2019.2.8発 チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間

2018-2019シーズンから久々に復活した、「チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間」、スペシャル版としてチュニス近郊の観光も加えた、2月8日出発のツアーに同行させていただきました。チュニジアといえば『アラブの春』の口火を切ったジャスミン革命、そしてバルドー博物館のテロ事件等、国内の治安状況が不安定な時期が続いていましたが、2017年末にそろそろ落ち着いてきた、という現地からの情報を得て、やっと今期復活させることができた、道祖神らしい内容のツアーです。

「砂漠の船」とも呼ばれるラクダ、この不思議な家畜とともに砂漠を歩きます
「砂漠の船」とも呼ばれるラクダ、この不思議な家畜とともに砂漠を歩きます
歩くペースは早め、最初は先行するのですが、すぐにラクダに置いて行かれます
歩くペースは早め、最初は先行するのですが、すぐにラクダに置いて行かれます
午前中に1日の行程の3分の2を歩いてランチ休憩
午前中に1日の行程の3分の2を歩いてランチ休憩
ランチはサラダ&パン。見た目は普通ですが、抜群に美味しく、大好評でした
ランチはサラダ&パン。見た目は普通ですが、抜群に美味しく、大好評でした

内容は至ってシンプル。首都チュニスから、ホメロスの『オデュッセイア』にロートファゴイ(ハス食い人)の島として登場するジェルバ島まで空路で移動し、そこからさらに陸路でチュニジア南部の砂漠観光の拠点の一つドゥーズまで移動、このドゥーズからグラン・エルグ・オリエンタル(東方大砂丘群)の砂漠約100kmを、もう一方の砂漠観光の拠点クサール・ギレンまで、かつてのキャラバンのようにラクダとともに歩き、同じルートでジェルバ島、チュニスと帰路に就く、というもの。

人とともにラクダも休憩をとります
人とともにラクダも休憩をとります
夕方早くキャンプ地に到着、テント設営
夕方早くキャンプ地に到着、テント設営
テントはワンタッチ式、撤収にコツが要りますが扱いは簡単です
テントはワンタッチ式、撤収にコツが要りますが扱いは簡単です

「砂漠を何日間もラクダと歩いて、何が面白いんですか?」と、ネガティブ寄りの質問をいただくこともありますが、実は添乗員として同行した私にもよくわかりません。ただ、旅を終えて帰ってくると、「ああ、面白い旅だったな・・・」とジワーっと実感がわくという、不思議なツアーです。ご参加された皆様も同様にお感じになられたようでした。砂漠とはいえ2月のチュニジアは夕方から朝にかけてかなり冷え込み、日中も気温はさほど上がらず、といっても日差しは強烈で、日焼け止めを塗らないとひどく日に焼けます。砂地は足をとられて歩きにくく、砂が入らないように対策していても、細かい砂が靴の中に入り込み、歩きづらさを倍増させます。それでも、1頭が200kgを超える荷物を背に載せ、文句(を言っている)とも受け取れる鳴き声を上げつつ黙々と歩く砂漠の船ラクダの後をついて一歩一歩、歩みを進めていくと、頭が空っぽになって、青い空と褐色の砂漠と少しだけの緑が目の前に広がり、感じるのは吹き抜けていく風だけ、という何とも言えないシンプルな世界に没頭できます。

ベドウィンパンの調理中
ベドウィンパンの調理中
こねたパンを熱した砂の上に広げます
こねたパンを熱した砂の上に広げます
そして、炭をかぶせて待つこと15分で完成
そして、炭をかぶせて待つこと15分で完成
ラクダとともに眺めるサンセット
ラクダとともに眺めるサンセット
砂漠でこれほど絵になる動物は他にはいません
砂漠でこれほど絵になる動物は他にはいません

1日の行程を終え、テントを張り、ラクダ使い達におこしてもらった火を囲んでシンプルな食事をいただき、温かいお茶をすすった後は、砂漠の男たちの歌声と太鼓の音が鳴り響く、静かな砂漠。見上げれば満天の星。こういうとひどくロマンチックですが、実際そこまで素敵で、格好いいものでもなく、汗まみれ砂まみれ、疲れてくたくたになってぐっすり眠る、という毎日なのですが、砂漠トレッキング最終日に眼前にオアシスと砂丘の風景が広がるさまを見た時の達成感は、この100km歩き通した人でなければ分からないと思います。

草のまばらに生えたエリアの他、もちろん砂丘地帯もあります
草のまばらに生えたエリアの他、もちろん砂丘地帯もあります
砂丘地帯を歩くのはしんどいですが、テンションは上がります
砂丘地帯を歩くのはしんどいですが、テンションは上がります
空の蒼と砂のベージュだけの世界
空の蒼と砂のベージュだけの世界
ゴールが近づいてくると、砂漠の一軒家ならぬ、カフェにも出会います
ゴールが近づいてくると、砂漠の一軒家ならぬ、カフェにも出会います
ローマ時代の遺跡が残る、クサール・ギレンが砂漠旅のゴール
ローマ時代の遺跡が残る、クサール・ギレンが砂漠旅のゴール

最終日に復路のジェルバ島からチュニスへの国内線フライトがキャンセルとなり、南部から首都への長い陸路での移動に急遽差し替え、というアクシデントが発生。特別版ツアーたる所以だった、シディ・ブ・サイドとカルタゴの観光は、簡単に車窓から済ませることになってしまいましたが、思いがけず南部の海・山岳風景から中部の豊かな穀倉地帯を経て、人口密集地の首都チュニスへという、小さい国ながらもはっきりわかる自然環境と人々の暮らしの変化も見ることができました。
2019-2020シーズンも引き続き企画しますので、ちょっと変わった砂漠のツアーに参加してみたい、登山は苦手だけど達成感を味わえるツアーに参加してみたい、そんな方にお勧めのこのツアー。ぜひ参加をご検討ください!
◆チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間
羽鳥

