毎年夏に企画している弊社の定番、かつ人気のこのツアーですが、2024年も早々に催行が決まり、現地ガイドやスタッフも慣れたものですので、サファリの成果の良し悪し(悪いことはないのですが)はあっても、ツアー自体のクオリティーは保ちつつ、今回も充実したサファリとキャンプの旅となりました。コロナ禍明けの2022年から3年連続で添乗員として同行させていただき、かつその間にも別のボツワナ・キャンプツアーで断続的に何度も足を運びましたので、個体識別が比較的簡単にできる種類の野生動物、ライオンやヒョウ、リカオンなどについては、各個体の成長具合(もちろん年老いていくものもいますが)やテリトリーの配置換えなども見て取れ、添乗員としても非常に興味深くサファリを楽しませていただきました。

















ボツワナに限らず、サファリには当たり動物ともいうべき、その時に特によく見ることのできた種類がサファリ毎に異なるのですが、今回はライオンでした。もちろん、リカオンやハイエナ、ヒョウなどにも遭遇することはできたのですが、ボツワナに生息する大型ネコ科動物の中で、ツアーで訪問するエリアでは最も見づらいチーターは残念ながら見ることはできず、ヒョウも見られたのは2個体と、珍しくライオン以外は少々寂しい印象でした。その分、ライオンについては様々な異なる年齢・性別の個体に遭遇、加えてハンティングシーン(結果は大成功)も見ることができました。このツアーで訪問するメインの場所の一つ、チョベ国立公園のサブティ地区には30年近く前、サブティの王様ともいうべき2頭の兄弟ライオン、ントワドゥメラ(「炎に挨拶をするもの=戦」の意味)とマンデブ(「髭」の意味。地面に着きそうなほど黒く長いタテガミを持っていたため)に支配されていました。彼らが群れを追われた後、長い間スコティ(戦いによって尾の先が失われているのが特徴)というマンデブの息子が王様として5頭の息子を引き連れて支配してきましたが、ここ3年でかなり陰りが見え始め、彼の雄姿が見られるのは今回が最後かもしれません。こういった変化を実感できるのも、定期的に通っているからこそといえるかもしれません。








GWのツアーの際は探し当てるのにかなり苦労したリカオンですが、今回は子連れの群れをすごく楽に見つけることができ、サファリカーのすぐ近くで観察、撮影できるという幸運に恵まれました。中には車の下に入り込む子供もいたほどリラックスした様子を観察できました。前々回も子供を5~6頭連れているのを見かけましたが、その子らが成獣一歩手前まで成長し、さらに下の子供をまたもや5~6頭引き連れた大きなパックとなっていました。











































今回のツアーもクオリティーは変わらず、今回ならではのシーンを目の当たりにすることができました。さて、雨期の雨が例年になく多かった2025年はどんな野生動物との出会いが待っているのでしょうか?