2024.08.02発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

2024.08.02発 ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間

毎年夏に企画している弊社の定番、かつ人気のこのツアーですが、2024年も早々に催行が決まり、現地ガイドやスタッフも慣れたものですので、サファリの成果の良し悪し(悪いことはないのですが)はあっても、ツアー自体のクオリティーは保ちつつ、今回も充実したサファリとキャンプの旅となりました。コロナ禍明けの2022年から3年連続で添乗員として同行させていただき、かつその間にも別のボツワナ・キャンプツアーで断続的に何度も足を運びましたので、個体識別が比較的簡単にできる種類の野生動物、ライオンやヒョウ、リカオンなどについては、各個体の成長具合(もちろん年老いていくものもいますが)やテリトリーの配置換えなども見て取れ、添乗員としても非常に興味深くサファリを楽しませていただきました。

到着後すぐに出会った子ライオンのきょうだい
到着後すぐに出会った子ライオンのきょうだい
近くにゾウの死体があり、その肉目当てで留まっていたようです
近くにゾウの死体があり、その肉目当てで留まっていたようです
早朝のブッシュで獲物を探すメス2頭
早朝のブッシュで獲物を探すメス2頭
サブティを支配するプライドの次期ボス候補
サブティを支配するプライドの次期ボス候補
まだ若いメスにアプローチされているようでしたが、興味はなさそうでした
まだ若いメスにアプローチされているようでしたが、興味はなさそうでした
滑走路のど真ん中でじゃれ合う子ライオン
滑走路のど真ん中でじゃれ合う子ライオン
じゃれ合いつつも、獲物を抑え込む動作の練習になっているのが見て取れます
じゃれ合いつつも、獲物を抑え込む動作の練習になっているのが見て取れます
まだ斑点も消えてないオス2頭でした
まだ斑点も消えてないオス2頭でした
将来はこのまま群れを乗っ取る兄弟に成長するのか、もしくは追い払われるか
将来はこのまま群れを乗っ取る兄弟に成長するのか、もしくは追い払われるか
日中はかなり気温が上がり、暑さをしのぐのも大変そうです
日中はかなり気温が上がり、暑さをしのぐのも大変そうです
チョベ川の岸でハネムーン中のカップル
チョベ川の岸でハネムーン中のカップル
チョベのリバーフロント地区に4~5つあるプライドのボスの1頭でした
チョベのリバーフロント地区に4~5つあるプライドのボスの1頭でした
2日間を費やしたバッファロー狩りの初日、布石を置くアクションを繰り返すメス2頭
2日間を費やしたバッファロー狩りの初日、布石を置くアクションを繰り返すメス2頭
朝を迎え、浅瀬を渡って川岸に戻ろうとするバッファローの群れ
朝を迎え、浅瀬を渡って川岸に戻ろうとするバッファローの群れ
狙いすましたかのように、疲労して群れから遅れた子供のバッファローを仕留めたメスライオンたち
狙いすましたかのように、疲労して群れから遅れた子供のバッファローを仕留めたメスライオンたち
サブティの王様「スコティ」
サブティの王様「スコティ」
まだ元気そうですが、最盛期と比較するとかなり痩せ、歩くスピードも遅く安定感も欠いていました
まだ元気そうですが、最盛期と比較するとかなり痩せ、歩くスピードも遅く安定感も欠いていました

ボツワナに限らず、サファリには当たり動物ともいうべき、その時に特によく見ることのできた種類がサファリ毎に異なるのですが、今回はライオンでした。もちろん、リカオンやハイエナ、ヒョウなどにも遭遇することはできたのですが、ボツワナに生息する大型ネコ科動物の中で、ツアーで訪問するエリアでは最も見づらいチーターは残念ながら見ることはできず、ヒョウも見られたのは2個体と、珍しくライオン以外は少々寂しい印象でした。その分、ライオンについては様々な異なる年齢・性別の個体に遭遇、加えてハンティングシーン(結果は大成功)も見ることができました。このツアーで訪問するメインの場所の一つ、チョベ国立公園のサブティ地区には30年近く前、サブティの王様ともいうべき2頭の兄弟ライオン、ントワドゥメラ(「炎に挨拶をするもの=戦」の意味)とマンデブ(「髭」の意味。地面に着きそうなほど黒く長いタテガミを持っていたため)に支配されていました。彼らが群れを追われた後、長い間スコティ(戦いによって尾の先が失われているのが特徴)というマンデブの息子が王様として5頭の息子を引き連れて支配してきましたが、ここ3年でかなり陰りが見え始め、彼の雄姿が見られるのは今回が最後かもしれません。こういった変化を実感できるのも、定期的に通っているからこそといえるかもしれません。

