2023.08.03発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

2023.08.03発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

コロナ禍後の昨年7、8月から、安定・連続してツアー催行できている「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」に、今年も8月3日より8月13日までに同行させていただきました。コロナ禍後、ボツワナでのサファリは5回目ですが、出会えた野生動物と鳥類の種類、数、シーンともに、短期間のサファリではコロナ禍後のツアーで最高の内容となったと思います。ボツワナでのサファリの楽しさ、キャンピング・サファリ楽しさをツアー担当者としても再認識できたサファリになりました。

ツアーの詳細を文章でレポートしますと長くなってしまいますので、ツアー中に出会った野生動物たちの写真をメインに振り返ってみたいと思います。

膝まで埋まる密生した藻の中を歩いて食べ物を探すクラハシコウ。長い脚の活用方法がよくわかります。
膝まで埋まる密生した藻の中を歩いて食べ物を探すクラハシコウ。長い脚の活用方法がよくわかります。
水面に浮かぶ水草の上を、大きな足を有効活用して沈まずに歩き餌を探すアフリカレンカク。
水面に浮かぶ水草の上を、大きな足を有効活用して沈まずに歩き餌を探すアフリカレンカク。
小さな水路に棲むには似つかわしくない巨体のナイルワニ。より大きな獲物を狙って移動してきたようです。
小さな水路に棲むには似つかわしくない巨体のナイルワニ。より大きな獲物を狙って移動してきたようです。
首から頭部にかけての赤い羽毛が美しいクビワゴシキドリ。
首から頭部にかけての赤い羽毛が美しいクビワゴシキドリ。
ご参加者皆さんが喜んで写真撮影されていた、お腹の羽毛の赤が目をひくミナミアカハラヤブモズ。
ご参加者皆さんが喜んで写真撮影されていた、お腹の羽毛の赤が目をひくミナミアカハラヤブモズ。
朝の草原を堂々と歩くメスのヒョウ。今回はヒョウの当たりサファリで、とにかく多くのヒョウを見ました。
朝の草原を堂々と歩くメスのヒョウ。今回はヒョウの当たりサファリで、とにかく多くのヒョウを見ました。
まだサファリカーに乗った人間に近くで眺められ慣れていない感じの子ライオン。
まだサファリカーに乗った人間に近くで眺められ慣れていない感じの子ライオン。
見事な角を持ったリーチュエ。
見事な角を持ったリーチュエ。
よく見るとユーモラスな顔立ちのウォーターバック。
よく見るとユーモラスな顔立ちのウォーターバック。
子連れのゾウが、開けた草地をゆっくりと歩いていきました。
子連れのゾウが、開けた草地をゆっくりと歩いていきました。
真昼間のキャンプサイトに現れ、近づいても逃げなかった、お地蔵さんのようなフォルムのスズメフクロウ。
真昼間のキャンプサイトに現れ、近づいても逃げなかった、お地蔵さんのようなフォルムのスズメフクロウ。
あまり遠くまではいけませんが、キャンプサイト周りのブッシュにはこのサザナミシャコを含めて多くの野鳥が訪れます。
あまり遠くまではいけませんが、キャンプサイト周りのブッシュにはこのサザナミシャコを含めて多くの野鳥が訪れます。
キャンプサイトを囲む木々の中から、枯れている枝を選んで突き、食べ物を探すシマアフリカアオゲラ
キャンプサイトを囲む木々の中から、枯れている枝を選んで突き、食べ物を探すシマアフリカアオゲラ
同じくキャンプサイトにやって来て、身だしなみを整え中のヒメハチクイ
同じくキャンプサイトにやって来て、身だしなみを整え中のヒメハチクイ
眺める時間の光量によって、コントラストが変わるシマウマ。比較的よく見かける動物ですが、よく見るとその美しさに惚れ惚れします。
眺める時間の光量によって、コントラストが変わるシマウマ。比較的よく見かける動物ですが、よく見るとその美しさに惚れ惚れします。
飾り気のない真っ黒な体色のクロオウチョウですが、こちらもじっくり見るとその美しさが分かります。
