砂漠の音楽祭

1月の上旬に実施した「砂漠の音楽祭11日間-企画手配-」に御参加頂いた K.I 様 からのレポートです。情報の少なかったこのフェスティバルは果たしてどんな結末を迎えたのでしょうか?
以下のレポートはページの都合上、編集してあります。原文をお読みになりたい方は「とも様キングス」のホームページまで。とも様キングスとは・・・筆者の所属する完全プロ級バンドです。今回のツアーでマリにおける最も有名な日本人ミュージシャンになった事は間違いありません。※詳しくは以下のレポートをどうぞ。
BAMAKO~(約5時間)~SUN~(約2時間)~SEVARE
マリBAMAKOのMANDEホテルで5:00頃に目が覚めてしまいました。やっぱり時差ぼけですかね。喉が渇いていて、水を飲んだところで気付きました。部屋に蚊がいます。もう、眠れません。1匹仕留めて、又1匹見つけて、1匹仕留めて、又1匹見つけて、、、 3匹仕留めたところで疲れて、あきらめに近いものが浮かんで寝ました。
朝食の席で、S藤さんの部屋も蚊がいたらしく、大格闘をしたと聞きました。 20匹くらい仕留めたけど刺されたと言って、マリ1日目からかなりブルーです。道祖神M浦さんから、マラリアの薬をもらいました。マラリアは潜伏期間が1週間なので、発症するころは日本だから日本で治療が受けられます、と慰められつつ、朝食のコーヒーで流し込みました。
ホテルのロビーで出発を待っている間に、両替商がやって来ました。マリで一番流通しているのはセーファフラン(CFA)という通貨で、我々はまだユーロしか持ってなかったので、ここでこれからの数日で必要な現金を両替しておきます。100ユーロ(14,000円)ずつCFAに替えてもらいました。これが66,500CFA になりました。
8:30、我々の車 は出発しました。運転手のカマラさん、ガイドのムライさん、我々日本人4人の6人です。
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車はトヨタの4WD、ランドクルーザーでしたよ。今回の旅で4WDを多く見かけましたが、ほとんどがトヨタでしたね。時々日産を見かけましたが。BAMAKOの街中で雑貨屋によって、水1.5Lのペットボトルを買ってもらい1人1本もらいます。今回の旅の条件で、1日に水1.5L(但し砂漠キャンプ中は3.0L)を提供というのがあったのです。砂漠のフェスティバルらしい条件でしょ?
市街を抜け、アスファルトの道路に出ると、混雑した BAMAKOの街から一転してマリの大自然が現れました。
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赤い土の大地、低く曇った空、黄色く枯れた草、日干し煉瓦(ムーチェとムライさんは言っていた)でできた家、日中35℃の気温。 何十分か走り続けると、小さな村や市が現れます。村を抜けるとまた何十分か走り続け、また村や市が現れます。
道の両端では所々放牧がなされているようで、牛・羊・山羊の群れとその匂いがします。私は以前バイクで北海道の北と東の外側の道を走ったことがあるのですが、その時の走った記憶が甦りました。
その雄大さと放牧の匂いが同じに感じられたからです。ただ、北海道は青くて緑が深いのですが、マリは赤くて黄色いのです。
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14:00に昼食ポイントのSANの街に到着。ホロホロ鳥のトマトソース煮込みとライスの食事でした。美味しい。ムライさんからはホロホロ鳥はマリ人がしょっちゅう食べるものではなく、特別な料理だと聞きました。デザートはマンゴーがでました。
15:00に再び出発し、本日の宿泊地、SEVAREを目指します。2時間のドライブの後、17:00過ぎにHOTEL de SEVAREにチェックインしました。荷物を置いた後、近く(車で15分くらい)のMOPTI観光に出かけました。
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MOPTIという街はニジェール川を使った交易港であるらしく、BAMAKOとは又違った意味で人がごったがえしています。物売りの子供達もよってきます。ここで小さなボートに乗せてもらいました。ニジェール川クルーズと言ったところでしょうか。
今日はマリ1日目なのに、とにかく移動移動で、時速100kmで7時間も突っ走ってきたわけですが、このボートでの時間でそれが程よく緩められて、とてもゆったりした気分になれました。ほんの15分くらいでしたが、夕暮れのニジェール川はよろしかったです。
