タンザニア旅行記

2019年10月5日発の手配旅行でタンザニアに行かれた、熊谷様ご家族からのレポートです。

最高でした!
我が家にとって初めてのアフリカ、それも、香港在住の次女とカタールで合流してタンザニア入りするというスケジュールも、道祖神様(ご担当者:根本さん)の様々なご配慮のお陰で何も問題なく終了しました。
各ホテルの設備やスタッフ、食事などは日本を上回るレベルでしたし、現地ガイド兼運転手のピーターさんの視力・運転技術・知識、そしてユーモアも旅を盛り上げてくれました。彼には、車のすぐそばで、小さな母鳥が卵を抱えているのがちゃんと見えるんです。
マニャラ湖やタランギレ、セレンゲティの大平原、オルドバイ渓谷にンゴロンゴロの息をのむような景観と、何といっても無数の野生動物。大型肉食獣やゾウが間近に迫り、キリンが幹線道路をいきなり横切り、バッファローはロッジの至近でうなり声をあげていました。カバの集団は何ともユーモラスに感じましたし、草食獣が平和共存しながら悠然と草を食む様子は平和な気持ちにさせてくれました。

サファリカーからのひとコマ。やはり、迫力満点!
サファリカーからのひとコマ。やはり、迫力満点!
ンゴロンゴロにて。外輪山を越えて入って来るんですね。
ンゴロンゴロにて。外輪山を越えて入って来るんですね。

タンザニアの大自然と素晴らしい滞在を満喫しました。すっかりファンになりました。食事、おいしいですよ。サファリカーには飲料水が十分に用意されていましたし、途中トイレ休憩も配慮されていました。ホテルも豪華で快適。

エスカープメント・ラグジュアリー・ロッジの気さくなスタッフ皆さまと。
エスカープメント・ラグジュアリー・ロッジの気さくなスタッフ皆さまと。

10月は、暑いどころかかなり涼しくて驚きました。複数のホテルで湯たんぽが用意され、とても助かりました。
とにかく、最高で素晴らしい旅行でした!

2019年ケニア、夏のキャンプサファリの思いで

今年も恒例になりましたマサイマラでのキャンプツアーで、サファリ三昧をしてきました。今回は8月と9月の2回をまとめて、写真を使ってダイジェストで語ろうと思います。

その1、キャンプ場

毎回お世話になっているオルケリキャンプ。夏といえば観光シーズンですが、ここは貸し切りにしてくれるので、とにかくプライベート感が半端じゃない。特に私たちは5連泊するので、ハードなサファリから静かなキャンプ場に戻ってくると、我が家のような安心感があります。日本人が心配するトイレ・シャワーはしっかりした建物でいつも清潔。しかも、夜は電気もついて安心です。今年はキャンプ場に数頭のゾウが入り込んでしまい、夜間は警備のマサイ族が寝ずの番をしてくれました。敷地の中で動物に会えるのは嬉しいですが、一番大事な安全を提供してくれたスタッフに感謝です。この夏は大きな雨に降られることもなく、夜は焚き火を囲んでお話したり、満天の星を眺めたりできました。



その2、ボラタノ

最近のマサイマラで一番有名な「ボラタノ」と呼ばれる5頭のオスチーターに会うことができました。9月はチーターたちがヌーをハンティングする場面に遭遇。仲間でハンティングしようとするチーターを私たちの車も追いかけたので、車の振動で撮影は全くできませんでしたが、ヌーとチーターの興味深い駆け引きを観察することができました。


その3、川渡り

このシーズンで誰もが観たいのは「ヌーの川渡り」です。私たちのキャンプ場からマラ川までは距離があるのでお弁当を持って一日サファリです。草原にはヌーとシマウマの混軍が点在し、川渡り待ちをするサファリカーも並んでいます。私たちはいくつかの川渡りポイントを巡りながら様子を見ましたが、今年は2回とも川渡りを観察することができませんでした。何年ガイドの仕事をしていても、野生動物の行動を把握するのは難しいものです。




