2018.9.7発 ケニア・サファリ・プレミアム 9日間

2018年9月、ケニアの『マサイ・マラ国立保護区』へのサファリツアーへ行って来ました。
おそらくは、アフリカのサファリツアーの中で最も訪問客が多い、まさにサファリの代名詞とも言える場所です。豊富な動物相とその数、サファリと言えばまずはマサイ・マラ。世界中の人が野生動物に会いにやってくる、超が付くほどメジャーな場所です。
弊社も今年で40周年、長い間本当に数多くのお客さんの訪問を受け入れ続けてくれたのが、この『マサイ・マラ国立保護区』です。改めてこのサバンナの深いところまで行ってみたい、そんな風に考えて企画したツアーでした。
まず、簡単にマサイ・マラ国立保護区の紹介。
ケニアの南西部、タンザニアとの国境沿いに位置し、そのままタンザニア側の『セレンゲティ国立公園』へと繋がり、2つの国に跨る巨大な1つの生態系を有しています。その風景は、これこそ『サバンナ』。それほど背丈の高くない草原がどこまでも続く風景の中に、アカシアの樹が点在し、その中で多くの種類の野生動物が生きています。『サファリ』という言葉を耳にして、何となくイメージされる風景そのものと言っていいでしょう。

マサイ・マラの大草原
マサイ・マラの大草原
夕陽に溶けるようなアカシアの樹
夕陽に溶けるようなアカシアの樹

ほぼ中心を南北に『マラ川』が流れ、大きく東と西に分かれます。東にはBURUNGAT PLAINSと呼ばれる大平原が広がり、殆ど多くの方がこのエリアでサファリドライブを楽しみます。マラ川を挟んだ西側は、MARA TRIANGLE(マラ・トライアングル)と呼ばれ、北西部分に聳えるオロロロの丘、湿原地帯、草原全体が見渡せる丘陵地帯など、東側に比べてバラエティに富んだ地形になっています。

今回のサファリで訪問したルート地図
今回のサファリで訪問したルート地図

今回のサファリツアーでは、まずマサイ・マラの北西部『オロロロの丘』を目指し、そこから西側のトライアングル地区を南下、タンザニアとの国境沿い『サンドリバー地区』を通過し、東側から抜けて行くというルートを取りました。滞在期間は約1週間。マサイ・マラを大きくぐるっと一回りするような内容です。

ナロックの街を通り過ぎてからマサイ・マラ北部に属する幾つかの私営保護区を抜けます。
ナロックの街を通り過ぎてからマサイ・マラ北部に属する幾つかの私営保護区を抜けます。
ENONKISHU保護区~Ol CHORO保護区~LEMEK保護区~MARA NORTH保護区と抜けて行く。この辺りは、人間の居住エリアと混在している為、野生動物がいる環境の中に集落が点在しています。
ENONKISHU保護区~Ol CHORO保護区~LEMEK保護区~MARA NORTH保護区と抜けて行く。この辺りは、人間の居住エリアと混在している為、野生動物がいる環境の中に集落が点在しています。
遠くに聳えるのが最初の目的地『オロロロの丘』
遠くに聳えるのが最初の目的地『オロロロの丘』
マラ・ノース保護区の中を流れる『マラ川』を渡ります。
マラ・ノース保護区の中を流れる『マラ川』を渡ります。
ナイロビから6時間走って到着!『マラ・トライアングル』エリアの入り口ゲートです。
ナイロビから6時間走って到着!『マラ・トライアングル』エリアの入り口ゲートです。
バッファローやゾウの骨がいっぱい。
バッファローやゾウの骨がいっぱい。

今回のサファリツアーを案内してくれるドライバーは、フリーランスで活躍するアントニーさん。多くの動物写真家たちからの信頼も厚い、経験豊富な腕利きドライバーです。彼が自分自身で整備した、自前の専用サファリカーで全行程を案内してくれました。

