2020.2.7発 チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間

2020.2.7発 チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間

チュニジアのツアーへと行ってきました。目的は6日間で約100キロ、ラクダと共に砂漠を歩く事です。来る日も来る日も、砂と風と星の世界。夜はテントで毛布にくるまりながら、毎日無心で歩き続けます。ふと、「こんなところで、いったい何をしているんだろう?」という気にさせられますが、何も考えずに砂漠の世界にどっぷりと浸かっていると、いつの間にか1日が終わりを迎えている、そんな毎日でした。そして、途中何度かラクダの背に乗るなど助けを借りながらも、ご参加者全員が無事に歩き切る事が出来ました。

日本からの長いフライトを経て、首都チュニスのカルタゴ空港へ到着!
日本からの長いフライトを経て、首都チュニスのカルタゴ空港へ到着!
その日のうちに国内線チュニスエアーにて、南部のジェルバ島へ。
その日のうちに国内線チュニスエアーにて、南部のジェルバ島へ。
ジェルバ島のフームスークへ。迷路のような石造りの街並みが広がります。
ジェルバ島のフームスークへ。迷路のような石造りの街並みが広がります。
これから6日間の砂漠の旅へ出かける前に皆さんで1枚「WE ♡ DJERBA」
これから6日間の砂漠の旅へ出かける前に皆さんで1枚「WE ♡ DJERBA」
ジェルバ島は地中海に浮かぶ島。本土へは車ごと積み込むフェリーで渡ります。
ジェルバ島は地中海に浮かぶ島。本土へは車ごと積み込むフェリーで渡ります。
峠道を超え、砂漠の街ドゥーズへとひた走ります。
峠道を超え、砂漠の街ドゥーズへとひた走ります。
ドゥーズ郊外の砂丘に向かうと、ラクダたちがお出迎え!
ドゥーズ郊外の砂丘に向かうと、ラクダたちがお出迎え!
ラクダの背に自分たちの荷物を載せて運んでもらいます。
ラクダの背に自分たちの荷物を載せて運んでもらいます。
いざ出発!
いざ出発!

旅の相棒は、全部で9頭集まってくれた(?)ラクダたち。約200kgもの重い荷物を背負いながらも、静かに私達と一緒に歩いてくれます。6日間一緒にいると、何となくそれぞれの性格のようなものも分かってくるのが面白く、荷物を背負っても平気な顔をしているラクダもいれば、大暴れで明らかに文句を言っているラクダもいて、個性がありとても楽しい旅の仲間でした。そして、ラクダたちを家族のように扱うのが3名のラクダ使い達。砂漠に生きる彼らなしには、この「砂漠歩きの旅」は成立しません。全員の荷物をラクダに載せて運び、キャンプ地では手の込んだ砂漠の料理をふるまってくれ、毎夜のように焚火を囲んで歌を歌う。素晴らしい活躍ぶりを見せてくれた、3名の砂漠の男たちでした。

頼れる砂漠の男たち。彼らとラクダたちなしでは、この旅は実現できません。
頼れる砂漠の男たち。彼らとラクダたちなしでは、この旅は実現できません。
どっさりと荷物を背負ったラクダたち
どっさりと荷物を背負ったラクダたち
1時間半~2時間ほど歩いては休憩。ラクダたちもお休み。
1時間半~2時間ほど歩いては休憩。ラクダたちもお休み。
お昼ご飯は絶品のチュニジアサラダ。レモンを絞って、オリーブ油を掛けただけなのに美味!
お昼ご飯は絶品のチュニジアサラダ。レモンを絞って、オリーブ油を掛けただけなのに美味!
夕暮れ時には砂漠の見晴らしのいい場所を探してテント設営。
夕暮れ時には砂漠の見晴らしのいい場所を探してテント設営。
日が暮れるとすぐに寒くなってしまうので、夕食の調理がてらに焚火を燃やします。炎の暖かさが嬉しい。
日が暮れるとすぐに寒くなってしまうので、夕食の調理がてらに焚火を燃やします。炎の暖かさが嬉しい。
旅の最中の砂漠の料理も楽しみです。一押しなのが、「砂漠のパン」と呼ばれるホブズ・メッラ。
旅の最中の砂漠の料理も楽しみです。一押しなのが、「砂漠のパン」と呼ばれるホブズ・メッラ。
パン生地をコネコネ。お手伝い。
パン生地をコネコネ。お手伝い。
丸く、平べったく、形を整えていきます。
丸く、平べったく、形を整えていきます。
そして焚火をした後の砂地の上に直接置き、焚火の灰を上から被せていきます。
そして焚火をした後の砂地の上に直接置き、焚火の灰を上から被せていきます。
20分ほど蒸らして出来上がり。じゃりじゃりと砂が混じることもなく、ふんわりと焼きあがった砂漠のパン。絶品!オリーブ油と一緒にどうぞ。
20分ほど蒸らして出来上がり。じゃりじゃりと砂が混じることもなく、ふんわりと焼きあがった砂漠のパン。絶品!オリーブ油と一緒にどうぞ。
夕食はしっかりと食べ答えのあるものを作ってくれます。マグレブ地域の料理といえばこちら、タジン鍋。
夕食はしっかりと食べ答えのあるものを作ってくれます。マグレブ地域の料理といえばこちら、タジン鍋。
しっかり食べてたっぷり眠る。夜が明けたら、また歩き出します。
しっかり食べてたっぷり眠る。夜が明けたら、また歩き出します。
砂漠の景色も色々です。荒涼とした土獏地帯もあれば、風紋の美しい柔らかな砂丘も歩きます。
砂漠の景色も色々です。荒涼とした土獏地帯もあれば、風紋の美しい柔らかな砂丘も歩きます。