その4、ヒョウとサーバル

8月の出来事です。夕暮れ、私たちは珍しいサーバルを見かけました。そのすぐ近くで、今度はヒョウに会います。こちらも車を気にすることなく茂みをウロウロしていています。しばらくヒョウを観察していると、身を伏せて目つきが鋭くなりました。その刹那、ヒョウはサーバルめがけて猛ダッシュ。間一髪、サーバルはヒョウの攻撃を回避し逃げていったようですが、同じネコ科の肉食動物同士の関係を垣間見た瞬間でした。

その5、料理

キャンプ場で私たちの帰りを待ちながら料理を作ってくれるのはコックのサミーです。彼とも7年以上の付き合いなので、日本人好みの味付けを理解してくれます。しかも休みの日にはナイロビの料理教室で日本食を勉強する努力家で、毎年料理のレベルがアップしています。参加者はケニアのキャンプ場でこんなに美味しい料理が提供されることに驚き、そして食べ過ぎてしまうので注意が必要です。ツアーの中休みにはケニア料理作りにチャレンジしてもらいます。スタッフとわいわい言いながら作る料理は楽しくて美味しいものです。





その6、マサイウォーク

いつも警備してくれるマサイ族と一緒に、サバンナを歩きます。キャンプ場は保護区の外ですが、ゾウやライオンが普通に生活している場所なので緊張感もあります。ゾウの糞をサッカーボールのように蹴って転がしながら、マサイ族が普段から利用している薬草などを教えてもらいます。特に私が「スルメアカシア」と呼んでいるアカシアの樹皮がお勧めで、ナイフで幹の中の樹皮を割いてもらい、モグモグ噛みます。すると、じゅわっと何とも言えない甘味とうま味が口に広がります。夕陽の見える丘に登り、日本語とマサイ語を教えあったりしながら、彼らとノンビリした時間を過ごすのも貴重な体験です。



その7、シマウマのティラ

9月のツアーで「変わったシマウマの子供がいる」との情報が入りました。早速、ドライバーは無線で仲間たちと連絡を取り合いながら探しに向かいます。開けた草原の中にヌーとシマウマの大群がいます。その中からようやくそのシマウマを見つけ出すことができました。ぱっと見は黒っぽく、ヌーの子供みたいです。よく見ると、こげ茶色の身体に白い水玉模様が入っています。お尻の方は珍獣オカピのようです。すでにネットでは話題になっていたようで、身体の色素を作るメラニンの突然変異ということでした。このシマウマを最初に見つけたドライバーの名前から「ティラ」と名前もついていました。自然界の中ではこのような不思議が時々起こります。直接観察できたことはラッキーでした。

その8、バードウォッチング

キャンプ場周辺はアカシア疎開林で覆われており、保護区内の開けた草原とは違った景観になっています。実はここでは、けっこう珍しい野鳥に出会うこともしばしばです。ここでは保護区内よりも至近距離で動物が観察できるので、もともと野鳥愛好家でなくとも、次々出てくる美しい小鳥たちに魅了されてしまいます。ぜひ双眼鏡は持ってきて欲しいです。


その9、ナイロビ国立博物館

キャンプで5連泊した後は、ナイロビに戻ってホテルで1泊します。最終日の午前中はナイロビ国立博物館を訪問することをオススメしています。ここには文化や歴史、自然などの分野に分けて膨大な資料や標本が展示されており、ケニアのことをさらに知ることができます。中でも考古人類学の展示がリニューアルされて分かりやすく、「アフリカ人類発祥説」の舞台となっている東アフリカは、なぜヒトが誕生したのかというルーツを探ることができる興味深い展示になっています。



以上。今年の夏のツアーの想いでは、まだまだ語りつくせません。毎年毎回、サファリは変化し、新しい発見があるように、毎年毎回、新しいお客様が参加します。参加してくれるお客様それぞれの目的を大事にし、長年一緒に働いているドライバーやスタッフと、これからも全力でサポートしていきたいと思っています。

