この夏のボツワナへのキャンピングツアーに同行させていただきました。
毎年、道祖神の夏の恒例行事の1つとも言える、弊社のベストセラーの1つで、いつも早々に埋まってしまう6名様限定のボツワナ・キャンピングです。
キャンプのワイルドさは、ボツワナならでは。
設備の整ったキャンプサイトに泊まるのとは一味違う、自然の環境真っ只中での野営キャンピングこそが、このツアーが長年ファンの方々に支えられている要因の一つです。
夜はテントのすぐ横に動物たちの足音や気配を感じ、夜明け頃には、キャンプの前を流れる川での水浴びの音で目が覚めます。昼間にも、キャンプ地と川を挟んだ向こう側に草食動物の姿を確認出来ます。
トイレは穴を掘ってトイレ用の椅子を載せただけの簡易式、シャワーも量が限られたバケツシャワー(お湯は用意します!)というワイルドなものですが、不便さを補って余りある『自然の中にお邪魔している』というこの滞在そのものが魅力です。
さてさて、肝心のサファリの話。
東アフリカの、どこまでも続く大草原でのサファリも格別ですが、南部アフリカでのブッシュ・サファリはまた違った楽しみがあります。サバンナのように見通しがきかない分、そこらの茂みの影、灌木の隙間、どこにサファリチャンスが転がっているか分からない緊張感。
動物にとっても出会い頭の場面が多く、何しろ距離が近い!、動物と出会う頻度こそ高くありませんでしたが、1回1回の出会いの密度が濃いサファリばかりでした。
印象に残ったのは、ヒョウ。東部アフリカではなかなか出会えない動物ですが、ブッシュの多いこの地域では、突然目の前の茂みから姿を現す場面も多く、その美しい肢体を見せつけるように歩いて去っていきました。また、ハイエナの子供をじっくりと観察したのも思い出深いです。
あとは、ボツワナと言えば、やはりオカバンゴ・デルタでのモコロ。音もたてずに静寂の中、動物達の隙間を縫うように過ごした数時間は、濃密でリッチなひと時でした。そして、ツアー後半のチョベ河でのボートクルーズ。迫力あるゾウの河渡りや、カバ、ワニ、水辺の動物たちの姿もお見逃しなく。
サファリ大国のボツワナの名に恥じない、様々な環境下での充実したサファリを楽しむことが出来ました。
しかし、やっぱり何より贅沢だったのは、国立公園内の自然の中の野営地をキャンピングしながらサファリしていく、というこの旅のスタイルではないでしょうか。
夜はテントの横をゾウが静かに歩く気配を感じ、夜明け前にはハイエナの高笑いのような声を聴き、朝目覚めるとブーツの中にサソリがいないかをチェック、野生の一部にお邪魔している環境で毎日を過ごすことは、モノの面での不便さを覆して余りある贅沢な日々でした。
毎年発表早々に満員御礼となるこのツアー、年に1度だけのチャンスです。
来年2018年の夏もご期待ください!
生野
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