊藤

道祖神