2019.8.16発 ウガンダ・ゴリラ・トレッキング 9日間

8月16日発のウガンダにマウンテンゴリラを見にいくツアーに同行させていただきました。恐らくゴリラという生き物を知らない方はいらっしゃらないかと思いますが、まだまだ、映画のキングコングのような狂暴なイメージを彼らにお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際にサファリフィールドで出会った彼らは、実に穏やかで、かつ我々人間と非常に近しい生き物だということを実感しました。体つきこそ、特に雄のシルバーバックなどは、人間などとは比べ物にならないほど大きく逞しいですが、表情や仕草などをじっくり観察していると、実に豊かでとても親近感を覚えます。そして、思慮深さを感じさせる瞳の奥には、静かながらも熱い力強さが見て取れました。赤ちゃんゴリラに至っては、愛らしさの極みとも言える動きで、我々訪問者を一瞬で虜にしてしまいました。

トレッキングの前は、ウェルカムダンスが行われます
トレッキングの前は、ウェルカムダンスが行われます
ゴリラに扮した演者が雰囲気を盛り上げます
ゴリラに扮した演者が雰囲気を盛り上げます
ゴリラグループが描かれた公園マップ
ゴリラグループが描かれた公園マップ
公園事務所にあるゴリラの彫像
公園事務所にあるゴリラの彫像
ゴリラトレッキングスタート
ゴリラトレッキングスタート
鬱蒼とした森の中も歩きます
鬱蒼とした森の中も歩きます
急な下り道もあります
急な下り道もあります
視界の開けた場所に出ると景色も良いです
視界の開けた場所に出ると景色も良いです
トレッキングルートに売られていた木彫りのゴリラ
トレッキングルートに売られていた木彫りのゴリラ
ついに出会えたマウンテンゴリラ
ついに出会えたマウンテンゴリラ
どことなく物憂げな表情
どことなく物憂げな表情
目が合うとこちらの内面を見つめられている気持ちになります
目が合うとこちらの内面を見つめられている気持ちになります
りっぱな体躯をしたシルバーバック
りっぱな体躯をしたシルバーバック
やはりゴリラの子どもは別格にかわいいです
やはりゴリラの子どもは別格にかわいいです
いちいち無邪気な挙動に目が離せませんでした
いちいち無邪気な挙動に目が離せませんでした

トレッキング前のブリーフィングで、公園のレンジャーから「ゴリラと接する時に一番大切な事は、相手に対して敬意を持つことです」と案内がありました。彼らは、感情を読むことに非常に長けていて、例えば相手が自分に対して敵意を持っているか否かを確実に感じ取れるそうです。これは、人であれ動物相手であれ、一番大切な事ですが、今回訪れた私たちの好意に対してありのままの姿を見せてくれたことに、改めて相手を敬う気持ちの大切さも再認識することが出来ました。
ゴリラトレッキング終了後は、北にある北にあるクイーンエリザベス国立公園に移動。こちらでは、豊富な水量を抱える湖でボートサファリとサバンナエリアでゲームドライブを楽しみました。豊かな森林帯から湖とサバンナのオープンエリアの景色の移り変わりも爽快でした。

クイーンエリザベス公園内のロッジ
クイーンエリザベス公園内のロッジ
エドワード湖が見下ろせます
エドワード湖が見下ろせます
湖をボートでサファリ
湖をボートでサファリ
木の枝に止まるヒメヤマセミ
木の枝に止まるヒメヤマセミ
日向ぼっこをするナイルワニ
日向ぼっこをするナイルワニ
カバも多く生息しています
カバも多く生息しています
水に浸かってどことなく気持ち良さげなバッファロー
水に浸かってどことなく気持ち良さげなバッファロー
人と野生動物が共存していて、漁を行っている人達
人と野生動物が共存していて、漁を行っている人達
おこぼれを狙う鳥の群れ
おこぼれを狙う鳥の群れ
ゲームドライブではゾウの群れが観察出来ました
ゲームドライブではゾウの群れが観察出来ました
かわいらしい子どものゾウ
かわいらしい子どものゾウ

次回は来年の設定になります。人数限定の特別企画になりますので、お早目にお問合せください。是非一度、我々の隣人ゴリラに会いに行きませんか?
【2020年特別企画】ウガンダ ゴリラ・トレッキング 9日間

