現代アフリカ美術界を代表する彫刻家エル・アナツイ

今回は、現代アフリカ美術界を代表する彫刻家、エル・アナツイをご紹介します。

1944 年西アフリカのガーナ生まれ、現在ナイジェリアのンスカ在住。
ガーナの技術大学で彫刻を学び、木彫の制作を始めてから、1975 年にナイジェリア大学で教鞭を取るのを機に、同大学のあるンスカへ移り、アトリエを拠点に精力的な制作活動を続けています。
1990 年、アフリカの作家として初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、選外佳作賞を受賞。
2000 年頃からは、展示空間を利用した立体作品の制作が中心となり、大量のワインやアルコール飲料の廃材キャップを一つ一つ銅線に繋いで編み上げてつくられる巨大なメタル タペストリーは、見る者を圧倒するダイナミックな作品になっています。
日本では、 2010 年 ~2011 年にかけて、大阪の国立民族学博物館、神奈川県立近代美術館で展覧会が行われました。
この先日本でまた作品を目にする機会があるかは分かりませんが、ニューヨークのメトロポリタン美術館も彼の作品を所蔵していますし、ヨーロッパの美術館などでも、作品をご覧頂く事があるかと思います。
by 大阪営業所 荒木
道祖神