HOTEL de SEVAREに帰ってきて19:30から夕食です。マリの料理をリクエストすると、そういうコースがでてきました。野菜のスープ、カピタン(ニジェール川で取れる魚)のバナナ添えでした。カピタンはマリでとてもポピュラーな魚らしいです。これまた美味しかった。マリの食事は美味しいです。日本人にとってはなんの問題もないのではないでしょうか。
ムライさんからドライブ中に聞いた話
マリはバンバラの言葉でカバのことだそうです。
明日向かうTIMBUKTUは、ブクトゥおばあさんの井戸という意味なんだそうな
マリには野生のライオン、象、キリン、カバがいるらしい。(見れませんでしたが)
マリ政府は観光を進めていこうとしている
マリ人の80%がイスラム教を信仰していて、10%がクリスチャン、10%が土地の信仰
SEVARE~(約5時間-パンク修理含む-)~DOUENZA~(約2時間)~フェリー乗り場~(約40分)~対岸~(約40分)~TIMBUKTU
6:00起床、6:30朝食、7:00出発。マリ2日目ですが、今日も長距離走ります。HOTEL de SEVAREを出てとにかく走りました。というのは、12:00か13:00にニジェール川を渡るフェリーに乗らないといけないからだそうです。しかしこんな日に限って途中でパンクしたり、別の車と待ち合わせが必要だったりと時が過ぎてゆきます。
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フェリー乗り場まであと90kmというところで、時間は12:00。あと1時間です。道はこれまでのアスファルト舗装されたものから、砂を踏み固めただけのガタガタ道になっていて思うようにスピードも出ません。運転手カマラさんはそれでも時速90kmをキープします。
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このおかげで、途中何台かの車を抜き去りつつ、フェリーの時間に間に合いました。まあ、13:00についたのに、出発したのは13:30くらいでしたが。フェリー乗り場は、タマシェック、ソンガイ、バンバラなど多様なマリの人々、ヨーロッパからの観光客、我々日本からの観光客と様々な人種、国籍の人間がいて不思議な取り合わせになっています。それらが一つのフェリーに乗り込んでニジェール川を渡り、向こう岸のTIMBUKTUに向かいます。
今日のドライブは砂の中を駆け抜けてきました。空はずっと砂煙でうすく煙っていました。ただこのフェリー乗り場について少し晴れ間が見えてきました。が、口の中に砂が入ってくるくらいに、風が砂っぽく埃っぽいです。
フェリーが港に着くと、再び車で走り、15:00くらいに本日のホテル、ヘンドリナ・カーンに着きました。このホテルはTIMBUKTUでも最新のホテルとのことでした。中の設備もよかったです。明日から砂漠でキャンプなのでデジカメの充電もここでしときました。
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16:00からTIMBUKTUの街中を観光に出ました。この街は本当に砂の町です。これまでのマリの街はその土の色が影響して街全体が赤っぽく感じたのですが、TIMBUKTUは足元も全部砂なので、まったく砂の街です。砂の上にいろんな建物が立っています。
ここで暮らしている人々はとても穏やかで挨拶してきてくれます。特に子供達が。アジアの人間が通ると珍しいのか特に手を振ってついてきます。まあ、中には物売りの人もいたりするのですが、そんなにシツコクないのですよね。いくつかモスクなど見物した後、TIMBUKTU博物館も見ました。ここでお土産をと思い、腕輪と指輪と絵葉書を買ってみました。14,000CFA(2,800円)。
TIMBUKTU~(約2時間)~ESSAKANE
いよいよフェスティバル当日になりました。今日から三日間、サハラの中でキャンプ生活です。このホテル、ヘンドリナ・カーンはとても快適でとてもよく眠れました。しかし夕べ干した洗濯物はあまり乾きませんでした。涼しいからですかね。
6:30に起床し荷造りしてチェックアウトしてから、いつものようにパンの朝食を摂りました。外は涼しいです。 曇った秋の日くらいでしょうか。ホテルのロビーで25℃でした。乾燥しているからかとても涼しく感じます。朝食後、ホテルのロビーは出発待ちのお客であふれてました。皆、フェスティバルに向かう観光客です。もともと8:00発と言われてたのですが、合流するはずの車がまだ昨日我々が乗ったフェリーに乗船中らしく、一向に出発しません。その間に道祖神M浦さんはガイドのムライさんにお願いして、出発前にもう一度街を見に行こうということになりました。
