2023.11.18発 緑の季節のマサイ・マラ 8日間

11月、ケニアは小雨期と言われる時期を迎えます。春の大雨期程には雨は降らないものの、乾季と比べると、やはり緑の多い青々とした時期となります。そんな緑の季節にマサイ・マラはどんな表情を見せてくれるのでしょうか。『緑の季節のマサイ・マラ 8日間』のレポートです。

まず、今回宿泊するのは保護区に古くからある老舗のロッジです。ロッジの横には小川が流れており、頻繁に野生動物が訪問してきます。滞在中、毎日の様に見られたのが、川に住むワニやカバ、鳥類だとエジプト・ガンです。草食動物ではブッシュバックが水を飲みに来ており、ワニに食べられてしまわないか皆さんひやひやしながら眺めていました。さらに、夜はハイエナの訪問も。その他、ロッジの敷地内でディクディクとマングースも、愛らしい姿で歩き回っていました。

川辺にいるのはクロコダイルとブッシュバック
川辺にいるのはクロコダイルとブッシュバック
レストランの前で草を食むブッシュバック
レストランの前で草を食むブッシュバック
小さな来訪者、シママングース
小さな来訪者、シママングース

サファリ初日

保護区を中心部方面に向かった平原エリアを中心にサファリをする事に。すると程なくして、メスライオン数頭と子供たちのグループが低潅木に隠れる様な形で休憩をしていました。子供たちは寝たり、じゃれたり、お乳を飲んだりと思いのまま。家族に守られ、安心しきっている様子です。

甘えるライオンの子供たち
甘えるライオンの子供たち

ガイドの提案で、しばらくそこで待機し、ライオンが動き出すのを待つ事に。ガイドのライオンについての説明を聞きながら、待つこと30分…。なかなか動き出しません。ただ、母親がゴロゴロと寝返りを打ち始めました。これは期待できるかも!とそこへ、近くでサイが出たとの情報が入ってきました。ライオンをもっと近くで見たいという思いに駆られながらも、マサイ・マラでも珍しいサイが現れたというのでは、放っておく訳には行きません。一目散に現場へ向かいます。

現場に到着するも、サイははるか彼方。とても追える距離ではありません。しかも低潅木エリアに入ってしまい、姿を消してしまいました。さて、どうする?サイを待つか、それともライオンに戻るか?二者択一を迫られます。二兎を追うもの一兎も得ず、という状況にならない為にも、素早い選択が求められます。

サイか?イボイノシシか?(サイです)
サイか?イボイノシシか?(サイです)

結局、より確率の高そうなライオンを目指すことに。先ほどいた場所まで急ぎ足で戻ろうとハンドルを返したその瞬間。出てきました、サイです。しかもこっち方面へ向かってきます。ガイドはすかさず進路を予測し、サイの前方で車を停め、サイを待ちます。すると、なんということか、映画の様に、サイがこちらに向かって走り出し、我々の真横を通過していきます。この至近距離での撮影はなかなかできません。今日のサファリは終了し、意気揚々とロッジへ引き上げます。

サイが戻ってきた!
サイが戻ってきた!
真横を通り過ぎるサイ
真横を通り過ぎるサイ

2日目

2日目は一部の参加者がバルーンサファリへ。日の出前にロッジを出発し、バルーンの出発地点へ向かいます。後で聞いた話ですが、暗闇の中でなんとオスライオンを発見したとのこと。さらに、バルーンからは動物や虹が綺麗に見られ、大満足のフライトだった様です。バルーンサファリ後はお約束のブッシュ朝食とシャンパンでお祝いです。

おいしそう!飲み過ぎないように要注意です。
おいしそう!飲み過ぎないように要注意です。

朝食後は通常のゲームドライブへ出発です。そして、今日は沢山の大物と遭遇することができました。まずは平原部でチーターの親子。アリ塚の上で、獲物を探します。お昼寝中のオスのライオン。バッファローの巨大な群れ。そして、ゾウのファミリーを至近距離から捉えることができました。なんと2日目にして、ヒョウを除く全てのビッグファイブが見られてしまいました。

いつでも絵になるチーター親子
いつでも絵になるチーター親子
バッファローの海をゆっくり渡る
バッファローの海をゆっくり渡る

午後のサファリは、ここまで行ったらもうターゲットは残る一つ、ヒョウです。ヒョウを探してサファリを続けると、なんと低潅木エリアの手前で一休みするヒョウの姿が。昨日同様、ヒョウが歩いてくる位置を予測し、写真撮影にベストな位置でポジション取りをし、待機。5分、10分、15分。そして30分と時間は経過し、まさにヒョウとの我慢くらべです。1時間を過ぎた頃、寝ぼけ眼のヒョウが周りをキョロキョロ見渡し始めます。そして、ついにお尻をついて座った姿勢となりこっちを凝視しています。動き出すのは間も無くでしょう。こっちに向かって来るか!?

遠いが、ぎりぎりヒョウだと分かる距離。
遠いが、ぎりぎりヒョウだと分かる距離。
座った!こちらに出てくるか!?
座った!こちらに出てくるか!?

というところで、突然雨がパラツキ始めました。そして、濡れるのを嫌ったか、出てきそうだったヒョウも中に入ってしまいました。これは残念です。もう一息だったのに…。でも、これがサファリです。明日に期待しつつ、ロッジに引き上げます。帰り際、夕日を前にエランドがこちらを眺めていました。

夕日とエランド
夕日とエランド

3日目

今日はお弁当を持っての終日のゲームドライブです。まずは、昨日見たチーター親子のテリトリーへと進みます。到着し観察を始めると、サバンナの遠方にチーターの頭が一つ顔を出します。そうこうしている内に、頭が2頭、3頭増えていきます。なんと、昨日見た親子のチーターの他に、2頭のオスのチーターがいるではありあせんか。なんでも聞くところに拠ると、タノとボラという有名なチーターの兄弟の様です。元々は5匹のオスライオンの同盟でしたが、一頭また一頭とこの地で命を落とし、今は2頭のみになってしまったとか。詳細はいつかお話したいですね。

最初は遠くにいたチーターが…
最初は遠くにいたチーターが…
近づいてきました!
近づいてきました!

チーターの兄弟の観察を終え、サバンナでのサファリを続けます。そして、登場したのが食事中のライオンのプライドでした。獲物は何だかはっきり見えませんが、割と大きな体の草食獣の様です。すでにオスライオンは自分の取り分を取ってその場を離れた様で、残っていたのはメスライオン、おこぼれを狙うハイエナ、ジャッカル、ハゲタカでした。

食事中のライオン
食事中のライオン
ハゲワシも集まってきました
ハゲワシも集まってきました
辛抱強く待つハイエナ
辛抱強く待つハイエナ

続いて、進路を西に取り、ヌーの川渡りで有名なマラ川へ向かいます。ヌーがマサイ・マラに滞留する時期ではないので、動物は少なかったのですが、川には沢山のカバやクロコダイルがいました。また、ここではオプションで、レンジャー同行で川沿いを歩くことも可能です。カバの足跡を見たり、家族毎に決まっているという陸への出入り口を見たり、クロコダイルの赤ちゃんを見たり、ウォーキングでないと難しい体験をすることができました。

大いなるマラ川
大いなるマラ川
無数のカバが。子供もいます。
無数のカバが。子供もいます。
川沿いをレンジャー同行の元、歩くこともできます。
川沿いをレンジャー同行の元、歩くこともできます。

昼食後は、ケニアのマサイ・マラとタンザニアのセレンゲティを隔てる国境ラインを見にいきました。この先が果てしない平原を意味するセレンゲティに繋がっているのかと思うと、感慨深いものがあります。

タンザニアとの国境。ここからセレンゲティです。
タンザニアとの国境。ここからセレンゲティです。

4日目

今日は朝食をお弁当にし、コーヒー/紅茶だけを飲んで出発です。ロッジを出発して数分というところで、オスとメスのライオンを発見しました。反対側には綺麗な虹が出ており、まさに理想的なサバンナの朝となりました。