サファリドライバーのMr.アントニー
サファリドライバーのMr.アントニー
四輪駆動TOYOTAランドクルーザーを改造したサファリカー
四輪駆動TOYOTAランドクルーザーを改造したサファリカー

早速、西側の『マラ・トライアングル』でサファリドライブ開始。
乾季とはいえ、数日雨も降っていたようで、まだ草丈がまだ高く生い茂り、動物が観察しづらい場面もありましたが、豊富に水を享受していた動物たちは動きも活発で元気な様子でした。

片方の牙だけ立派なお母さんゾウ
片方の牙だけ立派なお母さんゾウ
長々と観察していたら、子ゾウさんに怒られました。すんません。
長々と観察していたら、子ゾウさんに怒られました。すんません。
早速レアものクロサイにも会えました。
早速レアものクロサイにも会えました。
しっとり水分を含んだ草のベッドが気持ちよさそうです。
しっとり水分を含んだ草のベッドが気持ちよさそうです。
インパラのハレム(群れ)。
インパラのハレム(群れ)。
水場に集まるシマウマ
水場に集まるシマウマ
ゾウの家族が散歩
ゾウの家族が散歩
Strangler Figtreeと呼ばれる大きな樹の下で休憩。
Strangler Figtreeと呼ばれる大きな樹の下で休憩。
キクユ人の間で『Muguru』と呼ばれ、聖なる樹として自然崇拝の対象になっています。
キクユ人の間で『Muguru』と呼ばれ、聖なる樹として自然崇拝の対象になっています。
キクユ人であるMrアントニーにとっても大切な樹だそうです。
キクユ人であるMrアントニーにとっても大切な樹だそうです。
樹の下でお弁当タイム
樹の下でお弁当タイム
お弁当はこんな感じ。お肉、野菜、フルーツとバランスが取れています。
お弁当はこんな感じ。お肉、野菜、フルーツとバランスが取れています。
毛並みのきれいなウォーターバック
毛並みのきれいなウォーターバック
マサイ・マラに多いトピ。緑が残っていると草食動物が元気です。
マサイ・マラに多いトピ。緑が残っていると草食動物が元気です。
1日の終わり。オロロロの丘に夕日が沈んでいきます。
1日の終わり。オロロロの丘に夕日が沈んでいきます。

最初の宿泊地は西側に聳える『オロロロの丘』の上にある『キリマ・キャンプ』に宿泊しました。丘の上からマサイ・マラの大草原が見渡せるのが魅力です。この丘にも野生動物がいるため、敷地内でばったりシマウマに出会ったりすることも。

全部で12張り。大きく作られたテント型。
全部で12張り。大きく作られたテント型。
内部はクラシックな雰囲気でシンプルにまとめられています。
内部はクラシックな雰囲気でシンプルにまとめられています。
テントの奥にあるバスルームはこんな感じ。
テントの奥にあるバスルームはこんな感じ。
ロッジのレセプション(受付)
ロッジのレセプション(受付)
レストラン、リビングは大きなテントを活用して、広くゆったり作られています。
レストラン、リビングは大きなテントを活用して、広くゆったり作られています。
ロッジからの景色はマサイ・マラが一望できます。
ロッジからの景色はマサイ・マラが一望できます。
レストラン。ビュッフェ形式ではなく、コース料理です。
レストラン。ビュッフェ形式ではなく、コース料理です。
メインはお肉や魚、野菜料理から選びます。量も味も◎
メインはお肉や魚、野菜料理から選びます。量も味も◎

この『キリマ・キャンプ』は、国立保護区の外側に位置します。そのため、実はサファリドライブに限らない、自由なサファリが楽しめるのが特徴です。ウォーキングサファリや夜間のナイトサファリドライブ、何より目玉は『乗馬サファリ』です。よく訓練された元競走馬に乗って、馬上から野生動物を観察することが出来ます。

