ハネムーン・レポート『ケニア 湖とマサイ・マラ ハネムーン 9日間』

2019年6月10日出発の手配旅行でケニアに行かれた、山崎様ご夫妻からのレポートです。

きっかけ

アフリカに行くのは今回が初めて。幼少の頃から野生動物のドキュメンタリー番組が好きで、いつか自分の目でサバンナの動物たちを見てみたいと思っていました。
以前職場の先輩が道祖神さんのツアーで新婚旅行に行った話をしていたことを思い出し、問い合わせをしたところ「とにかく動物をたくさん見たい」という自分たちの要望に合わせて魅力的なプランを組んでくれました。

ナイバシャ湖

最初に宿泊したのはシンバロッジ。朝起きると部屋の窓からウォーターバックやシマウマが見え、至近距離での野生動物との遭遇に、前日までの移動の疲れも一気に吹き飛びました。
朝食を終えるとボートサファリへ。ボートのエンジン音とともにワクワク感も高まり、いざ出発!!向こう岸が見えず、海のような水面をしばらく進むとウやペリカンが集まっている様子が見えました。ボートの船長さんは鳥の説明をしながらも一生懸命カバを探してくれ、2~3のカバファミリーを見ることができました。時折水面から目や鼻を出している姿は何とも愛らしく、さらに岸辺に目を向けると3頭のキリンを発見。一度に野生のカバとキリンが見られるなんて「ついにアフリカに来たんだなぁ」とここで実感しました。

ナクル湖

今回の旅の目的の1つ、サイに出会えるかもしれないと聞いて、とても楽しみにしていました。ドライブをしているとサファリカーが集まっているポイントがあり、期待しながら向かうと、そこには5頭のサイがいました。こんなに間近で見られるなんて夢のようで、自分たちの車の前を横切ったときには近すぎて少し怖いくらいでした。大迫力に圧倒されながら、自分の目でずっと見ていたい気持ちとカメラに収めたい気持ちで忙しく、あっという間の時間でした。サイに別れを告げた後、湖のほとりまで進むと、フラミンゴの群れがいました。ここでは車から降りて歩くことができ、車中からの観察がメインの旅の中で、貴重な時間でした。



マサイ・マラ

ナクル湖からマサイ・マラまでは7時間程かけての移動。道路は陥没している所も多く、なかなか険しい道のりではあったものの、街の景色や人々を眺めながらのドライブは見るものすべてが新鮮で面白かったです。子供たちは車を見かけると、皆手を振ってくれるのが印象的でした。
マサイ・マラ国立保護区に入ると、すぐにライオンのペアに遭遇。ドライバーさん曰くハネムーンライオンだそうで、私たちの車のすぐ脇を通り、しっかりとこちらを見据えながら草の中に消えていきました。あまりに急な出来事でカメラの準備もできないままでした。これを皮切りに見たかった動物たちが次々と現れ、マサイ・マラに入って初日でビックファイブすべてを見ることができてしまいました。特にゾウ、バッファロー、ライオンは2日目以降も頻繁に見られました。他にも巣穴から出てくるハイエナの子どもが可愛くてたまらなかったこと、見渡す限り一面に広がるシマウマの列に驚いたこと、ハエを追い払うガゼルの尾の動きが振り子のように規則正しかったこと等、印象に残るシーンはたくさんあります。生き生きとしている動物たちの姿や鳴き声、においのほか、サバンナで所々に転がる草食動物の頭骨やマラ川を渡った際の横たわる多数のヌーを目にして、自然界のリアルな世界を垣間見ることができ、大変貴重な経験でした。普段動物園でしか見ることのできない異なった種の動物たちが、お互い干渉することなく、同じ空間にいることがなんだか不思議でした。たくさんの動物を見つけてくれたドライバーのジョンさんには感謝しています。










キリマ・キャンプ

今回の旅での宿泊場所は4か所。どこも良かったのですが、マサイ・マラで最後に宿泊したキリマ・キャンプは、丘の上に位置しており、ロッジやレストランからの眺望が素晴らしかったです。ここにはマサイのガイドさんがいて、一緒にネイチャーウォークに行ってくれます。マサイの方々が使う薬草やアリ塚、大きなキノコ等を見つけながら歩くのは童心に戻ったようで、楽しい時間でした。歩いている途中にもシマウマやイボイノシシと遭遇し、緊張感が漂う場面もありましたが、それだけ動物との距離が近かったです。食事も大変美味しく、夕食時にはハネムーン祝いとして特別にスタッフの方々がケニア風の歌とケーキでお祝いをしてくれて思い出に残る旅となりました。

