世界に4頭のみのキタシロサイ

昨日に引き続き、動物の話題を一つ。

27日、チェコの動物園で、世界に5頭しかいないキタシロサイのうちの
1頭が病気で死んでしまいました。
キタシロサイは、南部アフリカを中心に生息しているミナミシロサイとは
100万年以上前に地理的な事情から分かれた亜種と言われています。
もともとコンゴ民主共和国、南部スーダン、チャドなどアフリカの中央から北にかけて生息していましたが、乱獲により激減し、2006年以降にコンゴの北部ガランバ国立公園で野生の個体が見られた以降は発見されていないそうです。
現在残るのは、アメリカのサンディエゴ動物園の1頭、そしてケニアのオルペジェタ自然保護区にいる3頭のみとなってしまいました。
しかもそのうちオスはオルペジェタにいる42歳のスーダンのみ。
同じ保護区にいる2頭のメスとの繁殖が上手くいくかどうかによってキタシロサイの存続が決まりますが、なかなか難しいようです。
最後の1頭のオスでもあるスーダンには、密猟者から守るため24時間体制で銃を持ったレンジャーが張り付いています。せめて残った4頭に平和な日々が続くことを願わずにはいられません。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35063331.html
by KQ