アフリカのサイクロン

今現在、大型で強い台風第8号は五島列島の西側を北上、これから東に進路を変え九州方面へ向かうと予想されています。
こういった事態が発生すると、どうしてもアフリカと結び付けて考えてしまうのですが、アフリカでも毎年台風の影響を大きく受ける国々があります。マダガスカルをはじめとするインド洋の国々です。こちらは太平洋ではなくインド洋ですので、呼び名も台風(タイフーン)ではなく、サイクロン(ちなみに大西洋はハリケーン)。インド洋でサイクロンが発生する時期は、日本の逆の2月から3月になります。
例えばマダガスカルの場合、この時期の旅行が無理かというとそんなことはなく、大きい島なので地域の差が大きく、特に影響を受けやすい島の東側やセントマリー島のある北東部などを避ければ、普通に旅行は可能です。ただ最近の日本と同様に、やってくる時期もずれ始め、軒並み巨大化し、島の南端から北端までご丁寧に縦断していくことも増えているようで、2004年、2006年、2007年、2012年と、中央部の高地にある首都アンタナナリボを直撃するサイクロンが年に2つも、4つも来るような状況(最大で45万人が被災したことも)になっているようです。島の南西部は通常であればこのサイクロンの影響を受けることは殆どなかったのですが、最近はそうでもなく、胴回り20m近い巨大なバオバブが、根こそぎ倒されるような暴風に見舞われたこともあるとか。

沖縄地方では記録的な豪雨となっており、TVのニュースで街路樹がなぎ倒されているのを見て、以前聞いたバオバブの話と重なりました。今日の夕方には九州・四国の西側も暴風圏内入り、10日、11日と関西や関東に向けて移動してくると予想されていますが、皆さま台風情報に注意し、どうぞ安全にお過ごしください。