『アメリカーナ』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著 / くぼたのぞみ=訳 / 河出書房新社

仕事柄、アフリカ関連の書籍を読む機会が多くあります。ほとんどは、年代を問わず旅行記、現地のルポタージュものが多く、やっぱりアフリカの現状のハードさに焦点を当てたようなものを手に取ってしまう事が多いのですが、この本は『小説』、しかも『恋愛小説』です。
主人公は、ナイジェリア人の女性イファメル。彼女がディアスポラ(=移民)として、ナイジェリアからアメリカに移り住み10数年、いつものように自分の縮れたアフリカンヘアーを結いに、隣町までセネガル人の女性が経営するサロンに行くところから物語は始まります。
『アメリカーナ』という言葉は、レゴス(ナイジェリアの経済首都)の街に暮らすアメリカ帰りのナイジェリア人の事を『アメリカかぶれ』の意味を含めてこう呼ぶそうです。
やたらとアメリカ的な英語表現を使ったり、レゴスのレストランで、いちいちポテトが有機栽培のものかどうか確認したり、細かい描写にニヤリとします。
全体の物語構成はいたってシンプル。イファメルがアメリカで『アフリカ人』として過ごした日々、そしてナイジェリアに戻り、かつての恋人と再会する、随分王道なラブストーリーですが、とにかく面白い。現代に生きる自分たちと同世代のナイジェリアの人達の欧米での暮らし、その中で当たり前のように生活し、当たり前のように恋愛し、日々を生きる中で否応なく意識させられる『人種』の問題。アメリカで生きる中で、主人公イファメルはこの『人種』に関して『人種の歯、あるいは非アメリカ黒人によるアメリカ黒人についてのさまざまな考察』と題したブログを書き、注目されていきます。
イファメルはアメリカの抱える『人種』の問題に対して、批判的な目を向けるのではなく、ちょっと毒を含んだ『考察』を綴ります。
またかつての恋人オビンゼは、同じようにイギリスで移民として暮らし、こちらはこちらではっきりと『敵意』に満ちた差別に直面し苦悩します。
こう書くと、センシティブな問題なだけに構えてしまいそうですが、この本の魅力は、あえて『』付きで言わせてもらいますが、『アフリカ人』である彼・彼女らが、様々な問題を抱えるこの現代社会の中で繰り広げられる圧倒的なラブストーリーにあります。とにかく登場人物の『キャラ立ち』が半端ない。同時代に生きる同世代の彼・彼女らをとにかく応援したくなります。物語の端々に散りばめられたディテール、セリフ回しに、ドキッとしたり共感を感じたり、528ページもある分厚い本ですが夢中で読み進んでしまいます。
読み終えた後、きっと誰かとこの本について語り合いたくなると思います。
私は30代の男性ですが、同年代の女性が読んだらもっと共感するような場面が多いかも。
「ナイジェリアからアメリカへ渡ったイフェメルは、初めて自分が『黒人』なのだと知った。アフリカには『ブラック』は存在しないから。」
「なんでいっつも人種のことを話さなければいけないんですか? われわれはただの人間ってことになれないんですか?」と、白人の恋人が問いかける。
主人公は「それがまさに白人特権階級なのよ、そういえることが。人種があなたにとって現実に存在しないのは、それが障害になったことがないからよ。黒人にとって選択肢はないの」と答える。
「頑張らなくっちゃ。レゴスはみんなが頑張るところなんだから。」
最後まで読んで、この話は著者のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『私小説』ではないのかな、とも思いました。
きっと19歳でアメリカに渡った著者自身の人生が反映されているのだと思います。
著者は10年ほど前に有名になったTEDトークがあります。こちらも併せて視聴すると、よりこの本が楽しめるかもしれません。
【チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ: シングルストーリーの危険性】
https://www.youtube.com/watch?time_continue=997&v=D9Ihs241zeg
https://logmi.jp/business/articles/89836 (←スピーチの日本語訳)
この本については、まだまだ書きたいことがたくさんありますが、長くなりそうなのでこの辺で。
ここ数年読んだアフリカ関連書籍の中で、私の中では圧倒的にNO.1の一冊でした。
是非、おススメです。

by 生野

2019.2.1発 エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間

弊社のツアーの中でも、微調整を加えながら長年実施してきた、エチオピアの北部を陸路で周遊するツアーに同行させていただきました。
エチオピアは、数あるアフリカの中でも有数の観光に適した国の一つで、大自然、歴史的遺産、文化・風習などが各地に多数点在しています。
今回のツアーでは、北部のハイランドエリアを中心に、1000年以上前に建てられた修道院や、700年ほど前に作られた岩窟教会などの歴史遺産に感嘆し、シミエン国立公園を始めとするダイナミックなエチオピアの大自然を満喫、そして熱気あるローカルマーケットや村の訪問などで、彼らの生活スタイルや風習を伺い知ることが出来ました。
日本からは、エチオピア航空で首都アディスアベバへ。