虹とサファリカーとライオン
虹とサファリカーとライオン

そのままサファリを続け、キリンやジャッカル、ハイエナ、ゾウ、トリクイワシを観察しつつ、昨日ライオンが食事をしていたサイトへ移動しました。今日もオスのライオンが昨日とった獲物を引き続き食べていました。その後、大きな木の下で朝食のピクニックです。サバンナで食べるお弁当は絶品です。

ゾウのファミリー
ゾウのファミリー
サバンナでピクニック
サバンナでピクニック

この後は川周辺を中心にサファリをしました。クロコダイルとカバの観察。そして、参加者の方からリクエストのあったウッドランドキングフィッシャーをガイドが最終日に発見。無事写真に収めることができました。

サファリガイドが鳥もしっかりと見つけてくれます
サファリガイドが鳥もしっかりと見つけてくれます

午後のサファリは、これまで行っていなかったエリアを中心にサファリをしました。ウォーターバックや不思議な形のソーセージの木などを観察。最後は、保護区が一望できる高台に上がり、壮大な景色を眺めました。目の前に広がるのが、ここ数日自分達が動物を探して走り回ってきたサバンナかと思うと、感慨深いものがあります。

サファリカーと向き合うウォーターバック
サファリカーと向き合うウォーターバック
実がソーセージの様な、ソーセージノキ
実がソーセージの様な、ソーセージノキ
高台から、マサイ・マラを見下ろす。
高台から、マサイ・マラを見下ろす。

今年の『緑の季節のマサイ・マラ』では、以上の様にたくさんの動物が見られ、ツアーは大盛況のうちに終了しました。乾季の真っ只中と違い、公園全体が少し瑞々しくなるこの時期。動物たちも、緑の季節を少し楽しんでいる様でした。

石原

ケニアのツアー一覧はこちら

2023.09.30発 ジャマイカ ラム蒸留所視察の旅 9日間

9月30日から10月8日まで、カリブ海の島国ジャマイカへ、サトウキビを原料として作られる「ラム酒」の蒸留所視察のために特別に企画された手配旅行に同行させていただきました。

こちらは一般的なツアーではなく、日本国内で「ラム酒」の輸入、卸売り、お客様への直接販売(バーなどの飲食店で)に携わる有志の皆さんがご参加者のメインで、担当させていただいた私の、古くからの友人でもある東京銀座でラム酒を専門に扱っているバーのマスター(兼、輸入代理業者)からご依頼をいただき、業界から有志を募って実施された手配旅行です。行き先はアフリカではありませんし、目的もある特定の業界の方々をご案内する視察ツアーと、普段の弊社の業務とはかなりかけ離れたものですが、弊社では各スタッフの個人的な趣味や知識、スキルを活かし、一般的な募集型企画旅行ではありませんが、アフリカ以外の地域へのこういった特殊な内容のツアーの手配や添乗業務も行っています。

カリブ海といえばアメリカ経由が一般的ですが、添乗員予定の私がスーダン、イラク、イラン、イエメン、シリアといった国々への渡航歴があるためアメリカ入国のためのESTAを取得できず、かつビザを取得する時間的余裕もなかったため、添乗員としての日本からの同行ではなく、カナダ経由の別ルートでジャマイカに先行、復路は後発して、現地滞在中同行させていただく現地係員的な役割で同行させていただきました。

