「ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間」にご参加されたT様より、写真とレポートが届きました!
マカディカディ・パン&ナイ・パン国立公園とボツワナサファリに行ってきました。久しぶりのボツワナ、予想以上の感動がありました。マウンの市街はすっかり変わっていましたが、ボツワナの自然は以前のままでした。あっという間の19日間。心配していたキャンプもすばらしいメンバーに恵まれて楽しい時間を過ごせました。ボツワナの自然を・・・。

















「ボツワナ周遊キャンピングサファリ 19日間」にご参加されたT様より、写真とレポートが届きました!
マカディカディ・パン&ナイ・パン国立公園とボツワナサファリに行ってきました。久しぶりのボツワナ、予想以上の感動がありました。マウンの市街はすっかり変わっていましたが、ボツワナの自然は以前のままでした。あっという間の19日間。心配していたキャンプもすばらしいメンバーに恵まれて楽しい時間を過ごせました。ボツワナの自然を・・・。
6名様限定という少人数での特別版にて催行した、ウガンダ ゴリラ・トレッキングに同行してきました。ブウィンディ国立公園内で2回、かつトレッキングの場所を変えた今回のツアーはゴリラとの遭遇率が高く、2回のトレッキングはどちらもゴリラに逢うことができました。
ウガンダのブウィンディ国立公園はウガンダでも最も西に位置していて、コンゴ民主共和国の国境がすぐそばを通っている原生林の森です。周辺は開拓されパイナップルやお茶の栽培が盛んですが、ゴリラの棲むこの森は国民にとっても財産となり、厳しく管理されています。
ここはウガンダの首都カンパラから陸路でほぼ一日かかる距離ですので、やっぱり連泊してトレッキングをしなければ勿体無いです。満を持して、まず一回目はルヒジャ地区で一回目のトレッキングスタート!林道から急斜面を谷底まで下り、逢えたのはキャグリログループのゴリラたち。ただ足元が急斜面でなかなか写真を撮ることが難しい…というか大変でしたが、やはり近くでゴリラと出逢える約一時間の観察時間はあっという間に時間が過ぎていきます。
年に何度もできるツアーではありませんが、次にこのツアーが設定されましたら是非ともご検討していただけると幸いです。かなりの確率でゴリラに出逢えると思います。
久世
98年、レンジャー養成所であるタンザニアのムエカ野生生物管理大学で一緒だった大森憲治は、タンザニアで撮影コーディネイター兼ガイドとなり、一方の私は、ケニアのロッジでサファリガイドになりました。「いつか一緒に仕事をしたい、タンザニア観光の魅力を広げられる、二人だけにしか出来ないツアーを組みたい!」と思い続け、道祖神とお客様のおかげでついに私たちの夢が叶いました。お互い歳を取りましたが、その分の経験値を活かした個性的なサファリができたと思っています。
目的地はサファリ好きなら一度は訪問する、もしくは憧れの地であろう北部タンザニアのセレンゲティとンゴロンゴロです。2カ所ともユネスコの世界遺産に登録されています。ゴールデンウィークのタンザニアは大雨季の真っ最中です。出発前に参加者にはツアー中に雨が降ることを前提とした、防水防寒の準備をしていただきました。
最初にオルドバイ渓谷を訪問。ここは人類化石が2種も発見された歴史的名所です。荒涼とした発掘現場を眺めながら、200万年前の猿人や旧人の生活を想像します。2019年に改装された新しい博物館もあり、骨格標本を比較しながら人類進化の継承を考察しました。
そして、セレンゲティ国立公園へ入っていきます。地平線の大地をひたすら真っすぐ走る道中、ヌーの大群やライオン、チーターにも遭遇し、さっそくサファリ気分は最高潮です。
セレンゲティ滞在中は、国立公園で働くレンジャーに講義をしていただきました。日本の四国と同じくらいの面積があるセレンゲティの運営管理の大変さや、密猟問題への取り組みなど興味深いお話を伺うことができました。
サファリ中盤は、ンゴロンゴロ・コンサベーションエリアへ移動。クレーターの縁は標高2300メートルと高く、車外は霧に包まれます。いよいよクレーターの中へ入っていくと霧が晴れ、眼下には美しい緑が一面に広がります。ちょうどこの時期はキク科の黄色や紫色の草花が咲き乱れ、「いったい自分は何処にいるのだろう」と混乱してしまうほど、草原の景色がカラフルでした。これこそが、雨季の魅力なのだろうと思
