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2010.08.08発 コンゴ・神秘の森 ヌアバレ・ンドキ国立公園探索14日間 その2

よやくボマサ・キャンプに上陸した一行は、翌日ワリ・キャンプへと向かう。車で1時間ほどゆられ、ンドキ・キャンプからは小さなピローグに乗り込み、ンドキ川を上流へ。立派な板根を持つ木々、鳥たちのさえずり、一切の人工物がない森の中へ。いよいよ深い森の内部へと来たと実感する。

1時間ほどボートに乗り徒歩でワリ・キャンプへ。森の中にひっそりとあるシンプルなコテージは雰囲気満点。

午後は徒歩で1時間ほどのところにあるワリ・バイへと向かった。観察台に上ると広大なバイ(草原湿地帯)が広がる。深い森の中に突如として現れるこの草原湿地帯は、かつては深い森の一部だったが、そこを流れる小川の周りをゾウが歩き周ったことで湿地帯が形成されたという。ミネラル分を豊富に含むこの湿地帯は他の動物たちにとっても格好のエサ場である。また、私たちがここまで歩いてきた森の中の小道もゾウ道と呼ばれ、ゾウが森の中を移動する為に作った道である。この道も豊かな森を育むには必要不可欠。ある場所で果物などを食べたゾウが種を運び、また別の場所で糞として排出、そこで新たな生命が誕生する。という、自然のサイクルが成り立っている。多種多様な動物や植物が生きるこの豊かな森にとって、ゾウの存在は偉大なのである。

バイを見渡せる観察台は、もともと研究者たちが動物を観察するために建てられたもので、今でも我々が動物を見ている間、屋上では研究者の方が熱心に動物を観察している。東アフリカなどのサファリでは、車で動物がいる場所まで移動して観察・・というパターンだが、ここではすべて自然まかせ。椅子に座りのんびり過ごしながら動物観察。ゾウやローランド・ゴリラ、シタトゥンガなどを観察できましたが、距離があるため写真にしっかり収めるには望遠ズームは必須です。

ゴリラ、シタトゥンガ、ゾウの写真は、林弘道様からご提供いただきました。ありがとうございます。
もう一日ワリ・バイで過ごした一行は、その翌日、この旅のメイン・イベントでもあるモンディカ・キャンプへと向かった。
その3へつづく
佐藤

道祖神