さいごに

お天気にも恵まれ、雨季でしたが、雨は少しパラつく程度でサファリドライブに支障はありませんでした。行く前に多少の不安はありましたが、何も問題なく旅を終えることができました。想像以上にたくさんの種類の動物たちが間近で見られて、本当に行って良かったです。色々とお世話になり、ありがとうございました。
◆アフリカでハネムーン&ウェディング特集ページ

2019.6.14発 ケニア・サファリ・ハイライト 10日間

先日6月14日発のケニア・サファリ・ハイライトの添乗に行かせていただきました!こちらは道祖神でも一番人気の王道ツアーとあって、景観の異なる3か所の国立公園・保護区を巡るバランスの取れた内容となりました。
最初の目的地、アンボセリ国立公園へ!ここは象とキリマンジャロが有名な公園ということで、山を背に歩く象の群れを見れるのが魅力の1つ。大家族や赤ちゃん、大きな雄のはぐれ象など、様々なタイプの象に出会えました。もちろん他の動物も。緑が多くてなんだかみんなリラックスしている様子でした。

アンボセリの象徴、キリマンジャロと象!
アンボセリの象徴、キリマンジャロと象!
足がおぼつかない赤ちゃん象とそれを見守るお母さん。
足がおぼつかない赤ちゃん象とそれを見守るお母さん。
こんな近くに!大迫力でドキドキしてしまいます。
ドライバーいわく「Hipo with lunch box.」だそうです。
ドライバーいわく「Hipo with lunch box.」だそうです。
いつも2羽でいるカンムリヅル。群れを見ると家族ぐるみの付き合いもあるのかも?
いつも2羽でいるカンムリヅル。群れを見ると家族ぐるみの付き合いもあるのかも?
公園の外ではゲレヌクも。キリンのように長い首を持った美しいレイヨウ類です。
公園の外ではゲレヌクも。キリンのように長い首を持った美しいレイヨウ類です。

アンボセリではマサイ村訪問のオプションがあります。ダンスや火おこし、お家訪問等。けっこう気合を入れて歌や踊りを披露してくれました。

マサイの戦士と言ったらマサイジャンプ!
マサイの戦士と言ったらマサイジャンプ!
ビーズの装飾品がとてもステキです。
ビーズの装飾品がとてもステキです。

アンボセリを後にして、お次はナクル湖。アンボセリとは違って緑が生い茂っていて、雰囲気がガラッと変わるのがとても新鮮!ここは絶滅危惧種のサイが見られる貴重な公園です。シロサイ・ロスチャイルドキリン・フラミンゴ等、ここならではの動物を見ることができました。

シロサイのカップル、仲睦まじく草をむしゃむしゃ。
シロサイのカップル、仲睦まじく草をむしゃむしゃ。
昔より減ってしまったフラミンゴですが、池のほとりに降りて運が良ければ近くで見れます。
昔より減ってしまったフラミンゴですが、池のほとりに降りて運が良ければ近くで見れます。
ロスチャイルドキリン、靴下みたいにひざ下が白いのが特徴です。
ロスチャイルドキリン、靴下みたいにひざ下が白いのが特徴です。
いつもすぐに行ってしまうジャッカルが珍しくカメラ目線!
いつもすぐに行ってしまうジャッカルが珍しくカメラ目線!

最後は待ってました、ザ・ライオンキングの世界・マサイ・マラ!
7~9月はヌーの大群がタンザニアからマサイ・マラへ移動し、あの有名な川渡が見れるシーズンになります。今年は少し早めに移動が始まっているようで、ヌーの大群が1列になってタンザニアから走ってくる様子にびっくり!川渡は見れませんでしたが、大移動を見て自然のサイクルを体感しました。マラ川ではヌーは見当たりませんでしたが、強烈なにおいとハゲワシの群れがお出迎え。恐らく川を渡ろうとして命を落としたヌーが沢山いたのでしょう。

タンザニアから走ってくるヌーの列。10分くらいずっと途切れませんでした。
タンザニアから走ってくるヌーの列。10分くらいずっと途切れませんでした。
沢山のハゲワシ、ハゲコウが骨をついばんでいました。
沢山のハゲワシ、ハゲコウが骨をついばんでいました。

