8月5日からレユニオンとモーリシャスを訪れるツアーに同行させていただきました。レユニオンと聞いて、あまりピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、マダガスカルの東500km、モーリシャスからだと南西に200kmにある、小さな火山島です。この島は、フランスの海外県になっていて、法律や様々なルールは、フランス本国に準じています。
そこに暮らす人達は、クレオールと呼ばれる入植者(フランス)とアフリカ(主にマダガスカル)やインドにルーツを持つ混血の人達が多く住んでいるため、人々の雰囲気は、アフリカそのもの。
先進国のインフラとアフリカの人当たりの良さを良い所取りしたような印象を受けました。
そして、特筆すべきはこの島の景観。2つの火山と3つの圏谷が含まれた実に島の面積の40%以上が、世界自然遺産に登録されています。
ツアーで最初に訪れたところは、島の中央部に広がる原生林ベローブの森。
固有の植物も多く生息する豊かな森です。
ハイキングコースは、木道がしっかりと敷かれて歩きやすく、とても気持ちが良いです。
森の中には熟したストロベリーグァバがたくさん実っていました。甘酸っぱく美味しいので、みなさんたくさん試食。
この日の目的の滝のビューポイントに到着するも、あいにく霧がかかっていて何も見えませんでしたが、切れ間から少し渓谷を見ることが出来ました。
翌日は、今も活発に活動を続けているフルネーズ火山の見学。活動の如何によっては、第2外輪から火山へと続くゲートが閉められているのですが、この日は、開いており、降りることができました。
ちなみに訪問から1か月後には噴火して、溶岩が海まで流れ出たようです。
ちなみにこの火山は、盾状火山で、粘性の低い溶岩のため、火山弾などが噴出することはなく、噴火すると国内ではお祭り騒ぎ。
海へ流れ落ちる溶岩を見る見物客で道路は大渋滞になるそうです。
火山見学後は、レユニオン最古のラム酒蒸留所、イゾティエ蒸留所を訪問。ラム酒を試飲し、ほろ酔いで、本日の目的地、シラオスを目指しました。
シラオスは、レユニオンに3つある圏谷の中にある町です。
この町はもともと、この島に奴隷として連れて来られた人たちが、その過酷な環境から逃げ出し、周囲が1000m以上の高低差のある断崖に囲まれたこの圏谷に、隠れるように暮らしていたのが始まりだそうです(実際にはもう少し南側に集落があったそうですが)。
その後、この辺りは、温泉が出たために、支配者階級の人達の保養地として重宝され、だんだんと町が形成されていきました。
今では、ふもとから町まで舗装道路が敷かれており、アクセスが楽になりましたが(それでも凄まじいワインディングロードでしたが)、その昔は、奴隷の人達の担ぐ籠や、またロバで山道を登り、この町を訪れていたそうです。
現在は、街並みもとても綺麗で、レユニオンを訪れる多くの観光客が立ち寄る、観光の町として賑わっています。雰囲気も素晴らしく、もう少し滞在したかったと、参加者の方からお声もいただきました。
その後は、場所を移動して、島の西海岸へ。
この国は、山だけではなく、マリーンライフも楽しむことができます。残念ながら少し肌寒く、泳ぐにはまだ少し早い感じでしたが。
レユニオン観光のハイライトは、ヘリコプターによる遊覧飛行です。
起伏に富んだ島を上空から眺めるのは非常にダイナミックで、深い渓谷の間を抜けるのは、なかなかスリリングでした。
それでも、軽飛行機の遊覧飛行と比べると揺れも少なく、快適な乗り心地でした。
最後は、ル・マイドの展望台から壮大な景観を堪能して、レユニオンを後にしました。
国際線で移動して、モーリシャスへ。
モーリシャスは、言わずとしれたアフリカの有数リゾートの国です。
海沿いには、数多くのビーチホテルが並びます。
ビーチだけではなく、観光資源も豊富です。
今回は、ヒンドゥー寺院やシャマレルの七色の大地を訪問しました。
終日、自由行動の日は、ビーチでのんびりしたり、シュノーケリングに出掛けたりと思い思いに過ごされました。
私は希望者の付き添いで一緒にカゼラ・ネイチャー・パークへ。
ここは、一大テーマパークになっていて、園内では、車やラクダに乗っての動物サファリや、ライオンと一緒に歩いたり、触ったりするアクティビティーを楽しむことができます。
人気のアクティビティーは、何か月も前から予約が入るようで、当日予約は難しいのだとか。
今回は、入園料だけを支払って、園内を散策しました。敷地内は広く、ひとしきり歩いて見て回ると2時間以上はかかります。
鳥のゲージや、ゾウガメ、ライオンなどのゲージもあり、広い動物園のようでした。