西アフリカのマリ共和国ジェンネにある泥のモスクは、年に1度、雨季を迎える前の2~5月の間に修復が行われます。修復といっても、作業は泥の塗り替え作業で、1辺75メートル、高さ20メートルのモスクを2日間にわけておこないます。ジェンネの住人たち、職人たちが総出となり、泥が乾かないよう数時間で仕上げてしまうというこの修復。ドキュメンタリー番組で数年前に放送されましたが、すごい迫力です。
先月2月20日、ジェンネに宿泊した私は、ガイドから「今晩、修復の日を決めるミーティングがあるらしい」という情報を聞きました。夜遅くには太鼓を打ち鳴らす音が泥の街、ジェンネに響き、いよいよ修復の日が発表されたんだ!と期待に胸が躍りました。
そして翌日、ガイドから言われたのは、「昨日のミーティングで、修復の日を決めるミーティングの日が決まった」の一言。まさかの答えに思わず笑ってしまいましたが、その後の連絡で、3月4日頃にミーティングが行われ、修復は3月11日に行われることになったとのこと。せめて1ヶ月前くらいに日付がわかっていれば・・・とついつい思ってしまいますが、決して観光客のためでもなく、ローカルの人たちのための行事だからこそ貴重なものなのでしょうね。
2027年から7年かけておこなわれるドゴンのシギ祭か、ジェンネのモスク修復作業か・・・どちらか1つでいいから1度は見てみたいものです。ですよね?