そして今回はビッグキャットに恵まれ、ライオン、チーター、ヒョウをばっちり見ることが出来ました。

ハネムーン中のライオンカップル。こちらはかなりデレデレな雰囲気。
ハネムーン中のライオンカップル。こちらはかなりデレデレな雰囲気。
別のカップルは見つめあって良い雰囲気。
別のカップルは見つめあって良い雰囲気。
赤ちゃん連れのメスライオンも!
赤ちゃん連れのメスライオンも!
可愛らしい子ライオンに皆さんメロメロでした。
可愛らしい子ライオンに皆さんメロメロでした。
マサイ・マラで有名なチーター5兄弟も!揃って立ち上がった瞬間はとってもカッコいい!(1頭は寝てましたが。。)
マサイ・マラで有名なチーター5兄弟も!揃って立ち上がった瞬間はとってもカッコいい!(1頭は寝てましたが。。)
赤ちゃんチーター。赤ちゃんは少し足を引きずっていて、ちゃんと生き延びられるか心配です…。
赤ちゃんチーター。赤ちゃんは少し足を引きずっていて、ちゃんと生き延びられるか心配です…。

そしてラッキーなことになかなかお目にかかれないヒョウも!ドライバーが上手に車を動かしてくれたおかげで、とても良い場所でじっくり観察することができました。

鋭い目つきがカッコいい!
鋭い目つきがカッコいい!

ビッグ5も無事達成して、お客様も大満足なツアーになりました。
これからタンザニアからヌーが押し寄せて、どんどん良い時期になっていくケニア!『ケニア・サファリ・ハイライト 10日間』、夏もまだまだ募集中です!
■ケニア・サファリ・ハイライト 10日間
お客様の保谷様よりいくつかお写真お借りしました、ありがとうございました。

ハネムーン・レポート『エジプト&ケニア 9日間』

2019年6月5日出発の手配旅行でエジプトとケニアに行かれた、義澤様ご夫妻からのレポートです。

結婚前から「アフリカでサファリをしてみたい!」と思っていた私たち夫婦。迷うことなく新婚旅行はアフリカに決まりました。せっかくアフリカに行くのなら・・・と、エジプトでピラミッドも見ることに。あとは、旅行会社をどうするか。と、旅行会社を選んでいるとき、道祖神さんからいただいた資料の中にあった40周年のスタッフの方々のアフリカへの思いの詰まったコメントが目に留まり、「みんなホントにアフリカがすきなんだな」とその思いに心を奪われ道祖神さんにお願いをすることを決めました。結果、道祖神さんにお願いをして本当によかったです!担当してくださった羽鳥さんにはメールでのやり取りで、気になったことや疑問点などすべて丁寧に返信いただき、初めてのアフリカ旅行へ安心して出発できました。

1日目はドバイ経由で、エジプトへ

エジプトに着いて一番感じたことは「暑い!」とにかく暑かった。空港でガイドの、モーさんと合流。とっても気さくな方で移動中、冗談を交えてエジプトの歴史などをお話ししてくれました。道路を走っていて、突然見えてきた大きなピラミッドに「え?あれピラミッドじゃない!?」「こんな街中にあるのか~」と、びっくり初めて生で目にするピラミッドは大きくて、とにかく感動しました。ピラミッドの中も見ることができて大満足。そして、憧れだったラクダにも乗りました!想像していたよりも背が高かくて、びっくりしましたが写真も撮れていい思い出になりました。ピラミッド観光を終えて、ホテルへ。ピラミッドビューの部屋はもう、本当に素敵でした!!



2日目は、飛行機に乗りルクソールへ

たくさんの遺跡を見て回りましたが想像以上の素晴らしさに、感激しました。本当に、ルクソールまで訪れてよかった。シーズンオフという事もあり、ゆっくりと落ち着いて遺跡を見て回ることができたのもよかったです。



3日目は、エジプト最終日

初めにエジプト考古学博物館へ行きました。たくさんのミイラや、展示物が見れて面白かったです。昼食は地元のシシカバブのお店へ!エジプトの食事は毎回とってもボリューミーでおいしくって大満足!最後は、ハーンハリーリ市場へ、事前にモーさんから「半額以上に値切るように」とアドバイスをもらい、いざショッピング!人懐っこい人が多く、ドキドキした値段交渉も楽しみながら買い物することができました!大満足のエジプト旅でした。

カイロからナイロビへ!

