旅行期間が長すぎて日本人のお客様には合わない、といわれることもありますが、弊社のこだわりが最も表れているツアーでもあるため、変わらず企画し続けている「エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間」。今年のGWは10連休ということで、この日程に合わせて金曜夜出発の11日間特別短縮版を企画・催行し、添乗員として同行させていただきました。
15日間との相違点は、前半のアディスアベバからラリベラまで、後半のバハール・ダールからアディスアベバへのそれぞれの陸路移動を日数短縮のために空路移動に変え(この変更で、バティとサンバティ2か所の定期市訪問がカットされるため、生活文化的な見どころが減ります)、世界自然遺産のシミエン国立公園訪問をカットし(この変更で、より歴史・宗教面へのフォーカスが強くなります)、代わって有名なラリベラの岩窟教会よりも古い時代、6世紀にティグレ州のあちこちに築かれた岩窟教会への訪問を組み込み、更に歴史と宗教面の見どころを強化した内容になりました。
見どころの1つは超有名な世界文化遺産のラリベラの岩窟教会群。12世紀、ザグウェ王朝の王ラリベラ(のちに聖人として聖列)の指示で、イスラム教徒に奪われたエルサレムに代わる第二のエルサレムとして築かれた11の教会です。教会の多くは固い花崗岩の上に載った、削りやすい凝灰岩を彫って築かれましたが、モノリシック(底部のみ天然の岩盤と繋がった、完全な一枚岩のもの)とセミモノリシック(底面と天井部など、複数の面が岩盤と繋がったもの)の2種類があり、それぞれ正確な数学的計算・設計の上に、当時の石工の技術の粋を集めて作られています。エジプトのピラミッドほどではありませんが、メディアへの露出が多いため、ご覧になる前から見たような気分になってしまう方も多いかもしれませんが、実際に目の当たりにすると迫力が段違いです。添乗員としても個人的にも何度も足を運んでいますが、あかり取りの窓の周辺に施された彫刻など、見るたびに感慨を新たにする素晴らしいものです。
西洋のイースター(復活祭)は、今年は4月21日の日曜日でしたが、異なるカレンダーとそれに合わせた祭礼を行うエチオピアでは、今年はラリベラ滞在中の4月28日がイースターでした。ということで、街でもあちこちに緑の草を敷き詰め(場を清浄化するため)、人々は同じ草を鉢巻のように頭に巻き、この日から遡ること2カ月前から始めた断食(イスラムと異なり、断つのは肉や魚などで、牛乳や卵の入らないパン、野菜とマメのシチュー、サラダなどは食べてよい)の明けとキリストの復活を祝います。私たちが宿泊していたホテルでも、従業員の方々がコーヒーセレモニーで祝っていたのですが、たまたまホテルに居合わせた私たちもご相伴に預かりました。このイースターが過ぎると、少しずつ雨が降り始め、6~8月のエチオピア北部の雨季到来の雰囲気が濃くなっていきますが、ツアー中に雨に降られることはほとんどなく、高原の国エチオピアとは思えないような暑い日が続きました。
そしてもう1つの見どころは、日本からのツアー客がほとんど訪れない担当者である私イチ押しの場所、ティグレ州の岩窟教会群です。ラリベラの教会群建造から600年ほど遡った6世紀に、それまでの弾圧からキリスト教が公認、国教化されたローマ領のあちこち(アンティオキア、アレキサンドリア、コンスタンティノープルなど)からエチオピアにやってきた9人の聖職者(9聖人)によって築かれたとされる教会・修道院の他、彼らが持ち込んだ修道という修行の形態を実現するために、険しい山の上や人跡未踏の岩壁に横穴を穿って築かれたよりシンプルな構造の穴倉のような教会が、140カ所を超える数存在しています。まだ世界遺産登録はされていませんが、近いうちに間違いなく登録されるだろうこれらの教会への訪問を難しくしているのは、その立地する場所の険しさです。今回訪問を選択したいくつかの教会・修道院の中には、ほとんどロッククライミングのようなスタイルで岩を登り、やっと到達できたものもありました。少々ハードで、麓の村人たちがサポートしてくれるとはいえそれなりのリスクもありますが、訪問できてよかったとご参加者の皆さんからも感想をいただけました。