います。
私は色々な動物保護区を訪問していますが、このクレーターの中の動物たちは本当にのんびりしている印象を受けます。人も恐れないのか、車道からかなり近くで観察できるのも魅力です。本当は弱肉強食の厳しい世界があるのでしょうが、ライオンたちでさえのんびりしているように見えました。何処にカメラを向けても美しく、頭の中に「楽園」という言葉が浮かんできます。
2日間クレーターの中でおこなったサファリでは、雨季には遭遇率が高くなるという数少ないクロサイや、めずらしいネコ科のカラカルの食事シーンを観察することも出来ました。
ンゴロンゴロでは、ハイエナの調査研究をおこなっている施設を訪れ、研究者にインタビューをしました。30年近く生態調査をおこない、クレーターに生息する400頭ものハイエナを個体識別しているそうです。嫌われ者のイメージのあるハイエナですが、感染病の蔓延を防いだり、草食動物の個体数をコントロールしたりする、生態系の中で重要な役割を果たしていることを教わりました。参加者からもたくさんの質問があり、興味は尽きません。
また、ライフルを持ったレンジャーと共にクレーターの縁を歩くウォーキングサファリにも参加しました。ヌーなどの野生動物たちがクレーターへ出入りするという森の中のケモノ道を歩きます。ここは密猟者が罠を仕掛ける場所でもあるそうで、緊張感もでます。道中、レンジャーからマサイ族の薬草の話などを聞きました。霧の森の中でこちらをじっと見つめるキリンのシルエットも印象的でした。
ンゴロンゴロからの帰り道では、バナナで生計を立てている小さな村を訪問しました。村の観光協会が主催するツアーに参加し、市場で珍しい赤いバナナを食べたり、バナナ畑で栽培方法を学び、チャガ族の女性たちが作る伝統的なバナナビール(ンベゲ)を試飲したりしました。最後は、村のママたちが作ってくれた地元料理を振舞ってもらいました。タンザニア名物のピラウ(炊き込みご飯)、湖の小魚を使った炒め料理、キャッサバのフライなど、どの料理も美味しくて、皆で感心しながら舌鼓をうちました。
今回のツアーでの経験は語りつくせません。やはり北部タンザニアには観光客を魅了する要素がいくつも詰まっていることを実感しました。特に今回はガイドパートナーの大森憲治が、タンザニアでのコーディネイターとしての経験とコネクションを活かし、普通のツアーでは会えない人や、行けない場所もアレンジしてくれたので、一味も二味も違うサファリが出来たと思っています。
雨季のサバンナは天候のリスクはありますが、他の観光客が少なくロッジはのんびりできますし、何よりも晴れたときのサバンナの美しさは、訪れた者しか得られない最高の思い出になるでしょう。
是非、来年も第二弾を募集し、新しいアレンジで参加者を迎えたいと思います。
日本ではようやく新型コロナ関連の規制が撤廃されたばかりだが、海外はだいぶ前から” ポストコロナ” の日常に移行しており、アフリカ各地のサファリロッジも通常営業に戻っている。海外旅行がほぼ元通りにできるようになったタイミングで南アフリカとボツワナに跨るカラハリ・トランスフロンティア公園への自然写真撮影ツアーを催行した。砂漠の野生動物たちはいつも通りの強烈な命の輝きを放ち、素晴らしい撮影機会の数々をもたらしてくれた。
カラハリ・トランスフロンティア公園は、南アフリカとボツワナに跨る総面積38000平方キロメートルの巨大な保護区であり、南部アフリカ内陸部に広がるカラハリ砂漠の西部に位置している(ボツワナ中部に位置するセントラル・カラハリ動物保護区とはまったく別の場所なので要注意)。砂漠とは言っても比較的草木の多い環境であるため動物が多く、特に大小様々な肉食獣たちとの遭遇率が高いことで知られている。そんなカラハリへのツアーを4月6日から16日までの日程で開催した。実に3年ぶりとなる、待ちに待ったツアー再開であった。
カラハリの環境は厳しい。極度に乾燥した大地には日中情け容赦なく太陽が照りつけ、夏場( 12月〜2月)の気温は45℃を超えることもある。そうかと思えば夜は放射冷却のために気温はぐんぐん下がってゆく。以前、真冬の7月にキャンプをしていたとき、あまりの寒さに目を覚ますとテントの中の気温がマイナス7℃にまで下がっていたことがあった。寒暖差は一日の中でも激しく、24時間で春夏秋冬が巡ってくるようなものだ。しかしその厳しさ故に、そこで生き抜く動物たちは美しく、強烈に輝いて見える。そして4月は秋にあたり、気候的にもっとも極端な時期を避けるという意味でサファリに適した季節とも言える。