日本とアフリカを結ぶ唯一の直行便エチオピア航空
日本とアフリカを結ぶ唯一の直行便エチオピア航空

到着してから、まずは市内観光。博物館などを訪問してから、まずはエチオピアのコーヒーを飲まないことには始まらないとのことで、日本にも支店のあるトモカコーヒーへ。

日本にも支店のあるトモカコーヒー
日本にも支店のあるトモカコーヒー
地元の人で賑わう老舗のコーヒー屋さんです
地元の人で賑わう老舗のコーヒー屋さんです

翌日から、陸路旅はスタートします。アディスアベバのあるハイランドエリアを進んで行きます。ハイランドから大地溝帯へと続く途中の町コンボルチャ周辺で、まずは、サンバティ(日曜市)とバティ(月陽一)の市場を散策しました。家畜や野菜、果物、日曜雑貨などあらゆるものが売られていて、非常に熱気があります。主に、オロモやアムハラの人達が集まって開かれており、ただ、見るだけでも楽しいです。ストールや布なども売られていて、もちろん購入することも可能です。

荷馬車ならぬマイクロバスで売られ(買われ)ていく子ヤギ
荷馬車ならぬマイクロバスで売られ(買われ)ていく子ヤギ
段々畑などのどかな風景が広がるハイランド
段々畑などのどかな風景が広がるハイランド
大地溝帯が見下ろせるビューポイント
大地溝帯が見下ろせるビューポイント
大地溝帯の中にもたくさんの町があります
大地溝帯の中にもたくさんの町があります
熱気で溢れている家畜市
熱気で溢れている家畜市
ラクダを始めとする家畜の売買が行われています
ラクダを始めとする家畜の売買が行われています
ヤギも牧畜民には欠かせない家畜
ヤギも牧畜民には欠かせない家畜
市場では、様々なものが売られています
市場では、様々なものが売られています
玉ねぎも綺麗に積まれて売られている
玉ねぎも綺麗に積まれて売られている
チックピー(ひよこ豆)は、地元の人達のおやつです
チックピー(ひよこ豆)は、地元の人達のおやつです
ドーナッツも売られています
ドーナッツも売られています
カラフルな衣装が綺麗なオロモの女性
カラフルな衣装が綺麗なオロモの女性
家族のお手伝いをしていたかわいらしい女の子
家族のお手伝いをしていたかわいらしい女の子
日中は日差しが強いので日傘は必須です
日中は日差しが強いので日傘は必須です
年代物のミシンで服を仕立てたり補修するテイラーのおじさん
年代物のミシンで服を仕立てたり補修するテイラーのおじさん

進路は引き続き北に向かい、前半のハイライト、ラリベラへ。この町には、12~13世紀に建造されたとされる岩窟教会群があります。とても700年も昔に作られたとは思えない、精工で荘厳な作りは、エチオピアの歴史とユニークさと深さの一端を垣間見ることが出来た思いでした。

移動の最中に思い付きで立ち寄り。突然の訪問にも快く迎えてくれた村の人達
移動の最中に思い付きで立ち寄り。突然の訪問にも快く迎えてくれた村の人達
やはりおもてなしはコーヒーで
やはりおもてなしはコーヒーで
ホテルの部屋のテラスからは、素晴らしいマウンテンビュー
ホテルの部屋のテラスからは、素晴らしいマウンテンビュー
デザインが可愛いエチオピアのローカルビール
デザインが可愛いエチオピアのローカルビール
雄大な景色に落ちてゆく夕日
雄大な景色に落ちてゆく夕日
岩盤をくり抜いて作られた岩窟教会
岩盤をくり抜いて作られた岩窟教会
教会内部も丁寧にレリーフなどが彫られています
教会内部も丁寧にレリーフなどが彫られています
エチオピア正教独自の楽器を用いたチャンティング
エチオピア正教独自の楽器を用いたチャンティング
教会の前で聖書を読む老人
教会の前で聖書を読む老人
別格の存在感を持つ聖ジョージ教会
別格の存在感を持つ聖ジョージ教会
別格の存在感を持つ聖ジョージ教会(2)
別格の存在感を持つ聖ジョージ教会(2)

エチオピアの歴史的な建造物は、ラリベラだけではありません。メケレの町があるティグレ州には、ラリベラよりも古い修道院が100カ所以上も存在しています。そして、エチオピアの最初の王朝であるアクスム王国(紀元後1~10世紀)の首都であり、エチオピア人の歴史において最も重要な人物であるシヴァの女王ゆかりの地であるアクスムには、たくさんの歴史的価値の高い遺物が残されており、今なお、発掘・研究作業が進められていて、新たな遺物が見つかっています。