4日目、ナイロビに到着

ガイドのピーターさんと初めまして。サファリと言えば!と、どうしても乗りたかったかっこいいランクルにテンションが上がりました。ナクル湖に向かう途中、道路端にキリンやシマウマがいる状況に「ケニアにきたな~」と実感しました。ナクル湖では、初のサファリを満喫!シロサイにもあえて大満足でした。


5日目、ランチボックスをもってマサイ・マラ国立保護区へ!

道のりは長かったですが、マサイ・マラの広大な地平線を目にしたときは何とも言えない感動が込み上げました。マサイ・マラでは、念願のリトルガバナーズに3泊!!朝食中にイボイノシシに遭遇したり、テントの目の前の湿地帯に住むカバが見えたり、夜中には、草を食べにテントの真横に大きなカバがやってきたりと貴重な体験ができました。
3日間のサファリでは、マサイ村にお邪魔したり、バルーンサファリにも参加。素晴らしい経験になりました。バルーンは値段も張るので参加を迷いましたが、参加してよかったです。
ドライバーのピーターさんのおかげでBIG5もすべて制覇して、チーターやヌーの群れにも会えて、本当に充実した毎日でした。













宿泊した先々でハネムーンをお祝いしてもらえて嬉しかったです。一生の思い出に残るハネムーンになりました。
◆アフリカでハネムーン&ウェディング特集ページ

アフリカカルチャー講座「旅するアーティストSUGEE(スギ)さんの南アフリカの不思議な植物講座」

6月15日(土)世界中を旅して各地のシャーマンと交流し、そこでの植物と人との共生の姿を学んだアーティストSUGEE(スギ)さんによる南アフリカの植物講座が開催されました。
群馬県館林市の温室にて約3000個以上もの多肉植物を育てられており、当日は、メセン・リトープス、ハオルシア、パキポディウムなど5種類程度の多肉植物をお持ちいただき、旅の話も交えながら、直接、見て触れて植物の不思議や育て方についてざっくばらんにお話しをしてくださいました。
地球上の植物の約20%がこの地に自生すると言われる南アフリカは、植物の宝庫。一度食べると3日間はお腹が空かないといわれることから、南アフリカ、サン族が狩りを始める成人男性のイニシエーション(通過儀礼)に使うホーディア。アーティストでもあるスギさんの曲にも使われている、南アフリカにいるマタラという民族がとても大切にしている雨期を知らせる鳥(Lightning Birdシュモクドリ)のお話など、南アフリカの人々にとって、植物・動物は、太古から実によく共生し、暮らしの一部であったことが分かりました。質疑応答では、実際に、生歌も披露していただき、嬉しいサプライズも。

多肉植物
多肉植物

砂漠地帯ナミビアで自生する、ぷっくりとした見た目が愛らしいリトープスは、参加者の中でも非常に人気で、不思議と見飽きない知的好奇心を満たしてくれる植物はほかにはないのではないかというほど、多肉植物の奥深い魅力は尽きることがありません。
紹介しきれなかった植物ばかりでしたので、館林の温室訪問ツアーや、南アフリカ多肉植物ツアーなど、今後もスギさんとコラボレーションをしていけたらと考えております。
■SUGUEE(ミュージシャン・アーティスト)
Facebook: https://m.facebook.com/SUGEE.official/
WEB: https://www.shamansugee.com/

2019.2.15発 インド洋・スワヒリ・コースト航海~ダウ船で巡る島旅15日間~ 後編

さて、ケニア・ラム島からタンザニア・ザンジバル島までのスワヒリ海岸の航海の後半。前半のケニア部分では、海岸沿いの漁村や港町に停泊を繰り返しながら南下してきたのですが、ケニアを出国してからは海を横切り、タンザニアの島嶼部へと向かいます。まず目指すは北ペンバ島。今回のルートで一番の難所です。いよいよ島から島へのダウ船航海も本格的になってきました。

