アフリカの川をのんびり船旅

列車の旅の話題のついでに。
ナイル、コンゴ、ニジェール、ザンベジ、カサイ、オレンジ、ルアラバ。
さて何の名前でしょう?なーんて、最初の4つで簡単にわかりますね。そうです、アフリカを流れる大河の名前です。
列車の旅の対極をなすローカルかつスローな旅といえば、やはり「船旅」。ゆったりと流れる大河の多いアフリカらしく、その雄大な各河川を時間をかけて移動する船が運行されています。運行状況は船の整備状況、雨季・乾季の水量などに左右されるため、年を通じてコンスタントに最長区間を運行する船は少なく、ある意味季節限定の旅となります。
観光客限定のナイルクルーズ船(エジプト)を除いて、利用客のほとんどが地元の方というローカル船は、エジプトのアスワンとスーダンのワディ・ハルファを結ぶナイル川フェリー、スーダンのコスティから南スーダンのジュバを結ぶ白ナイルの貨客船(現在運休中?)、マリのクリコロとガオを結ぶニジェール川のCMN船(写真)など。
その中でもとっておきは、アフリカで最もアフリカらしい大河「コンゴ川」をゆくオナトラ船。船自体は大きくないのですが、船体の数倍ある艀(と、その上の人、人、人・・・)を押し進む姿はもはや水上都市のよう。

乗船客、船員さん達、沿岸の村から船にモノを売りに来る人々、すれ違う貨客船の乗客、運行する川で魚をとる漁師たち・・・ゆったりと時間をかけたスローな旅は、一期一会の興味深い出会いに満ちています。
今日現在も、弊社の「マリ・大ニジェール河の舟旅とサバンナの民俗 15日間」にご参加の皆様と弊社の添乗員がニジェール川を航行中!
これまでもタンザニアの海岸地方をゆく「ダウ船」を利用した旅などを企画してきましたが、弊社では今後もこの「地元目線の船旅」にこだわった旅を作っていこうと考えています。