メケレ周辺に点在する岩窟教会の一つキリコス教会
メケレ周辺に点在する岩窟教会の一つキリコス教会
岩山の横腹を削って作られたアブラハ・アツヴェハ教会
岩山の横腹を削って作られたアブラハ・アツヴェハ教会
10世紀頃にエチオピアを支配していたとされる女王グディトにより焼かれてしまった教会内部のイコン
10世紀頃にエチオピアを支配していたとされる女王グディトにより焼かれてしまった教会内部のイコン
教会を建立した双子の王様の肖像画
教会を建立した双子の王様の肖像画
諸説があるが、王の墓石とみられているオベリスク
諸説があるが、王の墓石とみられているオベリスク
最も大きなオベリスク(33m)は、倒壊しています
最も大きなオベリスク(33m)は、倒壊しています
皇帝ハイレセラシエが建造した新聖マリア教会
皇帝ハイレセラシエが建造した新聖マリア教会
16世紀に建造された旧マリア教会(女人禁制)
16世紀に建造された旧マリア教会(女人禁制)
教会の鍵守り(キーマン)
教会の鍵守り(キーマン)
エチオピア正教で最も重要なアイテム、モーセの十戒の石板が収められたアーク(聖櫃)が保管されている建物
エチオピア正教で最も重要なアイテム、モーセの十戒の石板が収められたアーク(聖櫃)が保管されている建物
ちょうど結婚式のセレモニーが行われていました
ちょうど結婚式のセレモニーが行われていました
新聖マリア教会の前に立つりっぱなジャカランダの木
新聖マリア教会の前に立つりっぱなジャカランダの木
エチオピアで2番目に古いとされる250年前の聖書
エチオピアで2番目に古いとされる250年前の聖書
肌が黒く描かれたマリア様のイコン
肌が黒く描かれたマリア様のイコン
カレブ王の墳墓内に残された石棺
カレブ王の墳墓内に残された石棺
農作業中に偶然発見されたエザナ王の碑文
農作業中に偶然発見されたエザナ王の碑文
シヴァの女王の宮殿跡。当時は3階建ての建物だったとされている
シヴァの女王の宮殿跡。当時は3階建ての建物だったとされている
教会周辺のバスケット屋さん。ハンドメイドでとてもカラフル。地域によって柄が異なる
教会周辺のバスケット屋さん。ハンドメイドでとてもカラフル。地域によって柄が異なる

歴史的な遺跡群を後にして、ツアーは、「アフリカの屋根」とも呼ばれるシミエン国立公園へ。ここは、エチオピアで最初の国立公園で、切り立った崖と谷で構成される景観が素晴らしく、また固有の生き物や植物も多く生息しています。今回のハイキングでは、この辺りを主な生息域とするエチオピアの固有種、ゲラダヒヒに出会う事が出来ました。

エチオピア北部は、立体感のあるダイナミックな風景が広がっています
エチオピア北部は、立体感のあるダイナミックな風景が広がっています
エチオピア初の国立公園(シミエン国立公園)
エチオピア初の国立公園(シミエン国立公園)
エチオピアの固有種ワリアアイベックスのはく製
エチオピアの固有種ワリアアイベックスのはく製
標高3240mに立地するシミエンロッジ
標高3240mに立地するシミエンロッジ
可愛らしいロッジの室内
可愛らしいロッジの室内
大きな暖炉のあるバーエリア
大きな暖炉のあるバーエリア
標高も高いため、夜は満天の星空が綺麗に見えました
標高も高いため、夜は満天の星空が綺麗に見えました
抜群の景色の中をハイキングします
抜群の景色の中をハイキングします
白い花を咲かせていたワイルドローズ
白い花を咲かせていたワイルドローズ
高山植物も多く見られます
高山植物も多く見られます
愛嬌のある顔をしたゲラダヒヒ(1)
愛嬌のある顔をしたゲラダヒヒ(1)
愛嬌のある顔をしたゲラダヒヒ(2)
愛嬌のある顔をしたゲラダヒヒ(2)
毛づくろいをしているところ
毛づくろいをしているところ
しっかりとしがみつく子猿
しっかりとしがみつく子猿
性格は大人しく驚かせなければかなり近くまで近づくことも出来ます
性格は大人しく驚かせなければかなり近くまで近づくことも出来ます
こちらにお構いなく餌(草)を食べ続けています
こちらにお構いなく餌(草)を食べ続けています
絶景をバックに記念写真
絶景をバックに記念写真

旅はまだまだ続きます。一路ゴンダールへ。17~19世紀にかけて約200年もエチオピア帝国の首都であったこの町には、他の地域にはない古城が見られます。歴代の王が建立した複数のお城は、王朝の衰退期やイタリア統治時代に破壊されてしまった後が残りますが、それでも当時の名残を十二分に感じとることが出来、見応え十分でした。そして、羽のある天使の絵で有名なデブレ・ブレハン・セラシエ教会でも素晴らしいイコンを見学することが出来ました。

一番保存状態の良いファシリダス王の城
一番保存状態の良いファシリダス王の城
イタリアの統治時代に空爆で一部が破壊されてしまったお城
イタリアの統治時代に空爆で一部が破壊されてしまったお城
会議場として使われていたバカファ王の宮殿
会議場として使われていたバカファ王の宮殿
今は絶滅してしまったアビシニアンライオンが飼われていた檻
今は絶滅してしまったアビシニアンライオンが飼われていた檻
当時と同じ材料・製法で建築材(レンガ)を作り修復作業を行っている
当時と同じ材料・製法で建築材(レンガ)を作り修復作業を行っている
皇帝イヤス1世が建立したデブレ・ブレハン・セラシエ教会
皇帝イヤス1世が建立したデブレ・ブレハン・セラシエ教会
羽の生えた天使が描かれた天井
羽の生えた天使が描かれた天井
天井画以外にも見応えのある絵が残されています
天井画以外にも見応えのある絵が残されています
新約聖書のストーリーが描かれているイコン
新約聖書のストーリーが描かれているイコン
ファシリダス帝のプール(沐浴場)。ティムカット祭の時には数万人の人が集まり、夜通し祈り、歌い踊る
ファシリダス帝のプール(沐浴場)。ティムカット祭の時には数万人の人が集まり、夜通し祈り、歌い踊る

