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ナイロビ・グルメ その1

ナイロビは、和洋中、イタリアン、エチオピア、レバノン、スペイン、メキシコ等々、多くの外国料理のレストランがあるので外食にはそれほど困らない街なのですが、そんな中で、駐在員が独断と偏見に基づいて選ぶ、ナイロビ・グルメBEST 3を紹介したいと思います。
BEST 3とはいうものの、順不同。その日の気分で、どれが1位になってもおかしくないのですが、取り敢えず1つめはこちら。
『チキン・ビリヤニ / Malindi Dishes』
ナイロビの市内中心部に隣接するダウンタウンにある、ムスリム系の食堂「Malindi Dishes」。
創業30年以上を誇る、老舗の名店なのですが、店のオヤジも3代目。流行り廃りの激しいナイロビでは街の様子は日に日にめまぐるしく変わります。そんな中でも、ガンコ一徹、30年以上も匠の味を守り続けてきた逸品がこちら。
元々ビリヤニはインド料理の一種ですが、東南アジア、中東諸国、そして海を渡って東アフリカの海岸地方まで伝播してきた料理です。一見すると、カレーライスのようですが、もう少しマイルドな味わい。多種多様なスパイスが練りこまれたソースを米にかけて食べます。
マニアックな食べ方としては、プレーンのヨーグルトをさらに上からかけてグチャグチャに混ぜ込んで食べるというのもあります。絵的には難がありますが、これが非常に美味い。
東アフリカでは、基本的に海岸地方の料理なので、ナイロビで食べるビリヤニは本流から離れているという意見もありますが、色々食べ比べしてみても、やはりこのMalindi Dishesのビリヤニが私にとっては一番美味しい。
ちなみに、一緒に飲んでいるジュースは100%タマリンド・ジュース。タマリンドとは、元々アフリカの熱帯が原産のマメ科の植物で、果肉が食物となります。今ではインド、東南アジア、ラテンアメリカ諸国でも食されています。甘さ控えめ、少し酸味があり、さっぱりとした後口。濃い味のビリヤニにこれが良く合います。
店がナイロビ市内のダウンタウン地区に位置する為、なかなか一般の旅行者の方が食べるのは難しい点もあるのですが、是非機会があれば食して欲しい一品です。
金曜日はムスリムの方々にとっては安息日なので、お祈りの為店が開くのが遅めなのでご注意を。

道祖神