天気は快晴。季節風の向きも良し。大海原を進みます。
天気は快晴。季節風の向きも良し。大海原を進みます。
ずいぶん快調に進んできましたが、クルーの1人が指をさした方向、前方に巨大な雲が見えてきました。
ずいぶん快調に進んできましたが、クルーの1人が指をさした方向、前方に巨大な雲が見えてきました。
雲がすごいスピードで向かってきます。あっという間に眼前に迫ってきました。
雲がすごいスピードで向かってきます。あっという間に眼前に迫ってきました。
皆が急に慌てだしました。急いで帆をたたみます。
皆が急に慌てだしました。急いで帆をたたみます。
いつの間にやら雨風まで激しくなってきました。もう避けられないと判断し、錨を海に沈めてやり過ごします。
いつの間にやら雨風まで激しくなってきました。もう避けられないと判断し、錨を海に沈めてやり過ごします。
普段はのんびり陽気な船員たちもテキパキと働きます。
普段はのんびり陽気な船員たちもテキパキと働きます。
この時ばかりは自ら舵を取るアリ船長。
この時ばかりは自ら舵を取るアリ船長。
船の中央にすべての荷物とスタッフを集め、激しく吹き付けるスコールをやり過ごします。
船の中央にすべての荷物とスタッフを集め、激しく吹き付けるスコールをやり過ごします。
ようやく雲が過ぎ去って行ってくれました。錨を引き上げて、ホッと一息。再び船を出します。
ようやく雲が過ぎ去って行ってくれました。錨を引き上げて、ホッと一息。再び船を出します。
嵐が過ぎ去った後は再び快晴。ペンバ・ブルーとも呼ばれる美しい海です。
嵐が過ぎ去った後は再び快晴。ペンバ・ブルーとも呼ばれる美しい海です。
ようやく目的地のペンバ島が見えてきました。
ようやく目的地のペンバ島が見えてきました。
島に上陸し、タンザニアの入国手続き。小さなプレハブ小屋が国境でした。
島に上陸し、タンザニアの入国手続き。小さなプレハブ小屋が国境でした。
この日は1日激しく振り回されたので、ダウ船も港に仕舞い込み、一晩かけてメンテナンス。よくぞ持ちこたえてくれました
この日は1日激しく振り回されたので、ダウ船も港に仕舞い込み、一晩かけてメンテナンス。よくぞ持ちこたえてくれました
ペンバ島の最北端ヴマ・ウィンビ海岸は透き通るように美しく、そのわりに観光客の少ない静かなビーチが広がります。お勧めです!
ペンバ島の最北端ヴマ・ウィンビ海岸は透き通るように美しく、そのわりに観光客の少ない静かなビーチが広がります。お勧めです!

ウングジャ島(ザンジバル本島)の北にあるペンバ島は、かつてクローブの一大生産地として栄えた島です。島の人々のルーツはシラジと呼ばれる人々で、太鼓のペルシアのシーラーズに出自を持つ人々の血をひくとされていいます。このシラジの人々と、大陸に出自を持つアフリカ系の人々、スルタン統治時代のオマーン人をはじめとする中東系の入植者の子孫、様々な人々の交流と文化が積み重なって生まれた『スワヒリの世界』に満ち溢れた、のどかな島です。何よりもペンバ・ブルーの海は絶品の美しさを誇ります。

かつてクローブの名産地として栄えた島です。市場にも香辛料がいっぱい。
かつてクローブの名産地として栄えた島です。市場にも香辛料がいっぱい。
ここでも山ほどマンゴーを買い込みます。毎朝のお楽しみです。
ここでも山ほどマンゴーを買い込みます。毎朝のお楽しみです。
アフリカ料理のお供に欠かせないのはピリピリ(唐辛子)!!
アフリカ料理のお供に欠かせないのはピリピリ(唐辛子)!!
「ダラダラ」と呼ばれる乗り合いバス、いや乗り合いトラックです。島の公共交通機関です。
「ダラダラ」と呼ばれる乗り合いバス、いや乗り合いトラックです。島の公共交通機関です。
さてさて、翌日も航海は続きます。アリ船長自らエビの殻向き。
さてさて、翌日も航海は続きます。アリ船長自らエビの殻向き。
「ELSA BELLAH(イザベラ)号」のネームプレート。船の魂です。
「ELSA BELLAH(イザベラ)号」のネームプレート。船の魂です。
しかし、料理中はまな板に早変わり!
しかし、料理中はまな板に早変わり!
エビと豆のスワヒリ風カレー。船の上だろうと料理の味付けにうるさい男たち。
エビと豆のスワヒリ風カレー。船の上だろうと料理の味付けにうるさい男たち。
昼飯時は船上のお楽しみタイム。
昼飯時は船上のお楽しみタイム。
食事が終わると毎回泥のように眠る。
食事が終わると毎回泥のように眠る。
ペンバ島の南部ムコアニへ到着。いよいよ旅も終盤です。
ペンバ島の南部ムコアニへ到着。いよいよ旅も終盤です。
ペンバ島の地図。島の周囲に点在する小さな無人島の数々も興味深いです。
ペンバ島の地図。島の周囲に点在する小さな無人島の数々も興味深いです。