カラハリを代表する動物はいくつかいるが、目玉の一つはライオンだ。この地域のオスたちは歳をとるに従ってたてがみが黒くなってゆくことで知られており、その迫力と美しさは見た者を圧倒する。そんなカラハリライオンのオスに三日目の朝出会った。明け方3時半、一つ目の宿泊先であるロイプッツ・ロッジで眠りについていた我々は、突如「ウオォォォッ!、ウウオオォォォッ!!」という凄まじい咆哮で叩き起こされた。ライオンの縄張り宣言だった。ほどなくして声の主は一頭から三頭に増えた。しかもそのうち一頭はロッジの部屋のすぐそばを歩きながら鳴いたので、空気がビリビリと震えるのを感じられるほどだった。
ロッジは水場を見下ろす砂丘の上に建てられており、草食獣がよく集まってくる。そのような場所は肉食獣にとって格好の狩場となるので、当然ライオンの縄張りとしては最高の立地条件であり、むしろそういう場所だからこそロッジが作られているわけだ。縄張り宣言は明け方まで続いたため我々は完全な寝不足状態に陥ったが、一方でライオンが自らの居場所を知らせてくれていたわけで、これは絶好のチャンスでもあった。夜が明けると私はすぐさまガイドのベンジャミンと相談し普段より早くロッジを出発、太陽が昇りきる前に相手を見つけることにした。陽が昇る前に撮影対象を発見できれば、光の来る方向を見定めた上で事前に車をベストポジションに配置しておくことができるのだ。
目算は当たった。相手はロッジから車で3分もかからない距離にある砂丘の西側斜面中腹にいた。そしてそれは私が今まで見てきたどのライオンよりも美しかった。しかも向こうは東を向いてくれていたので、最高の撮影チャンスになることは間違いなかった。私は車を相手よりも少し下の斜面に停めてもらい光を待つことにした。やがて太陽が砂丘の上から顔をあらわすと、威厳に満ちた巨大なオスライオンの姿が光に浮かび上がり、参加者一同夢中になってシャッターを切り続けた。「撮影ツアー」と通常のサファリとの違いの一つは、いい写真を撮れる可能性があると私が判断した場合、それに合わせてサファリのスケジュールや行動パターンを柔軟に変えてゆく点にある。
カラハリは訪れる者にいつも数々の驚きや感動を与えてくれる。それは今回も例外ではなかった。1週間弱の滞在期間中ライオンに出会わない日はなく、子連れのチーターやヒョウ、セグロジャッカルの狩り、ミーアキャット、そしてリクガメを捕食するラーテルという、極めてレアなシーンなども撮影することができた。これらの結果は運ももちろんあるが、ベンジャミンのようなこちらのわがままに快く応えてくれる現地ガイドや、ロッジでの快適な滞在を支えてくれるスタッフたちの存在に依るところが大きい。そして彼らは私たちが戻ってくることを心待ちにしている。
コロナパンデミックの影響でアフリカのサファリ産業も大きなダメージを受けた。欧米同様、2022年後半ごろからサファリの現場はほぼ「通常営業」に戻ったが、職を失った人々や廃業したサファリロッジも決して少なくないのが実情だ。サファリでの動物たちとの素晴らしい出会いも、それをサポートしてくれる人々がいなければ実現しない。日本のコロナ規制もようやく撤廃されたことでもあるし、より多くの人にアフリカを訪れサファリを楽しんでもらいたいと願う次第だ。
新型コロナウイルスの流行により、弊社のアフリカツアー実施がストップしたのが2020年4月。ですのでコロナ禍の旅行制限は約3年続いたことになります。その3年の間、弊社スタッフ一同、国内ツアーやイベント等を細々と行ってきましたが、常に考えていたのは「コロナ禍が落ち着いたら、こんなツアーをやってみよう」ということばかり。そんな原案の一つを形にしたのが、今までは実施を控えていた、雨季終わりの3月に行うボツワナ・キャンプツアーです。南部アフリカの雨季は東部アフリカと異なり、降水量も多く降り方も激しいため、弊社だけではなく業界的にもキャンプツアーの実施はほぼありません。ですので担当者の私も、現地のガイドも、あまり経験のない中での手探り状態でしたが、お客様にもご参加いただき、無事に催行することができました。