全部で6頭。よく訓練された馬が飼育されています。
全部で6頭。よく訓練された馬が飼育されています。
実は引退した元競走馬。ナイロビのホースレースで活躍した馬だけあって、みんな立派な体躯です。
実は引退した元競走馬。ナイロビのホースレースで活躍した馬だけあって、みんな立派な体躯です。
いざ出発!
いざ出発!
シマウマやキリンを馬上から観察するのはまた違った楽しみ。
シマウマやキリンを馬上から観察するのはまた違った楽しみ。
熟練のリードライダーが、全体をコントロールしてくれるので安心です。
熟練のリードライダーが、全体をコントロールしてくれるので安心です。
フレンドリーなキャンプのスタッフたち。お世話になりました!
フレンドリーなキャンプのスタッフたち。お世話になりました!
再び、マサイ・マラへ。途中に、マサイの人達の村も訪問しました。
再び、マサイ・マラへ。途中に、マサイの人達の村も訪問しました。
火起こし
火起こし
マサイのお母さんたち
マサイのお母さんたち

『マラ川』を渡って東側へ。そのまま南下して、いよいよマサイ・マラの最深部ともいえるエリア、タンザニアとの国境沿いの『サンドリバー・エリア』へ向かいます。

『マラ川』ヌーの大移動の季節には、『川渡り』が有名です。
『マラ川』ヌーの大移動の季節には、『川渡り』が有名です。
現在はサファリカーも安心して渡れる立派な橋が架けられています。
現在はサファリカーも安心して渡れる立派な橋が架けられています。
『サンドリバー・エリア』に向かう途中で14頭のライオンのプライド(家族)を発見。
『サンドリバー・エリア』に向かう途中で14頭のライオンのプライド(家族)を発見。
この家族は一頭のオスが率いていました。
この家族は一頭のオスが率いていました。
と思ったら、「彼女がボスだ。」とドライバーが教えてくれました。確かに一頭だけ身体つきが全く違います。ライオン社会も女性が活躍する時代なんですね。
と思ったら、「彼女がボスだ。」とドライバーが教えてくれました。確かに一頭だけ身体つきが全く違います。ライオン社会も女性が活躍する時代なんですね。
む、あの背中の模様は!
む、あの背中の模様は!
ヒョウを発見しました。大物ですね。
ヒョウを発見しました。大物ですね。
ちょっと他のサファリカーから離れたところに車を停めて観察。
ちょっと他のサファリカーから離れたところに車を停めて観察。
すると、こっちに向かって真っすぐ歩いてきてくれました。我らがサファリドライバーのMrアントニーのお手柄。抜群のポジション取りです。
すると、こっちに向かって真っすぐ歩いてきてくれました。我らがサファリドライバーのMrアントニーのお手柄。抜群のポジション取りです。

『サンドリバー・エリア』は、平原部から奥まったところにあり、1920年代からサファリの拠点として名の知られた場所です。当時はまだ『サファリ』が狩猟であった時代で、その為、灌木のブッシュが多いこのエリアがハンティングに向いていたのでしょう。立て続けに肉食動物2種類に出会ったのも偶然ではないのかもしれません。
実は、平原部に比べると動物との遭遇率はそれほど高くないため、あまり多くの観光客が訪れる場所ではありません。ですが、乾季のこのピークシーズンでもサファリカーの数が少なく、落ち着いてじっくりとサファリが楽しめるのがこのエリア。隠れ家的な魅力を持つその名も『サンドリバー・キャンプ』滞在そのものもお勧めです。