そして後半戦は、エチオピア最古の都アクスム、次いで16世紀に都があったゴンダールへと続いていきます。アクスムではおなじみのステッレ(アクスム王国時代に建てられたオベリスク)やシェバの女王の宮殿といわれる遺構、そしてモーゼがシナイ山で神から受け取った十戒の石板を収めたアーク(聖櫃)が安置されているとされるシオンの聖マリア教会の礼拝堂などを見学。アクスムは地中に埋もれているだろうと想定される遺構の9割は未発掘で残されているとされており、これからの発掘と発見が楽しみな場所でもあります。
ゴンダールではこちらも多くの方がご存知であろう、ゴンダール朝のファシリダス帝以下6人の皇帝・皇妃によって築かれた、交渉のあった様々な国の建築様式が融合したゴンダール様式の城跡と、イスラム教徒勢の焼き討ちを生き延びた奇跡の教会「デブレ・ブレハン・セラシー教会」を見学しました。堂内の天井には有名な天使の絵が描かれています。
そして、首都アディスアベバを除いた最後の訪問地、タナ湖畔のバハール・ダールへ。水量は少ないものの、それなりに迫力のある青ナイル滝と、エチオピア最大の湖で、青ナイルの源流の一つでもあるタナ湖上をボートで遊覧、ゼゲ半島に位置する修道院を訪問しました。修道院があるウラ村と「聖母マリアの契約の赦し」という名前を冠したウラ・キダネ・メレット修道院を訪ね、文盲の信者にキリストの物語や教えを語るために描かれた、新しいものではありますが見事な壁画が楽しめます。
この後、アディスアベバへ空路移動し、国立博物館や名産のコーヒーなどを目当てのショッピングを済ませ、ツアーは帰路につきました。久々に同行させていただいて改めて実感したのは、やはりエチオピア北部を巡る際に、旧約・新約双方の聖書の知識があるのとないのとでは、ずいぶん楽しみの深さが異なるという点です。歴史についてはガイドからの説明で何となくお分かりいただけるのですが(スーダンやエジプト、ローマと絡むので、そちらの歴史をご存知であればなお楽しめます)、宗教面については知らない物語をベースに説明を聞いてもいまいちピンとこないことが多いだろうと思います。まだ未訪問の方で、これから北部エチオピアを訪問してみようとお考えの方は、聖書を読むまではいかずとも、映画等でイエスの一生やそのエピソードを知っておくことをお勧めします。
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羽鳥
2019.4.27発 GWスペシャル ボツワナ・セントラル・カラハリ動物保護区でキャンプ 9日間
今年は10連休となったGWに、ボツワナのキャンプツアーに同行させていただきました。
ボツワナは言わずとしれたサファリ大国ですが、その中でも特にオカバンゴ、チョベ国立公園が有名かもしれません。今回は、その2か所のエリアではなく、ナイパン国立公園とセントラルカラハリ動物保護区にキャンプ泊をしながら、動物サファリを行いました。
今回訪れたエリアは、ボツワナの国土の大部分を占め、西はナミビア、南は南アフリカまで広がる広大なカラハリ砂漠の中央部分に当たります。北東部のオカバンゴやチョベ国立公園などの湿潤なエリアと比較すると、非常に乾燥しており、野生動物にはとても厳しい環境が広がっています。訪れた4月後半は、3月頃まで降っていた雨も完全に干上がり、数少ない水場(ウォーターホール)にのみ水が残されているのみです。そんな中でも力強く生きている野生動物の姿を観察することが出来ました。