2019.8.23発 ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 10日間

8/23発「ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 10日間」に同行いたしました。
タイトル通り、8月のマサイ・マラはヌーの群れが集まるベストシーズン。マサイ・マラ国立保護区を南北に流れるマラ川を、命がけで渡る”川渡り“を見るために、世界中から多くの観光客が集まります。川岸に集結する何100万頭ものヌーの大群、1年に1度のご馳走を心待ちにするナイルワニ、対岸で待ち構えるライオン。アフリカの大地が育む生命のドラマを生で味わった、貴重な10日間となりました。

長い道のりを歩んできたヌーの群れ
長い道のりを歩んできたヌーの群れ

ケニアとタンザニアの国境をまたぐ広大なサバンナを、新鮮な牧草と水を求めて、1年を掛け移動を続ける、地球上でもっとも巨大な移動といわれるヌーの大移動。3月から6月にかけてタンザニアを北上してきた群れは、7月~9月、マサイ・マラを南北に流れるマラ川へ辿り着きます。
7月~9月といっても、大自然にはカレンダーはありません。その年の天候によって移動時期や場所は大きく異なり、昨年は、7月、8月にタンザニア側で降った雨により、群れの多くが引き返し、8月は、例年よりも川渡りが少なく、10月に川渡りがあったとの情報もありました。毎年、自然、ヌー達との真剣勝負なのです。
弊社では、できるだけヌーの川渡りに遭遇できるチャンスを増やすため、マサイ・マラに6連泊。さらに、宿泊いただくロッジも徹底的に選び抜いています。
マサイ・マラの中心部、マラ川を望む高台に建つ「マラ・セレナ・ロッジ」。川渡りポイントが眼下に広がる好立地で、毎年、川渡りの時期は1年以上も前から予約が入る世界的にも人気のロッジに3連泊。

マサイの家を模した、洗練されたデザイン。
マサイの家を模した、洗練されたデザイン。
エントランスからはマサイ・マラを一望できます。
エントランスからはマサイ・マラを一望できます。

さらに、ヌーが集まる時期は肉食獣もアクティブに動くことから、ハンティングなどのドラマチックなシーンを狙い、個体数、種類が多いといわれる東側エリアのテント型ロッジにも3連泊いただきます。

ゲルのような広々としたテント型ロッジ。
ゲルのような広々としたテント型ロッジ。
食事にも定評があり、どのメニューも絶品です。
食事にも定評があり、どのメニューも絶品です。

8月25日、マサイ・マラ到着日。ゲート近くのロッジで昼食を取り、マラ川を目指します。マラ川に掛かる橋を越え、マサイ・マラ西部に位置する「マラ・トライアングル」へ。東側エリアではまばらだったヌーの群れも、西側エリアは草原を埋め尽くさんばかりの数。

明日の渡りを期待できるかのようなヌーの大群。
明日の渡りを期待できるかのようなヌーの大群。

ヌーの川渡りといっても一度きりではなく、いくつものグループに分かれ、それぞれが新鮮な草を求め、マラ川を西へ東へと交互に渡りながら北上するといわれています。ここ数日間、川渡りの情報が無かったという事もあり、地平線遠くまで続く群れの様子から「明日、明後日」が勝負と判断。翌日は、朝、昼とお弁当を持って、サファリに挑むことに。ドライバーガイドたちからも、私たち以上に“川渡り”への意気込みが感じられました。

いよいよ、マラ川へ。朝日と共にゾウがお出迎え。
いよいよ、マラ川へ。朝日と共にゾウがお出迎え。
勝負前の腹ごしらえ。遠くにはヌーの群れ。食べ終えたら直ぐに川岸へ。
勝負前の腹ごしらえ。遠くにはヌーの群れ。食べ終えたら直ぐに川岸へ。
続々と川へと向かうヌーの群れ。
続々と川へと向かうヌーの群れ。
ヌーも、私たちもスタンバイok。ここからが我慢比べ。
ヌーも、私たちもスタンバイok。ここからが我慢比べ。