ツアーの内容的には例年夏に企画している弊社1番人気のツアーの一つ、「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ11日間」ほぼそのまま。オカバンゴ・デルタの南に位置する街マウンをスタートし、モレミ野生動物保護区、チョベ国立公園の南西部サブティ地区、そしてチョベ川に面したリバーフロント地区と北上しながら順に訪問、キャンプ泊でサファリをし、本来はボツワナのカサネでゴールとなるところ、最後は国境を越えてジンバブエのビクトリア・フォールズでゴール。雨季明け3月ということでピーク一歩手前まで膨れ上がった水量が期待できたため、通常は旅程に含まれていないビクトリア・フォールズ訪問も加えました。
結果から言いますと、期待できるほとんどの野生動物たちにも、この時期にしか出会えない多くの渡り鳥達にも出会え、どこもかしこも緑が美しく、見たこともないくらい水位が上がったチョベ川、デルタのラグーンや水路は大いに目と心を潤してくれ、大成功のサファリとなりました。が、サファリカーの運転席&助手席に座って動物を探す側の現地ガイドと添乗員の私の立場からすると苦労の連続。草丈はサファリカーの車体を隠すほど高い場所もあって動物を目視しにくい、いつもは剥き出しの地面を草が覆って動物たちの足跡を隠す、乾季にはわずかに残るだけの水場がブッシュのあちこちにあるため動物たちが散ってしまう、そんな難しい状況でしたが、毎日粘り強く探していると不思議と後半に進むにしたがっていいシーンに出会う頻度が高くなっていきました。ご参加の皆さんからも「こんな視界不良でどうやって動物を見つけているんですか?」と度々尋ねられましたので、わずかに残された足跡、排泄物、木の幹や棘にこびりついた体毛、臭い、草食獣の動きや視線、アラームコール(警告音)など、様々な情報を頼りに糸を手繰っていくようなものです、とご説明すると、皆さんもそれら注意深く観察し、聞き、嗅いで、野生動物たちの思考を読んでみるという、難易度が高かったからこそ、もう一歩踏み込んだサファリの面白さへの気づきにつながったかと思います。どのキャンプ地も私たちが今年初めての利用者という訪問客の少なさで、サファリをしていてもすれ違う車はなく、夜明け頃につけられた足跡が午後遅くまで道に残っており、すれ違う他のサファリカーのガイドから情報が得られないという状況を補ってくれました。
夕方から夜にかけては夕立ちやにわか雨も想定していましたが、わずかに降られたのは最初の数日くらいで、星が広がる夜空を眺めることもできましたし、日中の雲間からのぞく青空は素晴らしくクリアで、サファリとキャンプの日々を彩ることはあってもトラブルの元にはなりませんでした。いつもとは異なる背景というのもなかなか絵になるもので、稲妻が光る黒い雲を背景に1頭のオスのヌーと11頭のリカオンの群れが対峙する様は、さながらドキュメンタリー映像のワンシーンのようでしたし、豊富な水と新鮮な草を味わうゾウたちや背中まで水に浸かってゆったりと川を渡るバッファローの群れは心なしかリラックスして見え、乾燥して埃のベールがかかったような景色も雨季を経るとここまでビビッドな色に塗り替えられるのかと感心させられました。何度もこの地域に足を運んでサファリをした経験のある私ですらそうだったのですから、ご参加者の皆様の驚きや感動はいかほどだったかと想像できます。
サファリの最後を中州が水面下に沈むほど水位のあがったチョベ川でのボート・サファリで締めくり、最終目的地のビクトリア・フォールズへ。ここではオプショナルツアーへの参加を予定して、滝の見学後もう1日滞在日に余裕を持たせていましたが、体力に自信のある男性ばかりのご参加者の皆さんは、雨季で水量が増し、ギリギリ安全性が確保できている状態(ラフティング・ガイド談)というハードなザンベジ川でのラフティングを楽しまれていました。滝の水量がピークになるのは5~6月ですが、それに向かっていく3月中旬の水量もすさまじく、おなじみの滝の遊歩道から滝そのものを見ることは困難で、水滴が雨のように降り注ぎ、レインウェアなしでは数秒で全身びしょ濡れになります。びしょ濡れになりながら何とか撮影に適した場所を探すと、そこがリビングストンの銅像が立っている場所だったのは感慨深かったです。
3月はお休みがとりにくい時期ですし、ガイドのスキルが高くなければ充実したサファリにすることが難しいため、雨季明けの時期に再度ツアーを企画するかはわかりませんが、ひと月後のゴールデンウィークにはいつもの土色の光景に戻っていたあの緑の濃さも捨てがたく、今後は何年後かの再度の実施を目指して様々な場所でアピールしていこうと考えています。