飾り気のない真っ黒な体色のクロオウチョウですが、こちらもじっくり見るとその美しさが分かります。
クワイ地区の水路をモコロでクルージング。自然の音しかしない静かな時間が流れます。
クワイ地区の水路をモコロでクルージング。自然の音しかしない静かな時間が流れます。
相手のリラックス度合いによっては、モコロでもかなり近くまで寄れる場合があります。
相手のリラックス度合いによっては、モコロでもかなり近くまで寄れる場合があります。
モコロの上から眺めるカバの大あくび。
モコロの上から眺めるカバの大あくび。
群れから追い出される一歩手前まで成長したオスライオンと、その弟でしょうか?
群れから追い出される一歩手前まで成長したオスライオンと、その弟でしょうか?
比較的神経質なセーブル・アンテロープが地面に横たわってリラックスしている珍しい光景。
比較的神経質なセーブル・アンテロープが地面に横たわってリラックスしている珍しい光景。
見事な角を持ったオスのクドゥ、重い頭部を支える太く強靭な首がワンセットです。
見事な角を持ったオスのクドゥ、重い頭部を支える太く強靭な首がワンセットです。
この時期の草原の色とライオンの体色を比較すると、ライオンがなぜあの体色なのかがわかります。
この時期の草原の色とライオンの体色を比較すると、ライオンがなぜあの体色なのかがわかります。
ふてぶてしさ全開の顔立ちをしたブチハイエナのオス。メスの権力が強い群れの中では、カーストの底辺で群れを支えています。
ふてぶてしさ全開の顔立ちをしたブチハイエナのオス。メスの権力が強い群れの中では、カーストの底辺で群れを支えています。
メス4頭に囲まれて、のびのびと遊んでいたライオンの子供たち
メス4頭に囲まれて、のびのびと遊んでいたライオンの子供たち
狩猟の対象としては成功率が非常に低く、サンの人たちからは「魔力を持っている」と言われているスティーンボック。
狩猟の対象としては成功率が非常に低く、サンの人たちからは「魔力を持っている」と言われているスティーンボック。
浴びた泥の質の違いか、体色の差が面白いほど出ている2頭のオスゾウ
浴びた泥の質の違いか、体色の差が面白いほど出ている2頭のオスゾウ
夕暮れ時に立ち枯れた木の上で佇む様が絵になるアフリカハゲコウ。
夕暮れ時に立ち枯れた木の上で佇む様が絵になるアフリカハゲコウ。
どこにあの長距離移動を可能にするスタミナが隠されているのか不思議になるほどスリムな体系のリカオン。
どこにあの長距離移動を可能にするスタミナが隠されているのか不思議になるほどスリムな体系のリカオン。
インパラを仕留めたものの、最初に獲物にありつくメスたちを始め、仲間は既にお腹一杯なのか、置いてけぼりを食ったリカオンのオス。
インパラを仕留めたものの、最初に獲物にありつくメスたちを始め、仲間は既にお腹一杯なのか、置いてけぼりを食ったリカオンのオス。
食事後、子供たちに与えるための吐き戻しをするために子供たちの元へやってきたリカオンのメスたち。
食事後、子供たちに与えるための吐き戻しをするために子供たちの元へやってきたリカオンのメスたち。
メスの一頭が吐き戻した獲物の肉に群がるリカオンの子供たち。もうじき彼らも狩りに同行するようになります。
メスの一頭が吐き戻した獲物の肉に群がるリカオンの子供たち。もうじき彼らも狩りに同行するようになります。
子供とともにくつろぐメスと、それを守るかのように周囲の警戒を怠らないオスたち。
子供とともにくつろぐメスと、それを守るかのように周囲の警戒を怠らないオスたち。
白いレッグウォーマーを履いたような、特徴的な体色のリカオンの子供たち。
白いレッグウォーマーを履いたような、特徴的な体色のリカオンの子供たち。
立派な角と黒々としたクマドリのような顔のカラーリングが見事なローン・アンテロープ。
立派な角と黒々としたクマドリのような顔のカラーリングが見事なローン・アンテロープ。
迫力というよりは哀愁漂う顔立ちのオスライオン。
迫力というよりは哀愁漂う顔立ちのオスライオン。
寝顔が笑顔にも見える子ライオン。
寝顔が笑顔にも見える子ライオン。
夕陽を浴びて精悍さに磨きがかかったチャイロチュウヒワシ。
夕陽を浴びて精悍さに磨きがかかったチャイロチュウヒワシ。