ブッシュの中の開けた場所でくつろぐリカオンのパック
ブッシュの中の開けた場所でくつろぐリカオンのパック
パックの構成員の何割かは狩りに出ている様子でした
パックの構成員の何割かは狩りに出ている様子でした
子守役の若いオスが見守る中、枝などの取り合いをして遊ぶ子供たち
子守役の若いオスが見守る中、枝などの取り合いをして遊ぶ子供たち
この遊びは、意識的ではないにしても集団での狩りのトレーニングにつながります
この遊びは、意識的ではないにしても集団での狩りのトレーニングにつながります
乳離れして、吐き戻しの肉を食べ始めたころでしょうか?
乳離れして、吐き戻しの肉を食べ始めたころでしょうか?
リカオンの成獣が纏う精悍さはまだ影を潜めています
リカオンの成獣が纏う精悍さはまだ影を潜めています
身の回りの色々なものが遊びの道具として気になるようです
身の回りの色々なものが遊びの道具として気になるようです
かなりの至近距離に近寄ってきましたが、人や車を怖がりもしません
かなりの至近距離に近寄ってきましたが、人や車を怖がりもしません

GWのツアーの際は探し当てるのにかなり苦労したリカオンですが、今回は子連れの群れをすごく楽に見つけることができ、サファリカーのすぐ近くで観察、撮影できるという幸運に恵まれました。中には車の下に入り込む子供もいたほどリラックスした様子を観察できました。前々回も子供を5~6頭連れているのを見かけましたが、その子らが成獣一歩手前まで成長し、さらに下の子供をまたもや5~6頭引き連れた大きなパックとなっていました。

