2019.8.12発 ナイジェリア オショボの祭りとヨルバランド訪問 8日間

2019.8.12発 ナイジェリア オショボの祭りとヨルバランド訪問 8日間

西アフリカの大国、ナイジェリアにお祭りを見に行ってきました。年に1度の大祭「オシュン・オショボ・フェスティバル」です。ナイジェリアは人口1億9000万人以上が暮らす超大国!!500を超える民族から成る人々が暮らし、そのうち3大民族と呼ばれるのが「ヨルバ人」「ハウサ人」「イボ人」です。今回はそのうちの1つ「ヨルバ人」の人々が暮らす地域「ヨルバランド」を訪問しました。

空港からハイウェイを通って街の中心地へ。首都ラゴス。人口1,500万とも2,000万ともいわれる世界でも有数のメガシティです。
空港からハイウェイを通って街の中心地へ。首都ラゴス。人口1,500万とも2,000万ともいわれる世界でも有数のメガシティです。
翌日、向かったのはオルモ・ロックと呼ばれる巨大な岩のあるアベオクタの街。巨岩の周囲には3つの神殿があり、ヨルバの人々にとっての神々(=オリシャ)の像が祀られていて、他の地域に暮らすヨルバの人々も多く訪れる聖地の1つです。
翌日、向かったのはオルモ・ロックと呼ばれる巨大な岩のあるアベオクタの街。巨岩の周囲には3つの神殿があり、ヨルバの人々にとっての神々(=オリシャ)の像が祀られていて、他の地域に暮らすヨルバの人々も多く訪れる聖地の1つです。
数十mはある巨大な岩が重なるように絶妙なバランスで積み上がっていて、その隙間の奥に小さな祠(=神殿)があります。
数十mはある巨大な岩が重なるように絶妙なバランスで積み上がっていて、その隙間の奥に小さな祠(=神殿)があります。
たくさんのヨルバの人達もお参りに来ています。みんなお祈りに来たとは思えないテンションでフレンドリー。
たくさんのヨルバの人達もお参りに来ています。みんなお祈りに来たとは思えないテンションでフレンドリー。
オルモ岩の上まで登って眺めるアベオクタの街並みと、その辺にいた少年。
オルモ岩の上まで登って眺めるアベオクタの街並みと、その辺にいた少年。

ヨルバの人々の多くは「ヨルバ信仰」と呼ばれる独特の伝統的宗教・自然崇拝を信仰している人が多いのが特徴です。といっても、おどろおどろしいものではなく、日本でいう「神道」と同じようなものを考えて頂ければ分かり易いでしょうか。キリスト教やイスラム教のように絶対的な一つの存在を神とするのではなく、草木や水、風、火、あらゆる自然の万象にそれぞれ神様が宿っているという考え方です。まさしく八百万の神々です。たくさんいる神様の事を『オリシャ』と言いますが、それぞれの神様には名前もあり、外見のイメージや各自が持つ神話などもあります。中には短気な神様や、浮気性のある神様、おっちょこちょいの神様など、とても人間味を感じます。そんなヨルバのオリシャ(=神々)の中でも1、2を争う人気を誇るのが、水の神様『オシュン』です。水、川、愛、官能、ヒーリング、美をつかさどる神様で女性の神様、女神様です。今回のツアーの最大の目的は、年に一度行われる、この『オシュン』を称えるお祭りに参加する事でした。