『スワヒリ』という単語には、「海岸、岸辺」などの意味があります。
ソマリア南部からケニア、タンザニア、モザンビーク北部までのアフリカ大陸東部の海岸の事を指しています。このアフリカ大陸の東海岸は、アラブとアフリカが複雑に融合した、世界史的に見てもとても独特な文化が発展してきた土地でもあります。この土着文化と外来文化の交差点の末に生まれたのが『スワヒリ世界』。ケニア・タンザニアを含めた東アフリカは人類発祥の地といわれていますが、文字に書かれた歴史上に登場するのは、紀元1世紀頃に書かれた「エリュトラー海案内記」で、東アフリカ海岸はアザニア(Azania)として触れられています。季節風(モンスーン)を利用してアラブ、ペルシャ等から、商人がダウ船を利用した貿易によってこのアフリカ東海岸を訪れ、ザンジバルやキルワなどの都市国家を築きました。後にオマーンのブー・サイード王家が王宮をザンジバルのストーンタウンに移し、貿易を直接管理し、このスワヒリ海岸一帯を支配下に治めます。
1964年に大陸側のタンガニーカとザンジバルが連合国家としてタンザニアになったわけですが、それまでは内陸のアフリカがザンジバルにとって「外国」でした。今回の旅路のゴールにふさわしい、『スワヒリ世界』の真髄ともいえるのが、最後に向かうザンジバル・ウングジャ島です。

いよいよ最終日。一般的に「ザンジバル島」と呼ばれる本島。ウングジャ島への旅路です。島から島への間にも小さな島が点在します。
いよいよ最終日。一般的に「ザンジバル島」と呼ばれる本島。ウングジャ島への旅路です。島から島への間にも小さな島が点在します。
途中、航海士の1人が海鳥が群がっている漁場(フィッシュレーン)を発見。船を走らせ、見事に大物をキャッチ!
途中、航海士の1人が海鳥が群がっている漁場(フィッシュレーン)を発見。船を走らせ、見事に大物をキャッチ!
旅の最終日に、今回一番の大物を釣り上げました。アッラーに感謝です。
旅の最終日に、今回一番の大物を釣り上げました。アッラーに感謝です。
ウングジャ島に到達する前に、近くの小島でひと休み。
ウングジャ島に到達する前に、近くの小島でひと休み。
ご参加者が休んでいる間に、さっき釣り上げたばかりの獲物をせっせと料理です。
ご参加者が休んでいる間に、さっき釣り上げたばかりの獲物をせっせと料理です。
その間、皆さんはひと泳ぎしてリフレッシュ。
その間、皆さんはひと泳ぎしてリフレッシュ。
ようやくウングジャ島の最北端、ヌングウィのビーチが見えてきました。ゴール!感無量です。
ようやくウングジャ島の最北端、ヌングウィのビーチが見えてきました。ゴール!感無量です。
ビーチに近づくと一大リゾートが見えてきました。
ビーチに近づくと一大リゾートが見えてきました。
なんとダウ船をビーチに突っ込ませて上陸。今までの航海と、リゾートのギャップに少々戸惑います。
なんとダウ船をビーチに突っ込ませて上陸。今までの航海と、リゾートのギャップに少々戸惑います。
ヌングウィ・ビーチは一流のダイビングスポットとしても知られます。
ヌングウィ・ビーチは一流のダイビングスポットとしても知られます。
夜になり、われらが「ELSA BELLAH(イザベラ)号」とクルーたちに最後の別れを伝えに行きました。
夜になり、われらが「ELSA BELLAH(イザベラ)号」とクルーたちに最後の別れを伝えに行きました。
本日釣り上げた大物を炭火でじっくりと焼き上げます。
本日釣り上げた大物を炭火でじっくりと焼き上げます。
みんな長旅ありがとう!お疲れさまでした!!
みんな長旅ありがとう!お疲れさまでした!!