アフリカ系黒人が人口の90%を超えるジャマイカですので、空港も何となくアフリカっぽい、英語圏のナイジェリアやケニアのような雰囲気があります。
アフリカ系黒人が人口の90%を超えるジャマイカですので、空港も何となくアフリカっぽい、英語圏のナイジェリアやケニアのような雰囲気があります。
島の北西部のリゾート、モンテゴベイが前半のベースとなります。カリブ海の夕陽。
島の北西部のリゾート、モンテゴベイが前半のベースとなります。カリブ海の夕陽。
最初の訪問地は砂糖工場として開業したのが1753年という、歴史あるハムデン蒸留所。
最初の訪問地は砂糖工場として開業したのが1753年という、歴史あるハムデン蒸留所。
ウェルカムドリンクと呼ぶには強すぎるぐらいたっぷりラム酒の入ったカクテルでお出迎えされ、見学へ。歴史的にも価値があるだろう古い建屋の中で酒造りが行われていました。
ウェルカムドリンクと呼ぶには強すぎるぐらいたっぷりラム酒の入ったカクテルでお出迎えされ、見学へ。歴史的にも価値があるだろう古い建屋の中で酒造りが行われていました。
一見して古さがわかる使い込まれた蒸留器。屋根だけの屋外に出されているのはなかなか見ません。
一見して古さがわかる使い込まれた蒸留器。屋根だけの屋外に出されているのはなかなか見ません。
醸造したいわゆるモロミに熱を加えて蒸留するポットスチル。ただでさえ暑いジャマイカの気候の中、凄まじい熱を発して酒造りが進んでいきます。
醸造したいわゆるモロミに熱を加えて蒸留するポットスチル。ただでさえ暑いジャマイカの気候の中、凄まじい熱を発して酒造りが進んでいきます。
蒸留後にできたラム酒はホワイトオークのバーボン樽に詰められて、倉庫で熟成されます。
蒸留後にできたラム酒はホワイトオークのバーボン樽に詰められて、倉庫で熟成されます。
次の訪問は1749年にラム酒づくりを始めた、ジャマイカで最も資本力のあるアップルトン蒸留所。
次の訪問は1749年にラム酒づくりを始めた、ジャマイカで最も資本力のあるアップルトン蒸留所。
ビジターセンターも素晴らしく整備され、バーも完備。様々なボトルを試飲でき、その場で購入できます。
ビジターセンターも素晴らしく整備され、バーも完備。様々なボトルを試飲でき、その場で購入できます。
ファン垂涎の、年代物のラムが蒸留所の歴史を語る資料として展示されています。
ファン垂涎の、年代物のラムが蒸留所の歴史を語る資料として展示されています。
蒸留酒業界で、女性としては世界初のマスターブレンダー(様々な原酒をブレンドして味わいを調整する、ブレンド作業の責任者=メーカーの味づくりの要)となった、業界ではウサイン・ボルト並みに知名度のある有名人のジョイ・スペンス女史のポートレート。
蒸留酒業界で、女性としては世界初のマスターブレンダー(様々な原酒をブレンドして味わいを調整する、ブレンド作業の責任者=メーカーの味づくりの要)となった、業界ではウサイン・ボルト並みに知名度のある有名人のジョイ・スペンス女史のポートレート。
そのスペンス女史直々に「アップルトン・ラム」の歴史や製造過程についてのセミナーと、ブレンドテストを開催していただきました。
そのスペンス女史直々に「アップルトン・ラム」の歴史や製造過程についてのセミナーと、ブレンドテストを開催していただきました。
4種類の異なる原酒をブレンドして、ある指定されたイメージの味に近づけるブレンディング作業。センスと味覚&嗅覚の鋭さが問われます。
4種類の異なる原酒をブレンドして、ある指定されたイメージの味に近づけるブレンディング作業。センスと味覚&嗅覚の鋭さが問われます。
続いて蒸留所見学。ラム酒がサトウキビから砂糖を精製した際に出る廃糖蜜を原料に作られるのを知っている方は多くないかもしれません。
続いて蒸留所見学。ラム酒がサトウキビから砂糖を精製した際に出る廃糖蜜を原料に作られるのを知っている方は多くないかもしれません。
蒸留所の心臓ともいえる銅製の蒸留器。
蒸留所の心臓ともいえる銅製の蒸留器。
できたラム酒はそのまま熟成させずにボトルに詰められるものと、樽詰めして熟成させるものとに分けて販売・保管されます。熟成過程では、たまに開けて一口飲み、状態を確認します。
できたラム酒はそのまま熟成させずにボトルに詰められるものと、樽詰めして熟成させるものとに分けて販売・保管されます。熟成過程では、たまに開けて一口飲み、状態を確認します。
見学後は付属のレストランでローカル料理のジャークチキンとライス&ピーズをいただきました。
見学後は付属のレストランでローカル料理のジャークチキンとライス&ピーズをいただきました。
モンテゴベイから島の南東に位置する首都キングストン方面へ移動。途中、港町のオチョ・リオスに寄ってシーフードのランチをいただきました。
モンテゴベイから島の南東に位置する首都キングストン方面へ移動。途中、港町のオチョ・リオスに寄ってシーフードのランチをいただきました。
3軒目の蒸留所訪問は、製造開始が1741年というジャマイカのラム蒸留所で最も歴史あるワーシ―パーク蒸留所。
3軒目の蒸留所訪問は、製造開始が1741年というジャマイカのラム蒸留所で最も歴史あるワーシ―パーク蒸留所。
美しい雨上がりのサトウキビ畑。ワーシ―パークでは、サトウキビの生産から、刈込み、圧搾、砂糖の精製、廃糖蜜を利用したラム酒の製造、樽詰め、ボトリング、出荷と、全ての行程を自社の農園と工場で行っています。
美しい雨上がりのサトウキビ畑。ワーシ―パークでは、サトウキビの生産から、刈込み、圧搾、砂糖の精製、廃糖蜜を利用したラム酒の製造、樽詰め、ボトリング、出荷と、全ての行程を自社の農園と工場で行っています。
アポイントありの訪問者限定で行われる蒸留所ツアーへ。
アポイントありの訪問者限定で行われる蒸留所ツアーへ。
まだ銅の色が真新しい蒸留器。1962年に製造がストップされ、2005年に体制を整えてから再開されたため、蒸留所内の設備は全体的に新しめ。
まだ銅の色が真新しい蒸留器。1962年に製造がストップされ、2005年に体制を整えてから再開されたため、蒸留所内の設備は全体的に新しめ。
完成したラムを詰めておくアルミ製のタンク。もちろん火気厳禁です。
完成したラムを詰めておくアルミ製のタンク。もちろん火気厳禁です。
同蒸留所を代表するラム、「ラム・バー・オーバープルーフ・ホワイト・ラム」アルコール度数63%!
同蒸留所を代表するラム、「ラム・バー・オーバープルーフ・ホワイト・ラム」アルコール度数63%!
熟成庫にうずたかく積まれた樽。
熟成庫にうずたかく積まれた樽。
蒸留所見学後は、ビジターセンターでプレゼンテーションと試飲会です。
蒸留所見学後は、ビジターセンターでプレゼンテーションと試飲会です。
歴史から製造過程、製品の特長までじっくり説明していただきます。
歴史から製造過程、製品の特長までじっくり説明していただきます。
試飲用にずらりと並んだシングルカスク(ブレンドをしていない、樽から直で抽出された)熟成ラム。蒸留年、アルコール度数もそれぞれ異なります。
試飲用にずらりと並んだシングルカスク(ブレンドをしていない、樽から直で抽出された)熟成ラム。蒸留年、アルコール度数もそれぞれ異なります。
樽の購入を希望する輸入業者やバーのオーナーのお客様は試飲も本気です。無事にそれぞれが購入する樽が決まったようです。
樽の購入を希望する輸入業者やバーのオーナーのお客様は試飲も本気です。無事にそれぞれが購入する樽が決まったようです。
最後の蒸留所の訪問を終え、首都のキングストン到着。ここでは近代的な大型ホテルに宿泊。
最後の蒸留所の訪問を終え、首都のキングストン到着。ここでは近代的な大型ホテルに宿泊。
滞在中は夕方になると雲行きが怪しくなり、スコールが降ることもありました。
滞在中は夕方になると雲行きが怪しくなり、スコールが降ることもありました。
滞在最終日は唯一観光にあてる日となりました。まずはコーヒーの産地として有名なブルー・マウンテンへ。
滞在最終日は唯一観光にあてる日となりました。まずはコーヒーの産地として有名なブルー・マウンテンへ。
UCC上島珈琲の『UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステート』、農園開設は1981年。ジャマイカ総督となったイギリスのクレイトン卿が1805年に別邸として建てた豪邸を買い取り事務所としています。建物自体もジャマイカの重要文化財です。
UCC上島珈琲の『UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステート』、農園開設は1981年。ジャマイカ総督となったイギリスのクレイトン卿が1805年に別邸として建てた豪邸を買い取り事務所としています。建物自体もジャマイカの重要文化財です。
歴史の重みを感じさせる入り口ドア。
歴史の重みを感じさせる入り口ドア。
重厚な英国スタイルのダイニング。
重厚な英国スタイルのダイニング。
棚には様々な書籍類とジャマイカ政府からの感謝状が飾られています。
棚には様々な書籍類とジャマイカ政府からの感謝状が飾られています。
創業者、上島忠雄翁直筆の格言額「忍耐、努力、感謝」。今も変わらない古き良き日本の実業家の風格が漂うようです。
創業者、上島忠雄翁直筆の格言額「忍耐、努力、感謝」。今も変わらない古き良き日本の実業家の風格が漂うようです。
急な斜面を登って、農園にも足を運びました。
急な斜面を登って、農園にも足を運びました。
よく実ったコーヒーベリーを拝見した後、挽きたての美味しいブルーマウンテン・コーヒーをいただきました。
よく実ったコーヒーベリーを拝見した後、挽きたての美味しいブルーマウンテン・コーヒーをいただきました。
コーヒーをいただきながら、収穫から口に入るまでのプロセスをレクチャーしていただきました。コーヒー、カカオ、砂糖(⇒ラム酒)は、ともに植民地産業として始まり現在へと続いているため、ラム酒に携わる業界の方にも新鮮だったようです。
コーヒーをいただきながら、収穫から口に入るまでのプロセスをレクチャーしていただきました。コーヒー、カカオ、砂糖(⇒ラム酒)は、ともに植民地産業として始まり現在へと続いているため、ラム酒に携わる業界の方にも新鮮だったようです。
苦労の末にジャマイカに初の直営農園を開設した創業者上島忠雄翁の銅像。偉大な昭和の実業家です。
苦労の末にジャマイカに初の直営農園を開設した創業者上島忠雄翁の銅像。偉大な昭和の実業家です。
次は山を下って街中にあるボブ・マーリー博物館へ。
次は山を下って街中にあるボブ・マーリー博物館へ。
キングストンのみならず、ジャマイカを代表する観光地として、常に訪問者で賑わっています。
キングストンのみならず、ジャマイカを代表する観光地として、常に訪問者で賑わっています。
かつてボブと彼の家族が暮らし、バンドメンバーや支持者、友人たちが集まった邸宅。中にはスタジオもあります。
かつてボブと彼の家族が暮らし、バンドメンバーや支持者、友人たちが集まった邸宅。中にはスタジオもあります。
彼が生涯信仰し続けたエチオピア皇帝ハイレセラシエと彼、彼の息子たちの肖像。
彼が生涯信仰し続けたエチオピア皇帝ハイレセラシエと彼、彼の息子たちの肖像。
最後にイギリス植民地時代を偲ばせる、旧首都のポートロイヤルに残るチャールズ要塞を訪問。
最後にイギリス植民地時代を偲ばせる、旧首都のポートロイヤルに残るチャールズ要塞を訪問。
度々海賊やスペインから攻められたため、大砲で武装して湾内への守りを固めていたようです。
度々海賊やスペインから攻められたため、大砲で武装して湾内への守りを固めていたようです。
いかにも南国の島らしい雲が昇ったキングストン港とキングストンの街。
いかにも南国の島らしい雲が昇ったキングストン港とキングストンの街。