かつてのサファリの拠点『サンドリバー・キャンプ』
かつてのサファリの拠点『サンドリバー・キャンプ』
ブッシュの中にひっそりと建つ隠れ家といった佇まいです。
ブッシュの中にひっそりと建つ隠れ家といった佇まいです。
ですが、各テントはかなり大きなもので、ゆうに2部屋分以上の広さがあります。
ですが、各テントはかなり大きなもので、ゆうに2部屋分以上の広さがあります。
テントの中の家具はクラシックなデザインで統一されています。
テントの中の家具はクラシックなデザインで統一されています。
大きなバスタブまであります。
大きなバスタブまであります。
お昼ご飯はケニアのローカル料理プレート。ムキモ、カチュンバリ、ピラウ、チャパティといった地元の料理が並びます。
お昼ご飯はケニアのローカル料理プレート。ムキモ、カチュンバリ、ピラウ、チャパティといった地元の料理が並びます。
夕食はフルコース。何だかお洒落な前菜です。
夕食はフルコース。何だかお洒落な前菜です。
メインは3種類ぐらいから選べます。迷います。
メインは3種類ぐらいから選べます。迷います。
デザート!
デザート!

いよいよ後半戦。サンド・リバーからは、マサイ・マラ東部の平原部分へもアクセスすることが出来、状況に応じて様々な地形でのサファリが楽しめます。
また、こちらはオプショナルの参加となりますが、大草原を味わう醍醐味の一つ『気球サファリ』にも参加できます。

まだ日が昇る前にキャンプを出発。火を入れている気球へと向かいます。
まだ日が昇る前にキャンプを出発。火を入れている気球へと向かいます。
空から眺めるサバンナは格別。
空から眺めるサバンナは格別。
朝焼けに染まる草原を風に乗って進みます。意外にスピードも出ています。
朝焼けに染まる草原を風に乗って進みます。意外にスピードも出ています。
到着後は草原の中で朝食。
到着後は草原の中で朝食。
シャンパンサービス。
シャンパンサービス。

朝食を終えるころ、サファリドライバーに迎えに来てもらい、引き続きサファリドライブを楽しみながら、キャンプへと帰ります。専用のサファリカーでドライブする事の利点は、1回のツアーの中で、日を重ねていく毎に1つのストーリーが出来ることです。後半戦はそれまでに余り見ていなかった動物やシーンを狙っていきました。例えば野生動物の子供たち。

イボイノシシの子供。
イボイノシシの子供。
セグロジャッカルの子供。
セグロジャッカルの子供。
バブーンの子供。
バブーンの子供。
ライオンの子供。
ライオンの子供。
キリンの子供。
キリンの子供。
トムソンガゼルの子供。
トムソンガゼルの子供。
もちろんこの季節はヌーの群れにも会えるのですが、今回は数万頭単位のような大きな群れには会えなかったですね。
もちろんこの季節はヌーの群れにも会えるのですが、今回は数万頭単位のような大きな群れには会えなかったですね。
雨を追って、マサイ・マラとセレンゲティを行ったり来たり。国境を超えて移動します。
雨を追って、マサイ・マラとセレンゲティを行ったり来たり。国境を超えて移動します。
このヌーの群れを追って、肉食動物達も集まってきます。リラックスしながらも獲物を見つめるチーター。
このヌーの群れを追って、肉食動物達も集まってきます。リラックスしながらも獲物を見つめるチーター。
ガブリ。狩りの成功です。
ガブリ。狩りの成功です。
色鮮やかな鳥たちも見逃せません。
色鮮やかな鳥たちも見逃せません。
サンドリバー・エリアの隠れスポット。サラーの丘です。遥か南のタンザニア方面まで見渡せます。
サンドリバー・エリアの隠れスポット。サラーの丘です。遥か南のタンザニア方面まで見渡せます。
セレンゲティ国立公園の方には雨が降っています。(写真の右の方)
セレンゲティ国立公園の方には雨が降っています。(写真の右の方)
サバンナに昇る朝日。
サバンナに昇る朝日。

1週間じっくりと滞在したマサイ・マラ国立保護区。今までに何度も訪れたことがある場所なのに、全く知らなかった場所や景色がまだまだ数多くあることに気付かされました。ありがたい事に、今までの添乗業務で、いろんな国の素晴らしい国立公園の数々を訪問させていただく機会に恵まれました。ですが、今回は「サファリ」を初めて教わった原点の場所へ帰ってきたような思いです。まだまだ尽きぬ魅力に溢れた場所であることを再確認することが出来ました。
「サファリツアー」が初めての方でも、様々な国立公園でサファリ経験のある方でも、誰もが満足して頂ける場所です。これからも、是非多くの方にマサイ・マラの魅力を知って欲しいと思います。

また来年!
また来年!