15分程市場を見てきて10:30に帰ってくると車も揃っていて出発となりました。
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これまでの道も厳しかったのですが、ここTIMBUKTUからフェスティバル会場であるエッサカネまでの道は今回の旅で一番きつかったです。アスファルトなんてものは当然なくて、でこぼこの砂の上を4WDで駆け抜けます。TIMBUKTUあたりまでの砂地だけども木が所々生えているようなところをサヘルというらしいですが、いよいよ本物のサハラに突入といったところです。
そして12:30、2時間近く走ってやっと砂漠のフェスティバル会場のエッサカネに着きました。ゲートをくぐり、砂だけの会場の中を自分達のキャンプサイトまで向かいます。
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今回、テントはタマシェックの人々が使っているのと同じテントが用意されると聞いてきましたが、その実物を見てびっくり。屋根と周りが囲ってあるだけでした。下は砂。前は閉じてません。これからの三日間はかなりハードなキャンプになりそうです。
ちょっと会場内を歩き回ってみると、既にいくつか小さな店もでています。ラクダにも乗ってみました。みんなが「らくだ~」といいながら、乗ってみろと誘ってきます。これはツアーに付いているのでタダなのですが、ラクダを操る少年に片道3分くらい行ったところで降ろされて、「なんか買って」と言われます。まあここでもNOと言い続ければよいのですが、私は欲しいなと思っていたティルバンを5,000CFA(1,000円)で買いました。ラクダ乗りからテントへ帰ってきたらティルバン巻いているので皆に驚き笑われましたが、ティルバンは砂漠の生活でとても役に立ちました。(日除けになって、夜はあったかい)
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ラクダの後16:00頃、ステージの様子を見に行きましたが、まだPA一式がトラックに乗ったまま。ほんとに今日始まるのでしょうか?といったところです。
20:00にキャンプの夕食を頂いてからステージが始まるのを待ちましたが何にも始まりません。ずっとPAチェックしてます。で、23:00くらいになってやっとステージが始まりました。ですが、この日はステージに関しては書くことがありませんでした。この日のステージはもひとつでした。初日はサウンドチェックとリハだけだったのかいな?
ESSAKANE
フェスティバル2日目です。8:30に起きると朝食が始まってました。今回、+1℃までOKの寝袋Deuter Plus One Sというのを持ってきたのですが、この季節のサハラでは丁度良かったです。明け方ちょっと冷えたくらいです。
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で、朝食後、テントに戻ってきてお茶を入れたりしました。今回、キャンプ用ストーブとして自前で Optimus No.80 NOVA というのを持ってきました。BAMAKOで仕入れてきたガソリン(ESSENCE)はストーブで湯を沸かすのに問題なく使え、ガスカートリッジ式のストーブを持ってこなくて良かったなと改めて思いました。マリでは日本で売っているようなキャンプ用のガスカートリッジは入手できなさそうです(多分)。
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サハラの気候は、午前は涼しくてよいのですが、昼になるにつれて日差しと暑さが厳しくなります。するとテントから動けなくなってきて、S藤さんは日本から持ってきたギターで気を紛らわせます。フェスティバルの中は音楽であふれていると私は思っていたのですが、実は楽器を弾いている人はほとんどおらず、ギターを弾いているS藤さんは近くを通りがかる人々から注目を集め、いろんな人が我々のテントに寄ってくるようになりました。そのうち8割くらいが物売りの人で、主に石と金属で作ったアクセサリーを広げて見せてきます。