何百万頭ものヌーが川岸に集まっていても、渡るかどうかは確約できないのが、この川渡りの難しいところ。時には2時間も、3時間も、彼らが渡り出す瞬間を待つ必要があります。右に左に、ベストな場所を探し、いよいよ川に足を踏み入れてみても、そのルートが困難と判断すると引き返してしまう。川の深さ、崖の傾斜、さらにはカバやワニがいればなおさら、慎重に、慎重にルートを決めながらスタートします。
シマウマがスタートを切るのか、それともヌーが行くのか。約1時間コースを見定め、いよいよ1頭が崖を降り始めました。次に続けと続々と崖を降りていく大群。

勢いつけてジャンプ。
勢いつけてジャンプ。
崖を降りる途中で足を折ってしまうヌーも。
崖を降りる途中で足を折ってしまうヌーも。
小さな子どもも、背丈よりも深い河の中を、親に続けと渡ってきます。
小さな子どもも、背丈よりも深い河の中を、親に続けと渡ってきます。
川床が浅いため、シマウマさんの渡りは比較的のんびり。
川床が浅いため、シマウマさんの渡りは比較的のんびり。
20分ほど終了。サファリカーの後ろを見ると無事渡り切ったヌー達が。
20分ほど終了。サファリカーの後ろを見ると無事渡り切ったヌー達が。

午後は、ホテル近くのクロッシングポイントへ。

午前中とは比較にならないほど、岸を埋め尽くすヌーの群れ。遠く地平線のかなたからも、続々と長い行列を作り向かってきます。
午前中とは比較にならないほど、岸を埋め尽くすヌーの群れ。遠く地平線のかなたからも、続々と長い行列を作り向かってきます。
川の直ぐそこに待ち構えるナイルワニ。
川の直ぐそこに待ち構えるナイルワニ。
対岸の茂みに隠れるのはオスライオン。
対岸の茂みに隠れるのはオスライオン。

役者は揃った。スタートを切るのは誰か。車の中から、勝負の時を待ちます。ヌー達は、右に左に何度も行ったり来たりしながら、川の様子を調べては、ベストな場所を探しているよう。徐々に日差しも強くなり、ヌーと人間との根競べ。岩場が多く、飛び込んでみるものも足を滑らせ戻ってしまい、なかなか渡らない。結局、1時間半ほど待ってみるも、残念ながら日没前までに渡りを見ることはできませんでした。
2日目。朝早く朝食を取り、見学場所をロッジ近くのクロッシングポイントに絞り、勝負をすることに。

新たな1日の始まりです。
新たな1日の始まりです。
既に数等のヌーが川岸に。のんびりと給水中。
既に数等のヌーが川岸に。のんびりと給水中。
シマウマも水飲み中。
シマウマも水飲み中。
暫くすると、いつの間にか始まった川渡り。
暫くすると、いつの間にか始まった川渡り。
終了したかと思った瞬間、待っていましたかと言わんばかりの群れが茂みから。
終了したかと思った瞬間、待っていましたかと言わんばかりの群れが茂みから。
必死で崖を登る姿。
必死で崖を登る姿。
渡り切った後も、対岸に残る仲間を心配そうに眺めるヌー達。中には、川を引き返し、仲間を呼びに行く者も。
渡り切った後も、対岸に残る仲間を心配そうに眺めるヌー達。中には、川を引き返し、仲間を呼びに行く者も。
最初の渡りから約2時間。3~4グループが次から次へと渡っていきました。
最初の渡りから約2時間。3~4グループが次から次へと渡っていきました。
ヌー達の傍らで、水を飲むゾウの親子。
ヌー達の傍らで、水を飲むゾウの親子。
シマウマ、ヌー、それぞれがスタートポイントを探っています。
シマウマ、ヌー、それぞれがスタートポイントを探っています。
約40分後、ついに始まった川渡り。
約40分後、ついに始まった川渡り。
身をひそめながら、列に近づくワニの姿も。
身をひそめながら、列に近づくワニの姿も。
岩場が多く足を滑らせワニに食べられ命を落とすヌーも。
岩場が多く足を滑らせワニに食べられ命を落とすヌーも。
必死に川を渡り切ると、沿岸に待ち伏せているのは、昨日と同じオスライオン。
必死に川を渡り切ると、沿岸に待ち伏せているのは、昨日と同じオスライオン。
お腹を空かせている様子。
お腹を空かせている様子。
子どものシマウマを狙うも、残念ながら失敗。群れを離れたばかりの若いオスは、狩りが苦手なようです。
子どものシマウマを狙うも、残念ながら失敗。群れを離れたばかりの若いオスは、狩りが苦手なようです。
午後、さらに数を増やしたヌーの群れ。
午後、さらに数を増やしたヌーの群れ。