◆ケニア・サファリ・プレミアム~サバンナを駆ける 9日間~
生野

2018.5.10発 山形豪さんと行く タンザニア・セレンゲティとンゴロンゴロ写真撮影ツアー 10日間

2018年5月、タンザニアのセレンゲティとンゴロンゴロ・クレーターへのツアーを行った。
5月は現地の雨季にあたる。サファリは一般的に乾季がベストシーズンと言われているが、私は雨季の方が好きだ。理由はいくつかある。まず雨季は動物たちのコンディションがよく、活性が高い。草と水が豊富にある時期は草食獣たちにとってもっとも過ごしやすい時期であり、子育てに勤しむ種も多い。草食獣の子供が多いということは、肉食獣にとっても獲物が多いことを意味する。実際、今回はヒョウがヌーの子供を捕らえる場面に遭遇した。二つ目に、景色が綺麗で空気の透明度も高いため写真を撮る上で非常に都合がよい。様々な花も咲いているので彩りも豊かになる。そして三つ目に雨季はローシーズンと思われているため、セレンゲティのような知名度の高い場所でも比較的人が少なく、ゆったりと過ごすことができるのだ。
一通りの動物をとにかく見たいだけであれば、草丈が短く水場に多くの種が集まる乾季の方が手っ取り早いのは間違いない。しかし、写真に主眼を置くとなると、空気が埃っぽく、ほとんどの草木が枯れているため景色に黄色か茶色が大半で、さらに動物たちがエネルギーを温存するために極力動かないようになる季節というのは決して理想的とは言えない。私にとってのセレンゲティのベストシーズンは間違いなく雨季だ。
今回は実に多くのライオン、そしてヒョウのみならずチーターの狩りも見たし、セレンゲティで見られる草食獣の大半は撮影に成功した。また、ダイナミックな雨雲や大きな夕日など、動物以外の部分でも大自然を大いに堪能することができた。