道中で立ち寄った「オヨ」の街。突然けたたましいドラムの音が鳴り響きました。
道中で立ち寄った「オヨ」の街。突然けたたましいドラムの音が鳴り響きました。
ドラムの音で出迎えられたのは地元の有力者たち。仕立てた布地を着こなしています。
ドラムの音で出迎えられたのは地元の有力者たち。仕立てた布地を着こなしています。
音の鳴る方へ足を向けると、現れたのはドラム部隊!少年もいます。
音の鳴る方へ足を向けると、現れたのはドラム部隊!少年もいます。
この日に遭遇したのは、オリシャ(=神々)のひとつ。「オグン」を讃える祭礼でした。太鼓の音に合わせて参列者の熱も上がります。
この日に遭遇したのは、オリシャ(=神々)のひとつ。「オグン」を讃える祭礼でした。太鼓の音に合わせて参列者の熱も上がります。
集まっているお偉いさんも喜んでいます。「オグン」は、火に宿る神様。他にも、鉄、政治、戦争などを司っている武神です。
集まっているお偉いさんも喜んでいます。「オグン」は、火に宿る神様。他にも、鉄、政治、戦争などを司っている武神です。
この大きな樹の根元に祭壇が作られ、供物が捧げられます。この後、ちょっとショッキングな生贄シーンがあったのですが、写真はご勘弁を。
この大きな樹の根元に祭壇が作られ、供物が捧げられます。この後、ちょっとショッキングな生贄シーンがあったのですが、写真はご勘弁を。
祭礼の間中、太鼓を叩き続けてやり遂げたドラム隊。満足げな表情をしています。
祭礼の間中、太鼓を叩き続けてやり遂げたドラム隊。満足げな表情をしています。

そして、いよいよ向かうのは、ナイジェリアの南西部。オシュン州と呼ばれる、水を司る女神様の名前が冠された地域です。オシュン州一帯はヨルバの人々が古代から文化を築いた地域で、かつてはオルバやオラングンと呼ばれる王たちが治める都市国家が繁栄していました。今でも、州内にあるイレ=イフェ、オケ=イラ、イラ、エデ、イレサといった地方都市は、古代の都市国家が由来となり、そのまま今に至ります。この「ヨルバランド」と呼ばれる地域一帯は、現代のナイジェリアの首都機能を持ったラゴスなどの大都市に比べて街の規模は小さいですが、歴史と文化が続いてきた古都が多いのが特徴です。日本でいうと、京都みたいなものですね。

オシュン州の州都オショボはアートの街でもあります。伝統的な藍染め(=アディレ)の工房なども多くあります。
オシュン州の州都オショボはアートの街でもあります。伝統的な藍染め(=アディレ)の工房なども多くあります。
幾何学模様のように見えて、実はきちんと意味のある伝統的な紋様です。
幾何学模様のように見えて、実はきちんと意味のある伝統的な紋様です。
現代アートも見応えあり。
現代アートも見応えあり。

さて、ヨルバランドの中心地オシュン州。その州都「オショボ」という小さな町の郊外に緑の深い森があります。その森の奥、流れる川がオシュン神そのものと考えられていて、このお祭りの時期は多くの人々がこの森に集まり、川の水を浴び、女神オシュンを称える為の儀礼を行います。日本も各地に土地の神様をたたえる祭りは多くありますが、特に古代から水の祀りは治水や灌漑の土木技術とも深く結びついてきたともいわれています。水の神様を称え、また鎮める事がその土地を守る事に繋がっていたのでしょう。祭りのハイライトは、その聖なる川への巫女の祈祷。そして人々が我先にと川へ飛び込み、聖なる川の水を浴びる瞬間です。

