【ゴリラ・トレッキング2回の特別版】ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間

【ゴリラ・トレッキング2回の特別版】ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間

2025年8月8日出発「【ゴリラ・トレッキング2回の特別版】ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間」にご参加された、Marlin様からのレポートです。

10月に念願の「ケニア・サファリとザンジバル・ビーチ」に参加して、すっかりアフリカの魅力に取りつかれた私。帰国後、20年前に柴田都志子さんの「動物研究者ダイアン・フォッシー(こんな生き方がしたい)」を読み、いつかゴリラに会いに行こう、、、の気持ちが再熱し、帰国早々申し込んでいました。
申し込んだときはキャンセル待ちだったので、来年参加のつもりで申し込んだのですが、神のめぐりあわせか参加できることに。あとは軍資金を貯めるだけ(笑)。

【1日目、2日目】

盆休み前の金曜日深夜に関空から出発後ドバイで東京組と合流し、男性2名+女性4名と添乗の矢口さんと7名でウガンダのエンデベ空港に向かいます。上空からみるウガンダは「アフリカの真珠」にふさわしく、緑豊かな大地が広がっています。入国手続き後、迎えてくれたドライバーのベイカーとアバスが運転する2台のトヨタに乗ってホテルに向かいます。ショッピングセンター併設のホテルとのことで、食事前にスーパーで買い物もできました。

WesternPremierGardenHotelの写真
WesternPremierGardenHotelの写真

【3日目】

翌日は、日が昇る前6時半にホテルを出発し、ムブロ湖国立公園に向かいます。
ビクトリア湖を擁するウガンダはアフリカというよりもレインフォレストのよう。車から見る景色は昇る朝日と、湖から立ち上る水蒸気でとても豊かです。途中赤道の街を超えて舗装された道をひたすら進みます。赤土の町をいくつも超えると緑豊かな草原になり、牛の姿が目立つように。アバスがこのあたりは牛乳工場があるんだとの説明。国立公園のゲートを越えたあたりから、馴染みのあるホルスタイン柄から、角が大きなアンコーレ牛の群れに変わっていきます。牛飼いやアンコーレ牛も歩く国立公園内の悪路をトヨタは進んでいき、14時ごろMihingoLodgeに着きました。ヨーロッパ旅行客が多い素敵なロッジです。パッションフルーツのウエルカムドリンクを飲みながら風に吹かれ国立公園を見渡せる立地。プールでのはしゃぎ声に入りたい、、、と思いつつ、15時からホースサファリが始まるので、急ぎ荷物を置いて再集合です。

ビクトリア湖から昇る朝日
ビクトリア湖から昇る朝日
赤道の街
赤道の街
アンコーレ牛
アンコーレ牛
MihingoLodgeのプール
MihingoLodgeのプール
ホテルの部屋
ホテルの部屋

素敵な部屋に後ろ髪をひかれつつ急な階段を上りホテルのロビーに集合。ここからホテル施設内にある馬場に向かいます。レクチャー後の乗馬は、初体験の方には、スタッフが引き綱をしてくれます。ゆっくりと国立公園を進むと、シマウマやインパラやイボイノシシが通り過ぎます。1時間ほどホースサファリを体験し、宿に戻って夕食です(かなり忙しい、、、)。MihingoLodgeの食事は、海外のフュージョン料理感が抑えられて、とても美味しく日本人の口に合います。ただホテル到着時に遅めの昼食を食べているのであまりお腹がすいていないのが残念、、。夕食を頂いたあとは、そのままナイトサファリに出発。銃をもったレンジャーガイドが乗り込み、サーチライトを照らしながら、動物を探します。ホースサファリで見た動物だなぁ、、と思っていると、ドライバーが色めき立って車を進めます。サーチライトが照らされた方向を見ると、インパラを狙う豹!!ただ狩りは成功せずインパラの勝利だったようです。長い一日はこうして終わり、明日も7時出発です。

ホースサファリの写真 
ホースサファリの写真
ナイトサファリの写真
ナイトサファリの写真

【4日目】

朝食後、トヨタのハッチを開けてサファリに出発です。インパラ、シマウマ、レイヨウ、イボイノシシといつものメンバーのお出迎えです。シマウマの赤ちゃんを見たり、バトラーイーグルを見つけたりと車を進めていると、アバスが急スピードで車を進めます。するとロスチャイルドキリンの群れが。アカシアの木を食べながら、どんどん集まってきます。合計六頭ほどの群れでしょうか。ムブロ湖国立公園はバードウォッチングの方も来られているようで、バードウオッチャーがガイドとキリンの対岸を歩いています。ケニアとは違うウガンダの景色にびっくりです。サファリをしながら元の幹線道路に戻り、次はゴリラトレッキングの基点となるムタンダ湖に向かいます。ムタンダ湖はルワンダやコンゴとも接している地域。山岳地帯にもかかわらずとてもにぎわっています。7時間強のドライブでCameleon Hill Lodgeに到着します。今年初めて利用する宿とのことで、とても個性的なインテリアのロッジ。でも各ロッジにガスの給湯器があるのはすごいです。アフリカでお湯切れの心配せずシャワーができるなんて桃源郷ですね。ベイカーとアバスも一緒に夕食を囲みます。