セレンゲティ国立公園の入り口
セレンゲティ国立公園の入り口

大きなオスのアフリカゾウにも大接近
大きなオスのアフリカゾウにも大接近

サバンナの上空に浮かぶ大きな雨雲
サバンナの上空に浮かぶ大きな雨雲

雨季は花々も綺麗
雨季は花々も綺麗

日向ぼっこするコビトマングースの家族
日向ぼっこするコビトマングースの家族

ピクニックサイトでの朝食
ピクニックサイトでの朝食

ロッジの近くにいたキリンの群れ
ロッジの近くにいたキリンの群れ

母親の背中に乗るヒヒの子供
母親の背中に乗るヒヒの子供

獲物を見つけ、木から降りてくるヒョウ
獲物を見つけ、木から降りてくるヒョウ

ヌーの子に襲いかかるヒョウ
ヌーの子に襲いかかるヒョウ

ガゼルに狙いを定めダッシュするチーター
ガゼルに狙いを定めダッシュするチーター

平原をゆくヌーの群れ
平原をゆくヌーの群れ

巣穴から出てきたブチハイエナ
巣穴から出てきたブチハイエナ

ライオンのハネムーンカップル
ライオンのハネムーンカップル

セレンゲティ南部の平原地帯
セレンゲティ南部の平原地帯

ピクニックサイトのツキノワテリムク
ピクニックサイトのツキノワテリムク

サバンナでの記念撮影
サバンナでの記念撮影

草むらの中のライオン親子
草むらの中のライオン親子

マガディ湖の大フラミンゴ
マガディ湖の大フラミンゴ

ロッジの丘でカクテルを飲みながら夕日を撮影
ロッジの丘でカクテルを飲みながら夕日を撮影

セレンゲティ・セレナ・ロッジの部屋の外観
セレンゲティ・セレナ・ロッジの部屋の外観

ロッジの食事は品数の多いビュッフェ形式
ロッジの食事は品数の多いビュッフェ形式

緑で溢れるンゴロンゴロ・クレーター
緑で溢れるンゴロンゴロ・クレーター

ピクニックサイトではカバも撮影できる
ピクニックサイトではカバも撮影できる

クレーターにはケープバッファローも多い
クレーターにはケープバッファローも多い

サファリカーには目もくれず道を進むライオンたち
サファリカーには目もくれず道を進むライオンたち


◆山形豪さんと行く タンザニア・セレンゲティとンゴロンゴロ 写真撮影ツアー 10日間

中国語の義務化

ケニアにはたくさんの中国人が暮らしていますが、政府間のやりとりもかなり多く、アジア人を見るとすぐに「ニーハオ」と挨拶されるのはケニアに訪れた人なら誰もが経験していると思います。
先日、学校の授業に中国語が追加されるとニュースになっていました。これで子供たちは中国語を習うようになり、得意げに中国語で話かけてくるようになるのかと思うと、中国の影響力に驚くばかりです。
by 菊地佑介

2018.8.13発 ナイジェリア オショボの祭りとヨルバランド訪問 8日間

4年ぶりにナイジェリアの添乗に行かせて頂きました。4年前は、陸路で隣国のベナンから入国し、ナイジェリアのラゴスで半日観光して、翌日にはラゴスから帰国の途につくだけでした。しかしそれでも入国時、道中、そして出国時の空港の至る所で、賄賂を要求する役人たちと交渉することに疲れ果てた記憶があり、今回も相当の覚悟をしてナイジェリアに行きました。
ところが、4年前とは雲泥の差。車での移動途中一度も警官に止められることなく、空港も2年前に改修されてチェックイン、出国審査、セキュリティチェックも整然とスムーズに進み、賄賂を要求されることもなく終えることができました。また、ナイジェリアの地元の方々も、車窓から目が合うと笑顔で手を振ってくれ、フェスティバルやマーケットでも「写真を一緒に撮ろう!」「これ食べませんか?」と超フレンドリーで、更に他アフリカ諸国と比べて、「物をくれ」とか「中国人」とか言われることも少なく、ナイジェリアに対しての私の評価は大きく変わりました。役人、地元の人々を見ていると、ナイジェリアも良き方向に動いているのだと実感しました。

アフリカ最大の人口を誇る超多民族国家ナイジェリア・・・そして3大民族の一つであるヨルバの人々が聖なる森として崇めユネスコ世界遺産にも登録されている「オショボの森」で、世界中からヨルバの神々を信仰する人々が集まる年に一度8月に行われる一大フェスティバルに是非お越し下さい。

ラゴスも移動途中も、街を通る度に交通渋滞
ラゴスも移動途中も、街を通る度に交通渋滞

ラゴスで1泊した翌日は、ヨルバ語で「岩の下」を意味するアベオクタの街へ。まずは巨大な岩「オルモ岩」に登り、アベオクタの町並みを見ます。巨岩の周囲には3つの神殿があり、ブードゥ教のオリシャ神の像が祀られており、国内他地域に暮らすヨルバの人々も多く訪れる観光地です。

下から見たオルモ岩の全景。エレベーターもありますが歩いても約15分。途中に神社もあります。
下から見たオルモ岩の全景。エレベーターもありますが歩いても約15分。途中に神社もあります。
オルモ岩からのアベオクタの町並み
オルモ岩からのアベオクタの町並み