2時間以上待つも動きが無く、諦めかけた時。別の場所で待機していた、もう1台から連絡が。

しぶきを上げながら渡り始めるヌーの姿が。
しぶきを上げながら渡り始めるヌーの姿が。

あっという間に10分間の渡りは終了。最終的には、2日間で約4回もの川渡りを観察することができ、命をかけた野性の営みをまざまざと見せつけてくれました。
ツアーの一番の目的であった川渡りを見事にクリアし、翌日は、マサイ・マラ東側へ。クロサイ、ヒョウ、チーターなどの肉食獣・草食獣を狙います。

絶滅危惧種である貴重なクロサイの親子。シャイな性格のサイが、サファリカー近くまで近づいてくることはとても珍しいことです。
絶滅危惧種である貴重なクロサイの親子。シャイな性格のサイが、サファリカー近くまで近づいてくることはとても珍しいことです。
サファリカーの目の前、道を埋め尽くすヌーの行進。
サファリカーの目の前、道を埋め尽くすヌーの行進。

マラ川にかかる橋を渡り、東側へ。西側では、地平線遠くまで、見渡す限り広がっていたヌーの群れは、東側では疎ら。

羚羊類で最も大きいといわれるエランド。この時期はエランドが多いようで、エランドの群れをよく見かけました。
羚羊類で最も大きいといわれるエランド。この時期はエランドが多いようで、エランドの群れをよく見かけました。
水場で出会ったウォーターバック。
水場で出会ったウォーターバック。
オスのダチョウ。
オスのダチョウ。
朝ご飯を食べるバッファローの群れ。
朝ご飯を食べるバッファローの群れ。
伸びをするチーター。
伸びをするチーター。


ヌーの群れが集まるこの時期は、肉食獣たちもアクティブです。

捉えたばかりのヌーの子どもを食らうメスライオン。
捉えたばかりのヌーの子どもを食らうメスライオン。
獲物を探すアフリカソウゲンワシ
獲物を探すアフリカソウゲンワシ
おこぼれを待つハイエナ。
おこぼれを待つハイエナ。
おこぼれゲット。
おこぼれゲット。

マサイ・マラ滞在後半、出会いたいと探していたのが、マサイ・マラで有名なチーター5兄弟とヒョウ。

雨の中出会った、チーター5兄弟。仲間で寄り添い雨を凌いでいます。
雨の中出会った、チーター5兄弟。仲間で寄り添い雨を凌いでいます。
いつも一緒の5匹。
いつも一緒の5匹。
雨が止み、獲物を探し歩き出す5兄弟。残念ながら狙いは定まらず。
雨が止み、獲物を探し歩き出す5兄弟。残念ながら狙いは定まらず。

マサイ・マラ滞在最終日。ハイライトとして期待したいのは、前日に出会ったチーター兄弟のハンティング。昨日は獲物を捕らえることが出来なかった彼らがお腹を空かせていることは確実でした。

チーターファイブ。
チーターファイブ。
マーキングをしながら獲物を探して移動します。
マーキングをしながら獲物を探して移動します。

しばらく兄弟の動きを追いかけるも、雨が降り出し、いったん引き返すことに。午後、昼食を取りサバンナに戻ると、なんと、兄弟の姿が。

辺りを気にしながら仕留めたばかりのシマウマを食べる兄弟。
辺りを気にしながら仕留めたばかりのシマウマを食べる兄弟。
まだ荒い息。
まだ荒い息。

残念ながら、ハンティングシーンは逃してしまいましたが、前日からお腹を空かせていた5兄弟が無事に、食事にありつくことができ、私たちも一安心。また、次も元気な彼らの姿に出会えることを祈って。