夕暮れ近く、今度は広場で民族の催しが始まりました。広場の真ん中で演奏していて、その周りをラクダに乗ったタマシェックの民が囲んで見ています。その催しを見ているときにもS藤さんのギターは珍しいらしく注目を浴びて、触らせてくれ触らせてくれと人が集まってきました。
19:30に夕食をとってステージに行きました。この日はほぼ予告されていたプログラム通りに進行してました。Khara Arby は迫力のあるステージでよかった。私、帰りの空港でこのお母ちゃんのカセット・テープ買ってみましたよ。Baba Sarah はスマートなステージでかっこよかったです。Mamar Kassey は見るべきだったのですが、私、眠くて寒くてテントに帰ってしまってました。(→ニジェールのトップスターらしく、尺八のような笛の音と力強い歌声は、寒さを忘れさせてくれました。)
ESSAKANE
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フェスティバル3日目、最終日です。今日が最終日なので、ホームページに掲載されていた大物が軒並み出演するのだろうと期待してました。
9:00に起き出しましたが、夕べは風が強かったらしく、砂が前日より多く、自分の寝ていたシュラフの上に降り積もっています。朝食後、またまたS藤さんのギターに人が集まってきます。珍しいのでしょうね。日本製ギター。私は横でお茶を入れて、やってくる客人にジャパニーズ・ティーやコーヒーを振舞ってました。タマシェックの人からもお茶をよばれたりしてね。マリの人は甘いお茶を飲むようで、日本の緑茶やブラックコーヒーを飲むと驚いてましたね。特にコーヒーはほとんど飲む習慣がないらしいです。
また、この日は日本から持ってきた「奮発!1800」(注※筆者の所属するとも様キングスのニューアルバム)を日本のCDだと言って10枚ほどばら撒きました。そのうち1枚は、初日にS藤さんのギターをカメラで映していったマリTVの人に渡ってます。ひょっとして今マリで一番広まっている日本人のCDかもしれません(多分)。
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さて問題のステージ。Habib Koite と Afel Bocoum が “Desert Blues” というセッションで参加したっきり。このセッションも合間になんか無理やりつけたような踊りが入ったりしてステージとして面白くなかったんです。せっかくなんだから、演奏だけをたっぷり1時間くらい見たかったかな。結局、Dee Dee Brigwater、Salif Keita、Tinariwen、などのホームページで見て期待していた大物アーティストは出演しませんでした。Mamadou Doumbia 氏も来てませんでしたね。しかも最後は欧米のダンスミュージックをCDでかけて、ステージに観光客が上がってディスコになってました。なんなんでしょうか、これは?
後でガイドのムライさん達に聞いたのですが、CDにもなった昨年は本当に Salif Keita など大物が出演したのですが、フェスティバル主催者がギャラを支払わなかったらしく、怒ったアーティスト側は参加しなかったということらしいです。
まあ民族のお祭りのフェスティバルに観光客として参加させてもらっている立場とは言え、公式プログラムが出鱈目というのは残念に思いました。この砂漠のフェスティバルというシチュエーションで本物を見たかったなあと悔しい思いです。
ESSAKANE~(約1.5時間)~TIMBUKTU~(約3時間-フェリー&昼食含む-)~DOUENZA~(約4時間)~MOPTI
5:00起きです。フェスティバルも終わり、今日はMOPTIまで又長距離ドライブをせねばなりません。隣のテントのスウェーデン夫婦も我々と同じ旅程のようで、同じく出発しました。またまたガタガタの砂漠道です。ただ、帰りは道が踏み固められたのか、往きよりはかなりましでした。帰り道は時間も短く感じられます。
砂の街TIMBUKTUを通り抜け、再びニジェール川のフェリー乗り場でフェリーに乗り込みました。で、フェリーを降りるとまたドライブが始まります。とにかく走りに走って15:00過ぎにMOPTIのHOTEL KANAGAにチェックインできました。ここは今回の旅で一番快適なホテルでした。砂漠キャンプの後だからというのは抜きにして、ですよ。
