マリ、民俗にふれて・みる旅 後編

弊社ツアーに参加された ツルイ 様 からのレポートの後編です。
前々から見たかった、泥でできたモスク!念願かなって申し込んだものの、西アフリカの雨季ってどうなの?蚊が大発生して病気蔓延?他の体験談を見てみると、ただでさえ交通機関の遅れはあたりまえなのに砂漠の国に雨季(年末年始がお勧めの時期とあった)などに行っては大雨で道が寸断されて…??不安はつのる
7th 8月15日(サンガ→バナニ→イレリ→ティレリ)
ドゴンの村巡りのため今日は徒歩の1日。すこし歩くと、いきなり眼下が開け集落も見える。説明によると、神話に基づいて建物を配しているらしい。滝もあり、なかなかの絶景だ。
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崖を下り始めるがチップ目当てに、ポーターや手を引いて崖を降りるのをサポートしようと現地人がいろいろと世話を焼こうと加わり、団体の人数が倍になる。サッカー並みのマンツーマンのマークであるが、助けもいらないので、ひたすら無視して歩を進める。道は細く、岩場で結構険しい。なる程、日が沈んだら崖を下るのは無理な訳だ。20分程下るとだんだん集落が近づいてくる。とんがり屋根の穀物庫やら、住居など、ひしめきあっている。高い建物はなく、みな平屋で小ぢんまりしている。村には電線も、近代的な建物もなく、何百年も変わらぬ佇まいのようだ。一服してから、次の村へ出発。
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地形が河岸段丘みたいになっていて、右手に崖を見つつ小路を歩く。たいがいの観光地はパンフレットの写真に掲載されているような景色は、いわゆる「美観地区」といって、ほんの一部な地域だけだが、ドゴンの村は、崖づたいに集落が帯上に続いていて圧巻だ。
崖の上には大きな岩が鎮座している所もあり、今にもころがりだしそうだ。下にある家の人は、気が気でないのでは?とあらぬ心配をしてしまう。
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ツアー名の通り、木々は緑をまとい、旅行前に抱いていた乾いたイメージとは全く違う。景色もよくピキニック気分だ。それでも、さすがに日ざしは強く結構バテる。
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途中スレ違った車に迎えの打診を受け、皆の総意でおねがいすることに。その為昼食後は時間調整の為、お昼寝タイムが長くなる。皆お疲れギミで休んでいたが余力があったので、単独で村に向かう。そのうち子供たちが寄って来て道案内をしてくれる。
村の入り口まで来たが、お供の子供も多くなり土産モノ屋にでも引っ張り込まれたら厄介に思えたので、ここで戻ることに。子供たちは、村に来いと連れ戻そうとするが、どうせまた来るので深入りせず引き返した。やはり2時ごろは特に日ざしも強くちょっと動いただけでもれる。皆と一緒に一服しよう。
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夕方、涼しくなってから村を散策。集会所やドゴン族特有の建物の説明を受ける。迎えの車に乗り、宿泊地へ。意外と時間がかかり徒歩にこだわらず良かったと実感。毎回この区間は皆完歩するのだろうか?今日はテント泊。住居の屋上(といって平屋だが)にテントが張ってある。
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電気もきていない村なので、この日はビールを諦めていたが、冷たいビールもあるとの報に感激!夜空は満天の星でいっそのこと外で寝たくなるが、蚊にさされるのがこわいので、テントにて就寝。
8th 8月16日(ティレリ→サンガ→セグウ)
今日は旅行後半の目玉、ドゴンダンスだ。朝食後村の広場へ行き待つことしばし、まずは太鼓の音でスタート。すると村の上手の方から仮面を被った踊り手がたくさん登場。その人数に驚かされる。仮面の種類もたくさんあり、踊りも全員参加のものから1~2人(だいたい同じ仮面同士ペアで踊る)のもののまで多伎にわたる。
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一方見学者はというと、他のツアー客はおらず、村の子供達が遠巻きに眺めているだけ。我々のためだけに、これだけの人が繰り出して踊ってくれるとは、なんとも贅沢なことである。観光用?でこれだけ盛大ならば、実際のシギの踊りはいかばかりか?と興味は尽きないが、27年待たなければ本物のものは見られない。
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踊りの後は、仮面の説明や記念撮影など、サービス満点だ。仮面は動物のものが多いが、なかには泥棒や病人など、妙な面もある。喉のコブは、七福神の様に福々しい意味があるのかと思ったら、「悪い水を飲んだ為」とのこと・・不思議な面は、なにかの戒めだろうか?
ダンスも終わり、崖を登る。坂はだんだん急になってきて最後の方は、岩をよじ登るような感じだ。雨が降ったら大変そうだ!天気が良くてよかった。
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駐車場兼休憩所に着いて、ホッと一息。ここから車にて、ひたすらセグウへ
9th 8月17日(セグウ→バマコ)
朝食後レストランから川岸まで行ってみる。川幅は広く雄大な景色だ。出発後、すぐに陶器売場に立ち寄り露店を覗いてみる。なかなか素朴な焼き物だ。なかには不思議な形をしたものもある。値段も安く、ついつい買ってしまった。大きな焼き物も見ていると欲しくなってくるが、サスガに重くて家まで持ち帰れそうにもない。
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それから、以前この回りを治めていた王家を訪問。末裔の方にも会えたが、庭や飼っていた大きな鳥の方に興味がいってしまう。人に慣れているのか逃げもせず、女性たちが杵でついているものをつついたりと、のどかな雰囲気になごんだ。
午前中はバマコへ車で移動。途中の村々での人々の生業が面白い。バマコに到着後、地元のレストランにて昼食をとりホテルで一服。午後の一番暑い時間帯に休憩できるのはありがたい。
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マリ最後の観光は、皆の買いたいものを聞いて、それが売っている店に行くということに。まずは初日に行ったグランマルシェへ、1週間前来たばかりなのに、それからの旅程を思うと、妙に懐かしい。次は香辛料を買うために、日本でもおなじみの食品スーパーに行ったが、おそらくマリでは髄一の高級スーパーだろう、というか他にスーパーや百貨店の類を見なかった。
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市場の人ごみの中、いろいろな店をのぞくのも楽しいが、整然と陳列された品物を、じっくりと手にとって吟味できるので、落ち着いて買い物できる。 ホテルに戻り、夕食をとって、深夜の出発までひと休み。
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10th/11th 8月18日/19日(→デュバイ→関空→羽田)
いよいよマリともお別れ。行きと同じくホテル・空港間は深夜の移動となる。明かりもすくなく閑散とした道を走っていると、バマコに降り立ってからのことが、いろいろと思いだされる。
そういえば、出発前は「雨季のマリ」ということで、雨にまつわる心配ごとをあれこれ考えていたが杞憂に終わった。雨に降られたのは、サンガの夜だけ。それもホテルに入った後だったので、結局雨具は一度も使うことはなかった。
事前に仕入れた情報では、ティムブクトゥはかなり砂っぽいということだったが、今回は砂に悩まされることも、コンタクトをはずすこともなく、快適に過ごせた。途中の風景は、緑が多かったが乾季は景色も一変するらしい。アフリカというと、「乾いて痩せた大地」というイメージがあったが、それはミゴトに覆させられた。ただ人の欲とは限りのないもので、できれば乾季のマリにもおとずれて見たいものだ。
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