ボツワナのキャンプの特徴は、野生動物が暮らしているフィールドにそっとお邪魔させて貰うスタンスです。そのため、キャンプサイトとは言っても、人工的な設備は何もなく(一部のサイトにはシャワー設備を備えているところもあります)、そこにテントを張り、大自然の真っ只中で過ごします。もちろんサイトに野生動物が挨拶に来ることもありますが、彼らへの敬意と適切な距離を保っていただければ問題になることはありません。夜は、降ってくるような満天の星空の下で、耳触りの良い動物たちの鳴き声をバックミュージックに眠りにつきます。
ボツワナのキャンプは、キャンプ未経験の方やキャンプを始めてみたい方にこそお勧めさせていただきます。多少の不便を補って余りある贅沢な自然体験は、これ以上ないきっかけになるかもしれません。
来年も春から夏にかけて、キャンプツアーをいくつか設定しますので、是非ご参加ください。
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荒木
2019.4.27発 GWスペシャル レソト・ホース&岩絵トレッキング 9日間
10連休のGWですが、レソトにて乗馬と岩絵トレッキングに同行してきました。出発の羽田空港は大混雑でしたが、アフリカについてしまえばそこは喧噪とは全く無縁の世界。香港・ヨハネスブルグで乗り継ぎ、やっと到着です。ここはダーバン・キング・シャカ空港。
南アフリカ側のベースになるのは、このダーバン空港から約3時間走り続けて到着するアンダーベルグの町から近いサニ・ロッジ。南アフリカはちょうど秋口にあたり、途中の道路ではセイヨウカエデが綺麗に色づいていました。また、ロッジのカフェ兼レストランもお洒落な外観です。
翌日は南アフリカ国境を越え、
そして九十九折りの急坂を登っていると、展望の良いところで一休憩。左の岩壁は「十二使徒」と呼ばれています。
登り切ったところは「サニ・パス」です。ここにレソト側の国境があります。パスポートにハンコを貰ったあとは歩いて国境を渡ります。
乗馬トレッキングの始まるモルモン村はまだまだ先。その途中にはレソトの道路の最高地点を通りますが、なんと標高は3,240m!見事なまでの空の青さです。人物は気にしないでください。
いよいよ乗馬スタート。が、乗馬中はなかなか写真を撮るのが難しく…それでもどのような雰囲気か分かっていただけると嬉しいです。
レソトの乗馬が終わり、今度は南アフリカ側で岩絵のトレッキングに出発です。トレッキングは結構ハードなコース。標高差は750mほどですが、管理されていない道ですのでトレッキングシューズは必須です。そんな道を約3時間程登ると大きな巨岩に到着です。岩絵はこのような巨岩のオーバーハングしている部分に数多く描かれています。
ゆっくりランチを摂ったあとはのんびり下山です。ジャイアントカップの由来となった、標高3,251のホジソンズピークが見えるところで一休止。
サファリとは全く反対側に位置するようなツアーですが、純粋に「絶景を見てみたい」「岩絵のロマンに浸る」「村で出迎えてくれる子供たちの笑顔」はこの旅行の素晴らしいポイントだと感じました。
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久世
2019.4.27発 GWスペシャル ケニア・サファリ・ゴールデン 8日間
前代未聞の大型連休となったGW、『ケニア・サファリ・ゴールデン 8日間』の添乗に行ってまいりました!10日間のツアーが多いケニアですが、今回は参加しやすい8日間!ナイバシャ湖とマサイ・マラの2カ所を巡るコンパクトな日程ながら、マサイ・マラでは3連泊とサファリをしっかり楽しめる内容になっていました。
最初の訪問地はナイバシャ湖。ここでは水辺ならではのアクティビティー、ボートサファリが楽しめました!ロッジからボート乗り場まで歩いて移動していると。。
ひとしきりキリンを観察した後は、ボートサファリにいざ出発!鼻先だけ出してリラックス中のカバや湖から見えるキリンが見えたり、可愛らしい鳥たちも。
その他いろいろな鳥を観察。派手さはないナイバシャ湖のボートサファリですが、ゲームドライブでは味わえない湖の景観、沢山の鳥や草食動物のリラックスした様子は一見の価値ありです!