フォトスポットでもあるバオバブの木の前でストップしてひと休憩。座りっぱなしで固まった身体をストレッチ。
フォトスポットでもあるバオバブの木の前でストップしてひと休憩。座りっぱなしで固まった身体をストレッチ。
器用に足を使って木の実を食べるムラクモインコ。
器用に足を使って木の実を食べるムラクモインコ。
弓張型の大きな角と黒々とした体色が美しいセーブル・アンテロープのオス。
弓張型の大きな角と黒々とした体色が美しいセーブル・アンテロープのオス。
よく見かけるシマウマのこのしぐさは、スキンシップとお互いの背後への見張りを兼ねているそうです。
よく見かけるシマウマのこのしぐさは、スキンシップとお互いの背後への見張りを兼ねているそうです。
集団で魚を追い込んで食事中のモモイロペリカン。
集団で魚を追い込んで食事中のモモイロペリカン。
角も細く、クマドリの色も薄く、まだ成獣になりきっていないローン・アンテロープ。
角も細く、クマドリの色も薄く、まだ成獣になりきっていないローン・アンテロープ。
夜、キャンプサイトに食料探しにやってきたラーテル。
夜、キャンプサイトに食料探しにやってきたラーテル。
まだ比較的若く、立派な体躯を持ったオスのバッファロー。水からあがりたてで、体もきれいです。
まだ比較的若く、立派な体躯を持ったオスのバッファロー。水からあがりたてで、体もきれいです。
群れからはぐれた子供のバッファローを容赦なく仕留めたライオン兄弟。
群れからはぐれた子供のバッファローを容赦なく仕留めたライオン兄弟。
珍しくあまりシャイではないオスのヒョウに出会ったと思ったら・・・
珍しくあまりシャイではないオスのヒョウに出会ったと思ったら・・・
メスが近くにいて、交尾の最中でした。
メスが近くにいて、交尾の最中でした。
3月に出会ったときはまだ独り身だった若いメスのヒョウ。5カ月の間に母親になっていました。
3月に出会ったときはまだ独り身だった若いメスのヒョウ。5カ月の間に母親になっていました。
耳や顔の傷も少なく、綺麗な顔立ちのママさんヒョウ。
耳や顔の傷も少なく、綺麗な顔立ちのママさんヒョウ。
弟?の方は母親の近くを離れようとしませんが・・・
弟?の方は母親の近くを離れようとしませんが・・・
姉?の方はアクティブに動いて
姉?の方はアクティブに動いて
母親がもってきた獲物をかじったり。ヒョウは性別でふるまいが大きく変わります。
母親がもってきた獲物をかじったり。ヒョウは性別でふるまいが大きく変わります。
水辺で獲物を探すアフリカトキコウ。
水辺で獲物を探すアフリカトキコウ。
白黒の渋いカラーリングと冠羽が特徴的なヒメヤマセミ。
白黒の渋いカラーリングと冠羽が特徴的なヒメヤマセミ。
空中をホバリングして、獲物となる小魚を水中に探します。
空中をホバリングして、獲物となる小魚を水中に探します。
水際をゆっくり歩いてモニタリングするミズオオトカゲ。
水際をゆっくり歩いてモニタリングするミズオオトカゲ。
アプローチしやすい場所に巣を作ってしまい、ミズオオトカゲの餌食となってしまったヒメヤマセミ。
アプローチしやすい場所に巣を作ってしまい、ミズオオトカゲの餌食となってしまったヒメヤマセミ。
ボートを中州に寄せてランチ中、興味ありげに近づいてきた巨躯のオスゾウ。
ボートを中州に寄せてランチ中、興味ありげに近づいてきた巨躯のオスゾウ。
シロガオリュウキュウガモの群れに混ざって過ごすアカリュウキュウガモ。
シロガオリュウキュウガモの群れに混ざって過ごすアカリュウキュウガモ。
模様のパターンが特徴的で、薄緑色の美しい目をもった亜成体のナイルワニ。
模様のパターンが特徴的で、薄緑色の美しい目をもった亜成体のナイルワニ。
土煙をあげつつ、大群で移動するバッファロー。500頭ほどの大きな群れでした。
土煙をあげつつ、大群で移動するバッファロー。500頭ほどの大きな群れでした。
滞在最終日、ゲートに向かう途中でも見られたメスライオン。チョベの自然は私たちを最後まで楽しませてくれました。
滞在最終日、ゲートに向かう途中でも見られたメスライオン。チョベの自然は私たちを最後まで楽しませてくれました。