ラム酒の蒸留所視察を目的としたツアーは、過去2010年にインド洋のモーリシャスとフランス海外県の島レユニオンを訪問先として行いましたが、今回のジャマイカはその第2弾となります。来年9月には前回のツアーの評判が非常によく、ご参加者から話を聞いた業界の他の方々から多くのリクエストをいただいていることもあり、より掘り下げた、ラム酒の製造・輸入・販売に携わる方ではない一般の方でも楽しめそうな、酒造りを切り口としてその土地の文化の深さに触れられるような内容で、2度目のモーリシャス&レユニオンツアーを企画中です。お酒と切っても切れない関係の『料理』を掘り下げ、レユニオンの一般家庭にお邪魔してレユニオン・クレオール料理の調理実演会を開催したり、地元のマルシェで自作の漬けラム(ラム酒にフルーツなどを漬けて香りや風味を足したラム酒)を販売しているお店のマスターに漬けラム作りのワークショップを開いてもらったり、完全なオーガニックで野生のような状態で栽培・収穫されるバニラ農園の作業を体験してみたり、酒づくりの現場を見ることの他に一般的な観光ツアーではまず体験できないコト・モノも盛り込む予定です。お酒の業界に携わる方々が募集の対象のメインとなることは変わりませんので、ホームページ等に掲載しての一般公募は行いませんが、もしインド洋の島国のクレオール文化とお酒造りにご興味がおありで詳細を知りたいという方は担当までご連絡いただければと思います。

道祖神 羽鳥

2023.08.03発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

コロナ禍後の昨年7、8月から、安定・連続してツアー催行できている「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」に、今年も8月3日より8月13日までに同行させていただきました。コロナ禍後、ボツワナでのサファリは5回目ですが、出会えた野生動物と鳥類の種類、数、シーンともに、短期間のサファリではコロナ禍後のツアーで最高の内容となったと思います。ボツワナでのサファリの楽しさ、キャンピング・サファリ楽しさをツアー担当者としても再認識できたサファリになりました。

ツアーの詳細を文章でレポートしますと長くなってしまいますので、ツアー中に出会った野生動物たちの写真をメインに振り返ってみたいと思います。

膝まで埋まる密生した藻の中を歩いて食べ物を探すクラハシコウ。長い脚の活用方法がよくわかります。
膝まで埋まる密生した藻の中を歩いて食べ物を探すクラハシコウ。長い脚の活用方法がよくわかります。
水面に浮かぶ水草の上を、大きな足を有効活用して沈まずに歩き餌を探すアフリカレンカク。
水面に浮かぶ水草の上を、大きな足を有効活用して沈まずに歩き餌を探すアフリカレンカク。
小さな水路に棲むには似つかわしくない巨体のナイルワニ。より大きな獲物を狙って移動してきたようです。
小さな水路に棲むには似つかわしくない巨体のナイルワニ。より大きな獲物を狙って移動してきたようです。
首から頭部にかけての赤い羽毛が美しいクビワゴシキドリ。
首から頭部にかけての赤い羽毛が美しいクビワゴシキドリ。
ご参加者皆さんが喜んで写真撮影されていた、お腹の羽毛の赤が目をひくミナミアカハラヤブモズ。
ご参加者皆さんが喜んで写真撮影されていた、お腹の羽毛の赤が目をひくミナミアカハラヤブモズ。
朝の草原を堂々と歩くメスのヒョウ。今回はヒョウの当たりサファリで、とにかく多くのヒョウを見ました。
朝の草原を堂々と歩くメスのヒョウ。今回はヒョウの当たりサファリで、とにかく多くのヒョウを見ました。
まだサファリカーに乗った人間に近くで眺められ慣れていない感じの子ライオン。
まだサファリカーに乗った人間に近くで眺められ慣れていない感じの子ライオン。
見事な角を持ったリーチュエ。
見事な角を持ったリーチュエ。
よく見るとユーモラスな顔立ちのウォーターバック。
よく見るとユーモラスな顔立ちのウォーターバック。
子連れのゾウが、開けた草地をゆっくりと歩いていきました。
子連れのゾウが、開けた草地をゆっくりと歩いていきました。
真昼間のキャンプサイトに現れ、近づいても逃げなかった、お地蔵さんのようなフォルムのスズメフクロウ。
真昼間のキャンプサイトに現れ、近づいても逃げなかった、お地蔵さんのようなフォルムのスズメフクロウ。
あまり遠くまではいけませんが、キャンプサイト周りのブッシュにはこのサザナミシャコを含めて多くの野鳥が訪れます。
あまり遠くまではいけませんが、キャンプサイト周りのブッシュにはこのサザナミシャコを含めて多くの野鳥が訪れます。
キャンプサイトを囲む木々の中から、枯れている枝を選んで突き、食べ物を探すシマアフリカアオゲラ
キャンプサイトを囲む木々の中から、枯れている枝を選んで突き、食べ物を探すシマアフリカアオゲラ
同じくキャンプサイトにやって来て、身だしなみを整え中のヒメハチクイ
同じくキャンプサイトにやって来て、身だしなみを整え中のヒメハチクイ
眺める時間の光量によって、コントラストが変わるシマウマ。比較的よく見かける動物ですが、よく見るとその美しさに惚れ惚れします。
眺める時間の光量によって、コントラストが変わるシマウマ。比較的よく見かける動物ですが、よく見るとその美しさに惚れ惚れします。
飾り気のない真っ黒な体色のクロオウチョウですが、こちらもじっくり見るとその美しさが分かります。
飾り気のない真っ黒な体色のクロオウチョウですが、こちらもじっくり見るとその美しさが分かります。
クワイ地区の水路をモコロでクルージング。自然の音しかしない静かな時間が流れます。
クワイ地区の水路をモコロでクルージング。自然の音しかしない静かな時間が流れます。
相手のリラックス度合いによっては、モコロでもかなり近くまで寄れる場合があります。
相手のリラックス度合いによっては、モコロでもかなり近くまで寄れる場合があります。
モコロの上から眺めるカバの大あくび。
モコロの上から眺めるカバの大あくび。
群れから追い出される一歩手前まで成長したオスライオンと、その弟でしょうか?
群れから追い出される一歩手前まで成長したオスライオンと、その弟でしょうか?
比較的神経質なセーブル・アンテロープが地面に横たわってリラックスしている珍しい光景。
比較的神経質なセーブル・アンテロープが地面に横たわってリラックスしている珍しい光景。
見事な角を持ったオスのクドゥ、重い頭部を支える太く強靭な首がワンセットです。
見事な角を持ったオスのクドゥ、重い頭部を支える太く強靭な首がワンセットです。
この時期の草原の色とライオンの体色を比較すると、ライオンがなぜあの体色なのかがわかります。
この時期の草原の色とライオンの体色を比較すると、ライオンがなぜあの体色なのかがわかります。
ふてぶてしさ全開の顔立ちをしたブチハイエナのオス。メスの権力が強い群れの中では、カーストの底辺で群れを支えています。
ふてぶてしさ全開の顔立ちをしたブチハイエナのオス。メスの権力が強い群れの中では、カーストの底辺で群れを支えています。
メス4頭に囲まれて、のびのびと遊んでいたライオンの子供たち
メス4頭に囲まれて、のびのびと遊んでいたライオンの子供たち
狩猟の対象としては成功率が非常に低く、サンの人たちからは「魔力を持っている」と言われているスティーンボック。
狩猟の対象としては成功率が非常に低く、サンの人たちからは「魔力を持っている」と言われているスティーンボック。
浴びた泥の質の違いか、体色の差が面白いほど出ている2頭のオスゾウ
浴びた泥の質の違いか、体色の差が面白いほど出ている2頭のオスゾウ
夕暮れ時に立ち枯れた木の上で佇む様が絵になるアフリカハゲコウ。
夕暮れ時に立ち枯れた木の上で佇む様が絵になるアフリカハゲコウ。
どこにあの長距離移動を可能にするスタミナが隠されているのか不思議になるほどスリムな体系のリカオン。
どこにあの長距離移動を可能にするスタミナが隠されているのか不思議になるほどスリムな体系のリカオン。
インパラを仕留めたものの、最初に獲物にありつくメスたちを始め、仲間は既にお腹一杯なのか、置いてけぼりを食ったリカオンのオス。
インパラを仕留めたものの、最初に獲物にありつくメスたちを始め、仲間は既にお腹一杯なのか、置いてけぼりを食ったリカオンのオス。
食事後、子供たちに与えるための吐き戻しをするために子供たちの元へやってきたリカオンのメスたち。
食事後、子供たちに与えるための吐き戻しをするために子供たちの元へやってきたリカオンのメスたち。
メスの一頭が吐き戻した獲物の肉に群がるリカオンの子供たち。もうじき彼らも狩りに同行するようになります。
メスの一頭が吐き戻した獲物の肉に群がるリカオンの子供たち。もうじき彼らも狩りに同行するようになります。
子供とともにくつろぐメスと、それを守るかのように周囲の警戒を怠らないオスたち。
子供とともにくつろぐメスと、それを守るかのように周囲の警戒を怠らないオスたち。
白いレッグウォーマーを履いたような、特徴的な体色のリカオンの子供たち。
白いレッグウォーマーを履いたような、特徴的な体色のリカオンの子供たち。
立派な角と黒々としたクマドリのような顔のカラーリングが見事なローン・アンテロープ。
立派な角と黒々としたクマドリのような顔のカラーリングが見事なローン・アンテロープ。
迫力というよりは哀愁漂う顔立ちのオスライオン。
迫力というよりは哀愁漂う顔立ちのオスライオン。
寝顔が笑顔にも見える子ライオン。
寝顔が笑顔にも見える子ライオン。
夕陽を浴びて精悍さに磨きがかかったチャイロチュウヒワシ。
夕陽を浴びて精悍さに磨きがかかったチャイロチュウヒワシ。
フォトスポットでもあるバオバブの木の前でストップしてひと休憩。座りっぱなしで固まった身体をストレッチ。
フォトスポットでもあるバオバブの木の前でストップしてひと休憩。座りっぱなしで固まった身体をストレッチ。
器用に足を使って木の実を食べるムラクモインコ。
器用に足を使って木の実を食べるムラクモインコ。
弓張型の大きな角と黒々とした体色が美しいセーブル・アンテロープのオス。
弓張型の大きな角と黒々とした体色が美しいセーブル・アンテロープのオス。
よく見かけるシマウマのこのしぐさは、スキンシップとお互いの背後への見張りを兼ねているそうです。
よく見かけるシマウマのこのしぐさは、スキンシップとお互いの背後への見張りを兼ねているそうです。
集団で魚を追い込んで食事中のモモイロペリカン。
集団で魚を追い込んで食事中のモモイロペリカン。
角も細く、クマドリの色も薄く、まだ成獣になりきっていないローン・アンテロープ。
角も細く、クマドリの色も薄く、まだ成獣になりきっていないローン・アンテロープ。
夜、キャンプサイトに食料探しにやってきたラーテル。
夜、キャンプサイトに食料探しにやってきたラーテル。
まだ比較的若く、立派な体躯を持ったオスのバッファロー。水からあがりたてで、体もきれいです。
まだ比較的若く、立派な体躯を持ったオスのバッファロー。水からあがりたてで、体もきれいです。
群れからはぐれた子供のバッファローを容赦なく仕留めたライオン兄弟。
群れからはぐれた子供のバッファローを容赦なく仕留めたライオン兄弟。
珍しくあまりシャイではないオスのヒョウに出会ったと思ったら・・・
珍しくあまりシャイではないオスのヒョウに出会ったと思ったら・・・
メスが近くにいて、交尾の最中でした。
メスが近くにいて、交尾の最中でした。
3月に出会ったときはまだ独り身だった若いメスのヒョウ。5カ月の間に母親になっていました。
3月に出会ったときはまだ独り身だった若いメスのヒョウ。5カ月の間に母親になっていました。
耳や顔の傷も少なく、綺麗な顔立ちのママさんヒョウ。
耳や顔の傷も少なく、綺麗な顔立ちのママさんヒョウ。
弟?の方は母親の近くを離れようとしませんが・・・
弟?の方は母親の近くを離れようとしませんが・・・
姉?の方はアクティブに動いて
姉?の方はアクティブに動いて
母親がもってきた獲物をかじったり。ヒョウは性別でふるまいが大きく変わります。
母親がもってきた獲物をかじったり。ヒョウは性別でふるまいが大きく変わります。
水辺で獲物を探すアフリカトキコウ。
水辺で獲物を探すアフリカトキコウ。
白黒の渋いカラーリングと冠羽が特徴的なヒメヤマセミ。
白黒の渋いカラーリングと冠羽が特徴的なヒメヤマセミ。
空中をホバリングして、獲物となる小魚を水中に探します。
空中をホバリングして、獲物となる小魚を水中に探します。
水際をゆっくり歩いてモニタリングするミズオオトカゲ。
水際をゆっくり歩いてモニタリングするミズオオトカゲ。
アプローチしやすい場所に巣を作ってしまい、ミズオオトカゲの餌食となってしまったヒメヤマセミ。
アプローチしやすい場所に巣を作ってしまい、ミズオオトカゲの餌食となってしまったヒメヤマセミ。
ボートを中州に寄せてランチ中、興味ありげに近づいてきた巨躯のオスゾウ。
ボートを中州に寄せてランチ中、興味ありげに近づいてきた巨躯のオスゾウ。
シロガオリュウキュウガモの群れに混ざって過ごすアカリュウキュウガモ。
シロガオリュウキュウガモの群れに混ざって過ごすアカリュウキュウガモ。
模様のパターンが特徴的で、薄緑色の美しい目をもった亜成体のナイルワニ。
模様のパターンが特徴的で、薄緑色の美しい目をもった亜成体のナイルワニ。
土煙をあげつつ、大群で移動するバッファロー。500頭ほどの大きな群れでした。
土煙をあげつつ、大群で移動するバッファロー。500頭ほどの大きな群れでした。
滞在最終日、ゲートに向かう途中でも見られたメスライオン。チョベの自然は私たちを最後まで楽しませてくれました。
滞在最終日、ゲートに向かう途中でも見られたメスライオン。チョベの自然は私たちを最後まで楽しませてくれました。