ちなみにナイバシャ湖で泊まったロッジの敷地には、夜な夜なカバが食事に来るようで、夕食の帰りにホテルスタッフに少しだけ見に連れて行ってもらいました。
マサイ・マラでは沢山の動物がお出迎え。
雨期の時期でしたが特に雨に降られることもなく、それでもサバンナは緑が美しく、草食動物の生き生きしている姿がとっても印象的でした。
そして今回は沢山のチーターと出会うことができました。
時にはセリフを付けたくなるような場面にも遭遇しました!
いつもはサファリカーもおかまいなしのライオンですが、私たちの見つけた若い雄はこちらを睨んで警戒モード。
すると遠くのほうからゾウの大群が出現。どんどんこちらに近づいて、ライオンのいる藪の横で水浴びを始めてしまいました。
20頭近くの象に囲まれるのはかなりのプレッシャーだったでしょう。最初はサファリカーを気にしていたライオンですが、それどころでなくなった彼は迷惑そうに逃げていきました。
少し残念だったのがヒョウとサイ。今回の滞在では見ることが叶いませんでした。サイに至っては一週間マサイ・マラでの目撃情報がなかったらしく。。行ったら必ず会える動物園のようにいかないのが野生動物の難しいところですね。それでも、次にサファリに来る良い口実になるのではないでしょうか!
最後のゲームドライブではこんな場面も。
最後に来てあまり沢山の動物に出会えず、少し消化不良気味。。となっていたところ、ライオンの影を発見!しかし、深い茂みでお昼寝中。いるのは分かるけど全然よく見えない。その周りにはずらっとサファリカーが並ぶも、みんなの期待をよそに一向に動く気配のないライオン。お腹しか見えない姿を前に10分、20分。日も暮れ始めてしびれを切らし出発する車の多い中、さらに待つ私たち。人間とライオンの根競べ。するとやっと動きが。
ぞろぞろ。。一頭出てくるごとにみんな大興奮!最終的には8頭のライオンを見ることができました!
もっと見ていたい気持ちはありつつもここでタイムアップ!暗い時間にサファリカーが走るのはルール違反なので、急いでロッジへ。それでも旅を締めくくるのにぴったりなラストゲームドライブになりました。
今回はマサイ・マラに3泊できたので、バルーンサファリやウォーキングサファリ、マサイ村訪問などのオプションも色々組み込めて、全部参加されたお客様もいて大満足のご様子でした。また、ご家族参加からお1人参加など、色々な方がいて和気あいあいと楽しんでいらっしゃいました。初アフリカ旅行の方がほとんどでしたが、みなさん積極的に楽しもうという姿勢でとてもステキなお客様ばかりでした。
『ケニア・サファリ・ゴールデン 8日間』常時設定のあるツアーではないですが、次回発表されたときはみなさん要チェックです!
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矢口
2019.2.3発 山形豪さんと行く緑の季節のマシャトゥ自然写真撮影ツアー 9日間
2月3日から11日の日程で、緑豊かな雨季のボツワナ、マシャトゥ動物保護区へのツアーを催行した。恒例となりつつあるこのサファリ、今年は現地到着直前にまとまった雨がしっかり降ってくれたおかげで、デビルズ・ソーン(Devil’s Thorn)と呼ばれる花が地面を埋め尽くすという珍しい光景に恵まれた。動物たちのコンディションも非常に良好で、どの種も活動的だったため、実に多くの撮影機会が次から次へとやってきた。ゾウ、ライオン、チーター、ヒョウといったマシャトゥの馴染みの顔ぶれ以外にも、ヤマネコや数多くの野鳥を撮ることができたし、風景に関しても、朝日や星空、花畑など、バリエーション豊かな結果を得るに到り、自然写真撮影ツアーの名に恥じぬ旅となった。やはりマシャトゥは凄い。あれほど自由度の高いサファリができる場所もそうそうないと、回を重ねる毎に実感する次第だ。
■山形豪さんと行く 緑の季節のマシャトゥ 自然写真撮影ツアー 10日間