ムブロ湖国立公園でのサファリ
ムブロ湖国立公園でのサファリ
シマウマの親子(子供のシマは褐色)
シマウマの親子(子供のシマは褐色)
ロスチャイルドキリン 
ロスチャイルドキリン
ムタンダ湖
ムタンダ湖
カメレオンロッジ
カメレオンロッジ

【5日目】

今日はついにゴリラトレッキング1日目。まだ真っ暗な6時にロッジを出発です。昨夜の雨で、タイヤが取られそうなぬかるみの道をベイカーとアバスは慎重に車を進めます。悪路を進んでいると、真っ暗な中、通学途中の小学生くらいの子供たちに出会います。子供たちは興味深そうに車に向かって手を振ってくれます。1時間ほどでブウィンディ原生国立公園に到着。ブリーフィングの後、レンジャーについてトレッキングの開始です。メンバーは私たち6名とフランス人親子に加え、それぞれのポータとあわせて20名近いパーティで出発します。民家の小道を進み、だんだんと急な山道になるにつれ、レインフォレストのブウィンディではぬかるみに足を取られます。川を渡り、滑り、いばらを避けながら進みます。
悪路ですが、ポーターさんがリュックを背負って下さり、急な山道に手を添えてくださるので本当に助かります。そんな中、チームについて必死で進んでいると、うしろから「ゴリラが来てるよ!」の声。なんと私の2メータの距離で子供ゴリラが横切って草むらに入っていきます。上を見ると大きな木にゴリラがぶら下がっているではないですか!!
レンジャーからマスクを着用するよう指示があります。ゴリラファミリーとの1時間がスタートです。
必死でiPhoneのシャッターを押します。ゴリラは私たちを時々見つめながら、でもゴリラペースで木に登り、木にぶらさがり、葉を食べ、移動します。トラッカーが茫然とゴリラを見つめている私に先に進むように促します。すると地面に腰を下ろしたシルバーバックが繁みの葉を食べています。想像以上に長い黒い毛。大きな肩の筋肉、大きなお腹。そばに子供。シルバーバックは私たちを牽制する目つきで見つめながら葉を食べています。
ブウィンディは熱帯雨林なので、草むらにゴリラの上半身が飛び出すように映ります。彼らが移動するたびに私たちも道なき道を追いかけます。川辺にシルバーバックが腰をおちつけ、子供たちが集まってきました。母ゴリラがシルバーバックに「キューキュー」といった小声で話かけます。ああ、彼らはファミリーなんだなぁと、とても腑に落ちます。1時間が経過し、山を下りる時を知らされます。満足感と、物足りない気持ちの両方でぬかるんだ山を下りました。

ブウィンディのサイト
ブウィンディのサイト
村を抜けてトレッキング開始
村を抜けてトレッキング開始
私たちを見つめるシルバーバック
私たちを見つめるシルバーバック
ゴリラファミリー
ゴリラファミリー

【6日目】

今日はブウィンディとは別のムガヒンガ国立公園でのゴリラトレッキングです。6時に出発して2時間ほどのドライブでルワンダ国境に近い国立公園に到着します。10グループ程のゴリラウォッチができるブウィンディとは違い、ムガヒンガは3グループ程のゴリラファミリーのうち、ゴリラと接することができるのはまだ1グループのみの成長中の国立公園とのことで、到着時の歓迎のダンスも老若男女の村の方々が迎えてくださいます。
昨日のブウィンディのぬかるみ体験があるので、今日も山に挑戦だ!の気持ちでスタートを切ったのですが、ムガヒンガは穏やかな草原を登っていくイメージ。レンジャーから開けた草むらで待つように言われ、トラッカーがゴリラの場所を探しているのかなぁ、、と思っていると、突然シルバーバックが私たちの方にやってきます。え?近いよ迫ってくるよ、大丈夫?と思っていたら、シルバーバックは私たちのすぐそばで草を食べ、そして豪快にオナラを吹きかけてくれます。シルバーバックのオナラは草の匂いが凝縮したような匂い。特別な体験です。
子供ゴリラもやってきて木に登り、草をたべ、立ったままおしっこも披露してくれました。近くで見るシルバーバックは人間の3倍近くの重量がありそう、、、。なのにスイスイ木に登って葉や蔓を食べています。目に焼き付けようと凝視していると、レンジャーに先に進むように言われて木々の下に場所を移すと、いました!ボスのマークが。このグループはシルバーバックが3頭いて、35歳のボスのマークと、マークの兄弟と、外からやってきた3頭のシルバーバックがいるとのこと。子供や母親を含め9頭近くのグループです。ブウィンディのゴリラと違って、満腹になると私たちの前でお腹を出して横になっています。ブウィンディと違い、出会った場所からグループはあまり移動しないので、1時間ずっとゴリラのしぐさや様子を観察できます。
ブウィンディのゴリラトレッキングはレインフォレストの中で逞しく生きるゴリラファミリーに会え、ムガヒンガではすぐそばで穏やかななゴリラファミリーに会うことができ、両方を訪問できて本当に良かったです。