砂漠の夜はとても寒く、寝袋の中に入っていても、さらに上から毛布にくるまっていないと眠れないほどでした。昼間のギラつく太陽、夜の凍てつく寒さ、砂漠の前では、つくづく人間一人の生命力の小ささを痛感させられます。ですが、その砂漠を僅かの距離でも自分の足で歩く。約100キロを歩き抜いた後には、何とも言えない達成感で満たされます。なかなか便利な日本の日常生活の中では味わう事の出来ない達成感。これを感じる事が、このツアーの一番の魅力と言えるのではないでしょうか。

「砂漠を歩く」。目的はただそれだけです。
「砂漠を歩く」。目的はただそれだけです。
歩いている最中は無心になってただ歩を進めます。
歩いている最中は無心になってただ歩を進めます。
そして、1日の終わりには再び砂漠に包まれ眠ります。
そして、1日の終わりには再び砂漠に包まれ眠ります。
テントはワンタッチ式。ちょっとコツが要りますが、慣れればどなたでも設営・撤収は簡単です。
テントはワンタッチ式。ちょっとコツが要りますが、慣れればどなたでも設営・撤収は簡単です。
日が昇れば、再び青とベージュの世界へ。
日が昇れば、再び青とベージュの世界へ。
時にはラクダの力も借ります。ラクダの背に揺られながら歩く。
時にはラクダの力も借ります。ラクダの背に揺られながら歩く。
この広大な砂の海の向こうに、目指すゴールのオアシス「クサールギレン」が近づいてきます。
この広大な砂の海の向こうに、目指すゴールのオアシス「クサールギレン」が近づいてきます。
砂漠歩きの旅も最終日。あと一息です!
砂漠歩きの旅も最終日。あと一息です!
砂漠の最後の夜の夕焼け。
砂漠の最後の夜の夕焼け。
6日間、一緒に歩き通してくれたラクダたちにも愛着が湧いてくる頃です。
6日間、一緒に歩き通してくれたラクダたちにも愛着が湧いてくる頃です。
ラクダ使いの男たちはいつでも陽気。
ラクダ使いの男たちはいつでも陽気。
ゴール!6日間歩き通し、目的地クサ―ル・ギレン・オアシスの泉に辿り着きました。
ゴール!6日間歩き通し、目的地クサ―ル・ギレン・オアシスの泉に辿り着きました。
この湧き出る泉は温泉。砂漠の汗を洗い流して泳ぐことも可能です。(水着着用)
この湧き出る泉は温泉。砂漠の汗を洗い流して泳ぐことも可能です。(水着着用)

「砂漠を歩く」ちょっと聞いただけでは、何が面白いの?と思われてしまうかもしれません。ですが、そこには毎日のように新たな驚きと発見があり、歩き切った人だけが味わうことのできる達成感と喜びがあります。たった5泊6日間の短い時間ですが、自分と対話しながら過ごす毎日は、観光バスに揺られるだけの旅とは比べ物にならないほど濃厚な6日間です。多少は体と心の準備は必要ですが、特殊な装備や難しい技術は何も要りません。「歩く」気持ちさえあれば、どんな方でもご参加いただけます。既に来年の2021年の3月まで、このツアーの出発日を設定しています。是非、「一歩」踏み出してみてください。お待ちしています。

頼りになる砂漠の相棒。「ラクダ」たちがお待ちしています。
頼りになる砂漠の相棒。「ラクダ」たちがお待ちしています。

生野

■チュニジア ラクダと歩く砂漠旅 10日間