2011.04.29発 雨期のサバンナ/ケニア

2011年4月29日から5月8日のゴールデンウイーク、ケニアに行ってきました。
昨年の同じ時期に比べると、降雨時期が遅かったせいか草丈が低いようでした。
草丈が短いと動物が見易いとよく言われますが、それを実感出来たサファリ行で、昨年は草の中では頭しか見えなかった大型ネコ(ライオンやチータ、ヒョウなど)が胸以上の高さが見えたのが印象的で、草の緑、空の青、白い雲の風景はアフリカ3原色をちりばめたような空間に遊ばせてくれたのでした。

チータとユーフォルビア – マサイマラ
チータとユーフォルビア – マサイマラ

雨期の厚い雲を穿つ光で切り取ったような風景の中に、獲物を狙う途中のチータ親子が一休み。 あまり神経質ではない親子だったらしくしばらくのんびりしていてくれました。 如何にも雨期の風景ですよね。
ユーフォルビアで休む前のチータ
ユーフォルビアで休む前のチータ

緑に染まるように風景の中をゆっくりとサファリカーの前を通り過ぎます。
草原のライオン – マサイマラ
草原のライオン – マサイマラ

比較的大きなプライドが短い草地帯でシマウマを食べていました。 こんなに広く見通しの良いところでどうしてやられてしまったのかな。 ライオンは狩り下手らしいですしね。
アップにしてみました
アップにしてみました

オスが2頭、子沢山ですが、お腹はいっぱいになったようですが妙にやせているし、沢山食べたくせに満足度が低い顔つきだし、天候不順で獲物があまり捕れなかった処に、ちょっと訳ありのシマウマがひょろりとプライドの中に紛れ込んで捕食されたか。
ミミヒダハゲワシ – マサイマラ
ミミヒダハゲワシ – マサイマラ

営巣中だったのか、撮影したら巣の中に待ち人(待ちワシ)が写っていました。
ライラックブレスレットローラ – マサイマラ
ライラックブレスレットローラ – マサイマラ

羽の色が緑の背景に映えます。 飛んでいる姿はピンぼけになってしまったのです。
ハイエナ – マサイマラ
ハイエナ – マサイマラ

泥浴びから出てきたと思ったら、空中でぱくぱくしている。
アップにしてみたらシロアリらしい羽虫を食べていました。
アップにしてみたらシロアリらしい羽虫を食べていました。

ムシはタンパク質たっぷりで甘い味がするそうで、雨の後に大発生。 羽を取って炒めて食べるとおいしい。らしい・・・
クロサイ – マサイマラ
クロサイ – マサイマラ

最近はマサイマラでもクロサイに会えるチャンスが増えたらしいです。シャイなクロサイは短い足のピッチ走法であっという間に通り過ぎましたが、その顔には山ほど羽虫が付いています。 ムシのせいで目を細めているのか。
樹上で寝るヒョウ – マサイマラ
樹上で寝るヒョウ – マサイマラ

写真の中の何処にいるか分かりますか。これでもアップ写真です。こんなに訳の分からない処にいる通称森の忍者ヒョウをサファリドライバーは運転しながら見つけてしまうのです。
ウオーターバックとペリカン – ナクル湖
ウオーターバックとペリカン – ナクル湖

ペリカンが多いときは湖で真水の面積が多くなるので、ソーダ性を好むフラミンゴが少なくなってしまうらしい。ナクル湖はとその周辺は大雨の日々であったようです。
ペリカン 右肩上がりに上昇! – ナクル湖
ペリカン 右肩上がりに上昇! – ナクル湖

鳥は飛ぶときに首を伸ばして飛ぶ姿になじみがあったのですが、ペリカンは首を畳んで飛んでいました。後ろはオオフラミンゴとコフラミンゴ。
クロサイ – ナクル湖
クロサイ – ナクル湖

アカシアの木をバックに、よっこらしょと座ります。落ち着いて居る姿は珍しい。口がとがっている処にご注目。
シロサイ親子 – ナクル湖
シロサイ親子 – ナクル湖

ナクル湖ではシロサイは当たり前のように観察出来ます。おおらかな性格と複数で行動するので発見し易いですが、名前の由来になったワイドな口で下を向いたまま草を食べ続ける。 本当によく食べる。
雨期のサバンナは、澄んだ空気と豊かな色彩と草原の静けさが支配する生き物の天国です。
築地