森の入口にはヨルバのオリシャ(=神々)を祀った彫刻が並びます。数年年前に亡くなったオーストリア人の女性彫刻家、スーザン・ウェガーさんの作品。ヨルバの進行に惚れ込んだ人の作品だけあって、不思議と森の景観に溶け込んでいます。
森の入口にはヨルバのオリシャ(=神々)を祀った彫刻が並びます。数年年前に亡くなったオーストリア人の女性彫刻家、スーザン・ウェガーさんの作品。ヨルバの進行に惚れ込んだ人の作品だけあって、不思議と森の景観に溶け込んでいます。
祭りに集まって来る、地元の人々も思わずポーズ。微笑ましいです。
祭りに集まって来る、地元の人々も思わずポーズ。微笑ましいです。
森の最深部にあるのが聖なるオシュンの川。両手を広げているのが水の女神オシュンを現しています。
森の最深部にあるのが聖なるオシュンの川。両手を広げているのが水の女神オシュンを現しています。
少しずつ、川べりに人が集まってきました。
少しずつ、川べりに人が集まってきました。
ばっちりと正装で決めている神官のおじさま達
ばっちりと正装で決めている神官のおじさま達
巫女をお手伝いする女性陣はみな一様に強烈な髪形をしています。
巫女をお手伝いする女性陣はみな一様に強烈な髪形をしています。
この人も同じ髪型。
この人も同じ髪型。
真ん中の人は髪型だけでなくて、目力も強烈です。
真ん中の人は髪型だけでなくて、目力も強烈です。
そうこうしている間に人々がどんどん川へと集まってきました。
そうこうしている間に人々がどんどん川へと集まってきました。
森の奥からも次から次へと人がやってきます。
森の奥からも次から次へと人がやってきます。
あちこちで打ち鳴らされるドラムの音。
あちこちで打ち鳴らされるドラムの音。
空に向かってバンバンと銃が打たれます。
空に向かってバンバンと銃が打たれます。
人の波が途切れません。あたりはすっかりカオス状態。。
人の波が途切れません。あたりはすっかりカオス状態。。
川のまわりも人でぎっしり。人々のエネルギーがどんどんハイテンションになっていくのを実感します。
川のまわりも人でぎっしり。人々のエネルギーがどんどんハイテンションになっていくのを実感します。
巫女の合図をきっかけに、みんなが川へ向かって突然ダッシュ。川の水を一心にその身に浴びます。
巫女の合図をきっかけに、みんなが川へ向かって突然ダッシュ。川の水を一心にその身に浴びます。
川から戻ってくるや、突然に巫女さんが痙攣して倒れました。そして、みんなが取り囲むように集まります。祭りのボルテージが最高潮を迎えた瞬間。
川から戻ってくるや、突然に巫女さんが痙攣して倒れました。そして、みんなが取り囲むように集まります。祭りのボルテージが最高潮を迎えた瞬間。

日本の祭りもヨルバの祭りも、必ず神様が中心にあり、その場所にあるのが神様が降りてくるための社、すなわち神社です。このオショボの森にも神社があり、すぐ目の前には女神オシュンの川が流れます。やっぱり祭りは土地の人々にとっての『ハレの日』、私は個人的にアフリカの人々にとっての『ハレの日』が大好きです。太鼓が打ち鳴らされ、着飾った人々が集まり、厳かな神事が取り行われる傍ら、集まった人々や子供たちは楽しそうに踊り、語らい、年に一度の神様への感謝を捧げます。そこには、日本各地のお祭りと同じように、とにかく『幸』のエネルギーが満ちている、その時だけの特別な空間です。

祭りの神聖さもさることながら、着飾ってお洒落をして集まった人々のファッションチェックも楽しみです。
祭りの神聖さもさることながら、着飾ってお洒落をして集まった人々のファッションチェックも楽しみです。
子供たちもめかし込んで集まってきます。
子供たちもめかし込んで集まってきます。
みんなが腕に首元に頭にと身に着けている赤い数珠のようなアクセサリ。サンゴを模しているそうです。
みんなが腕に首元に頭にと身に着けている赤い数珠のようなアクセサリ。サンゴを模しているそうです。
コラの実を売るおばちゃん。カフェイン成分があり、かじるとちょっと覚醒するそうな。
コラの実を売るおばちゃん。カフェイン成分があり、かじるとちょっと覚醒するそうな。
太鼓部隊の少年たちもばっちきりキメてきています。
太鼓部隊の少年たちもばっちきりキメてきています。
お洒落してきているので、ついつい自撮りが止まらない。
お洒落してきているので、ついつい自撮りが止まらない。
プリント布使いが素晴らしい真ん中のオジサン
プリント布使いが素晴らしい真ん中のオジサン
静かに祭りを楽しんでいたご夫婦。
静かに祭りを楽しんでいたご夫婦。
集まった人々のお洒落スナップを撮りまくっていたフォトグラファーのお姉さん
集まった人々のお洒落スナップを撮りまくっていたフォトグラファーのお姉さん