アベオクタは、伝統的藍染(アディレ)が有名な街です。地元庶民向けのイトク・マーケットで、藍染の布を購入し、続いて呪術のコーナへ。

カメレオンや各種動物の頭や全身を燻製にしたもの、草木を販売するお店が立ち並びます。
カメレオンや各種動物の頭や全身を燻製にしたもの、草木を販売するお店が立ち並びます。

アベオクタの街で1泊した翌日は、旅のハイライト、オショボに移動します。移動途中の風景も楽しみの一つです。

ヤム芋
ヤム芋
洋服屋
洋服屋


ツアー5日目は、終日「オショボの森」で開催されるオシュン・フェスティバルに参加します。「オショボの森」は、2005年に文化遺産としてユネスコの世界遺産にも登録されています。森の奥には社があり、最奥部には聖なる河が流れ、その河辺には豊穣の女神「オシュン」の石像が両手を広げて佇んでいます。毎年8月には、この聖なる河の水を汲みに世界中からヨルバの神々を信仰する大勢の人たちが集まります。

オショボ祭りの会場の様子
オショボ祭りの会場の様子



王族や神官達の前で踊りを披露する人たち
王族や神官達の前で踊りを披露する人たち


各地から集まる王族や神官たち、そして訪れたヨルバの人たちの出で立ちも興味深々です。


警察官、セキュリティの人たちも仕事しながらも楽しそうですね。

すごい防備服と装具ですね。
すごい防備服と装具ですね。

そして王様の入退場は会場が緊張と歓迎に包まれます。

王様登場
王様登場


会場の隣を流れる聖なる河の河辺には豊穣の女神「オシュン」の石像が両手を広げて佇んでいます。そして白装束の巫女たちが奉納しています。

巫女に聖なる河の水をかけてもらう人
巫女に聖なる河の水をかけてもらう人


森の奥にある社
森の奥にある社

また「オショボの森」には、2009年に93歳で亡くなったオーストリー人の女性彫刻家スーザンさんの作品がいくつも置かれています。ヨルバの文化に心を奪われ、やがて巫女として儀式にも参加し、ヨルバ人の芸術家と一緒にヨルバの信仰・儀式などを再活性化し、たくさんの神々を象徴する彫刻や社を創り出した女性です。



最後に今回食べました地元料理の一部紹介です。

チキン入りオクラソース
チキン入りオクラソース
ジョロフ・ライスとチキントマトソース

今年も8月に同ツアーが予定されています。地元の方々、そして日本とは全く違った文化との触れ合いを体験されたい方には、是非お勧めします。またナイジェリアというと赤道直下で暑いというイメージだと思いますが、8月は平均気温が最高28度位と日本の8月と比較するとずっと過ごしやすい気候です。是非、お越し下さい!お待ちしています。
◆ナイジェリア オショボの祭りとヨルバランド訪問 8日間
写真提供:山内 理香子 様
藤井 千江美

2018.12.29発 【年末スペシャル】レソト・ホース・トレッキング 9日間

18年の年末から南部アフリカのレソトに、馬に乗りに行くツアーに同行させていただきました。
レソトは周囲を南アフリカに囲まれ、国土のほとんどがドラケンスバーグ山脈に含まれているため、標高2000m前後の高地帯になります。そのため、都心を一歩離れると、360度ダイナミックな景観が広がっています。
レソトの正式な国名は、「レソト王国」。レソトは、「ソト語を話す人々」という意味があります。19世紀初頭に初代国王が基礎を作り、その後、英国の植民地化を経て、1966年に英国からの独立以降、多少の混乱はありながらも、国としては現在まで安定しており、人々は穏やかでのんびりとした空気が流れています。
観光としては、特に抜群の山岳景観を生かしたハイキングなどを目的に多くの方が訪れます。今回のツアーでは、馬に乗ってこの景観を楽しむホーストレッキングを楽しみました。
首都のマセルから南へ100kmほど移動したセモンコンという場所から、ホーストレッキングはスタートします。今回は年末年始の特別版として、2泊3日の工程。村の民家に泊まりながら、乗馬を楽しみました。