ボツワナ国内には、国の野生動物公社が管理する国立公園や野生動物保護区の他、地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッション、ロッジ等を経営する企業や個人が運営管理するプライベート・コンセッションと、主に3種類の公園・保護区があり、すべて合わせるとボツワナの国土の約6分の1にも及びます。

プライベート・コンセッションは、そこに立地しているロッジ等の宿泊客以外入域できない場合が多いため、弊社では主に個人手配のお客様をそういったコンセッションにお送りし、滞在していただいていますが、ほとんどのプライベート・コンセッションにはキャンプサイトはなく、宿泊先はロッジとなります。

国が運営管理する国立公園や野生動物保護区、及び地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッションのエリア内にはパブリック・キャンプサイトとそれ以外のキャンプサイトの2種類のサイトがありますが、キャンプのための設備を備えた四駆レンタカーを借りたりしてセルフドライブで旅する個人旅行者たちが主にこのパブリック・キャンプサイトを利用し、こちらにはシャワーやトイレを備えたサニタリー棟が常設されています。一方、弊社の現地手配会社のようなローカルのサファリ会社は、HATAB(ハタブ=The Hospitality And Tourism Association of Botswana)とBOGA(ボハ=BOtswana Guide Association)をメインとする組合に加盟しており、この組合が運営するキャンプサイトを主に利用しています(例外もあり)。こちらのキャンプサイトには、サイト内の木の幹などに「BOGA CAMP1」等の看板が控えめに掲げられているのみで、水場やシャワー&トイレなどの設備を含め、自然以外一切ありません。ですので、簡易組み立て式のトイレ&シャワーを始め、テーブル、チェア、ダイニングテント、お客様及びガイドを含めたクルー&添乗員用のテント、照明、食器類や調理器具、食材とポリタンクに汲んだ水等、キャンプに必要な装備の一切合切を持ち込んでキャンプを行います。HATABもBOGAも公園・保護区内のあちこちにいくつものキャンプサイトを持っており、予約の際どのキャンプサイト利用でアサインされるかは運営している組合側が決めますので、毎回毎回全く同じキャンプサイトを利用するということはほぼありません。サイトによってロケーションや周囲の自然環境は異なりますので、毎年ツアーにご参加されたとしても毎回異なるサイトとそれを取り巻く自然の中での滞在を楽しめますので、飽きることがありません。

