コロナ禍後の昨年7、8月から、安定・連続してツアー催行できている「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」に、今年も8月3日より8月13日までに同行させていただきました。コロナ禍後、ボツワナでのサファリは5回目ですが、出会えた野生動物と鳥類の種類、数、シーンともに、短期間のサファリではコロナ禍後のツアーで最高の内容となったと思います。ボツワナでのサファリの楽しさ、キャンピング・サファリ楽しさをツアー担当者としても再認識できたサファリになりました。
ツアーの詳細を文章でレポートしますと長くなってしまいますので、ツアー中に出会った野生動物たちの写真をメインに振り返ってみたいと思います。
ボツワナ国内には、国の野生動物公社が管理する国立公園や野生動物保護区の他、地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッション、ロッジ等を経営する企業や個人が運営管理するプライベート・コンセッションと、主に3種類の公園・保護区があり、すべて合わせるとボツワナの国土の約6分の1にも及びます。
プライベート・コンセッションは、そこに立地しているロッジ等の宿泊客以外入域できない場合が多いため、弊社では主に個人手配のお客様をそういったコンセッションにお送りし、滞在していただいていますが、ほとんどのプライベート・コンセッションにはキャンプサイトはなく、宿泊先はロッジとなります。
国が運営管理する国立公園や野生動物保護区、及び地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッションのエリア内にはパブリック・キャンプサイトとそれ以外のキャンプサイトの2種類のサイトがありますが、キャンプのための設備を備えた四駆レンタカーを借りたりしてセルフドライブで旅する個人旅行者たちが主にこのパブリック・キャンプサイトを利用し、こちらにはシャワーやトイレを備えたサニタリー棟が常設されています。一方、弊社の現地手配会社のようなローカルのサファリ会社は、HATAB(ハタブ=The Hospitality And Tourism Association of Botswana)とBOGA(ボハ=BOtswana Guide Association)をメインとする組合に加盟しており、この組合が運営するキャンプサイトを主に利用しています(例外もあり)。こちらのキャンプサイトには、サイト内の木の幹などに「BOGA CAMP1」等の看板が控えめに掲げられているのみで、水場やシャワー&トイレなどの設備を含め、自然以外一切ありません。ですので、簡易組み立て式のトイレ&シャワーを始め、テーブル、チェア、ダイニングテント、お客様及びガイドを含めたクルー&添乗員用のテント、照明、食器類や調理器具、食材とポリタンクに汲んだ水等、キャンプに必要な装備の一切合切を持ち込んでキャンプを行います。HATABもBOGAも公園・保護区内のあちこちにいくつものキャンプサイトを持っており、予約の際どのキャンプサイト利用でアサインされるかは運営している組合側が決めますので、毎回毎回全く同じキャンプサイトを利用するということはほぼありません。サイトによってロケーションや周囲の自然環境は異なりますので、毎年ツアーにご参加されたとしても毎回異なるサイトとそれを取り巻く自然の中での滞在を楽しめますので、飽きることがありません。
また、ボツワナでのサファリ、特にいくつかの国立公園や保護区を組み合わせて訪問し、ロッジにお泊りになる内容の場合、点と点を軽飛行機の空路移動で結んでの移動となり、車をチャーターして陸路移動をすることはほぼありませんし、それを請け負うローカルのサファリ会社もほぼありません。陸路でいくつもの公園・保護区をまたいだサファリができるのは、キャンピング・サファリ・ツアーをメインに取り扱う会社ならではで、コストもロッジ泊&空路移動の場合よりある程度安く抑えられます。弊社の場合は、スタッフ一同「キャンピングでのサファリこそサファリの原点」と思っており、何より純粋に楽しく、自然をより身近に感じて満喫できるからこそ、一定の人数のご参加者を募って、添乗員同行で行うボツワナへの募集型企画旅行はキャンプツアーをメインに企画・実施させていただいています。
この夏の定番コース「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」の他に、8月後半から9月に行う19日間の長期のもの、ゴールデンウィークや9月の連休を絡めたもの、年末年始に異なるエリアで行うものと、異なる行き先、滞在日数の異なるツアーをいくつもご用意していますので、まだボツワナでのキャンピング・サファリ・ツアー未体験の方は、是非ご参加をご検討ください。とはいえ、ほぼすべてのツアーがサファリカー1台を利用する6名様限定のツアーとなっていますので、ツアーが発表されましたら、お早めに申し込み手続きをしていただくことをお勧めします。
道祖神 羽鳥