ヌングウィ・ビーチでのんびりした後は、最終目的地、ウングジャ島の中心ストーンタウンへと向かいます。古いアラブ風の石造りの家が迷路のように建ち並ぶ旧市街は「ストーンタウン」(2000年世界遺産登録)とよばれ、白い壁に真鍮製の飾りびょうや精巧な彫刻を施された扉が500以上も残り、今も街の人々の普段の生活の場として存在しています。スルタンが使用していた宮殿やかつてポルトガルの侵攻に立ち向かったオールド砦など、見所も多い場所です。ですが最大の魅力は、食事や建築、音楽、人々の佇まい、日常の暮らしの細部に至るまですべてが『スワヒリ世界』そのものという事です。ちょっとした街角を曲がった時の景色や、ふと立ち寄った食堂で食べるビリヤ二、垣間見える人々の日常生活、全てにこの島の2000年の歴史が凝縮されています。

迷路のようなストーンタウン。迷いながら歩くのが楽しいです。
迷路のようなストーンタウン。迷いながら歩くのが楽しいです。
迷路のような小路もバイクが走り回っているのでご注意を!
迷路のような小路もバイクが走り回っているのでご注意を!
ザンジバル式のスワヒリ・ドア。ラム島で見たものとは様式が異なります。
ザンジバル式のスワヒリ・ドア。ラム島で見たものとは様式が異なります。
ストーンタウンの夜のお楽しみと言えば、フォロダニ市場での魚介類。所狭しと屋台が並びます。
ストーンタウンの夜のお楽しみと言えば、フォロダニ市場での魚介類。所狭しと屋台が並びます。
カフェではタアラブ音楽。アラブの音楽とアフリカの音楽が混ざり合い溶け合った、スワヒリ文化の最大の見どころの一つと言えます。
カフェではタアラブ音楽。アラブの音楽とアフリカの音楽が混ざり合い溶け合った、スワヒリ文化の最大の見どころの一つと言えます。
立派なザンジバル式ドア。争いが起きた時の備えに、外側へ向かって突起状の装飾が施されているのが特徴です。
立派なザンジバル式ドア。争いが起きた時の備えに、外側へ向かって突起状の装飾が施されているのが特徴です。
ストーンタウンのほぼ中心に建設されたカテドラル。奴隷の売買を行う市場として使われていました。
ストーンタウンのほぼ中心に建設されたカテドラル。奴隷の売買を行う市場として使われていました。
ストーンタウンに来たならここは外せません。ローカル食堂ながら外国人にも絶大な人気を誇る名店「PASSING SHOW」です。
ストーンタウンに来たならここは外せません。ローカル食堂ながら外国人にも絶大な人気を誇る名店「PASSING SHOW」です。
この店のビリヤ二は本当に絶品!是非、ストーンタウン訪問の際はご賞味ください。
この店のビリヤ二は本当に絶品!是非、ストーンタウン訪問の際はご賞味ください。

ラクダを「砂漠の船」と呼ぶのに対しダウ船は「海のラクダ」と呼ばれています。紀元1世紀頃のギリシア文献『エリュトゥラー海案内記』にはすでにその名が登場し、アラビア語で「船」そのものを意味しています。2000年の間、この『ダウ船』こそが、インド洋世界の交易、文化交流を担ってきました。季節風(モンスーン)を利用し、香辛料、木材、象牙、金、穀物、奴隷などをアラブやインドへ、代わりに綿製品や茶、銅製品などをアフリカへと持ち込みました。
今回利用した『ELSA BELLAH(イザベラ)号』は、ダウの中でも伝統的にラム島で伝えられていた製法の『ラム・スタイル』。船尾ですっぱりと切れ落ちているのが特徴で、近海航海用で「ジャハージ」といわれる中型のものです。遠い所ではモルジブや、インド南西岸まで航海するものもあるそうなので、いつかは…と夢が広がります。
陽気なラム島の船乗り連中と一緒に作り上げた、スワヒリの海の船旅。また来年の冬に季節風『カシカジ』の吹く季節に予定しています。是非、スワヒリの海の旅を体感してみてください。

古来より変わらない木造帆船でのクルーズ。快適かどうかは人によりますが、ロマン溢れる極上の時間を過ごして頂けます。
古来より変わらない木造帆船でのクルーズ。快適かどうかは人によりますが、ロマン溢れる極上の時間を過ごして頂けます。

■インド洋・スワヒリ・コースト航海~ダウ船で巡る島旅~ 14日間
2020年2月7日(金)出発 748,000円
■レポート前編はこちら
生野