また、ボツワナでのサファリ、特にいくつかの国立公園や保護区を組み合わせて訪問し、ロッジにお泊りになる内容の場合、点と点を軽飛行機の空路移動で結んでの移動となり、車をチャーターして陸路移動をすることはほぼありませんし、それを請け負うローカルのサファリ会社もほぼありません。陸路でいくつもの公園・保護区をまたいだサファリができるのは、キャンピング・サファリ・ツアーをメインに取り扱う会社ならではで、コストもロッジ泊&空路移動の場合よりある程度安く抑えられます。弊社の場合は、スタッフ一同「キャンピングでのサファリこそサファリの原点」と思っており、何より純粋に楽しく、自然をより身近に感じて満喫できるからこそ、一定の人数のご参加者を募って、添乗員同行で行うボツワナへの募集型企画旅行はキャンプツアーをメインに企画・実施させていただいています。

この夏の定番コース「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」の他に、8月後半から9月に行う19日間の長期のもの、ゴールデンウィークや9月の連休を絡めたもの、年末年始に異なるエリアで行うものと、異なる行き先、滞在日数の異なるツアーをいくつもご用意していますので、まだボツワナでのキャンピング・サファリ・ツアー未体験の方は、是非ご参加をご検討ください。とはいえ、ほぼすべてのツアーがサファリカー1台を利用する6名様限定のツアーとなっていますので、ツアーが発表されましたら、お早めに申し込み手続きをしていただくことをお勧めします。

道祖神 羽鳥

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

2023.05.30発 南部アフリカ オーバーランド 31日間

ご報告が遅くなりましたが、5月30日より6月29日まで、コロナ禍を挟んで3年越しに今年実現した「南部アフリカ オーバーランド 31日間」に同行させていただきました。アフリカ旅行を専門とする弊社のツアーラインアップを代表するツアーで、かつ弊社の旅作りの原点のようなツアーです。

新型コロナウイルスの流行により、満員御礼となっていたツアーが実施不可能、キャンセルとなったのが2020年。今年2023年までの3年の間に、ご都合が悪くなり参加を見送られた方もいらっしゃいましたが、ほとんどのご参加者の皆様には3年間じっと我慢してお待ちいただき、担当者としては感謝しかありません。3年を経てのツアーでしたので、現地スタッフを含め、今回訪問・通過した国々の、ツアーに関わったほぼすべての人々が再び弊社のオーバーランドツアーが戻ってきたことを心から喜んでくれていました。

コロナ禍3年を経たといっても、実際のところ現地の様子はほとんど変わらず、以前のツアーと同様に期待通りのものを見て、聞いて、体験してくることができました。大きく変わっていたのは、ツアーで利用したトラックくらいでしょうか?前回のツアーの際は旅の後半から少しずつ調子が悪くなり、ゴールのケープタウンの一歩手前のスプリングボックの街付近で完全な故障により走れなくなってしまい、別の車を手配してケープタウンまでたどり着きましたが、そのトラックに替えて新型トラックに一新し(とはいえ改造車ですので、ベースは新車ではありませんが)、車輛面では全くトラブルなくビクトリア・フォールズからケープタウンまでの約5200kmを走り抜くことができました。ツアーの時期も酷暑の10月から比較的気候が穏やかな5~6月に変更したため、(体力勝負なところは大きく変わりませんが)比較的楽にツアーを進めることができたのも大きかったかと思います。

31日間の長丁場ですので文章での詳細なご報告は割愛しますが、ツアー中の様子を写真で振り返ることで、レポートに替えたいと思います。

スタートは例年通り、ジンバブエのビクトリア・フォールズ。ピーク一歩手前の水量はたっぷりで大迫力!
スタートは例年通り、ジンバブエのビクトリア・フォールズ。ピーク一歩手前の水量はたっぷりで大迫力!
コロナ禍中に新調されたオーバーランド・トラック、通称「The BeastⅡ」。
コロナ禍中に新調されたオーバーランド・トラック、通称「The BeastⅡ」。
国境を越え、2カ国目のボツワナへ。まずはチョベ国立公園でボート・サファリ
国境を越え、2カ国目のボツワナへ。まずはチョベ国立公園でボート・サファリ
午後から日没にかけて行うボート・サファリのハイライトは、やはりサンセット。
午後から日没にかけて行うボート・サファリのハイライトは、やはりサンセット。
チョベから一気にオカバンゴデルタの南のマウンまで走った後は、車をサファリカーに乗り換えてモレミ動物保護区でサファリ。
チョベから一気にオカバンゴデルタの南のマウンまで走った後は、車をサファリカーに乗り換えてモレミ動物保護区でサファリ。
宿泊はバケツシャワーとトイレが各テントに備え付けられた半常設テント。
宿泊はバケツシャワーとトイレが各テントに備え付けられた半常設テント。
テント内にはベッドも入れてあり、快適。
テント内にはベッドも入れてあり、快適。
キャンプの目の前の川にはゾウもやってくる。この距離の近さ!
キャンプの目の前の川にはゾウもやってくる。この距離の近さ!
そこかしこの淀みにはカバが
そこかしこの淀みにはカバが
メスライオンの群れにも出会いました。
メスライオンの群れにも出会いました。
水が嫌いなネコ科哺乳類としては珍しく、意を決して川を渡っていたライオンの姉妹
水が嫌いなネコ科哺乳類としては珍しく、意を決して川を渡っていたライオンの姉妹
母娘で隣同士のテリトリーをもつヒョウの母親
母娘で隣同士のテリトリーをもつヒョウの母親
短期間のサファリにしては収穫は大きく、リカオンにも出会うことができました。
短期間のサファリにしては収穫は大きく、リカオンにも出会うことができました。
まだ若く、タテガミの量も貫禄もイマイチなオスライオン
まだ若く、タテガミの量も貫禄もイマイチなオスライオン
こちらはまだ若い娘の方のヒョウ。隣のテリトリーの母親を訪問しましたが、怒られて追い払われていました。
こちらはまだ若い娘の方のヒョウ。隣のテリトリーの母親を訪問しましたが、怒られて追い払われていました。
水たまりに給水と水&泥浴びのために集まるオスのゾウ達
水たまりに給水と水&泥浴びのために集まるオスのゾウ達
脚と顔のビビットな赤が美しい、ダルマワシのオス
脚と顔のビビットな赤が美しい、ダルマワシのオス
ハイエナの巣では子供たちと子守を務める若いオスに出会いました
ハイエナの巣では子供たちと子守を務める若いオスに出会いました
クワイの滑走路から軽飛行機でオカバンゴデルタの北に位置するセロンガへ飛びます
クワイの滑走路から軽飛行機でオカバンゴデルタの北に位置するセロンガへ飛びます
眼下にデルタを望む、遊覧飛行を兼ねた空路移動
眼下にデルタを望む、遊覧飛行を兼ねた空路移動
デルタに流れ込むオカバンゴ川に浮かぶハウスボートに宿泊、美しいサンセットを眺めました
デルタに流れ込むオカバンゴ川に浮かぶハウスボートに宿泊、美しいサンセットを眺めました
適当に竿を振って、川面に投げ入れたルアーに、思いがけずタイガーフィッシュがかかってしまって慌てる添乗員
適当に竿を振って、川面に投げ入れたルアーに、思いがけずタイガーフィッシュがかかってしまって慌てる添乗員
世界遺産でもある、サンの人々の聖地ツォディロヒルズでは彼らの祖先がはるか昔に描いた岩絵を見学
世界遺産でもある、サンの人々の聖地ツォディロヒルズでは彼らの祖先がはるか昔に描いた岩絵を見学
オカバンゴ川に面したキャンプ場の木立をねぐらにしていたアフリカヒナフクロウのカップル
オカバンゴ川に面したキャンプ場の木立をねぐらにしていたアフリカヒナフクロウのカップル
3カ国目、ナミビアに入国。まずは広大なエトーシャ・パンを内包したエトーシャ国立公園へ。
3カ国目、ナミビアに入国。まずは広大なエトーシャ・パンを内包したエトーシャ国立公園へ。
エトーシャでのサファリは、園内にいくつもある水場のチェックをこまめに行います
エトーシャでのサファリは、園内にいくつもある水場のチェックをこまめに行います
ドライバーのヘンリーの目がよほど良いのか、なぜか毎回見つけてくれるヒョウ。エトーシャでは結構レアです。
ドライバーのヘンリーの目がよほど良いのか、なぜか毎回見つけてくれるヒョウ。エトーシャでは結構レアです。
パンをバックに佇むキリンが絵になります
パンをバックに佇むキリンが絵になります
バックグラウンドにパンが写り込むと、どの動物でも絵になるような?
バックグラウンドにパンが写り込むと、どの動物でも絵になるような?
過酷な環境を生き抜いてきた凄みが顔立ちからもうかがえるオスライオン
過酷な環境を生き抜いてきた凄みが顔立ちからもうかがえるオスライオン
ナミビア最北部カオコランドに到達、アンゴラ国境のエプパでキャンプ。川の向こうはアンゴラです。
ナミビア最北部カオコランドに到達、アンゴラ国境のエプパでキャンプ。川の向こうはアンゴラです。
ヤシの木々の間のスペースを使ってテント設営
ヤシの木々の間のスペースを使ってテント設営
エプパにはエプパ・フォールズという見事な滝があり、水量もまずまずで見応えありました
エプパにはエプパ・フォールズという見事な滝があり、水量もまずまずで見応えありました
カオコランドからダマラランドへ、特徴的な岩山が増えてきます
カオコランドからダマラランドへ、特徴的な岩山が増えてきます
ダマラランドでよく目にするペンシル・ブッシュ。この植物の樹液は猛毒ですが、サイとクドゥ―だけは好んで食べます
ダマラランドでよく目にするペンシル・ブッシュ。この植物の樹液は猛毒ですが、サイとクドゥ―だけは好んで食べます
過酷な環境でも葉の茂った木々さえあれば生きていけるキリン
過酷な環境でも葉の茂った木々さえあれば生きていけるキリン
ダマラランドの岩だらけの環境で生きる野生動物を代表する大型獣の足跡、さて何の動物でしょう?
ダマラランドの岩だらけの環境で生きる野生動物を代表する大型獣の足跡、さて何の動物でしょう?
岩だらけの道をサファリカーで走り、ある程度近づいたら徒歩でなるべく物音をたてずに風上からアプローチ
岩だらけの道をサファリカーで走り、ある程度近づいたら徒歩でなるべく物音をたてずに風上からアプローチ
遠~くにクロサイのカップルを視認しました。双眼鏡でやっと見える程度ですが、既に相手には音と匂いで気付かれています。
遠~くにクロサイのカップルを視認しました。双眼鏡でやっと見える程度ですが、既に相手には音と匂いで気付かれています。
幸運なことに群れに出会えたサバクゾウ
幸運なことに群れに出会えたサバクゾウ
数は多くありませんが、コンサ―バンシー内にはウェルウィッチャも自生しています。
数は多くありませんが、コンサ―バンシー内にはウェルウィッチャも自生しています。
サンセットの時間には焚火を囲んでお疲れ様の一杯
サンセットの時間には焚火を囲んでお疲れ様の一杯
再び出発、荒野を南へ走ります
再び出発、荒野を南へ走ります

