2014.02.07発 エチオピア・ダナキル砂漠訪問ダイジェスト 10日間

アフリカの角と呼ばれる半島に位置し、有史以来、アフリカで大陸で唯一、欧諸国に植民地支配(イタリアによる一時的な占領期間はありましたが)されなかった国、エチオピアを訪問するツアーに同行させていただきました。
エチオピアは、豊富な観光資源を持ち、見所の多い国ですが、今回のツアーの目的は、地球上で最も暑く過酷なエリアの一つに数えられるダナキル窪地にある、エルタ・アレ火山の見学です。
日本からは、まず、中東を経由し、首都のアディスアベバに入ります。
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現地の言葉の一つアムハラ語で、「新しい花」を意味するアディスアベバですが、市内はここ数年、ホテルやインフラ設備の建設ラッシュ、近い将来には、メトロも運行されるようです。
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冒頭、世界一暑いエリアへの訪問と書きましたが、首都アディスアベバは、標高2400mの高地にあり、一年を通して15℃~25℃と冷涼です。エチオピアは、国土の大部分が、エチオピア高原と呼ばれる高地で占められていますが、今回は、高原を東西に分割している大地溝帯の中にある、アフリカで最も海抜の低い場所を擁するエリアを訪れます。
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アディスアベバからは、国内線で北部の町メケレへ移動します。ここは、エチオピアで主要なエスニックグループの一つである、アファール人のホームグランドであり、エチオピア第2の都市になります。旅支度を整え、一路、ダナキル砂漠を目指します。
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出発前に、ちょっとコーヒーブレーク。ご承知の通り、エチオピアはコーヒーの発祥地として知られ、町のカフェでは、このような「コーヒーセレモニー」を見学する事ができます。
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エチオピア高原は、長年の雨により大地が浸食され、切り立った渓谷も多くあり、ダイナミックな景観を楽しむ事ができます。場所によっては、地層が剥き出しになっています。
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途中ティグレ人の家屋を訪問。ちょうど少し前に結婚式があったそうで、幸せな空気とともに、パーティー用の食事も味見する事ができました。
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道中は、塩を運ぶラクダの隊商とすれ違います。これから向かう、アファール低地で塩を切り出し、町へと運ぶ人達です。今後、着々と進む道路整備に伴い、このような様子も近い将来見られなくなるかもしれません。
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ここは、ツアーの見所の一つでもある、ダロール火山とアファール人が塩の切り出しを行う塩湖を訪問するためのベースキャンプになります。ラクダの隊商の通過ポイントにもなっています。夜になると強く吹く風が、より一層、自然の厳しさを感じさせます。
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ダロール火山は、このエリアで最も低い海抜になる窪地で、頂上でも海抜がマイナス45mになります。雨が地面に浸透し、地中の硫黄や酸化鉄、その他ミネラルを含んだものが、蒸気や湯となって地表に表れ、また雲になり、地中へと戻り循環する。地表の水分量や成分のバランスにより、極彩色の世界は、色を変えます。頂上までは短い行程ですが、陽を遮る場所もなく、十分な日除け対策と水分補給は必須です。
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こちらは、何百人ものアファール人が、塩を切り出している現場です。塩と土の層が幾重にも重なります。斧や木の棒を使って切り出した塊を、20平方センチほどの正方形に成形し、左右のバランスを考えて、ラクダへと積みます。ラクダは、一頭で400kgもの荷物 を運ぶ体力を持ち合わせています。
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一面真っ白な塩湖では、遠浅の湖面が遊び心をくすぐります。カーステレオの音楽で即席のダンスホール?になりました!
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アファールエリアに滞在中の食事は、同行するコックが調理。限られた食材の中でも工夫された料理がたくさん出てきます。毎食、皆様には好評でした。
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車で場所を移動し、いよいよ、エルタ・アレのトレッキング開始です。ベースキャンプで準備を整えて、出発します。日が傾き、気温が下がってからスタートします。固い溶岩台地のゆるやかな傾斜を、ゆっくりと登っていきます(約4時間程度の行程)。道中では、それほど遠くない昔の火山活動の痕跡を見る事ができます。頂上に到着すると、少し休憩をしてから、火口を目指します。
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ついに辿り着いた火口の火山活動は圧巻の一言でした。眼前に見る地球の鼓動は、他に比類をしない迫力でありながら、生き物の様に蠢く様は、ある種の親近感を覚え、畏怖と親愛の情とともに、いつまでも見ていたいという思いに駆られました。原始の地球の剥き出しの姿は、人間や生物にとっては、途方もなく長い道のりを歩んできた、「生み・育ての親」の姿とも言えるのかもしれません。
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頂上に一泊し、下山します。荒涼としたエリアを終えて、塩湖の町アフデラで体を休めます。今回は、湖畔の良い場所が確保でき、湯の湧き出るポイント近くでキャンプ。温泉感覚で入っておられるお客様もいらっしゃいました。
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翌日は、一路大きく南へと移動します。エチオピアで重要な河川の一つ、アワッシュ川に沿って走ります。アワッシュ国立公園では、動物サファリを行います。観察できる動物の種類・数はあまり多くないのですが、車を降りて動物を観察してみたり、滝を見にいったりとなかなかに充実したサファリでした。
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ようやく長い道のりを経てアディスアベバに戻ってきました。最後の夜は、民族舞踊と音楽の流れるレストランで食事。
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最終日、帰国便までは、お土産物屋に寄ったり、市内観光をして過ごします。今回は、エチオピア正教のトリニティ教会を訪問しました。エチオピア正教のストーリーが描かれたステンドグラスは一見の価値があります(※日程によっては訪問しない事もあります)。
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太古の自然を、できる限り体の負担を減らしてしっかりと見学するためのコンパクトな日程、そして悠久の大地で暮らすエチオピア人の文化も垣間見る事のできる同ツアー、オススメです。
※文中の写真、動画は、ツアーご参加の深谷様、好岡様よりご提供いただきました。
荒木