ゴンダールを後にして、ナイルの源流の一つ、青ナイルの水源であるタナ湖のある町バハルダルへ。ここでは、ティシサット(青ナイル滝)と湖畔の修道院を訪問しました。

ナイル川の源流の一つ青ナイル川へ
ナイル川の源流の一つ青ナイル川へ
乾季で水量が少ないものの見応えのあるティシサット
乾季で水量が少ないものの見応えのあるティシサット
タナ湖の半島にある修道院へボートでアクセスします
タナ湖の半島にある修道院へボートでアクセスします
タナ湖の湖畔に建つウラ・キダネ・メレ修道院
タナ湖の湖畔に建つウラ・キダネ・メレ修道院
内部には見事な壁画が残っています
内部には見事な壁画が残っています

そして、2週間をかけて陸路で周遊をしてアディスアベバに戻りました。

途中に通過した青ナイル峡谷にかかる橋。日本のODAにより建設
途中に通過した青ナイル峡谷にかかる橋。日本のODAにより建設

エチオピアと言えば、コーヒー発祥の国。どこに行っても淹れたてのコーヒーを楽しむことが出来ます。豆や、焙煎の深み、淹れ方などの違いなどで、味は千差万別。地域によっては好みで塩やバターを入れて飲む地域もあります。ツアーも中盤になると、食後と午後のコーヒータイムは欠かせない時間になりました。

エチオピアコーヒー (1)
エチオピアコーヒー (1)
エチオピアコーヒー (2)
エチオピアコーヒー (2)
エチオピアコーヒー(3)
エチオピアコーヒー(3)
エチオピアコーヒー(4)
エチオピアコーヒー(4)
エチオピアコーヒー(5)
エチオピアコーヒー(5)

陸路旅の楽しみは、予定にない道草です。ふらっと通りすがりの村を訪れたり、面白そうな場所があれば立ち寄ってみたりと、思いがけず面白い出会いがあります。飛行機などで移動する点と点の旅行では見えてこない面白さが、陸路旅の魅力です。旅の速度を落とせば、目に映る風景も格段に変わります。少し「ゆったり」と、そして「たっぷり」と旅をしたい方にお勧めのツアーです。
次回は、9月13日(金)発の設定になります。
10月11日(金)発は、キャンペーン価格となっていますので、この機会に是非ご参加ください。
◆エチオピアの大自然と民俗、世界遺産、ゆったり・たっぷり 15日間

ケニア家族旅行

2018年12月30日出発の手配旅行でケニアに行かれた、K様ご家族からのレポートです。

2018年12月30日、約10年振りにケニア・ナイロビの地に降り立ちました。前回は、ナイロビから、その日のうちにマサイマラまで一気に飛行機で飛びましたが、今回は、「初海外」の中学生と小学生の子供たちに、車窓から、人々の生活ぶりや、街並み、自然、大地溝帯などケニアならではのものを見せよう、ということで、陸路を選択しました。

大地溝帯を望む
大地溝帯を望む

まず向かったのがナイバシャ湖で、宿泊したレイク・ナイバシャ・ソパロッジは、ナイロビからも手軽に行ける上品なリゾート地といったイメージでした。また、スタッフは皆フレンドリーで、食事も美味しく頂きました。その夜は、私たちが宿泊したロッジの目の前で、食事中のカバにも出会うことができました。
ロッジ内にカバが!
ロッジ内にカバが!

翌日は、ロッジの敷地内から出ているボートサファリに行った後、いよいよマサイマラ国立保護区に向けて出発です。
ホコリまみれになりながらの約6時間のドライブを経て、ついにマサイマラに到着です。早速、イボイノシシや、インパラ、バッファロー、ゾウのほか、昼寝中のヒョウにも出会うことができました。保護区内に入って2時間あまりのうちに、「ビッグ5」のうち、「ビッグ3」を達成しました。

この日の夜から、イルケリアニに三連泊です。ここは、マサイマラのタレクゲートから比較的近く、保護区に隣接するタレック川沿いにあります。サファリカーでエントランスに到着すると、そこから樹木のトンネルを抜け、シンプルなレセプションでチェックインを済ませ、その先の林の中に点在するテント型の部屋(全て川沿い)に、マサイの青年のエスコートで入りました。彼らは夜間も不寝番をしてくれます。部屋数は18室と多くなく、また、スタッフもフレンドリーで、料理もシンプルでしたが美味しく頂きました。こうした「こじんまり感」は、過去に宿泊したロッジとは違った意味で、居心地の良さを感じました。
1月1日は、朝5時半にロッジに迎えに来た車に乗り込み、バルーンサファリに参加しました。部屋からレセプションに歩いている途中、ふと懐中電灯を道脇に振ると、2メートルの至近距離でメスのブッシュバックがこちらを見ていました。
サファリでは、初日の出を拝むことができただけでなく、空から、ライオンやキリン、カバ、オオミミギツネなどを見ることができました。


到着後、しばらくサファリをしながら移動し、サバンナの真ん中に設置されたブッシュレストランにおいてスパークリングワインで乾杯です。
マサイマラには、複数のバルーンサファリ運営会社があり、空に上がると、遠くに、複数のバルーンを見ることができました。当日、私たちが参加した会社は、バルーンにGoProを取り付けるとともに、カメラマン役のスタッフが乗り込み、地上に降りた後、撮影した画像データの入ったUSBを販売していました。
この日は、昼間にマサイ村見学、さらに夕方にはサファリを行ったので、子供たちにはやや埋め込み過ぎだったかもしれません(汗)。