東側に移動してから探し続けていたヒョウ!茂みの影から発見。
東側に移動してから探し続けていたヒョウ!茂みの影から発見。
木の上でくつろぐヒョウも。
木の上でくつろぐヒョウも。
サバンナで食べた絶品朝食。
サバンナで食べた絶品朝食。
一瞬と同じ景色はないサバンナ。
一瞬と同じ景色はないサバンナ。
長い1日の終わり。空から1筋の虹。
長い1日の終わり。空から1筋の虹。

結果的に、ツアーの一番の目的であった、ヌーの川渡り、そしてヒョウ、クロサイというビック5も達成。実に、中身のぎっしり詰まったサファリ旅となりました。「待つ」「耐える」時間が非常に多かったのですが、決定的な瞬間に出会うためには、このレポートでは伝えきれないほどの多くの時間を動物たちと共有する必要があり、それこそがサファリの面白さだと感じました。
6日間のマサイ・マラ滞在と聞くと長く感じるかもしれませんが、広大なサバンナに暮らす野生動物の一瞬を捉えるには、決して長くはありません。

サバンナに沈む夕日
サバンナに沈む夕日

川で命を落としたヌーの骨は、時間を得て、やがて川の栄養となり、自然に還元されるそうです。ヌーの川渡りという生と死のドラマを通して、過酷なサバンナで生きる野生動物の強さと自然の摂理、やさしさを体験することができました。
川渡りが見られるかどうかは神のみぞ知るですが、この時期の迫力ある命の営みを間近で味わう体験は、訪れる価値ありです。
早速、来年のツアーも発表しております。
■【特別企画】ヌー大移動の季節 マサイ・マラで徹底サファリ 9日間
ぜひ、ご参加ください!

2019.9.14発 ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 9日間

シルバーウィークのナミビアキャンプツアーに同行させていただきました。初めてのキャンプツアー添乗、初めてのナミビアにドキドキ緊張、ナミビアについた初日からハプニングも多少ありましたが、無事ツアーを終えることができました。
ずっと憧れていたナミビアの大自然は想像以上に壮大で、魅力的で知れば知るほど深く、ナミビアがもっと好きになりました。個人的には、死ぬまでに1度は行ってほしい!と心からおススメできる場所です。
今回のツアーはキャンプツアーになるので、基本的にはテントで宿泊、ガイドがその場で作ってくれる食事を、朝は朝日とともに。そして夜は星空の下でとり、大自然を常に感じながら過ごします。
ツアーの最初は、このツアーのメインディッシュと言っていい、ナミブ砂漠の訪問です。砂丘が続く、近くのキャンプサイトにテントをたたて宿泊し、翌日に日が昇る前に砂丘へ出発します。
まずはナミブ砂漠の中でも最大の砂丘、ビッグダディに登りました。砂丘をすべて上るには2時間ほどかかってしまうので、途中まで登って朝日を鑑賞。太陽にたくさんエネルギーをもらいました。

ビッグダディから見下ろしたナミブ砂漠の景色。なめらかな砂丘の線がとても美しいです。
ビッグダディから見下ろしたナミブ砂漠の景色。なめらかな砂丘の線がとても美しいです。

そして、そのままビッグダディを下り、デッドフレイへ。「死の沼地」と言われるデッドフレイ。500年前に枯れて死んでしまった立木たちが悲しげにたたずんでいました。

地球とは思えないような世界です。
地球とは思えないような世界です。

砂漠を訪問後はガイドが準備してくれていたブランチをみんなでとります。外で食べる食事ってなんでこんなにおいしく感じるのでしょうか?

準備をしてくれているガイドのゲルソン
準備をしてくれているガイドのゲルソン

ブランチ後、キャンプサイトに戻る途中で、ナミブ砂漠で一番有名なDUNE45も訪問しました!

ビッグダディに登ったので今回は登らず・・・
ビッグダディに登ったので今回は登らず・・・

夕方にはセスリエムキャニオンにも訪問しました!

