久々に野生動物のお話をひとつ。
写真の動物をご存知ですか?
手前の1頭はグラントガゼル、後の群れはトムソンガゼル、ともに東アフリカの国立公園で多く見られるレイヨウです。この2種、パッと見た感じよく似ていますが、トムソンの方が小型でかつお腹の横にハッキリと黒い筋があり、一方のグラントは大きめでお腹の横の筋がないか、あっても薄い、という違いに着目して見分けます。この2頭はかなりの頻度で、お互いの近くで草を食んでいる光景を見かけます。特に子育ての時期はそうです。それには実はこんな理由があります。
グラントガゼルの子供にも、お腹の横にトムソンガゼルと同様の黒い筋がハッキリとあります。ですが、親の体が大きいので子どもといえどもトムソンの成獣と体の大きさはほとんどかわりません。
早い話が、もしトムソンの群れの中に子供のグラントがいたとしても、両者はほとんど見分けがつかない、ということです。
ほとんどの捕食者(肉食獣)は、子供のレイヨウを獲物として狙います。親はすばしこく、警戒心も強いので、獲物としての優先順位は低いのです。ということは、グラントの子供がトムソンの群れとともに居れば、肉食獣には狙われにくい、ということなのです。
グラントガゼルは幼獣の時ならではの体色を有効に使って、トムソンガゼルを利用して身の安全を高めている、ということが言えます。
反面、一方的に利用されているようにみえるトムソンガゼルも、自分たちより体が大きく、体高も高い(=自分たちより遠目が効く)グラントガゼルの親が近くに居れば、見張り台として利用して、自身と群れの安全を高めることが出来ます。
実は、お互いに持ちつ持たれつの関係にある、ということなのです。
頻繁に目につき、実は真っ先に観光客の方々に飽きられてしまうレイヨウ類ですが、やはり野生で生きるにために色々と生き延びる術を身につけていることが分かります。
こんな話をご存知であれば、ありふれたガゼルの群れが、ちょっと違って見えてくるかもしれません。
サファリや動物がテーマのツアー一覧はこちら。
早い話が、もしトムソンの群れの中に子供のグラントがいたとしても、両者はほとんど見分けがつかない、ということです。
ほとんどの捕食者(肉食獣)は、子供のレイヨウを獲物として狙います。親はすばしこく、警戒心も強いので、獲物としての優先順位は低いのです。ということは、グラントの子供がトムソンの群れとともに居れば、肉食獣には狙われにくい、ということなのです。
グラントガゼルは幼獣の時ならではの体色を有効に使って、トムソンガゼルを利用して身の安全を高めている、ということが言えます。
反面、一方的に利用されているようにみえるトムソンガゼルも、自分たちより体が大きく、体高も高い(=自分たちより遠目が効く)グラントガゼルの親が近くに居れば、見張り台として利用して、自身と群れの安全を高めることが出来ます。
実は、お互いに持ちつ持たれつの関係にある、ということなのです。
頻繁に目につき、実は真っ先に観光客の方々に飽きられてしまうレイヨウ類ですが、やはり野生で生きるにために色々と生き延びる術を身につけていることが分かります。
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