2泊3日のトレッキングに必要な荷物などを荷馬にパッキング
2泊3日のトレッキングに必要な荷物などを荷馬にパッキング

出発前に鐙などの調整をします
出発前に鐙などの調整をします

準備が整ったら出発します
準備が整ったら出発します

一列縦隊で進んで行きます
一列縦隊で進んで行きます

出発後は360度ダイナミックな景色が続きます
出発後は360度ダイナミックな景色が続きます

まさに道草を食べる馬
まさに道草を食べる馬

のんびりと牧歌的な風景の中を進みます
のんびりと牧歌的な風景の中を進みます

牧畜が盛んなので、至るところで放牧がおこなわれています
牧畜が盛んなので、至るところで放牧がおこなわれています

いくつもの村を通過していきます
いくつもの村を通過していきます

どこに行っても手を振ってくれる子どもたち
どこに行っても手を振ってくれる子どもたち

ソトの人達ともよくすれ違います
ソトの人達ともよくすれ違います

時には急な斜面も進んで行きます
時には急な斜面も進んで行きます

穏やかで扱いやすいレソトの馬
穏やかで扱いやすいレソトの馬

村では民家の一室を借りて宿泊。伝統的なバソトハット
村では民家の一室を借りて宿泊。伝統的なバソトハット

村での触れ合いも楽しみの一つ
村での触れ合いも楽しみの一つ

高原地帯の朝は清々しく気持ちの良い時間
高原地帯の朝は清々しく気持ちの良い時間

村近くの滝まで徒歩でショートハイキング
村近くの滝まで徒歩でショートハイキング

現地スタッフが用意してくれた手作りノバナナブレッド
現地スタッフが用意してくれた手作りノバナナブレッド

牧歌的な村の風景
牧歌的な村の風景

セモンコン郊外にある高低差192mのマレツニャネ滝
セモンコン郊外にある高低差192mのマレツニャネ滝

お問合せの方からよく、参加に際して乗馬経験の有無をよくご質問いただきますが、基本的に乗馬経験をお持ちのお客様の方が少なく、実際に過去にご参加いただいたお客様についても、経験者3割、未経験者7割というところです。レソトのツアーで使用する馬は、おとなしくまた良く調教されており、初めての方でも安心して乗っていただけます。日本国内や他国で乗馬経験をお持ちのお客様からも、とても扱いやすいと意見を頂戴することもあります。
ただ、経験者の方でも大よそ初めてになるのが、起伏に富んだトレッキングコースです。抜群の自然景観の中を進んで行きますが、時には、一瞬足がすくみそうになる下りや、歩いて登るには困難を極める(体力的に)であろう斜面なども進んでいきます。恐らく経験者の方でも始めは少し怖い思いをされるのではないかと思いますが、馬に身を任せて頂ければ歩を進めてくれますし、同行してくれる現地スタッフがしっかりとフォローしてくれるので、ご安心ください。
馬はそれぞれに個性があります。自分の乗る馬の癖や性格も、長時間乗っていると段々分かり始め、愛着が出てきます。馬は賢い生き物なので、こちらの感情もきちんと伝わるため、スタート時よりも素直にこちらの指示を素直に聞いてくれた時は、少し信頼関係が築けたのかな?と嬉しくなります。
恐らく世界中を探しても、これだけ充実したホーストレッキングに気軽に参加出来る場所は他にないのではないかと思います。乗馬経験者も未経験者も等しく楽しんで頂ける内容になっていますので、興味のある方は是非ご参加ください。
19年GWは、今回のツアーで滞在したエリアではありませんが、同じレソトでホーストレッキングと岩絵トレッキングを楽しんでいただくツアーを企画しております。
今年のGWは10連休のため、お問合せ、お申込みがかなり増えております。こちらのツアーもお受け出来る人数に限りがございますので、お早目にご検討ください。
◆【GWスペシャル】レソト ホース&岩絵トレッキング 9日間