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MOPTIでは市場に連れて行ってもらい、ちょっとした観光ができました。この市場は観光客相手のものではないらしく、生地を切ったりミシンで縫ったりする職人さんが大勢います。私はシャツを4枚買ってしまいました。 40,000CFA(8,000円)ティルバン(ターバン)もここは色が沢山あって、実は青以外が欲しかった私は、ここで買えば良かったなと思いました。他にも金物関連の店があったり、時間があればもっとゆっくり見て廻りたかったですね。
マリの主要産業品目は、ガイドのムライさんによると木綿、魚(ニジェール川でとれる)、山羊・羊、皮革製品、金、銀などらしいです。今回の旅行ではあまり多くの市場を見て廻れませんでしたが確かに皮革製品や木綿を使ったものを売っているのはよく見ました。魚、羊はよくレストランで食べましたし。
MOPTI~(約6時間)~SEGOU~(約3時間)~BAMAKO
6:30起きです。この日がこの旅一番のハードドライビングとなります。 MOPTIからBAMAKOまで一気に帰ってしまいます。
この日もとにかく走ります。車は順調に走り、13:00くらいにSEGOUに到着しました。ここで本日の昼食、そして少しだけSEGOUのお土産物屋さんを見ました。
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店の並びを抜けたところが川岸になっていて、ほんの少しその風景を見物することもできました。このSEGOUで地ビールを作っている所を見せてもらって、飲ませてもらったりもしましたよ。
14:30頃、またBAMAKOに向けて出発し、走りに走って、18:00にホテルMANDEに戻ってきました。夕方のBAMAKO市街は車の渋滞がものすごく、BAMAKOに戻ってきたことを実感しました。ホテルMANDEでは汗を流して荷物を詰めなおすだけですぐ出発し、夕食をとりにレストランに行きました。
21:00に空港に向けて出発し、空港の前で運転手カマラさん、ムライさんにお礼を言って分かれました。今回の旅が面白かったのはこのお二人がとてもよくしてくれたからでした。ありがとうございました。このお二人にも「奮発!1800をお礼の気持ちを込めてお渡ししてます。また運転手カマラさんには、私の持っていた日本の交通安全のお守りを、今後も安全運転でとの祈りを込めて差し上げました。
空港は人で溢れ返っており、マリに到着した日のことを思い返させます。搭乗手続きのカウンターで、スーツケースを日本まで直送してくれよと道祖神M浦さんが言い含めた後、入国の時より厳しい何回ものチェックを受けて出発ゲートに入りました。出国するときのほうが厳しいのですね。
23:50発のパリ行きの便に乗り込みました。ここからはひたすら飛行機です。飛行機に乗り込むと、あらためてマリがBAMAKOが遠のいていく気がします。赤い大地と人なつっこさが心に残る国でした。今回は本当に出会う人々に恵まれた旅行でした。
MOPTI~(約6時間)~SEGOU~(約3時間)~BAMAKO
4カ国リレーのスーツケースは奇跡的にロストせずに関空で受け取ることができました。今回の旅も無事終わりました。体調もくずさず、食べ物も美味しく(食べすぎなくらい)頂いて、良い旅でした。
アフリカと一口に言ってもとても広く、地域や国でかなり印象は違うのだと思います。私は今回来た西アフリカ・マリしか知らないのですが、初めて見て体験したアフリカは乾季だったということもあり快適で、食事が美味しくて、居心地の良い所でした。
帰ってきて皆に、「西アフリカのマリという国に行って来ました」といっても、「どこそれ?」という反応が多く、アフリカは知られていないのだなあと思いました。エジプトとかは有名ですけどね。地球の歩き方シリーズからも今はアフリカの本が消えており、アフリカの情報は日本では探さないと目に飛び込んでこない状況なのですね。
そうそう、今回残念だったのは肝心のフェスティバルのプログラムが無茶苦茶だったことです。ただ、私はマリという国の人が悪いのではなく、たまたまこの主催者の性質が悪かったのだと思います。今回の旅で出会ったマリ人は、ほとんどが明るく親切で善良な人たちでした。
ところで近々もしもマリに行かれる方がおられましたら、「ニジェール川の音楽祭」というポスターをセグーで見つけたのですが、挑戦してみませんか? Salif Keita 、Ali Farka Toure、 Tinariwenなどが出演するそうです。2005年の2月の4、5、6の3日間のようですが、本当に Salif Keita はやってくるのでしょうか?
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