やり投げに挑戦しました
やり投げに挑戦しました

翌2日は、ランチボックスを持参して、タレクゲートから保護区に入り、西側の樹木帯を南下し、キーコロックロッジを経て、タンザニアとの国境に近いマラ川のヒッポプール周辺まで行き、そこから折り返す、というロングサファリでした。幸先よく、ゲートから入って直ぐに二頭のオスライオンに出会えたのに続いて、チーターや、ゾウの群れ、さらには川辺に寝そべるオスのヒョウなどを見ることができました。特に、保護区の南側では、複数のゾウの群れに出会い、それぞれ長時間の撮影タイムとなりました。




ケニア最後の日は、朝5時半にロッジを出発して、ナイロビに向かいます。行きは面白かった「ホコリまみれ」と「未舗装道路のダンス」が帰りはしんどく、この時だけはさすがに、「次は空路だね」と家族で苦笑いでした。

2019.2.8発 道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験 8日間

2/8発「道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験  8日間」に同行させていただきました。
昨年ワールドカップで一躍有名になったセネガル。
アイコニックで派手な観光名所は無くとも、衣食住、さらに音楽といった暮らしそのものに魅力が溢れており、まさに彼らの生活を肌で感じる「ふれあい旅」となりました。

■ダカール観光

アフリカ大陸最西端のベルデ岬にあるセネガルの首都ダカール。
植民地支配を得て発展を遂げたセネガルは、カラフルで雑多なアフリカらしさと、歴史・宗教が混ざり合い、独特な雰囲気を持ち、街並みを眺めるだけでも目を楽しませてくれます。
特にこのダカールの街を鮮やかに彩っているのが、乗り合いバス・カーラピット。セネガル初日は、このド派手なカーラピットに乗って市内を巡りました。
停留所もなし、定員は乗り切れるだけ。
バスの後ろにつかまり立ちをする呼び子がこれでもかというほど、色とりどりの衣装をまとった人々を日本の満員電車のように詰めていきます。

ド派手な動くアート。
ド派手な動くアート。
漁の船もなんとも鮮やか!
漁の船もなんとも鮮やか!
街中は路上アートもたくさん。
街中は路上アートもたくさん。
路上仮面店。無造作に飾られているように見えて、全て商品。建物の壁を活用してお店を設けるとは、その創造力にアッパレ!
路上仮面店。無造作に飾られているように見えて、全て商品。建物の壁を活用してお店を設けるとは、その創造力にアッパレ!
セネガル特産品ともいえる、砂絵。色とりどりの砂を何重にも重ね描いていき、人々の暮らしを生き生きと描いていきます。
セネガル特産品ともいえる、砂絵。色とりどりの砂を何重にも重ね描いていき、人々の暮らしを生き生きと描いていきます。
3分程度であっという間にした絵の出来上がり。これを3日ほどかけて完成させるようです。
3分程度であっという間にした絵の出来上がり。これを3日ほどかけて完成させるようです。
人口の90%がイスラム教のセネガルは、フランス統治時代の雰囲気を残しつつもイスラムの建築物も数多く見かけます。3つの窓は過去・現在・未来を意味しているそうです。
人口の90%がイスラム教のセネガルは、フランス統治時代の雰囲気を残しつつもイスラムの建築物も数多く見かけます。3つの窓は過去・現在・未来を意味しているそうです。
今なお、生活を支えるローカル市場。
今なお、生活を支えるローカル市場。
セネガルはシーフードも有名。
セネガルはシーフードも有名。
水揚げされたばかりの新鮮な魚たち。
水揚げされたばかりの新鮮な魚たち。
スパイスやお野菜などは量り売り、小分け販売。買ったけれど使いきれず腐らせてしまうこともあるので、この量り売りが家の近くにもあったら便利ですよね。
スパイスやお野菜などは量り売り、小分け販売。買ったけれど使いきれず腐らせてしまうこともあるので、この量り売りが家の近くにもあったら便利ですよね。
お店の前で玉ねぎカット中。カット野菜は主婦の見方!
お店の前で玉ねぎカット中。カット野菜は主婦の見方!
アフリカの方々の肌を守るシアバターも量り売り。
アフリカの方々の肌を守るシアバターも量り売り。
路上ギフトショップ。プレゼントのサイズもアフリカサイズ。
路上ギフトショップ。プレゼントのサイズもアフリカサイズ。

セネガルは着倒れの国としても有名です。
服を仕立てるということはセネガルでは一般的。生地屋でお気に入りの布を選び、行きつけの仕立屋で希望のデザインをオーダーし、1日程度であっという間に完成。バイクにMYミシンを載せた、移動型テーラーなんかもいたりします!
デザイン、色のこだわりだけでなく、仕立てた服と併せて、髪形やメイクにまでこだわるお洒落な女性も沢山。流行はあるものの、それぞれが自分自身に合ったスタイルを追求していて魅力的な女性ばかりでした。

個性的な模様も沢山。
個性的な模様も沢山。
幾何学模様、お花、扇風機、時計、果物、はたまたiPhoneやFacebookマークなど今風の模様なども。
幾何学模様、お花、扇風機、時計、果物、はたまたiPhoneやFacebookマークなど今風の模様なども。
参加者で布を選び洋服を仕立ててもらいました!
参加者で布を選び洋服を仕立ててもらいました!
出来上がりはこちら!!
出来上がりはこちら!!