例年と変わらない、自然の中のキャンプ
例年と変わらない、自然の中のキャンプ
今回のサファリカーはまだ新車のランドクルーザー
今回のサファリカーはまだ新車のランドクルーザー
いつも通り、夜はダイニングの横に焚火を起こします
いつも通り、夜はダイニングの横に焚火を起こします
ライオンと同様ゾウの死体に引き寄せられて現れたブチハイエナ
ライオンと同様ゾウの死体に引き寄せられて現れたブチハイエナ
ウォーターバック
ウォーターバック
群れから離れた「ダガー・ボーイズ」、壮年のオスの集団
群れから離れた「ダガー・ボーイズ」、壮年のオスの集団
リーチュエ
リーチュエ
ここ数年はローン・アンテロープをサブティ地区でよく見かけます
ここ数年はローン・アンテロープをサブティ地区でよく見かけます
シマウマ
シマウマ
群れから一頭離れてサファリカーを警戒するメスゾウ
群れから一頭離れてサファリカーを警戒するメスゾウ
羽毛の色合いが美しいコズアカコシアカツバメ
羽毛の色合いが美しいコズアカコシアカツバメ
川沿いの湿地でハンティング中のカンムリサギ
川沿いの湿地でハンティング中のカンムリサギ
ミドリモリヤツガシラ
ミドリモリヤツガシラ
今年もデルタの水路の水位は低く、モコロでの行動範囲は狭められていました
今年もデルタの水路の水位は低く、モコロでの行動範囲は狭められていました
川面から見るゾウの給水は迫力があります
川面から見るゾウの給水は迫力があります
一応、モコロと乗る人間を警戒して水には入ってきません
一応、モコロと乗る人間を警戒して水には入ってきません
モコロに驚いたのか、一斉に水に飛び込むカバの群れ
モコロに驚いたのか、一斉に水に飛び込むカバの群れ
チョベ最南部、マバべの平原を行くオスのキリン
チョベ最南部、マバべの平原を行くオスのキリン
ミネラル分が足りないのか、細くもろい牙を持ったゾウ
ミネラル分が足りないのか、細くもろい牙を持ったゾウ
テリトリー内のいつもの場所、レオパードロックで遭遇したオスのヒョウ
テリトリー内のいつもの場所、レオパードロックで遭遇したオスのヒョウ
ボツワナの国鳥でもあるアフリカオオノガン
ボツワナの国鳥でもあるアフリカオオノガン
夕日を浴びるダルマワシのカップル
夕日を浴びるダルマワシのカップル
クドゥ、特にオスのクドゥは警戒心が強く、簡単に写真を撮らせてくれません
クドゥ、特にオスのクドゥは警戒心が強く、簡単に写真を撮らせてくれません
水を待ちきれない様子で川岸に急ぐゾウの群れ
水を待ちきれない様子で川岸に急ぐゾウの群れ
遅い午後は多くのゾウが川沿いに現れ給水を行います
遅い午後は多くのゾウが川沿いに現れ給水を行います
1年前はまだ小さかったメスのヒョウもすっかり成長して親離れしていました
1年前はまだ小さかったメスのヒョウもすっかり成長して親離れしていました
川の水位がどの程度か、中州から渡ってきたゾウを見ると一目瞭然です
川の水位がどの程度か、中州から渡ってきたゾウを見ると一目瞭然です
木の根元から砂が舞い上がっている様子が目に留まりました
木の根元から砂が舞い上がっている様子が目に留まりました
穴を掘って食べ物を探していたのはラーテルでした
穴を掘って食べ物を探していたのはラーテルでした
たっぷりとした水を眺めながらのボートサファリはキャンプツアー最後の癒しの時間です
たっぷりとした水を眺めながらのボートサファリはキャンプツアー最後の癒しの時間です
水音もたてず滑るように水面を泳いでゆくナイルワニ
水音もたてず滑るように水面を泳いでゆくナイルワニ
川の水量が下がってできた水たまりで集団で獲物をあさるペリカン
川の水量が下がってできた水たまりで集団で獲物をあさるペリカン
バッファローが動くことによって出てくる魚や虫、貝などを啄む鳥たち
バッファローが動くことによって出てくる魚や虫、貝などを啄む鳥たち
川岸に集まってどうやら対岸に渡りたい様子。
川岸に集まってどうやら対岸に渡りたい様子。
年かさのメスを先頭に渡河開始です
年かさのメスを先頭に渡河開始です
まだ若い個体もいますが、サポートしあって渡って行きます
まだ若い個体もいますが、サポートしあって渡って行きます
リーダーは浅瀬に到着、もう少しで渡河完了です
リーダーは浅瀬に到着、もう少しで渡河完了です
オスは1頭でも力強くどんどん渡って行きます
オスは1頭でも力強くどんどん渡って行きます
泥浴び中戯れるゾウ達
泥浴び中戯れるゾウ達
寝転がっていた1頭をまねてゴロンと
寝転がっていた1頭をまねてゴロンと
泥に足を取られて立ち上がるのに苦労しているようでした
泥に足を取られて立ち上がるのに苦労しているようでした
3匹でトライアングルを作ってグルーミング中のチャクマヒヒ
3匹でトライアングルを作ってグルーミング中のチャクマヒヒ
夜な夜なキャンプサイトを荒らしに来る年老いて賢くなったラーテル
夜な夜なキャンプサイトを荒らしに来る年老いて賢くなったラーテル

今回のツアーもクオリティーは変わらず、今回ならではのシーンを目の当たりにすることができました。さて、雨期の雨が例年になく多かった2025年はどんな野生動物との出会いが待っているのでしょうか?

■ボツワナ・キャンプ オカバンゴからチョベへ 11日間