美しい光景なのにどうしても断面が人の横顔に見えてしまうのは私だけでしょうか…笑
美しい光景なのにどうしても断面が人の横顔に見えてしまうのは私だけでしょうか…笑

セスリエムに滞在後は、スワコプムントに向けて出発します。スワコプムントに着く前にも幻想的な風景が続きます。

クイセブ峠。ワイルドな風景が続きます。
クイセブ峠。ワイルドな風景が続きます。

砂漠独自の植物、ウェルウィッチャも見に行きました。空気中の霧の水分だけで2000年生き続けるのはそう簡単なことではない!と思うとなんだか愛おしく思えてきます。

「奇想天外」という和名を持つウェルウィッチャ。皆さんと一緒にパシャリ!
「奇想天外」という和名を持つウェルウィッチャ。皆さんと一緒にパシャリ!

スワコプムントを滞在後、さらに海沿いを北上に進み、ケープオットセイが多く生息しているケープクロスへ!!数え切れないほどのオットセイがいました。

寄りかかって休むオットセイ
寄りかかって休むオットセイ
親子でも寄りかかりあって可愛いです。
親子でも寄りかかりあって可愛いです。

ケープクロスからは内陸に向かって進んでいきトゥエイフルフォンテーンに向かいます。ここにはかつて南部アフリカに暮らしていたサンの人たちが描いた岩絵が残されています。ゾウやライオン、キリン、オットセイやベンギンなども描かれています。

たくさんの動物が描かれています。
たくさんの動物が描かれています。
岩の断面を黒板代わりにして子供たちに教育もしていたそうです。
岩の断面を黒板代わりにして子供たちに教育もしていたそうです。

その後はナミビアの代表的な放牧民のヒンバの人達のも会いに行きました。

独特な衣装で歓迎してくれました。
独特な衣装で歓迎してくれました。

ヒンバの女性たちは生まれてから死ぬまで水を使ってお風呂に入ることはありません。体を洗う代わりに赤い石を削り、バターや牛の油などを混ぜて作る、オーカというものを全身に塗り、匂いのついている特殊な植物を燃やして煙を浴びます。これは体の匂いを消したり、虫よけの効果があったり、肌の保湿効果もあると言われています。

右の女性は煙を浴び、左の女性はオーカを塗っています。
右の女性は煙を浴び、左の女性はオーカを塗っています。
ヒンバの女の子。子供好きにはたまりません。可愛すぎます。
ヒンバの女の子。子供好きにはたまりません。可愛すぎます。

ヒンバ村を訪問後、さらに北上を続け、最後はエトーシャ国立公園を訪問します。「エトーシャ」とは現地語で「白い大地」という意味を持ちます。いわゆるスタンダードなサファリとはちょっと違う一面真っ白で草木が少ない風景が特徴的な国立公園です。

早速キリンが姿を現してくれました。
早速キリンが姿を現してくれました。
クロサイの親子のにも会えました。
クロサイの親子のにも会えました。
ゾウの群れも。白い泥で泥浴びをするので、白く見えます。
ゾウの群れも。白い泥で泥浴びをするので、白く見えます。
ゾウとライオンのコラボレーション
ゾウとライオンのコラボレーション
エトーシャの代表的な動物、オリックス
エトーシャの代表的な動物、オリックス
水を飲むキリンも見れました。
水を飲むキリンも見れました。

エトーシャ国立公園でサファリを楽しんだ後は、ナミビアの首都ウィントフックに戻ります。
ナミビアではダイナミックな大自然を堪能して最後はサファリでしめる。最初から最後までナミビアの魅力がぎっしり詰まっているツアーです。
キャンプツアーと聞くと少し身構えてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、途中のスワコプムントと最後のウィントフックではホテルの宿泊が入っていたり、テントの設営もガイドがほとんどやってくれたりなど、初心者の方でも楽しく過ごせる内容になっています。
添乗員同行ツアーも設定がございますので、是非皆さまご参加お待ちしています!

皆でナミビアポーズ
皆でナミビアポーズ

今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!!
■ナミブ砂漠訪問 ナミビア・キャンプ 9日間