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2019.3.17発 タンザニア&ザンビア『TAZARA鉄道』ポレポレ旅 11日間

『TAZARA鉄道』に乗ってきました!通り名の『タンザン鉄道』の方が有名でしょうか。タンザニアの首都ダルエスサラームからザンビアのカピリムポシ駅までを繋ぐ約2,000kmの鉄道です。約40年間の歴史を持つ鉄道は、現在でも週2便運行し、地元の人の足として活躍しています。今回のツアーは、出来るだけローカル目線の旅行を楽しめないかと思い、企画したツアーでした。タンザン鉄道の切符を確保しておく以外は事前に手配らしい手配もせず、現地で移動手段や宿を決めながらの珍道中でした。

まずは港町ダル・エス・サラームに到着。タンザニアの最大の商業都市でもあります。

簡単に街をぶらぶら。活気のある野菜市場。

ティンガティンガの工房にも立ち寄りました。

これから列車の旅ですので、買い物はほどほどに!

魚市場も賑わっています。

魚の競りが行われていました。おばちゃん達も真剣です。

『TAZARA鉄道』の始発駅、ダル・エス・サラーム駅舎に到着しました。約40年前に建てられた立派な駅舎です。

駅の待合室。これから一緒に乗り込む乗客でごった返しています。ワクワク。

荷物チェックを受けて客車へと乗り込みます。

TAZARA鉄道が動き出しました。数十分も走り出せば、あたりはすっかり緑の中です。

2泊3日の列車旅の始まりです。タンザニア南部のセルー野生保護区を抜け、緑豊かな大地を隣国ザンビアに向けのんびりと走ります。途中の停車駅では近隣の人々が美味しそうな果物やご飯などを売りに集まってきます。食堂車で乗り合わせた人と飲み語らい、自分の客車に戻っては昼寝。起きたらボケっと車窓の景色に身をゆだねる。
客車内の狭い廊下を通って、客車キャビンへと向かいます。

キャビン内はこんな感じ。二段ベッドが向かい合うように配置されています。

二段ベッドの上段部分。扇風機付きです!!

さっそく列車内を探検。食堂車の調理場を覗きます。

食堂車にはBARも併設されています。駆けつけ一杯。

お昼ご飯です。メニューは、ビーフ、チキン、フィッシュの3種類から選びます。

食べたら昼寝。

先頭が機関車両。貨車が3両連なり、そこから三等車両が4両連なります。真ん中の水色の3両は食堂車両とBAR車両。

列車は、セルー野生動物保護区の中を走り抜けていきます。

『TAZARA鉄道』は駅以外は単線です。ひたすら一本の線路がどこまでも続きます。

夜になっても走り続けます。

夕食はメインのおかずをフィッシュに変えてみました。

列車の最後尾はこんな感じ、『HATARI』とはスワヒリ語で『危険!』です、見ればわかりますね。

朝になってタンザニア南部の中都市マカンバコに到着しました。

駅では、朝っぱらから、モツ煮込みが売られています。

列車に近づいて、直接果物などを売りに来る人もいます。

乗り降りする人、物売りの人、ごっちゃになってきました。

停車時間が長いので先頭の機関車両を見に行きます。迫力があります。まさに鉄の塊!男心をくすぐられます。

機関士の皆さん。お仕事ご苦労様です!

機関室に入れてもらいました。年季入ってます。

外装のエンブレムも年季入ってます!

夜中にタンザニアからザンビアへと入国。手続きは列車内で行います。

ザンビアに入り、のどかな村の合間などを走ります。

引き続き、列車が停止するたびに大勢の人がモノを売りに来ます。これが楽しみ!

3日目の夕暮れ時、だんだん列車の旅も終わりが近づいてきました。

深夜に停車し、他の乗客にたたき起こされました。

ゴール!無事に終点のニューカピリムポシ駅に到着です。

夜明けごろ、乗り合いバスに交渉して、まずはザンビアの首都ルサカへ。

数時間走って大きなバス停に到着。

ザンビアの首都ルサカです。なかなかの大都市です。

人口は250万人。70もの民族の人々が入り混じるザンビアの中心地です。

ひとまずこの街に1泊して、列車旅の疲れを癒します。

街をぶらぶら。経済都市といった雰囲気で、それほど文化的な見ものはありませんが、やっぱりアフリカの街歩きは楽しいです。

せっかくなので夕食はザンビア・ローカル料理。主食のンシマにブライ(焼肉)、付け合わせはチヴァヴァ (かぼちゃの葉っぱ煮込み)とカレンブラ(サツマイモの葉っぱ煮込み)です。

さて、首都ルサカで1泊し、いよいよこのツアーの最終目的地、リビングストンの街を目指します。これまでの道中、一般の人々と同じローカルな乗り物とローカルな食事を続けてきました。せっかくですので、最後までこの旅のスタイルを崩さずに、再び乗り合いバスに乗ってリビングストンの街へと向かいます。
まずはチケット売り場にて乗り合いバスの切符を購入。

車窓の景色。日本の中古車も大活躍しています。

元「日本モーターボート競走会」学生たちのスクールバスとして活躍していました。

1日走って、リビングストンの街へと到着。130年の歴史のある、なかなか古い街です。

コロニアル時代の建物も残ります。

最後の宿泊地は「バックパッカーズ」と呼ばれる簡易宿泊所。

欧米の個人旅行者も多く、旅行者同士の交流も楽しみです。

キッチンも付いているので自炊も可能。共有スペースも快適でした。

近くには、デイヴィッド・リビングストン博物館もありました。見ごたえあり。

そして、リビングストン観光の目玉と言えば、ご存じ『ビクトリアの滝』です。

ジンバブエ側と違って、ザンビア側では、滝のギリギリ際まで近づく事が出来るのでより迫力があります。

そして旅の〆料理はまたもローカル料理。剥き出しチキンは、コラーゲン満点です。

この日は満月だったので、食後に再び滝の観光へ。月明りに照らされて、見事な虹を見ることが出来ました。

最後は橋を渡ってジンバブエに入国し、空路日本へと帰ります。

列車や乗り合いバスなど、ローカル交通機関を使って移動するだけの内容ですが、ゴールのビクトリアの滝に辿り着いたときは、なかなかの達成感がありました。
『TAZARA鉄道も』1~2日は遅れるのが当たり前だと聞いていましたが、今回は運が良く3時間程度の遅れで真夜中にニューカピリムポシ駅に到着。ゴール以外は派手な観光地もなく、随分のんびり(ポレポレ)な旅行でしたが、地元の人達と一緒に地元の相乗り列車に乗り、地元の食事を取り、地元の足を使って移動する。ともすれば、贅沢な旅行も多いアフリカ旅行ですが、久しぶりに旅行の原点の楽しさを思い出したようなひと時でした。いやー、楽しかった。
旅の思い出に残っているのは、列車の中での他の乗客との語らいの時間。あまり観光客扱いされないのも心地良かったです。

40周年のオモシロ企画の一環でしたが、意外と好評だったので2019年の後半も企画しました。是非、地を這うようなローカル目線でアフリカを旅行したい方はご参加お待ちしています!
■タンザニア&ザンビア『TAZARA鉄道』ポレポレ旅 11日間
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道祖神