2012.12.28発 ウガンダ・ゴリラ・トレッキングとサファリ10日間 後編

2013年の年明けはコンゴ国境近く、クィーンエリザベス国立公園で迎えました。
01
幻想的な初日の出から始まった公園内の車でのサファリは、正直、振るいませんでしたが、エドワード湖とジョージ湖を結ぶカジンガ水路でのボート・サファリは、晴天に恵まれ大当たり。水辺に棲息する多種多様の動物、鳥類が集う野生動物の楽園でした。
たくさんのゾウたちが喉の渇きを潤しています。
02
気持ち良さそうですね~、バッファロー。
03
ワニとカバがこうして並び、
04
ゾウのオーケストラ隊まで・・・
05
カラフルな鳥たちがたくさん。クィーンエリザベス国立公園では、約540種の鳥が観察できると言われています。左上のセネガルショウビンって、小さいけど本当に美しい。
06
ウガンダの国鳥、ホオジロカンムリヅル。
気品高いこの鳥のカラーは、ウガンダ国旗と同じ、黒・金・赤なんですね。
07
今回、ボートは比較的小型のものでした。このサイズだと、岸まで近づいて動物を観察できる上に、モーター音がさほど響かないので、動物たちが逃げないのです。
08
さて、ツアーのメインであるマウンテン・ゴリラに出会うために、ブウィンディの森でトレッキングに臨みました。絶滅の危機にさられているマウンテン・ゴリラですが、ブウィンディ原生国立公園では保護活動の成果を受け、少しずつ数を増やし、現在は400頭ほど棲息しています。そのうち、観光客の観察が許されているのは3組のグループ。私たちは、ルシェグラと名付けられた17頭程の大きなグループを観察させてもらうことに。現在、ルシェグラは、人里近い地域を棲息エリアにしているので、1時間余りのトレッキングでゴリラのグループに遭遇。こちらも晴天の下、1時間、間近でしっかり観察、お昼には下山となりました。トレッキングは通常、夕方までかかることがほとんどですが、今回は早くに終わったので、午後は希望者を募ってブホマ村の見学に出かけることにしました。
ブホマはマウンテン・ゴリラ・トレッキングの拠点地で、村を挙げてゴリラの保護活動に力を入れていると共に、多くの観光客が訪れることにより仕事や金銭的に恩恵を受けています。山肌に沿って紅茶、コーヒーのプランテーションが広がりますが、さまざまなプロジェクトで支援を受けて成り立っている部分もあるそうです。
紅茶、コーヒーのプランテーション
09
収穫したコーヒー豆は、村人たちによって、こうして乾燥作業に入ります。
10
バナナのプランテーションは圧巻です。
11
ここでは、4種類のバナナの木を栽培しています。バナナにこんなに種類があるとは・・・知りませんでした。幹の種類によって生るバナナが異なり、私たちが良く知るところのデザート用バナナはもちろん、主食用の甘くないバナナ、アルコールに向くバナナとさまざま。この国にとってバナナはなくてはならない農作物です。
バナナのお酒を作る工程も丁寧に教えてくれます。バナナを潰し果汁を取り、1週間から10日程発酵させるとバナナワインに。さらに写真のように蒸留しアルコール度数を高めると、WARAGI(ワラギ)というバナナの蒸留酒が出来上がります。度数40%の非常に強いお酒です。
12
ここでは、ジュース、ワイン、蒸留酒の試飲をさせてくれます。飲み比べると、その違いが良く分かります。また、ワインは他のお酒と比べると、かなり酸味が強いのが特徴です。
13
村のチーフの一人でもあり、伝統的な薬草療法士でもある方のお宅を訪問しました。頭痛、胃痛、風邪、下痢、便秘、傷、打ち身などに良いそれぞれの薬草(ハーブ)の効能を、留守中のチーフに代わって奥様に教えてもらいました。
14
そして、少数ながら、昔からこの地に住むピグミーの人々の集落も訪れました。狩猟採集で営んできた彼らの生活について簡単に教えてもらいます。皆、すごく小柄で身軽なので、森の中もひょいひょいと進み案内してくれます。狩で得た獲物は、木の上に作られた貯蔵小屋に一時保存。肉食獣や小動物からの被害を防ぐためとのことですが、まるで、トム・ソーヤの冒険に出てくる小屋のようですね。
15
火起こしのデモンストレーションやダンスも披露してくれます。
16
徒歩3時間かけて、村内をゆっくり案内してもらいましたが、どこへ行っても暖かく出迎えてくれる村人たちの気持ちがうれしかったです。注)上記、ブホマ村見学は、時間がある場合に限り、現地にて別途料金で手配可能なオプショナルツアーです。
そして、ツアーも終盤、カンパラへ帰る途中では赤道を通過します。ウガンダはアフリカでも数少ない赤道直下の国です。ツアーでは少なくとも2回は通過しますが、赤道地点には、このようなモニュメントが道路を挟んで左右に位置しています。円を縦半分にして、左側が北半球、右側が南半球。
17
今回は、『コリオリの力』をこの目で確かめる実験を行ってもらいました。一言で説明するなら、地球の自転により、運動する物体に対して北半球では反時計回り、南半球では時計回りの力が働く、という現象です。(詳しくは、インターネットなどでお調べください。)
北半球、南半球、赤道の各地点に設置された円錐型の器具に水を流すと・・・、
こちら北半球。水が反時計回りの渦を巻きながら流れ落ちます。(矢印の方向)
18
南半球では、同様の器具が時計回りの渦を巻きながら流れ落ちます。そして、赤道地点では・・・。まったく渦を巻くことなく流れ落ちるのです。(矢印の方向)
19
実験後、ご希望の方には赤道(到達)証明書が発行されます。(別途有料)
さて、この実験。信じる、信じないは皆さん次第!? でしょうか・・・。
以上、マウンテン・ゴリラ、チンパンジーだけではない今回のウガンダの旅について触れてみましたがいかがでしたでしょうか。感じ方は十人十色。どうぞご自身の眼で確かめてみてください。
今野