2024.06.01発 マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間

2024.06.01発 マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間

6月1日発「マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間」に同行してまいりました。アフリカ南東のインド洋に浮かぶ島マダガスカル。世界で4番目に大きい島マダガスカルには、独自の生態系と文化が息づき、訪れる人達を魅了する不思議な魅力が詰まっていました。

広大な国土をゆっくりと巡る13日間の中で、最も味わい深い時間だったのが、船で過ごした3日間。

首都アンタナナリボから、車で10時間。
どこか懐かしい田園風景や農村風景、さらには雄大な山々を眺めながら進み辿り着くのが、マダガスカルの中中央西部を流れるツリビヒナ川。

穏やかなこの川をのんびりと3日間かけて船に揺られ移動していきます。

丸木舟で漁に出かける男たち。
川べりで洗濯をする女性たち。
その傍で水浴びをする子どもたち。

ゆったりと進む船に腰を下し、一期一会の人々の暮らしや情景を眺める時間はなんとも贅沢です。

笑顔で手を振り挨拶。
船越しの交流に心が和みます。

船旅中には、対岸沿いの小さな村々を訪問。
派手ではないものの、素朴な人々の生活を見学。

ボードゲームを楽しむ村の若者たち。

キャッサバの葉っぱで髪を溶かす女子たち。
植物の粘りを利用して髪をストレートにしているようです。

マダガスカルの女性は美容への意識が高い!?
紫外線から肌を守り美容効果もあると言われるタバキをつける女性。

 太陽の光と優しく頬を撫でる心地よい風を感じながら船は進んでいきます。

静かで穏やかな川を進んでいくと思わぬ出会いに遭遇することも。

仕留めたクロコダイルを売りにいくという男性。

今晩の食材を調達する船長。

滞在中の楽しみの一つは、船の上で食べる食事。
限られた材料の中で、船長の奥様が作るバラエティ溢れる家庭の味に、毎回お腹も心も満腹に。

セブ牛のステーキ。

マダガスカルは食材も豊富!
船旅前に訪れたアンチラベの市場。

市場で購入したキャッサバの葉っぱとお肉を煮込んだラビトゥトゥ。

主食は私たちと同じ、お米。
大好評だったのが、朝食のパクチー入りお粥!

心地よい滝音、気持ちいい水しぶきが楽しめる癒しのスポットに立ち寄ることも。
強い日差しを浴びた身体をクールダウン。

夜は、川べりでキャンプ泊。

満天の星空の下のキャンプファイヤー。

船旅には、船長と3人のクルー、料理スタッフが同乗。

船長と料理担当してくださった奥さん。
チャーミングな仲良し夫妻に癒されました。

頼り甲斐があり、謙虚で人懐こいクルーの3人。
船の屋根で3人揃ってお昼ご飯。

彼らと共に過ごしたひと時が、この旅をより一層味わい深く豊かな思い出としてくれました。

徐々に景色も変化していき、船旅の終わりに近づくとバオバブの木々が目の前に広がります。

名残惜しさを感じながら、クルーと別れ、再び車に乗り込み、新たな大自然と豊かな動植物との出会いへと出発です。

延々と続く未舗装路。
急速な開発が進む一方で、時が止まったかのような未開の地がいまだに多いマダガスカル。

そんな砂埃舞う道中に現れる憩いの場。
大きな木下でコーヒーや焼き菓子など、エナジーチャージ!

道中見かけた美しい花々。

埃舞う道をひたすら走りたどり着いたのが、世界遺産・奇怪な絶景ベツラヘマツインギー。

長い歳月を経て、地下水や雨、風が石灰岩に亀裂を作り、浸食して造り上げた自然の芸術。岩の尖塔を避けながら進むトレッキングは、まさに大冒険!

公園内で出会ったマダガスカル固有種ベローシファカ。トレッキングの疲れを癒してくれました。

ダイナミックな大自然を体感した後は、原猿類に出会いにキリンディー森林保護区へ。ナイトウォークででは、世界最小の霊長類ピグミーネズミキツネザルと遭遇。

愛らしい姿に癒されるブラウンキツネザル。

そして、旅のハイライトは、小説「星の王子さま」にも登場する不思議なフォルムのバオバブの木。まるで空に根を張るかのような特異な出で立ちと圧倒的な存在感。映画の世界に迷い込んだかのような印象的な光景は、まさに圧巻でした。

バオバブの並木道は、生活路としても使用されており、空から人々の暮らしを見守っているかのようでした。

バオバブの実も販売されています!

花咲く沼地に映り込む逆さバオバブ。

オレンジ色と青色でグラデーションされた空を背景に、真っ赤な夕日に照らされた姿が幻想的。時間の経過を忘れて見入ってしまうほど美しかったです。

何千年も生きると言われるバオバブの木。
月と星とバオバブと。
きっと遠い昔の人たちも同じようにこの神秘的な景色に癒されていたのでしょう。

旅の最後に訪れた、モロンダバ近郊のベタニア漁村。
生活の足である丸木舟。

自然と共に昔ながらの生活を営み続ける1000人ほどの小さな村。

キツネザルのように軽々とヤシの木を登る若者。

フレッシュなココナッツジュースをいただきました!

元気に遊ぶ村の子供達。

雄大な自然体験。
人との触れ合い。
多様な生物との出会い。

派手さや華やかさはなくても、マダガスカルには尽きることのない旅の楽しさや発見があります。

自然の宝庫マダガスカルをめぐる旅は、穏やかな優しい人々や自然・生き物の神秘にふれるとともに、「今」を味わう贅沢な時間でもありました。

■マダガスカル ツリビヒナ川の船旅とツィンギー 13日間