44:

道は未舗装ですが、デコボコも少なく快適でスピードも上がります
道は未舗装ですが、デコボコも少なく快適でスピードも上がります
世界遺産に登録されているトゥウェイフルフォンテーンでは、サンの人々が描いた線刻画を見学
世界遺産に登録されているトゥウェイフルフォンテーンでは、サンの人々が描いた線刻画を見学
野生動物の特徴をよくとらえた線刻画の数々
野生動物の特徴をよくとらえた線刻画の数々
スワコプムントでの中休み前最後のキャンプはダマラランドの岩山の麓で。岩山はてっぺんまで登れます。
スワコプムントでの中休み前最後のキャンプはダマラランドの岩山の麓で。岩山はてっぺんまで登れます。
岩山の頂上からの眺め。写真ではお伝えしにくいですが、まさに絶景です。
岩山の頂上からの眺め。写真ではお伝えしにくいですが、まさに絶景です。
ついに大西洋に到達、ケープクロスではミナミアフリカオットセイの大群に出会いました
ついに大西洋に到達、ケープクロスではミナミアフリカオットセイの大群に出会いました
荒野を走り抜け、塩交じりの霧と雨にうたれたトラックは泥だらけ
荒野を走り抜け、塩交じりの霧と雨にうたれたトラックは泥だらけ
ドイツ植民地時代の面影が残るスワコプムントの街並み。週末のため街はひっそりとしていました
ドイツ植民地時代の面影が残るスワコプムントの街並み。週末のため街はひっそりとしていました
ドイツやヨーロッパのものからアフリカのものまで揃う、なぜかこの街にはアンティークショップが数多くあります
ドイツやヨーロッパのものからアフリカのものまで揃う、なぜかこの街にはアンティークショップが数多くあります
再び出発し、引き続き南下。南回帰線を通過
再び出発し、引き続き南下。南回帰線を通過
後半のハイライトの一つ、ナミブ砂漠ではデューン45に登って朝日を眺めました
後半のハイライトの一つ、ナミブ砂漠ではデューン45に登って朝日を眺めました
ご参加者の皆さんが砂丘に登っている間にスタッフと添乗員は朝食の準備
ご参加者の皆さんが砂丘に登っている間にスタッフと添乗員は朝食の準備
高さ325m、ソーサスフライのエリアで最も高い砂丘のビッグ・ダディーに登る体力自慢の観光客たち
高さ325m、ソーサスフライのエリアで最も高い砂丘のビッグ・ダディーに登る体力自慢の観光客たち
砂丘を片道20分程度歩いて、ナミブ砂漠の見どころの一つデッドフライへ。
砂丘を片道20分程度歩いて、ナミブ砂漠の見どころの一つデッドフライへ。
立ち枯れてから500年、倒れることなくオブジェのように佇むキャメルソーンの木
立ち枯れてから500年、倒れることなくオブジェのように佇むキャメルソーンの木
世界第2の規模を誇る、朝日の差し込むフィッシュリバー・キャニオンを見学
世界第2の規模を誇る、朝日の差し込むフィッシュリバー・キャニオンを見学
短い区間ですが、ドラマチックな風景が広がる国境沿いのアウセンケ―ル・ネイチャー・パーク
短い区間ですが、ドラマチックな風景が広がる国境沿いのアウセンケ―ル・ネイチャー・パーク
国境でもあるオレンジリバーに架かる橋を渡って南アフリカ側へ。最後のキャンプです。
国境でもあるオレンジリバーに架かる橋を渡って南アフリカ側へ。最後のキャンプです。
南アフリカに入ると一転、国道は舗装となり、目に優しい緑が増えてきます。
南アフリカに入ると一転、国道は舗装となり、目に優しい緑が増えてきます。
前の週に降った大雨で破壊された道路は応急処置され、何とか通過できました。
前の週に降った大雨で破壊された道路は応急処置され、何とか通過できました。
シトラスダルを出発してすぐ、眼下に豊かな耕作地が広がる絶景に出会います。
シトラスダルを出発してすぐ、眼下に豊かな耕作地が広がる絶景に出会います。
徐々にテーブル・マウンテンが大きくなり、ゴールのケープタウンが近づいてきます。
徐々にテーブル・マウンテンが大きくなり、ゴールのケープタウンが近づいてきます。
シティーセンターのカンパニー・ガーデンから望むテーブル・マウンテン。日が変わっても山頂は相変わらず雲の中。
シティーセンターのカンパニー・ガーデンから望むテーブル・マウンテン。日が変わっても山頂は相変わらず雲の中。
反対側のシグナル・ヒル方面は雲もなくスッキリ。
反対側のシグナル・ヒル方面は雲もなくスッキリ。
キャンプス・ベイからトゥエルブ・アポストルズの岩山を望む。あいにく雲で覆われていました。
キャンプス・ベイからトゥエルブ・アポストルズの岩山を望む。あいにく雲で覆われていました。
美しい(が、寒そう)、ハウト・ベイを望む
美しい(が、寒そう)、ハウト・ベイを望む
ケープポイントの灯台まで続く遊歩道。ケーブルカーを使っても行けます。
ケープポイントの灯台まで続く遊歩道。ケーブルカーを使っても行けます。
波高く、荒れ模様の大西洋側と違い、陽があたり、水温も若干温かそうなインド洋側のフォールス・ベイ
波高く、荒れ模様の大西洋側と違い、陽があたり、水温も若干温かそうなインド洋側のフォールス・ベイ
強風に吹き飛ばされそうになりつつ、喜望峰で記念撮影
強風に吹き飛ばされそうになりつつ、喜望峰で記念撮影
冷たい強風の中、身を寄せ合って温め合うバブーン達
冷たい強風の中、身を寄せ合って温め合うバブーン達
ボルダーズ・ビーチ。風が強く、少し寒い日でしたが、陽は出ていたのでペンギンたちは日向ぼっこしていました。
ボルダーズ・ビーチ。風が強く、少し寒い日でしたが、陽は出ていたのでペンギンたちは日向ぼっこしていました。
ナミビアのスワコプムント以来のシーフードのランチ。
ナミビアのスワコプムント以来のシーフードのランチ。
解放されたネルソン・マンデラ氏が1990年2月11日に群衆に向かってスピーチを行ったシティーホールのバルコニー。
解放されたネルソン・マンデラ氏が1990年2月11日に群衆に向かってスピーチを行ったシティーホールのバルコニー。
最終日は終日フリー、特にやることがない添乗員の私は久々にマレー人街のボ・カープを散策してみました。
最終日は終日フリー、特にやることがない添乗員の私は久々にマレー人街のボ・カープを散策してみました。
ケープタウンに行ったら是非食べていただきたい、ケープ・マレー料理を代表する「ボボティ」。
ケープタウンに行ったら是非食べていただきたい、ケープ・マレー料理を代表する「ボボティ」。
5200kmを走破したオーバーランド・トラックは、整備と再出発のため3人のクルーとともにヨハネスブルグへ。
5200kmを走破したオーバーランド・トラックは、整備と再出発のため3人のクルーとともにヨハネスブルグへ。