また2020年もお祭りの日が決まり次第、ツアーを企画する予定です。是非、年に1度のお祭り、ヨルバの人々にとっての特別なひと時に、私達も参加してみませんか。

さて、最後にちょっと話が脇道にそれますが、ナイジェリアの旅行で楽しみのひとつなのが、道中での食事。ナイジェリアの現地ローカル料理は、とても手の込んだ、「これぞアフリカ料理!」というものが多いです。ナイジェリアは500以上もの多くの民族の人々が集まる国なので、料理も民族の数だけ本当に多様です。ただ、大別すると主要な3民族の人々に分けられるので、料理もそれに倣います。北部に住むイスラム商人の「ハウサの人々」はトウモロコシやクスクスなどの穀物、豆類が中心。同じく北部の遊牧民「フラニの人々」は、家畜と共に移動する遊牧生活の為、トウビンジエのような保存穀物にミルクや家畜のお肉が主食。ナイジェリア南東部の「イボの人々」の主食はヤムイモ。また有名なのがエグシと呼ばれる瓜の種のソース、これは絶品です。そして今回の訪問先、南西部に暮らす「ヨルバの人々」の料理も同じようなヤムイモ、キャッサバ芋、野菜バナナ(プランテン)などの主食にどろりとしたソースを合わせて食べるスタイルが一般的です。注意してほしいのは、ナイジェリア料理は基本何を食べてもピリ辛です。辛い料理が苦手な人はちょっとツライかもしれませんが、是非一度は魅惑のナイジェリア料理を味わって欲しいと思います。

まずは西アフリカ全般で広く食べられている主食の「フフ」。言ってしまえばお餅ですが、蒸したヤムイモやキャッサバ、プランテンバナナをこねてパウンドしたものです。付け合わせは「オクラスープ」これも西アフリカ全般的に広く食べられている「オクラ」のねばねばスープですね。「オクラ」はアフリカの言葉なんです。あとはピリ辛牛肉ソース。
まずは西アフリカ全般で広く食べられている主食の「フフ」。言ってしまえばお餅ですが、蒸したヤムイモやキャッサバ、プランテンバナナをこねてパウンドしたものです。付け合わせは「オクラスープ」これも西アフリカ全般的に広く食べられている「オクラ」のねばねばスープですね。「オクラ」はアフリカの言葉なんです。あとはピリ辛牛肉ソース。
次は国民食「ジョロフライス」ピリ辛チャーハンです。これは日本人の口にもよく合います。セネガルのジョロフ王国の料理「チェブジェン」がルーツと言われています。一緒に食べているおかずは、ちょっと分かりにくいですがカタツムリ。エスカルゴ(大)です。
次は国民食「ジョロフライス」ピリ辛チャーハンです。これは日本人の口にもよく合います。セネガルのジョロフ王国の料理「チェブジェン」がルーツと言われています。一緒に食べているおかずは、ちょっと分かりにくいですがカタツムリ。エスカルゴ(大)です。
これぞナイジェリア料理。黒っぽいのは「アマラ」です。見た目は「フフ」に似ていますが、乾燥したキャッサバ芋から造るのが特徴。ちょっと発行しているので酸味があります。クセになる味。付け合わせの野菜は「エフォリロ」。ヨルバの人々の伝統料理で、ほうれん草のようなEfinrinという葉とEfo sokoという葉を、スパイスで炒めます。おかずは牛の腸壁。モツ焼きですね。
これぞナイジェリア料理。黒っぽいのは「アマラ」です。見た目は「フフ」に似ていますが、乾燥したキャッサバ芋から造るのが特徴。ちょっと発行しているので酸味があります。クセになる味。付け合わせの野菜は「エフォリロ」。ヨルバの人々の伝統料理で、ほうれん草のようなEfinrinという葉とEfo sokoという葉を、スパイスで炒めます。おかずは牛の腸壁。モツ焼きですね。
ビールも美味しいです。たくさん種類がありますが、ナイジェリアと言えば、まずは「STAR☆ビール」
ビールも美味しいです。たくさん種類がありますが、ナイジェリアと言えば、まずは「STAR☆ビール」

生野

■ナイジェリア・ヨルバランドのお祭りと文化とアートにふれる旅 9日間