街中は、アフリカらしい鮮やかな洋服を装った人々の個性で溢れており、町行く人の服のデザイン、模様、ファッションを眺めるのもちょっとしたダカール観光の面白さです。

■ギニアブルク村訪問

ダカールから車で約1時間程度の小さな集落ギニアブルク村。村を歩けば、みんな知り合いというように、村の人全員が家族のような村でした。

町に続く道は未舗装路。
町に続く道は未舗装路。
ダンスと歌でお出迎え!
ダンスと歌でお出迎え!
村の方々の定番食、ポーションをいただきました。稗やアワを使った、お粥のような食感。味は粉ミルクでした。
村の方々の定番食、ポーションをいただきました。稗やアワを使った、お粥のような食感。味は粉ミルクでした。

さて、セネガルは、なんといっても食も魅力です。
村の朝ごはんはポーションが定番だそうですが、毎日1食(特に昼食)は必ずお米というほどセネガルは日本と同じ米文化の国なのです。
お米とお魚やお肉、お野菜を一緒に食べる料理が多く、日本人の舌には非常に合う味ばかり。むしろ、美味しくて食べ過ぎてしまうという難点もありますが。
伝統食チェブ・ジェンとヤッサ。
今回はこの2つを村の女性たちと一緒に、アフリカタイムを楽しみながら作りました。

『チェブ・ジェン』チェブが「炊き込みご飯」、ジェンが「魚」とその名の通り野菜や魚の煮汁で炊いたご飯の上に、魚と野菜を乗せた一品。
『チェブ・ジェン』チェブが「炊き込みご飯」、ジェンが「魚」とその名の通り野菜や魚の煮汁で炊いたご飯の上に、魚と野菜を乗せた一品。
『ヤッサ・ジェン』ご飯の上に揚げた魚、スパイスを利かせた玉ねぎソースをかけていただく料理です。チキンなども良く一緒に食べられます。
『ヤッサ・ジェン』ご飯の上に揚げた魚、スパイスを利かせた玉ねぎソースをかけていただく料理です。チキンなども良く一緒に食べられます。
エコバッグならぬカラバッシュを持って村の小さな商店で食材を調達へ。
美しいアフリカ女性のシルエット。
美しいアフリカ女性のシルエット。
村の女性が集まる軒先商店。
村の女性が集まる軒先商店。
野菜、お魚、スパイスなどを購入しました。
野菜、お魚、スパイスなどを購入しました。
包丁というより、ナタ?で魚の処理をしていきます。
包丁というより、ナタ?で魚の処理をしていきます。
マンゴーの木の下でガールズトークをしながらお料理。子どもの面倒は、村の女性みんなで。
マンゴーの木の下でガールズトークをしながらお料理。子どもの面倒は、村の女性みんなで。
スパイスをすり合わせ。
スパイスをすり合わせ。
食欲そそる香りのスパイスを魚へ詰め詰め。
食欲そそる香りのスパイスを魚へ詰め詰め。
たっぷりの油で揚げます。
たっぷりの油で揚げます。
トマトを使った赤チェブ・ジェンづくり。
トマトを使った赤チェブ・ジェンづくり。
女性が食事を作る間、男性はというと、別のマンゴーの木の下で、茣蓙作りや馬の世話。私たちもゴザづくり体験をさせていただきました。
女性が食事を作る間、男性はというと、別のマンゴーの木の下で、茣蓙作りや馬の世話。私たちもゴザづくり体験をさせていただきました。
約1時間程度で完成!
約1時間程度で完成!
作った茣蓙の上でいただきます!
作った茣蓙の上でいただきます!

一つのプレートをみんなで囲んで食べるのがセネガル流。
各々が食べる範囲を決め、他の人のテリトリーを守りながら一緒に食べるそうで、セネガルの家族仲の良さが現れていました。
時間はかかる料理でしたが、みんなで手間暇かけた料理はやはり絶品でした。
ちょうど、子供たちがお昼を食べに帰ってくる時間とも重なり、家の外には子供たちの遊び声が。村のゆったりとしたリズムをたっぷりと味合い、贅沢なアフリカンタイムを過ごしました。

村の子供たち。
村の子供たち。
帰りは馬車で村とお別れ。
帰りは馬車で村とお別れ。

■グリオ宅訪問

グリオ(griot、マンディンカ語:ジャリ(jali))(ジェリ)は、西アフリカの世襲制の職業音楽家。
無文字文化の中で、歴史、情報、各家の系譜、教えや教訓などをメロディに載せて人々に代々伝え続けてきた彼らは、その知識の量の豊富さから、王の側近として仕える方もいたようです。
今もその血脈は継承され、ユッスーユッスー ンドゥールなど世界的にも有名なミュージシャンも輩出しており、伝統的なリズムとジャズやポップが融合し新たな音楽シーンの発展にも貢献してきました。
さて、今回は、ダカール市内から1時間ほどにあるグリオご家庭を訪問。サバールというセネガルの伝統太鼓とダンスレッスンを体験してきました。

「ババン!ババン!ドンドンドン!」空に響きわたる太鼓の音でお出迎えです。
「ババン!ババン!ドンドンドン!」空に響きわたる太鼓の音でお出迎えです。

グリオが演奏する民族楽器は、1本の木をくり抜いた太鼓や種や実が入った打楽器、ヒョウタンを利用した弦楽器など自然界に存在する素材を使って造られており、あらゆる生命は音と共に受け継がれていきます。
今回、教えてもらったサバールはヤギ皮を張った片面太鼓で、手とスティックで叩くセネガルの民族楽器。もともと、村と村とのコミュニケーションに使われていた為か、一つ一つの音に起伏があり、話し声を聞いているようなそんなビートを奏でます。