ムガヒンガ国立公園の歓迎のダンス
ムガヒンガ国立公園の歓迎のダンス
ムガヒンガの森
ムガヒンガの森
目の前に座って食事をしながらオナラも
目の前に座って食事をしながらオナラも
ボスの兄弟のシルバーバック
ボスの兄弟のシルバーバック
ボスのマーク
ボスのマーク
子供たち
子供たち
食事が終わるとお昼寝
食事が終わるとお昼寝
下山途中のカメレオン
下山途中のカメレオン

【7日目】

ゴリラの興奮も冷めやらぬまま、今日は7時にロッジを出発し、マバンバ湿地まで10時間ドライブです。道中は舗装された道路を行くのですが、高地のムタンダ湖と違い、だんだんと暑くなっていきます(でも8月の日本とは雲泥の差の涼しさです)。19時にNkima Forest Lodgeに着いたときは、ロングドライブを心していたといえども、ヘトヘト。Nkima Forest Lodgeが木々の生い茂るサンクチュアリのようなロッジだったので、「あー、陽のあるうちにロッジに着きたかったなぁ、、」は心の声です。
20時から最終日の晩餐とのことで、美味しい南アフリカのワインをドクターからごちそうになり、テンション高めの私たちは、ロッジのスタッフお勧めのロッジに住むフクロウ観察へ。どうやって観察するんだろう?と思っていると、スタッフがロッジのテラスのスピーカーから録音しておいたフクロウの声を流すという技!スピーカーからの声に、ロッジ付近のフクロウが共鳴しあって、近くの木に寄ってきてくれます(ごめんね、フクロウさん)。マバンバ湿地はラムサール条約も結ばれているバードサンクチュアリで多くの鳥がロッジの木々を寝床に集まるそうです。明日のハシビロコウも期待できそう!

ロングドライブ中に何度も見かけるバナナトラック
ロングドライブ中に何度も見かけるバナナトラック
ウガンダではバナナが主食。焼いて食べると焼きいものよう
ウガンダではバナナが主食。焼いて食べると焼きいものよう
素敵なNkima Forest Lodge
素敵なNkima Forest Lodge

【8日目】

6時の朝食後、矢口さんのガイドでロッジの先に広がる高台からマバンバ湿地を上から見ようと散歩に出発です。ちょうど朝日が昇るタイミングで、360度の眼下の風景をそれぞれが独り占めした散歩です。湿地を鳥の群れが舞い、朝日が昇り、風がそよぎ、心が透き通る景色です。
素敵なロッジに後ろ髪引かれつつ、ボート乗り場へ。2艘のボートに分かれて出発します。パピルスや水連が茂る湿地をボートは進みます。途中でハシビロコウが捕まえて食べるナマズも見せてもらいます。風を切って進むボートの側を、鳥たちが水連の葉にのってお食事中。ハシビロコウが見れなくても、風を切って進むボートだけで大満足と思っていると、ハシビロコウのリリアンが佇むエリアへ到着。動かない鳥と聞いていたので、微動だにしないのかと思いきや、首はクルクル動きます。ハシビロコウは狩りをしているときは2時間程一定の場所から動かないそう。寿命は25歳ほどで、リリアンは18歳、卵は2個生むけど兄弟で戦い1羽しか成長できない、とガイドの説明を聞いていると「動くよ!」とガイドの声。リリアンは前のめりに踏ん張ったかと思うと、鶴のように大空を飛んでいきました。マバンバ湿地には15羽のハシビロコウしかいないとのこと、神々しいこの鳥が自由に空を飛びまわれる環境が続くことを祈らずにはいられません。
マバンバ湿地に別れを告げ、エンテベ空港へ向かいます。最後のマバンバ湿地が素敵すぎて、ゴリラトレッキングの興奮に感動がさらに上塗りされてしまいました。素敵な7日間を一緒に体験したメンバーとの別れを惜しみ、ドバイ経由で帰途につきました。また是非アフリカ訪問するぞ!

夜明け前のNkima Forest Lodge
夜明け前のNkima Forest Lodge
ロッジからの散歩途中に朝日が昇ります
ロッジからの散歩途中に朝日が昇ります
ボートに乗ってマバンバ湿原へ出発
ボートに乗ってマバンバ湿原へ出発
ハシビロコウのリリアン
ハシビロコウのリリアン
パピルスと水連の湖
パピルスと水連の湖
ヒメヤマセミ
ヒメヤマセミ

■ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間