ボツワナ国内には、国の野生動物公社が管理する国立公園や野生動物保護区の他、地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッション、ロッジ等を経営する企業や個人が運営管理するプライベート・コンセッションと、主に3種類の公園・保護区があり、すべて合わせるとボツワナの国土の約6分の1にも及びます。

プライベート・コンセッションは、そこに立地しているロッジ等の宿泊客以外入域できない場合が多いため、弊社では主に個人手配のお客様をそういったコンセッションにお送りし、滞在していただいていますが、ほとんどのプライベート・コンセッションにはキャンプサイトはなく、宿泊先はロッジとなります。

国が運営管理する国立公園や野生動物保護区、及び地元のコミュニティーが運営管理するローカル・コンセッションのエリア内にはパブリック・キャンプサイトとそれ以外のキャンプサイトの2種類のサイトがありますが、キャンプのための設備を備えた四駆レンタカーを借りたりしてセルフドライブで旅する個人旅行者たちが主にこのパブリック・キャンプサイトを利用し、こちらにはシャワーやトイレを備えたサニタリー棟が常設されています。一方、弊社の現地手配会社のようなローカルのサファリ会社は、HATAB(ハタブ=The Hospitality And Tourism Association of Botswana)とBOGA(ボハ=BOtswana Guide Association)をメインとする組合に加盟しており、この組合が運営するキャンプサイトを主に利用しています(例外もあり)。こちらのキャンプサイトには、サイト内の木の幹などに「BOGA CAMP1」等の看板が控えめに掲げられているのみで、水場やシャワー&トイレなどの設備を含め、自然以外一切ありません。ですので、簡易組み立て式のトイレ&シャワーを始め、テーブル、チェア、ダイニングテント、お客様及びガイドを含めたクルー&添乗員用のテント、照明、食器類や調理器具、食材とポリタンクに汲んだ水等、キャンプに必要な装備の一切合切を持ち込んでキャンプを行います。HATABもBOGAも公園・保護区内のあちこちにいくつものキャンプサイトを持っており、予約の際どのキャンプサイト利用でアサインされるかは運営している組合側が決めますので、毎回毎回全く同じキャンプサイトを利用するということはほぼありません。サイトによってロケーションや周囲の自然環境は異なりますので、毎年ツアーにご参加されたとしても毎回異なるサイトとそれを取り巻く自然の中での滞在を楽しめますので、飽きることがありません。

また、ボツワナでのサファリ、特にいくつかの国立公園や保護区を組み合わせて訪問し、ロッジにお泊りになる内容の場合、点と点を軽飛行機の空路移動で結んでの移動となり、車をチャーターして陸路移動をすることはほぼありませんし、それを請け負うローカルのサファリ会社もほぼありません。陸路でいくつもの公園・保護区をまたいだサファリができるのは、キャンピング・サファリ・ツアーをメインに取り扱う会社ならではで、コストもロッジ泊&空路移動の場合よりある程度安く抑えられます。弊社の場合は、スタッフ一同「キャンピングでのサファリこそサファリの原点」と思っており、何より純粋に楽しく、自然をより身近に感じて満喫できるからこそ、一定の人数のご参加者を募って、添乗員同行で行うボツワナへの募集型企画旅行はキャンプツアーをメインに企画・実施させていただいています。

この夏の定番コース「ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間」の他に、8月後半から9月に行う19日間の長期のもの、ゴールデンウィークや9月の連休を絡めたもの、年末年始に異なるエリアで行うものと、異なる行き先、滞在日数の異なるツアーをいくつもご用意していますので、まだボツワナでのキャンピング・サファリ・ツアー未体験の方は、是非ご参加をご検討ください。とはいえ、ほぼすべてのツアーがサファリカー1台を利用する6名様限定のツアーとなっていますので、ツアーが発表されましたら、お早めに申し込み手続きをしていただくことをお勧めします。

道祖神 羽鳥

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間