教わった曲はセネガルの代表料理の名前でもある「チェブ・ジェン」。3つのリズムを最初は覚え、昼食後に再度挑戦!手の動き、リズムなどはじめは難しくても自分の体に入ってしまうと、なんだか心地よくなります。
教わった曲はセネガルの代表料理の名前でもある「チェブ・ジェン」。3つのリズムを最初は覚え、昼食後に再度挑戦!手の動き、リズムなどはじめは難しくても自分の体に入ってしまうと、なんだか心地よくなります。
ヒョウタンを使った楽器「ゴンゴマ」。支える手に金属をつけてリズムを奏で、カリンバのような金属弦を片方の指ではじきメロディを奏でる。少し、難易度の高い楽器です。
ヒョウタンを使った楽器「ゴンゴマ」。支える手に金属をつけてリズムを奏で、カリンバのような金属弦を片方の指ではじきメロディを奏でる。少し、難易度の高い楽器です。
結婚式やお祭りでは太鼓奏者のリズムに合わせてダンサーが踊りだします。(正確にはダンサーが主導権を握ります。)
結婚式やお祭りでは太鼓奏者のリズムに合わせてダンサーが踊りだします。(正確にはダンサーが主導権を握ります。)
最後は、参加者も交じってセッション!
最後は、参加者も交じってセッション!
みんなで踊って叩いて!
みんなで踊って叩いて!
サバールダンス!まさに、身体に染み込んだ舞。
サバールダンス!まさに、身体に染み込んだ舞。
お兄さんたち交じって、負けじと演奏する男の子。カッコいいダンスと太鼓を披露してくれました。
お兄さんたち交じって、負けじと演奏する男の子。カッコいいダンスと太鼓を披露してくれました。
どんどんテンポもあがり!ママたちもダンス!ダンス!
どんどんテンポもあがり!ママたちもダンス!ダンス!
こんな小さな子にも、宿る太鼓のリズム。
こんな小さな子にも、宿る太鼓のリズム。

太鼓であれ、ダンスであれ、アフリカの音楽には楽譜や教科書のようなものはありません。
生の響き、バイブレーションをダイレクトに身体が感じ、自分のリズムを同調させていく。
心地よさ、気持ちよさという生の感覚に神経を研ぎ澄まし、人々の想いが音の輪(グルーブ)となって場に響き渡っていました。
「前日に体験した村ののんびりとした個々の自然のリズムが、一見、規則的に見えてそうではない、アフリカ音楽独特の「ポリリズム」的な要素を生み出しているのだと感じた」と参加者の方がおっしゃっていた言葉が非常に印象的でした。

かつて奴隷貿易の拠点として栄えたゴレ島。負の遺産として知られる島は、静かなのんびりとした時間の流れる島でした。
かつて奴隷貿易の拠点として栄えたゴレ島。負の遺産として知られる島は、静かなのんびりとした時間の流れる島でした。
奴隷貿易が栄えた時代に建てられた色とりどりの建物。国ごとに色がきめられていたそうです。
奴隷貿易が栄えた時代に建てられた色とりどりの建物。国ごとに色がきめられていたそうです。
ゴレ島には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲き誇っていました。
ゴレ島には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲き誇っていました。
かつて奴隷が運ばれていった波穏やかな大西洋。地平線の先は、遠い地、アメリカ。
かつて奴隷が運ばれていった波穏やかな大西洋。地平線の先は、遠い地、アメリカ。
塩分濃度が海水の10倍もあるといわれるピンクレイクこと「ラック・ローズ」。
塩分濃度が海水の10倍もあるといわれるピンクレイクこと「ラック・ローズ」。
湖内の大量の藻が湖をピンク色に染めています。太陽の日差しが強くなる日中にかけてピンク色が濃くなっていました。
湖内の大量の藻が湖をピンク色に染めています。太陽の日差しが強くなる日中にかけてピンク色が濃くなっていました。
ピンクレイクは塩の採掘も有名です。ここで取れる塩は西アフリカ各国へ運ばれます。
ピンクレイクは塩の採掘も有名です。ここで取れる塩は西アフリカ各国へ運ばれます。
ダカール・ラリーの終着地としても知られるセネガル。砂漠地帯を4駆でリアル・ダカール・ラリーを体験!
ダカール・ラリーの終着地としても知られるセネガル。砂漠地帯を4駆でリアル・ダカール・ラリーを体験!
レストランでの生演奏。哀愁漂うセネガル音楽を楽しんだ夜。
レストランでの生演奏。哀愁漂うセネガル音楽を楽しんだ夜。
サッカーセネガル代表のユニフォームにもデザインされた生命の樹・バオバブ。
サッカーセネガル代表のユニフォームにもデザインされた生命の樹・バオバブ。
海沿いにある無料ジム。夕方になると筋骨隆々な男性たち、はたまた健康的な女性たちがここで思い思いにトレーニングに勤しんでいました。
海沿いにある無料ジム。夕方になると筋骨隆々な男性たち、はたまた健康的な女性たちがここで思い思いにトレーニングに勤しんでいました。

かつて奴隷貿易の中心地として栄えたセネガルは、西洋的な文化と伝統的な文化が混じり合った、とてもオープンマインドな風通しの良いテランガ(おもてなし)の国でした。
やみつきになる料理、憧れるお洒落なファッション、独自の音楽など、自分たちを満たす術を知っているからこそ、自然と訪れた人々を元気にしてくれるのかもしれません。
まさに、Healthy body, Healthy mind.
同ツアーは、通年で募集しております!
ぜひ、アフリカの生のリズムをチャージしに訪れてみてはいかがでしょうか。
◆道祖神40周年記念ツアー セネガル ふれあいとカルチャー体験 8日間