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密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間

2019年9月9日出発の「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」に参加された綾部様からのレポートです。

「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」に参加しました。
最近の秘境ツアーは高齢化が進んでいるので、ココを見ている方の中にも、1977年頃のTBSの朝番組「おはよう720」を覚えている方もいるかもしれない。その中の10分間くらいのプログラムで「キャラバンⅡ」というのがあった。世界中をトヨタのクルマで走る、ってやつだったが、その中でも圧倒的な迫力だったのが「ザイール編」だった。
道無き道をランドクルーザーで行く。コンゴ川やと原住民・丸木舟も登場して「イン・ザイール」のBGMと共に青年(私のこと)の脳みそに強烈なインパクトを与え、それは現在までずっと続いていた。1997年、ザイールは「コンゴ民主共和国」に国名が変更されたが、いずれにしても、そう簡単に旅行出来る国ではないのは今でも同じだろう。
2019年に入って道祖神のHPで「密林の大河 コンゴ川の舟旅 24日間」というのを発見! 「マジか~?」と驚いた。まぁ、やれるなら道祖神しかないとは思っていたけどね。タイミング良く「年金受給初心者」になった私には、このチャンスを逃したら一生コンゴ川を見られないだろう。
例の「台風15号直撃、成田は陸の孤島」の日が出発日だったが、まさかの「その陸の孤島にたどり着けない」事態から旅は始まった。添乗員佐藤氏の「全員そろって、レンタカーで成田に行きましょう」という努力は報われず、エチオピア航空機が離陸した時間に、我々は「諦めて」筑波でラーメンを食べていた。
コンゴ国内の交通事情が良くないのは想像が着くので、どうなっちゃうんだろう・・?と思ったが、結果的にはキサンガニ出港が1日遅れただけ、と最小限のダメージで済んだのは幸い。
この旅は、16日間の「コンゴ川舟下り」がメインで、付け合わせは無いに等しい。その一点豪華主義的な舟下りだが、日々の内容はほぼ「毎日同じ」、日本にいるときの何倍も規則正しい生活。景色も緑のジャングルと茶色の川、時々集落が見える・・・・の繰り返し。なのに「毎日が楽しい」、あっという間の16日間だった。



コンゴ川での食事は全て船内でコックが作ってくれた。食材が限定されるので「豪華」ってことは有り得ないが、それでもコンゴではご馳走レベルなんだろうことは分かった。コンゴ川の魚がメインだったが「え・・これが淡水魚?」っていう食感で毎回美味しかった。野生のパイナップルやバナナも提供されて、これはとても興味深かった。
16時ころにキャンプのために集落へ上陸するのだが、この瞬間が1日の中で一番楽しい。どういう仕組みになっているのか、キャンプした集落ではどこでも安全に歩けるし、写真撮影も問題なかった。キンシャサ・キサンガニでは9割の確率で「写真を撮ると怒られる」のに。船に乗ってる時間はもちろん楽しかったが、集落に上陸してキャンプ、それから朝出港するまでの時間が一番面白かった。

以前から憧れていた「コンゴ川下り」に連れて行って貰った。もちろん、丸木舟ではなく「ちゃんとした」屋形船で。この「のんびり」としてエキサイティングな経験を、僅か20枚の写真と拙い文章で伝えるのは難しい。コンゴ河で私が見たかったのは、人間や資材を満載した平底船を数隻繋いだ大型船が、ジャングルの大河を行く雄姿だ。
これね。
ちょっと引いて見る。
これが全体像だ!
彼らと比べたら、我々の屋形船「GO☆CON号」はヤマハ製の2機の船外機(なぜか船内にある)と発電機・木炭オーブンを装備して、豪華・華麗・快速・快適な船旅をお約束します。「合コン号」とお間違えの無い様に。トイレ・シャワー、レストラン、ランドリー付き・・・ニワトリだって飼っている。そりゃもう毎日が楽しくって、あっという間の16日間だった。何が楽しかったって? まぁ、そこは深く追及されると困る・・・日本にいるときより規則正しい生活も新鮮だった。
川沿いの小さな集落は友好的。
写真撮影が楽しい・・・場合が多い!?
食事は「コンゴであることを思えば・・・」美味しい。16日間、全食事を船内でコックが作ってくれた・・・(道祖)神レベル。食材はコンゴ川漁師が、丸木舟で売りに来る。
当然、淡水魚だが見たことがないヤツばかり。こんなのとか・・・
こんなのとか。
ビールは船に満載していて心配はなかった。ただし冷え具合はコンゴレベル・・・気温よりは冷たいからご安心を。
1日1回、正確には0.8回、大きな村に上陸して、バザールを見学、食料を仕入れる。野菜類が少ないので、野菜嫌いな方には都合がいい。果物は、野生のバナナやパイナップル他、初めて見た(食べた)モノも多かった。
イモムシ系は豊富。船内の食事にも提供されたが、無理に食べなくてもいいよ・・・っていう雰囲気は感じられた。
村々は被写体に溢れていた。もちろん、レンズを向けただけで「アフリカ流」に怒られることは多い。
16時頃になったら、キャンプをするのに快適な場所を探す様だ。もちろん、そういうところを選んでるんだろうけど、何処の村も人々は、とってもフレンドリー。
釣り道具を持って行った。大モノ狙いはボーズの危険性が高いので、謙虚に小物狙いに絞ったが、釣れたのは「極小モノ」ばかり。
虫は意外と少なかったかも…白いのはLEDランタン。
人工の明りが「ほぼ無い」ので、星空が美しかった。黄色の光跡はホタルだ。
何の写真か分かるかな?
船の屋根に積んだビールが尽きる頃、「GO☆CON号」は首都キンシャサがあるスタンレー湖に入った。
都会の女性が出迎えてくれた。
キンシャサでは、ボノボが保護されている「ローラ・ヤ・ボノボ」を見学。ボノボよりも「一緒に見学したコンゴ人」の方が興味深かった。

アフリカの旅のイメージは、野生動物・サバンナ・ジャングル・砂漠・個性的な民族や美術品などだろうが、それらが一切ない16日間だったのに、過去一番アフリカを感じたのはなぜだろう。
このツアーの参加者は4人。添乗員を含め全員が「ほどほどの変人」であって、メンバーにも恵まれた。7-8人いた現地スタッフは全員が礼儀正しくフレンドリーで、一般的なコンゴ人もこうであるかどうかは最後まで分からなかった。
絶対に面白い動画はここ・・・

道祖神