7月25日(水)ケニアにて野生のヒョウの保全生態学研究を行う山根裕美氏を招き、首都・ナイロビに生息する野生のヒョウと人々の関わりについて、お話をしていただきました。
山根さんが取り入れているGPSによるヒョウの行動範囲や個体識別研究をスライドや写真を通して説明いただき、思っていたよりも居住エリアに隣接してヒョウ達が暮らしていることを改めて知りました。ナイロビ中心部から至近の位置に国立公園があるように、昔から野生動物と共に暮らしてきたナイロビの人々は、動物への知識があり、動物たちも人を恐れる為、むやみに襲わないというお互いのバランス関係があったというお話はとても興味が深かったです。
人々の生活に近いからこそ家畜が襲われるといった被害がある一方で、ヒョウたちも人間が仕掛ける罠にはまって命を落としているというジレンマ。そして、都市開発により彼らの居住エリアを分断しているのも紛れもなく私たち人間。野生動物と共に暮らしてきたナイロビの人々が、都市化の進むこれから、どのように共存していくのか。研究を通して彼らを理解し、そして、そこに暮らす人々へ啓発活動を行う山根さんの研究活動を、これからも応援していきたいと感じました。
★個体数としても非常に少ないヒョウの情報は非常に貴重です。山根さんの研究応援の為にも、ケニアでヒョウを見かけたときには、ぜひ、山根さんの立ち上げた「NPO法人ワイルド・プロミシング」まで情報提供をお願いします!
NPO法人ワイルドライフ・プロミシング
根本