2014.08.20発 ナミブ砂漠とナマクアランド 11日間

年に一度、春の訪れとともに広大な荒れ地が一面の花畑に変わる、南アフリカ北西部「ナマクアランド」。花の咲く時期はだいたい8月中旬から9月上旬の数週間と決まっているものの、ツアーの開催時期をピンポイントで開花時期に合わせるのが難しいため(開花時期を当てる”ヤマ勘”が必要!)、弊社では数年に一度の割合で定期的に設定しているツアーです。
南アフリカで『花』と言えば10月に咲くジャカランダが有名ですが、ナマクアランドのワイルドフラワーたちの開花は約一月早く、”花三昧”という日程を組むことは不可能ですので、せっかくだからダイナミックな風景と植生の変化を楽しんでいただこう!という担当者の意図のもと、今年も例年の日程に沿った形で、ケープタウンから北上してナマクアランドを往復するのではなく、ナミビアに先に入ってナミブ砂漠と乾燥した風景を堪能してから、それに対比させる形でナマクアランドの花畑を引き立たせる狙いで、国境を越え南アフリカに南下していく、という日程が組まれました。
ツアーのハイライトの柱は、①ナミブ砂漠、②南アフリカ・スプリングボック周辺のワイルドフラワー、③南アフリカ・ニーボスフィル周辺のワイルドフラワー、の3本です。
前半のナミブ砂漠は、まぁ行けば見られるとして、南アフリカの開花の進み具合は、天候、気温、降雨の状況に思いっきり左右されますので、「花が咲いてなかったらどうしよう・・・」と内心ハラハラしながらの添乗業務でしたが、結果的に訪問したすべての地域でとはいかなかったものの、一部では素晴らしい一面の花畑を堪能することができました。
何しろ対象が砂漠と花ということで、文章ばかりのレポートでは何も伝わらないと思いますので、写真でご覧ください。
まずはナミビア、首都ウィントフックの空港を出発!

ナミビアは未舗装路が殆どなので、こんな車を利用して出発。
ナミビアは未舗装路が殆どなので、こんな車を利用して出発。

南回帰線を通過。
南回帰線を通過。

お約束のナミブ砂漠、デューン(砂丘の意味)45。比較的(というより最も?)登りやすい砂丘。
お約束のナミブ砂漠、デューン(砂丘の意味)45。比較的(というより最も?)登りやすい砂丘。

いつも変わらず美しいデッドフライ。立ち枯れたキャメルソーン(アカシアの一種)が、オブジェのように立ち並ぶ、フォトジェニックな風景。
いつも変わらず美しいデッドフライ。立ち枯れたキャメルソーン(アカシアの一種)が、オブジェのように立ち並ぶ、フォトジェニックな風景。

港町ルーデリッツでは、ゴーストタウンと化した街、コールマンスコップを見学。寂寥感漂う、ナミビアらしい風景が広がります。
港町ルーデリッツでは、ゴーストタウンと化した街、コールマンスコップを見学。寂寥感漂う、ナミビアらしい風景が広がります。

国境にもなっているオレンジ川を渡り、南アフリカへ。
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青空と乾いた大地の中、道はまっすぐに続いています。どこかに一面の花畑があるなんて信じられません。
ちなみに...少人数のツアーですので、宿泊は大型ホテルではなく、個人経営のB&Bがほとんど。人間味ある温かなサービスと、それぞれのオーナーが持っている個人的な花情報の入手が期待できます。

オーナーの趣味を反映して、趣向が凝らされたお部屋。
オーナーの趣味を反映して、趣向が凝らされたお部屋。

そして、いよいよ一面の花畑へ!まずはナマクア国立公園。

街道沿いに花がちらほら。色がオレンジや黄色に見えるところは全て花ですが、午前中はまだ気温が低く、蕾のままです。
街道沿いに花がちらほら。色がオレンジや黄色に見えるところは全て花ですが、午前中はまだ気温が低く、蕾のままです。

正午近くにになると、太陽に暖められて一気に開花。こんな光景が広がります。
正午近くにになると、太陽に暖められて一気に開花。こんな光景が広がります。

比較対象がないと広さが実感できないと思いますので、こちらでどうでしょう?ご参加の皆様も様々に目線を変えて、花畑の写真を撮影されていました。

こんな広大な敷地一面に花畑が広がっています。
こんな広大な敷地一面に花畑が広がっています。

細かく見ていくと、様々な違った種類の花・花・花。
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ここはナマクア国立公園の中の、スキルパッド保護区になりますが、敷地内にはちょっとした湿地などもあって、少し変わった植物や花も自生しています。
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そして、少し標高の高い場所に位置するニーボスフィルへ移動。の途中、石英が大地一面に散らばっている特異な地質のエリアがあるのですが、そこには小さな花を咲かせたこんなかわいい植物を見ることができます。
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そう、多肉植物です。世界中にある多肉植物のうちのなんと3分の2が、ここ南アフリカの北ケープ州に分布しているそうです。日本でも人気があり、コレクターも存在するらしい多肉植物ですが、好きな方にはたまらない光景が広がっています。
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幹線道路横に広がる、地面のこんな狭い範囲でどの程度の種類の多肉植物があるのか数えてみましたが、なんと30数種自生していました。恐るべき植物多様性・・・。
ちなみに一つ一つの大きさはというと、こんな感じ。小さくてかわいい植物ですが、一生懸命に花を咲かせている様は感動ものです。
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あいにく、もう一か所の高地にあるニーボスフィルでは気温が下がり、時々猛烈に降ってくる雨のために見事な花畑は見られませんでしたが、それでも雨に濡れた瑞々しい花々に心癒されました。
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そして、この地域ならではの木(と言ってもアロエの一種)、クイバーツリーが一面に自生している、見事な『クイバーツリーの森』も見ることができました。

かつて南部アフリカ全域に暮らしていた狩猟採集民サンの人々が、その枝を折って中身を刳り貫き、矢を入れる”矢筒”として利用したことから、クイバーツリー(矢筒の木)と呼ばれている、アロエの一種です。
かつて南部アフリカ全域に暮らしていた狩猟採集民サンの人々が、その枝を折って中身を刳り貫き、矢を入れる”矢筒”として利用したことから、クイバーツリー(矢筒の木)と呼ばれている、アロエの一種です。

この後、南アフリカ有数のワインの産地にして南アフリカで2番目に古い街ステレンボッシュにて、見事な花畑が何とか見られたことをワインで祝い、ケープタウンを出発して日本へ帰国しました。
また数年後になるとは思いますが、再度『お花畑ツアー』を企画する予定です。春の訪れを祝う、野生の花々たちの年に一度の祝祭へ是非足を運んでみてください!
羽鳥