のっぴきならない理由でツアーの途中で離団された方や、後半体調を崩されてケープタウンの病院に入院された方もおられ、やはり長期間の少々ハードな旅ということもあってか、全員無事で何事もなく終了というわけにはいきませんでしたが、何とか今年のツアーもゴールまでたどり着けたのはご参加の皆様と献身的にサポートしてくれた現地スタッフの3人のおかげと感謝しております。2024年も内容は全く変えず(往復の航空会社と経由地は変更となりましたが)ツアーは企画しており、既に多数のお申込みをいただき、満員御礼となっております。このオーバーランドツアーは弊社のフラッグシップとなるツアーですので、状況が許す限り企画を続けていきますが、為替レートの影響もあり年々ツアー代金は上がっていますので、ご興味がおありの方はツアー代金がものすごく高くなる前に是非ご参加をご検討ください。

道祖神 羽鳥

■南部アフリカ オーバーランド 31日間はこちら

2023.10.01発 キリマンジャロとザンジバルの旅 11日間

今回の旅の主役はキリマンジャロ。タンザニアが誇る世界的に有名な山ですが、実際にその全景を拝むことができるのは、東アフリカを旅行する人々の中でもごく一部の方だけです。というのも、ケニアでもタンザニアでも、キリマンジャロを綺麗に見られる場所は限られてしまうのです。

今回は、そんなキリマンジャロを堪能したいというお客様のご要望に合わせ、オーダーメイドでツアーをお作りしました。ケニアとタンザニア両国を旅し、ケニア側からはサバンナに住む野生動物とキリマンジャロを、そしてタンザニア側からは日帰りのハイキングで、最高峰キボを狙います。

ナイロビ到着後、まずはキリマンジャロの北側に位置するアンボセリ国立公園に向かいます。約200㎞の道中、ナイロビの町を離れるにつれ、ちらほらと野生動物の姿が。そして、何ヵ所かの休憩を挟み、ナイロビを出発し3時間が経過したころ、サファリカーのフロントガラス越しに、キリマンジャロの姿が。雲にかかっていたこともあり、最初はぼんやりと映っていただけですが、進むにつれて、だんだんはっきりと姿を現し始めました。

道路沿いに見える動物たち
道路沿いに見える動物たち
ついに、憧れのキリマンジャロの姿が
ついに、憧れのキリマンジャロの姿が
サファリカーと背後にうっすら見えるキリマンジャロ
サファリカーと背後にうっすら見えるキリマンジャロ

ロッジに到着すると、すぐに野生のベルベットモンキーがお出迎え。たくさんのベルベットモンキーがロッジ内外をうろちょろしています。なかには、ほんの小さな赤ちゃんモンキーを抱えたお母さんも。また。ロッジの周囲はサバンナが広がり、シマウマがすぐ近くで草を食んでいます。さらに、遠くには象の姿も。ロッジからは、天気次第ですが、キリマンジャロが綺麗に見られます。

ベルベットモンキー達
ベルベットモンキー達
客室のすぐ前のサバンナで草を食むシマウマ
客室のすぐ前のサバンナで草を食むシマウマ
キリマンジャロを前にティータイム
キリマンジャロを前にティータイム

サファリでは、キリマンジャロを綺麗に見ることができました。夕刻、気温が下がってくると、日中は沼に浸かって体を冷ませていたゾウ達も、ノソノソと陸に上がってきます。今日は、生後数週間でしょうか、本当に小さな赤ちゃんゾウも見ることができました。雄大なキリマンジャロを背景に、こういった動物たちが見られるのがアンボセリの醍醐味です。その他、肉食動物はライオンやハイエナを見ることができました。また、サバンナに住むマサイの村も訪問しました。

キリマンジャロとゾウ
キリマンジャロとゾウ
夕方のライオン
夕方のライオン
マサイ村訪問も人気です
マサイ村訪問も人気です

通常のサファリだと、キリマンジャロとはここでお別れですが、今回は陸路でタンザニア側に渡り、南側からもキリマンジャロにアプローチしました。タンザニア側では、アンボセリとは打って変わり、森の奥に佇むキリマンジャロを見ることができます。さらに、キリマンジャロ登山は難しいという場合、日帰りのトレッキングも可能です。天気が良ければキボ峰が、さらに、運が良ければ、クロシロコロブスなどの動物を見ることもできるかもしれません。

モシの町からのキリマンジャロ
モシの町からのキリマンジャロ
霧のかかったキリマンジャロの山中
霧のかかったキリマンジャロの山中
日帰りトレッキング中、シロクロコロブスの群れにも遭遇しました
日帰りトレッキング中、シロクロコロブスの群れにも遭遇しました

ケニアでのサファリ、タンザニア北部でのキリマンジャロ・ハイキングを終え、旅の終着地はザンジバル島です。タンザニアが世界に誇るリゾートアイランドだけあり、やはりいつ行っても、青々と輝いた海が、真っ白なビーチと共に迎えてくれます。時間があれば、昔ながらのダウ船クルーズも良いかもしれません。お客さんを乗せ、ゆっくりと海面を進んで行きます。ザンジバル島はこの様に、ビーチでも、プールでも、旅の疲れを癒してくれます。

どこまでも広がるビーチと美しい海
どこまでも広がるビーチと美しい海
ホテルのレストランからの景色
ホテルのレストランからの景色
今回宿泊したリゾート・ホテル
今回宿泊したリゾート・ホテル